miss_youの観てきた!クチコミ一覧

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spelling09『縁の鵺(よすがのぬえ)』

spelling09『縁の鵺(よすがのぬえ)』

VARNA -The Another Words-

TACCS1179(東京都)

2011/07/28 (木) ~ 2011/07/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題66
んーと、なぜか面白かったです。2が5名、3が2名、4が1名、ということはかなり厳しい評価なんですが、時間等気にならず、伝奇ものがあっているのかもしれません。「定め」られたものに翻弄されるところあたりかな。セリフも聞こえたし、唱和も違和感なかったし(←ここはちょっと微妙で、普段だとここで挫折することが多い)。でも「あるモノ」は美しいかもしれないけど、ちょっと弱い。私がみた回(13:00)だけ出来栄えが違ったとも思えないので不思議なものです。

ネタバレBOX

シチュエーションがハマッたのか、振り付け(私も「千年女優(2011)」みました)も素直にみていたし、役者さんもよかったと思うし、きっと次回もみにいくと思います。どんな病も治すというと「蜜姫村(乾ルカ)」。この小説も賛否両論。あと、チラシのイメージと本編とは相当違うと思うんだけど。
実験都市『ご来場ありがとうございました。』

実験都市『ご来場ありがとうございました。』

演劇ユニットG.com

劇場MOMO(東京都)

2011/07/27 (水) ~ 2011/07/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題65(小松さんに捧ぐ)
小松左京さんが亡くなりました。星さん、光瀬さん、クラーク、ハインライン、アシモフ、レム。胸躍らせて読んだSF作家たちは鬼籍に入ってしまいました。「観たい!」にも書きましたが、いまどきストルガツキー兄弟ですよと言ってすぐわかる人がいるのでしょうか(ウォシャウスキー兄弟くらいのインパクトがあったわけでもないですし)。

私は、学生時代SFばかり読んでいました。いえ、マンガ(萩尾さん)も映画もアニメもSFなら何でも。ですが、正直なところSFのお芝居が面白く思えるかとても心配。みてどうだったか…SF好きでよかったと心底思いました。センス・オブ・ワンダー、役者さんと衣装と音響と照明と。壮大な時間の流れと滅びへの畏れ。それでも立ち上がり歩み続ける。それは、アフリカから未知の世界に挑んだ何世代も前の祖先の姿をみているようでもあります。燃えたぎる太陽。何回もの大絶滅。そして生命の再生。会場をでて見上げる夜空の遠い向う側、どこかでこんなお話しがひとつあってもいいなと思ってしまいます。いつでもいいです、再演して下さい。

近所の図書館で「滅びの都」を予約。心配していたように500ページもあるようです。

ネタバレBOX

思いつくままに。実は、アフタートークがあることを知らず、また突如、赤澤ムックさんが現れたのでさらにビックリ。「マルガリータ」と「案内人」、なんとなく似ていらっしゃるので早い段階から、親娘か、同じ人物かと思っていました。「アルカージイ」は兄のほうですね。人間性回復装置の小石川さん、初めてですが慈愛に満ちた演技。靴、大きくないですか?終盤、たたきつけた本は(ブックカバーがなかったけど)早川文庫ですね。厚さからみて「ストーカー」の文庫だったらお見事としか言えません(あってますか?)。床下を使ったシーン、研究所らしさがでていました。

「百億の昼と千億の夜」:惑星開発委員会による開発実験、破滅と消滅、再び歩き出す阿修羅王。ラスト、案内人(佐藤さん)の後ろ姿が重なって見えます。

7/29追記:読売新聞より「小松左京にとってのSFは、たえず希望の別名だった(巽孝之氏)」
昆虫系[改訂版]

昆虫系[改訂版]

鵺的(ぬえてき)

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2011/07/27 (水) ~ 2011/08/01 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題64
初日です、満席ですね。1時間35分という案内がありました。最前列はかなり窮屈です、座布団も薄めで、両隣密着状態。1人分くらいは外したほうがありがたいです。お話そのものが緊張を迫られるものでしたし、せめてお尻には楽をさせたほうがいいかと思います。横いっぱいにセットを組んでいるので下手の場面は少し見にくいです(私はほぼ真ん中)。体重計の場面は全くみえず。2/3くらいの幅で十分だったと思います。開場するとなにか雑踏のような音が聞こえてきます。始まって明るくなると下手、窓が開いていて、ここからお店の外の音が聞こえてくるという設定なんですね、感心しました。第2回公演「不滅」に続いての観劇。

