満足度★★★★★
無題52
薄曇りの銀座、宝くじ売り場には長い列。
開場、着席すると膝と前列の椅子との間…はないので、あとからきた方のため、都度、立ち上がらなければなりません、まるでコックピット。大昔、ここで劇団21世紀FOXをみていた時には座席指定ではなかったと思うけど、こんなに狭かったか忘れてしまいました。
舞台は、斜めに作家の部屋がセットしてあります。左奥、机、椅子。机の上には分厚い広辞苑でしょうか。カレンダーは5月、なぜか壁沿いは紙屑で埋まっています、何も書かれていない白い紙屑(マス目を埋めることができなかった原稿用紙)が山のように聳えています。右手前、テーブル、ソファ、その下にも紙屑が詰め込まれています。
初めに、3人。男がひとり机にうつ伏せ。部屋には、女性と男性がひとりずつ。いろいろな人が、あとからあとからやって来ます。今日は故人の四十九日。担当編集者、幼なじみ、最初で最後の弟子、12年前の恋人、その恋人に殺された夫の兄弟…。みなそれぞれ作家に「貸し」があったり、「約束」をしていたり。ミステリー仕立てだけど、わかりやすかった。
そうか、11人いる! ということか…。