11のささやかな嘘 公演情報 ジェットラグ「11のささやかな嘘」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    無題52
    薄曇りの銀座、宝くじ売り場には長い列。

    開場、着席すると膝と前列の椅子との間…はないので、あとからきた方のため、都度、立ち上がらなければなりません、まるでコックピット。大昔、ここで劇団21世紀FOXをみていた時には座席指定ではなかったと思うけど、こんなに狭かったか忘れてしまいました。

    舞台は、斜めに作家の部屋がセットしてあります。左奥、机、椅子。机の上には分厚い広辞苑でしょうか。カレンダーは5月、なぜか壁沿いは紙屑で埋まっています、何も書かれていない白い紙屑(マス目を埋めることができなかった原稿用紙)が山のように聳えています。右手前、テーブル、ソファ、その下にも紙屑が詰め込まれています。

    初めに、3人。男がひとり机にうつ伏せ。部屋には、女性と男性がひとりずつ。いろいろな人が、あとからあとからやって来ます。今日は故人の四十九日。担当編集者、幼なじみ、最初で最後の弟子、12年前の恋人、その恋人に殺された夫の兄弟…。みなそれぞれ作家に「貸し」があったり、「約束」をしていたり。ミステリー仕立てだけど、わかりやすかった。

    そうか、11人いる!  ということか…。

    ネタバレBOX

    以前、推理小説にハマッていた時期があり「新本格派」などの作品を読みふけっていました。小説の場合、自分でペースを調整できるので、振り返ったり、立ちどまったり、しばらく離れていたりと自由にできましたが、お芝居となるとちょっとでも居眠りをしていたら、その日一番の見せどころを逃してしまうこともあるでしょう。なので、本作品の展開は私にとってちょうど良いテンポでした。「死人に口なし」...何度か出てくるフレーズです。結局、ホンネとタテマエが錯綜し、本当のところはよくわかりません。作家が自殺した原因...保険金で借金を返すためだったのか、結ばれる約束が果たせなかったからなのか。作家は誠実?それとも不誠実?

    お芝居が始まり、ひとりひとりが人物紹介(故人との関係)を兼ねて 作家の姿を示そうとします。ところが一人だけ名乗らない搭乗人物がいることがずっと気になっていました。途中、猫缶のところでやっとわかりました。「11人目」は猫だったのですね。そういえば、猫(古山さん)とほかの方との会話ってなかったのかも。猫缶かスルメかというシーンには笑いました。他の役者さんも笑っていたのはお芝居なのか、それともここはアドリブだったのか。

    最後に捻って、さらにもうひと捻りしてオワリ。

    梅舟さん→「チャイムが鳴り終わるとき」、板垣さん→「くすり・ゆび・きり」、みに行きます。

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    2011/07/19 17:37

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