ネタバレBOX

暗転、激しく争っているような音…明るくなって見えるのは…(以下、劇場でご確認を)。ショッキングなシーンで始まりますが、みなどこか病的な登場人物たち。かなり痛い演技が続きます。その中で、カイバラ(平山さん)だけは最後まで静かな演技。伏し目がちだけど固い意思(諦め?)が伝わってきます。舞台セットもよくできています。最後、挨拶は平山さんだけ。今日も前回作品のDVDを買ってしまいました。

追記:「ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う(保険金→殺人)」「冷たい熱帯魚(猟奇殺人事件)」を思いだしました。
滑稽を好みて人を笑わすことを業とす

滑稽を好みて人を笑わすことを業とす

毛皮族

リトルモア地下(東京都)

2011/07/23 (土) ~ 2011/08/09 (火)公演終了

満足度★★★★

無題63
◆おひゃさま◆昨日に続いていて2作目です。今夜はかなり面白かったです。が、その前にひとつ。開場ですが、昨日は時間前にちゃんと整理番号順に並んだのに今夜はかなりテキトー。もう時間だっていうときに、とりあえず1-10番まできちんと並んで入場。あとは10番ずつまとめて(早めに入ったので後もそうだったかはわからないけど)。なんのための整理番号付前売券なの?自由席=早く並んだ順じゃないの?もちろん、まとめてでも構わないんだけど、スタッフによってやることが違うのは感心しない。

ネタバレBOX

開場を待っている間、なぜか蚊が多かった。演目が違うので舞台もガラッと変更。緑の絨毯と草花。咲いているのは「蕎麦」の花?江本さん=太陽、羽島さん=北風。連続テレビ小説「おひさま」のパロディなんですね?(そもそもみてないのでわからないけど)始まるやいなや狭い舞台に自転車で乗りつける柿丸さん。はちゃめちゃです。高野さんと一緒に上半身**もあります。どこまでがお芝居で、どこからが急場しのぎなのかわからず、でも面白くみることができました。
滑稽を好みて人を笑わすことを業とす

滑稽を好みて人を笑わすことを業とす

毛皮族

リトルモア地下(東京都)

2011/07/23 (土) ~ 2011/08/09 (火)公演終了

無題62
◆語りのゴミ◆リトルモア2回目(3演目とも予定...ライブはハズレ)。さすがに昨年12月の本公演と比べるものではなく「軽演劇」と謳っているように軽くつまむような感じで観劇。

ネタバレBOX

舞台のほとんどを引越しのダンボールが占めていて(後方は5段くらいあったのかな)、前方1mくらいのスペースでの芝居。幕が開くと舞台手前にも1列ダンボールがありました。かなり見上げるカタチで観劇。これなら少し後ろの席のほうが見やすいかもしれません。目の前が好みの(私のような)方はぜひ最前列へ。で、お話は...相当普通でした。なんていうか、鮮度というか、もっとブチきれたところが見たかったです。公演後、DVD(小さな恋のエロジー)を購入。
【公演終了!次回公演は12月!!ザムザ阿佐谷!!】鋼鉄の処女

【公演終了!次回公演は12月!!ザムザ阿佐谷!!】鋼鉄の処女

劇団鋼鉄村松

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2011/07/22 (金) ~ 2011/07/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題61
直前にみたお芝居がダメだったので引きずるかと思ったらとても面白かったです。久しぶりに笑ったような気がします。ジャンヌ・ダルクに関しては本を読んだことがありますが内容は忘れてしまいました。それより同時期に読んだ「魔女裁判」のほうが記憶に残っています。本公演の評価、二分されていますが、そういうものなんでしょう。公演後、舞台上で行われた「サプライズ」もほほえましく(お幸せに)、おかげさまでよい1日になりました。出演者のみなさま、スタッフのみなさま、ありがとうございました。

ネタバレBOX

「鋼鉄の処女」をYahoo!で検索するとトップには拷問具、次に「Iron Maiden」がでてきます。もちろんIron Maidenの1stアルバムタイトルでもあります。文字通り鋼鉄のようなハードなお芝居を想像していましたが、椅子から滑り落ちそうなギャグの連発に笑いました。後半ちょっぴり切ないシーンが続きましたがいいさじ加減でしたし、チープな小道具にくすぐられました。
『ダンパチ9』『愛してると誓うだけじゃ幸せにはなれない』

『ダンパチ9』『愛してると誓うだけじゃ幸せにはなれない』

ショーGEKI

「劇」小劇場(東京都)

2011/07/14 (木) ~ 2011/07/24 (日)公演終了

無題60
「愛してる」。始まってすぐ、波長があわないことに気がつきました。お客さんがノッていることは、後ろの座席からも伝わってきますが、終わりまでノレませんでした。

ひかりをあててしぼる

ひかりをあててしぼる

坂牧良太舞台作品

スタジオモモンガ(東京都)

2011/07/22 (金) ~ 2011/07/29 (金)公演終了

満足度★★★★★

無題59
江戸川橋から神楽坂、飯田橋と歩きました。神楽坂はお祭り、浴衣姿の女性。会場は普通のビル(少々古い作りです)。7階まで上がって外階段で待ちます。遠くを見やるとスカイツリー。入場すると靴を脱ぎます。マンションの一室という設定です。もともとはオフィスとして使用されていたと思いますが、床はフローリングになっていて、下手にソファ、上手にはテーブルと椅子。正面に家具がひとつ。いつものことですが、お話についてなにも知らずに観劇。佐藤さんをみるために出かけてきたようなものです。ところが「夫役」の萩野さん、本気でいやになるくらい上手い、いや、5人の役者さん、どなたも。

期間を修正しました 「~7/22」→「~7/29」。受付前から外階段に並んでいるので早めに上階へ。

座席は最前列が座布団(脚が痺れます...)、2-3列目が椅子。部屋の両側(ソファとテーブル)、中央の通路(玄関へ通じるという設定)も使いますので、できるだけ中央がいいと思います。

ネタバレBOX

チラシに「実際にあった殺人事件」、配られた資料「10年前に渋谷の高層マンション」「犯人の女K」。ということは、私以外のお客さんは、殺人が行われるということを知っていたんでしょうね。ただ、10年前の事件って「外資系投資会社」の事件は2006年、「K」も符号しているけど別件でしょうか?

映画のときも思いましたが、主演の佐藤さん、鬼気迫った演技。萩野さんの目つきにも寒々としたものを感じましたが、負けてはいません。この2人がますます歪な関係を露わにする一方、弟、後輩、友人の3人は良識的な位置づけ。みていてこの3人に共感しながらも、2人の間の真剣での斬りあいのようなやりとりから目が離せません。

最後、手を赤く染めて戻ってきたとき、渋谷の事件のことを思い出しました。

「 □.  」 満員御礼の内に終了いたしました!!皆様ありがとうございました☆!

「 □.  」 満員御礼の内に終了いたしました!!皆様ありがとうございました☆!

コズヱヲプロデュース

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2011/07/21 (木) ~ 2011/07/24 (日)公演終了

無題58
ここは2回目。今日はそれほど暑くありません。なるほど、会場に着くとシャッターが降りています。暗闇でどうやってみるのかと思っていましたが、全くの闇ではなく、小さな灯り(床に置いたり、手にしたり)があるので入場時に渡されるライトを使わなくても大丈夫でした(それでも敢えて渡すには、何か演出上の効果を狙っているんだろうと思いながらも、よくわからず)。死に至る病に冒された妹、その兄、その妻、ふと立ち寄ることになった男、そして猫。4人+1匹のお話し。

トイレットペーパーが、天井まで蜘蛛の巣のように張られ、正面には椅子が1脚。下手にはデスクと椅子。新聞がうず高く積んであります。

パフォーマンスとお芝居、なかなか不思議でした。

ネタバレBOX

始まって、兄が張り巡らされているトイレットペーパーの一端を、椅子に腰掛けている妹の体に巻き付けます。これは、世界との繋がりを意味するのでしょうか。世の全ての命あるものとの繋がりを。人々の罪と苦痛を一身に引き受け、自ら死に向かう...が、神は死んだ(ということ?)。その代りの「ミガワリ様」でしょうか?

中央で演技している間も、周辺では役者が灯りを手にかなりゆっくりと歩きますが、これもよくわかりませんでした。。。

暗闇も、底なし沼のように感じるときや、閉塞感を感じるときなどいろいろあると思いますが、今回、中途半端な暗さだったので効果はもうひとつ。

お話そのものは平坦、舞台設定や灯りの使い方は面白かったです。

DANCE COLLOQUIUM X (ダンス コロキウム テン)

DANCE COLLOQUIUM X (ダンス コロキウム テン)

こまばアゴラ劇場

こまばアゴラ劇場(東京都)

2011/07/19 (火) ~ 2011/07/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題57
「B」をみてきました。どうも体育会系だったので、以前みた「ぴちぴちちゃぷちゃぷらんらんらん'11(日本女子体育大学)」の参加メンバーを確認、町田さん、鈴木さんのお名前がありました。ということがわかっていたらA-C全部みたのに。

ネタバレBOX

場内が暗くなりひとり登場。いかにも力強い立ち姿、ロダンの彫刻のようです。全身意思の塊のように動き、それにつれ頭上からの明かりがカラダに光と影を彩ります。どんな姿勢をしてもブレず安定的。次にまた一人、床下から登場、ぐるぐる走り回ったり奥の壁際で立ったり座ったり。ここらあたりからノイズのような音響が入ってきます。倒れる、転がる。3人目、4人目と登場。すでにダンサーの背中では汗が光っています。

ふたり、足首に人の絵(?)がかかれたものを巻き付け、あとのふたりはライトでそれを照らします。それを自分の口でくわえ..頬が内側から赤くぼぉっと光っています。おもしろい振り付け。息を吸って、とめて、はいて。「はーはー」から「ほーほー」へ。一人真ん中に座っていたダンサーがなにかつぶやくのですが聴き取れません。話すシーンはここだけ。

これから図書館に行って予約していた本を借りてきます。その中の1冊「どうせダンスなんか観ないんだろ!? 激録コンテンポラリー・ダンス」(乗越さん著) 






ごんべい 江戸版/平成版

ごんべい 江戸版/平成版

ゲキバカ

吉祥寺シアター(東京都)

2011/07/14 (木) ~ 2011/07/24 (日)公演終了

無題56
かなり悩んだ末、江戸版の観劇です。前作「ローヤの休日」が初観劇でしたので2回目です。私と会場があわないのか、余っている空間ばかりが意識され(座席はF列でしたので、もっと前だったら違ったかもしれません)たこと、ダンスがバラバラにみえたこと、後ろ向きだとセリフが聴き取りにくいこと(マイクで拾っているのでしょうか?)、お芝居の筋とは別のことがノリを妨げたこと、などなど。約1ケ月前の「天守物語」のときが大がかりなセットだったことの反動カモ。

7月はダンスを7つみています。もちろん、ダンスが専門の方、チーム。先日は昭和女子大人見記念講堂でのDANCEWORKS発表会「THEHAPPYOUKAI」に行ってきました。200人を超えるダンサーがチームごとに技/美を競い合います。100%エンターテイメントです。一糸乱れず、緩急つけ、衣装も鮮やかに。桁違いのパフォーマンスです。20チームほどだったと思いますが、文字通りすべてに感激。

「ローヤの休日」のときは、初めて+一番前、だったことや、やや見上げる位置だったこともあってかとてもよかったのですが、今回はそうでもありませんでした。みせるポイントが違うのでしょうから単純に比較してはいけないという思いもあります。お話そのものは、凝った素材ではなくわかりやすいものの、頻繁に舞台左右に駆け抜けるシーンがでてくるのはあまり好きではありません。

※まとい役の泊ケ山さんはよかったと思います。平成版の田中美甫さんもみたかった。帰りにDVDを購入、そうです「ローヤの休日」。

「野ばら」 「バーン・ナ・バーン」

「野ばら」 「バーン・ナ・バーン」

ワワフラミンゴ

café viet arco(東京都)

2011/07/20 (水) ~ 2011/07/30 (土)公演終了

満足度★★★★

無題55
◆「バーン・ナ・バーン」。下北沢の西口、初めてこちら側に来ました。ちょうど開演30分前に「café viet arco」 到着。ビルの2階です。入ってみると比較的広いお店でした。入り口の反対側が正面の客席。真ん中よりやや右に座ります。入口を入ったところにテープルと椅子3脚。どういうわけかガムテープがひとつ置いてあります。入って右にキッチン、左にはテープルが2つと座席が2列。お店の様子などはサイトをご覧ください。出演は、全員女性6名。これまた摩訶不思議なお芝居でした。今回の公演、vol.17になるのでしょうか、第一回が2004年のようです。「野ばら」との2本立て。都合で本作品しかみることができませんが、その印象でいいますと...とっても緩い、けどいい味わい(かなり個人差あると思います)。

ネタバレBOX

ひとり文庫本を手に、声を出し読みながら登場、始まりは「うりこひめとあまのじゃく」、でもページをめくるごとに違うお話になっています。続いてひとり登場、とりとめのない話。次は反対側から2人が登場。一人は小説家のようでやたらと自信満々。最初の2人は「レモン」で後のほうは「ケーキ」と呼ばれます。どちらが優れているのか言い合います。まるで幼稚園児の会話。お店の入り口のドア、上部はガラスになっていて外は階段。ん??誰か来たと思ったらタヌキ。目の周りを黒く縁取ったタヌキでちゃんと尻尾もあります。丸いものが好きなようでボールを投げられると反応してしまいます。持っているバッグの中には卵数個、葉っぱ(これは実のところお札か?)など。「サノ」という人物に会いに来たようですが、このサノも途中から急に関西弁になったりしてヘン。

机の上に置いてあったガムテープは予約制で、これをめぐってユルユルの諍いが起こりますが、緊張感など皆無。最後には、青いボールが持ちだされ半分には毒が塗ってあるので、どちらかを触ることによって「レモン」と「ケーキ」間の勝負がつけられるはずが、結局全員触ってしまいひとことずつ言い残して死んでしまいます。「もっと遊びたかった」「板垣死すとも自由は死せず」...。暗転しないので、しばらくじっとしていて、各人ゆっくりと起き上がり挨拶。みているかぎりではお話の筋らしいものはなさそうですが、こういった鑑賞でよかったでしょうか。お話というより肩から力を抜き去った後の物憂げな倦怠感で満ちた世界というか。個人的には今までにないものでしたので面白かったです。

で、気になった点を少し。
1.私はほぼ正面(店の奥から入口をみるかたち)に座ったので全体がよく見えましたが、入って左側の2列に座ると、たぶん役者2人が椅子に座って会話をするときや立っていても、ちょうど手前に位置する人物はその背中しか見えず、その向こう側にいる相手方は顔も見えない、ということになっていなかったかなと思うのですがどうだったでしょう。もう少し位置関係を工夫し、どこに座っても、ある程度は見えるようにすべきではないでしょうか。

2.その席に座っていた方、照明が眩しかったのか終始手をかざしていらっしゃいました。

3.入り口ドアからお店の中が見えるので、上階から階段を下りてくる人と目があいます。上演中はカーテンなどで覆っておくのはどうでしょう?
NUMBERS-再開ー【無事閉幕。ご来場ありがとうございました。】

NUMBERS-再開ー【無事閉幕。ご来場ありがとうございました。】

Sun-mallstudio produce

サンモールスタジオ(東京都)

2011/07/14 (木) ~ 2011/07/18 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題54
すみません間を開けてしまいました。最後の回です。複数の劇団という企画はこれまでもいくつかみましたが、なかなか全部イイです、とはならず苦戦してきましたが、ようやく見つかりました。「同居人」以外の劇団は、他の公演でおみかけした役者さんがいらっしゃいました。

余談ですが、場内で座席案内をしていた女性スタッフの方。わざわざ最前列に座っている私のところまで来て「狭くはないでしょうか」と、声をかけてくださいました。時々お見かけする方なのですが、声がよく通るし、対応がとても丁寧で、(個人的に)好感度No.1。

ネタバレBOX

雑記です。

DART'S:長谷川さん、幸田さん。いきなり顔面血だらけの7人。部屋に閉じ込められていて、しかも眼球がくりぬかれてという状況。誰がなんのためにと思いながら、ひとりひとりと殺されます。それは、5年前の某劇団で起こった事件と同じ、元メンバーが2人もその部屋に。部屋から出るためには一つだけあるドアのロックを解除しなければならず、この家の主人である人物は、犯人(目が見えている)に取引を持ちかけます。演技とはいえ最前列でみてるとそれなりに不気味、舞台中央のビニール袋(眼球)の中身はよくみえなかったけど、リアルだったのでしょうか。

世田谷シルク:んーーと、和知さんだ…、日澤さん、もちろん、えみりーゆうなさん。終演後「撤収!(紙吹雪)」なんだけど、バナナ学園のようなハイスピードではありませんが、役者さん総出。

The Stone Age ブライアント:真心さん。グレコ(安藤さん)がとてもよかった。カエルがとれちゃったのも演技?

同居人:お二人とも初めて。だんだん狂気の世界へ。
血で血を洗う、骨肉のラララ―

血で血を洗う、骨肉のラララ―

オクスリ

新宿眼科画廊(東京都)

2011/07/14 (木) ~ 2011/07/19 (火)公演終了

満足度★★★★

無題53
時々強い雨が降ります。花園神社(けもの撃ち)を横に見て会場へ。役者さんが席の案内をしていらっしゃいます。今日は、会場を縦(入り口側に客席)に使っています。

時間になり、前説かと思いきや...ん?始まっている。約1時間、いい意味で頭をからっぽにして楽しく観劇できました。けっこうテンション高いけど、お客さんも巻き込んだ進行、形勢不利とみればすぐ方向転換する各登場人物。あるときは情けない旅行客、あるときは「長老」「神サマ」。

ネタバレBOX

お客さんは「はなさきじまクルーズ」の参加者。
出発前の注意事項(携帯の電源…)があって、
避難訓練があって、
島の風習で巫女(条件は25才、OLでしたっけ?)は生贄として神(お客さん代表兼長老兼神の3役…だけど、Tシャツを着替えるだけで、基本的なキャラクター設定は一緒)に捧げられるという状況説明があって、
実は巫女は島を逃げ出そうとしていて…という枠組みの中、
男性/女性、各3名がいかに相手の足を引っ張るか、懸命にもがきます。これをハイテンションで続けるのですが、そこかしこにとっても都合のよい展開が待っていて、これがまた笑いを誘います。
場所柄、お客さんの目の前での演技ですが、最後まで気を緩めることはありませんでした。何とか、楽日で観劇。

「せいこちゃん」の片山さんは、15 Minutes Made Tourでみていました。
11のささやかな嘘

11のささやかな嘘

ジェットラグ

銀座みゆき館劇場(東京都)

2011/07/15 (金) ~ 2011/07/18 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題52
薄曇りの銀座、宝くじ売り場には長い列。

開場、着席すると膝と前列の椅子との間…はないので、あとからきた方のため、都度、立ち上がらなければなりません、まるでコックピット。大昔、ここで劇団21世紀FOXをみていた時には座席指定ではなかったと思うけど、こんなに狭かったか忘れてしまいました。

舞台は、斜めに作家の部屋がセットしてあります。左奥、机、椅子。机の上には分厚い広辞苑でしょうか。カレンダーは5月、なぜか壁沿いは紙屑で埋まっています、何も書かれていない白い紙屑(マス目を埋めることができなかった原稿用紙)が山のように聳えています。右手前、テーブル、ソファ、その下にも紙屑が詰め込まれています。

初めに、3人。男がひとり机にうつ伏せ。部屋には、女性と男性がひとりずつ。いろいろな人が、あとからあとからやって来ます。今日は故人の四十九日。担当編集者、幼なじみ、最初で最後の弟子、12年前の恋人、その恋人に殺された夫の兄弟…。みなそれぞれ作家に「貸し」があったり、「約束」をしていたり。ミステリー仕立てだけど、わかりやすかった。

そうか、11人いる!  ということか…。

ネタバレBOX

以前、推理小説にハマッていた時期があり「新本格派」などの作品を読みふけっていました。小説の場合、自分でペースを調整できるので、振り返ったり、立ちどまったり、しばらく離れていたりと自由にできましたが、お芝居となるとちょっとでも居眠りをしていたら、その日一番の見せどころを逃してしまうこともあるでしょう。なので、本作品の展開は私にとってちょうど良いテンポでした。「死人に口なし」...何度か出てくるフレーズです。結局、ホンネとタテマエが錯綜し、本当のところはよくわかりません。作家が自殺した原因...保険金で借金を返すためだったのか、結ばれる約束が果たせなかったからなのか。作家は誠実?それとも不誠実?

お芝居が始まり、ひとりひとりが人物紹介(故人との関係)を兼ねて 作家の姿を示そうとします。ところが一人だけ名乗らない搭乗人物がいることがずっと気になっていました。途中、猫缶のところでやっとわかりました。「11人目」は猫だったのですね。そういえば、猫(古山さん)とほかの方との会話ってなかったのかも。猫缶かスルメかというシーンには笑いました。他の役者さんも笑っていたのはお芝居なのか、それともここはアドリブだったのか。

最後に捻って、さらにもうひと捻りしてオワリ。

梅舟さん→「チャイムが鳴り終わるとき」、板垣さん→「くすり・ゆび・きり」、みに行きます。
yuragi ゆらぎ

yuragi ゆらぎ

tant-tanz

イワト劇場(東京都)

2011/07/15 (金) ~ 2011/07/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題51
さきほど、なでしこJAPANがW杯優勝を決めました。延長戦でのゴール...女子のパワーです。

イワトは2回目です。今日も日差しが強いので、しばし日陰で待ちます。実は、本日はダンス2本立てで、夕方は昭和女子大人見記念講堂で「THE HAPPY YOU-KAI」をみました。スポーツ、ダンスを2つ。表現するものは違っても「女子力」に圧倒された1日でした。

始まると1本のロウソクに火が灯されます。小さな「あかり」はゆらゆらと揺らいでいます。

ネタバレBOX

1「プロローグ」から16「炎」まで「ゆらぎ」をテーマにしたプログラムが続きます。間にコミカルな部分を組み込んでいるので笑いもおきます。事前に配布された案内を読まず、これはどんな表現かな、と自分で想像しながらみていたのですが、案外当たっていました。客席には小さなお子さんもいらっしゃいましたが、わかりやすい表現だったということなのでしょう。女性11人、男性1人が舞台に揃えば、それは圧巻です。しなやかで、力強く、優しさ、明るさなどを包み込んだ舞台でした。
RIDE ON LIFE

RIDE ON LIFE

B.B.Q.

slow comedy factory(東京都)

2011/07/14 (木) ~ 2011/07/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題50
開演が20:00からなので場所を確認して、開場時間まで一番街本通りを歩いてみます。水タバコのお店、初めて見ました。会場となった「slow comedy factory」、サイトをみるとたくさんの本が書棚にありました。当日は舞台設定のためか左右のところしか見えませんでしたが「新書」の棚、ビデオテープ、「ニール・サイモン戯曲集」、バイクにまたがった骸骨男...ゴーストライダー?入って正面カウンター、男性が一人。何を読んでいるのかと覗き込むと「料理食材大事典」分厚い本です。なにか新しいメニューを考えているのでしょうか。手にしているのはカットトマトの缶詰。カウンターのうえをみると「舞ここち」「薩摩くろたなばた」「ニッカ4ℓペット」、奥のほうには「柿の種」。飲み物のメニューが掲げられていて、ビール「坂本龍馬」、「happy」ってなに?と思ってよくみると「セット」「そと」「なか」とあったので「hoppy」でした。ちなみに、最初からカウンターの中にいて、本を読んだり準備をしている男性は、もちろん役者の早川さん。

カウンターの左、テーブルと椅子が3つ。その手前に座席が用意されています。お店の奥が舞台、手前が客席、満席のようです。5分前、店主(早川さん)がエプロンをつけます。

ネタバレBOX

時計回りに涼子、沙代子、千里。私の席からは千里(稲垣さん)の整った横顔がよく見えます。女性が3人、もちろん恋のお話になります。ずっと恋人がいない涼子、長い付き合いの後別れた沙代子、もう男にはお腹いっぱいの千里。キャラクターの色分けがしっかりしていて、みなさんの演技がこれまたとても自然。

今日、お店は貸切、全部店主のおごり。なぜなら、開店5周年、店主が「生涯忘れられない人と別れた日」。20-30歳まで10年付き合って、ある日1通の手紙を残して去っていた女性。手紙にはひとことずつ「別れの言葉」と「感謝の言葉」。ここからの展開がまた綺麗。涼子が分かれた女性と瓜二つ、というところにきて、あれっ、これはどうかなぁ~、と思い始めた途端、涼子さん(阿部さん)が立ち上がり...別れた女性を演じ始めました...というかホントは本人かとも思わせます。上手いなぁ。

本物のお店、いいお話、そして魅力的な役者さんたち。台本を買ってしまいました。

終演後、稲垣さんが前を横切って歩いてゆくとなぜか大きく揺れます。歩くと揺れるなんて(床が抜ける?)...と思ったら地震でした。

ワインのお代わり、ワインをデキャンタに注ぐと泡が...
『広島に原爆を落とす日』

『広島に原爆を落とす日』

ポムカンパニー

遊空間がざびぃ(東京都)

2011/07/15 (金) ~ 2011/07/18 (月)公演終了

無題49
西荻窪は知人がアマチュアのオペラをやっていて「勤労福祉会館」へは何度か来ました。「杉並アニメーションミュージアム」も1回だけ。途中にこんな会場があるとは気がつきませんでした。お天気もよく、暑い夏の日です。

ネタバレBOX

毎年、夏になると太平洋戦争に関する本を数冊読んでいます。たとえば乗組員の証言を読むと、大和が敵機の攻撃を受けると甲板上は地獄絵と化したそうです。修羅場。また原爆についても「雅子斃れず」などを読めばどんなものか多少、理解につながりました。昔々、記念式典の翌日、8/7、広島へ行ってきました。そのときも暑い日、人は多くありませんでしたが、折鶴の多さが印象的でした。慰霊碑の向こうに原爆ドームがみえます。

その記憶はまったく薄れていないので、観劇しながら違和感を感じ続けました。これは芝居。でも、色恋で原爆を落とすかな。この作品、2010/8/6にも演じられているし、広島でも。ネットで調べるといろいろ意見があるようです。ドイツ、アメリカの描き方はピンとこない。役者さんたちはよかったと思うけど、話の内容についてはダメでした。
愛しきボクラの夏休み

愛しきボクラの夏休み

ザレ×ゴト

参宮橋TRANCE MISSION(東京都)

2011/07/15 (金) ~ 2011/07/18 (月)公演終了

無題48
んー、ごめんなさい、私にはあいませんでした。会場を縦長に利用し、その両側に客席を設置。私は真ん中からやや奥のほうに座りましたが、役者さんが舞台の両端に位置するとどちらも視界に入ってきません。自然と台詞にあわせて顔を振り、目線を移動します。始まって20分くらいで疲れました。ですので、あとはまともに見ていません(まともにみなかったのはたぶん4作品目)。なぜこのような設定になっているのでしょう。縦長の舞台でないとできないことはなかったと思います。全員のダンスもお話とは関係ないですし。また、お話も作家の体験談なのか作品の構想なのかよくわからないまま進み、現在と小学校時代の描写が唐突に展開されるので視点が定まりません。小道具があるわけでなし、衣装が変わるのでもない。途中、しきりに何かを探したり、変質者が登場したり、刺傷事件があったり。そのたび、これってなんだろうという疑問ばかり大きくなります。演技もバタバタする部分が多く、結局は誰も田舎には帰っていないということ?創作の中の話ということで?

サトミ役の森さんは笑顔がとてもよかったと思います。他の役者さんも悪くはなかったと思いますが、男性陣はもう少しというところ。ということで、脚本と演出があいませんでした。

ネタバレBOX

照明を工夫して、木漏れ日、夕暮れなどを表現していましたが。前述のように入り口で躓いたので「風景」が見えてきません。衣装も普段着っぼいので役柄とミスマッチかも。
SRAP2011「山賀ざくろ企画ダンス公演 沙羅等 ~黒沢美香さんと供に~」

SRAP2011「山賀ざくろ企画ダンス公演 沙羅等 ~黒沢美香さんと供に~」

すみだ川アートプロジェクト2011

アサヒ・アートスクエア(東京都)

2011/07/14 (木) ~ 2011/07/16 (土)公演終了

無題47
アートスクエア2回目。吾妻橋に差し掛かり真っ直ぐ見るとまん丸の月です。左へ目を向ければ、屋上に金色の物体、スカイツリー。贅沢な光景です。前回は、日本女子体育大学のダンスでした。なんだかその時の熱がまだ残っているような気がします。でも、今日はお祭りの雰囲気。会場に入ると正面に、緑がかったまん丸の月。もちろん窓があって外が見えるのではなく、映されているものです。畳敷きの舞台が3つ。周囲には屋台などがあって風情たっぷり。。座るところもパイプ椅子のような無粋なものではなく木製のベンチ。川べりで夕涼みでもしているようです。開演時間を少し過ぎ、左奥から2人(男女)が歩いてきます。歩いているんですが、なぜか歩みが遅い。一歩一歩にそうとうな時間をかけています←「逡巡を繰り返す(優柔不断な)ダンス」というテーマは帰宅してから知りました(また追記します)

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