小太郎の観てきた!クチコミ一覧

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「Bouquet」

「Bouquet」

劇団だるま座

アトリエだるま座(東京都)

2012/02/10 (金) ~ 2012/02/19 (日)公演終了

満足度★★★★

イイよねえ・・・。
結婚披露宴モノ。

脚本・演技の良さもさることながら、前説で「(披露宴の流れに沿って)拍手したい時には、ぜひしてください!」と言った瞬間、この公演は成功だったんだよなあ。公演後、とってもあったかな気持ちになれた。

個人的には、12年前、自分の結婚式の時に司会をしてくれた友人が、この『Bouquet』の司会者役の松生綾美さんにソックリで(友人の妹かと思って、公演後、パンフレットで役者名を確認したほど)・・・その時の彼女や両親、友達のことを思い出しながらの観劇でした・・・ちょっとシンミリ。

それにしても、あの狭小なアトリエだるま座をフルに使って・・・この劇団の思い切り&テクニック、すごいなあ。

笑って笑って、ときたま目が潤む・・・すてきな芝居でした(かなり、ウルったのは、新郎友人のスピーチ。実際の披露宴でも、花束贈呈で泣いたことはないけど、友人スピーチは、たまにウルっときちまう)。

たいせつな人と一緒に観たくなった。

ま、彼氏彼女がいてもいなくても、幸せな気持ちになれる、頑張ろうって気持ちになれる芝居だと思います!皆様、ぜひ!

でも、「刹那な関係で充分」と思ってる子をオトす為に、この公演を使っちゃあダメ!絶対にダメだぞ!笑

ネタバレBOX

とにかく細かいところまで、気持ちが行き届いてる感じがしました。

それぞれの登場人物の性格設定。
こまかく散りばめられたギャク。
舞台装置の使い方や小道具etc.。

どれもこれも、丁寧に創られてたなあ。

ま、あんまりにも「巧み」過ぎて・・・なんだか、芝居というよりも「今日の結婚式、スッゴクよかったね!」って気持ちになっちまったのも事実(笑)

それにしても、プランナーの相澤さん(押田美和さん)、幸せになって欲しいなー。

きっと、同僚の四宮(中嶋ベンさん)じゃなくて、頼んない後輩(天野博一さん)と付き合ったらウマくいくと思う!

とりあえず、3月25日に催される「第3回サテライト船橋杯争奪ママチャリ4時間耐久レースin船橋オートレース場」にでも、一緒に参加してみてはどうだろうか?不思議と絆が深まるんだ、このレースは。

ボクも、荒川河川敷でのトレーニングを開始しましたんで!笑
真面目に芝居もやってきたからよ…ネっ♡vol.2    チョコ!あげる!殺す!

真面目に芝居もやってきたからよ…ネっ♡vol.2   チョコ!あげる!殺す!

ナシュラン家

ROSSO(東京都)

2012/02/09 (木) ~ 2012/02/12 (日)公演終了

満足度★★★★

演劇界のD.T.権威!
おもしろい!

TVドラマ『結婚できない男』で、エロい台詞は何一つ無いにもかかわらず、妙にエロいナース役を演じた西丸優子さんと、双数姉妹所属&多種多彩な役をこなすプレイヤー河野直樹さん(目張りが超似合う)による2人芝居ユニット「ナシュラン家(なしゅらんち)」。

前回に続いて、作・演出に劇団「犬と串」のモラル氏(「下ネタは禁止でいきます」と宣言・劇団HPの写真を見た後、実物を見ると「イイ顔に成長したな」と感動する)を招へい。

確かに下ネタはない。

でも、劇中に漂うD.T.(©みうらじゅん・伊集院光)濃度の強烈さに、ボクは酔いしれちまった!

モラル氏の世界を、西丸さん&河野さんが、モノにしてるというか・・・ハマってるんだよなあ。

西丸さんは、ちょくちょく「女優らしからぬ」顔面を披露するし、河野さんは、男前チョイブサ爽やか裏表etc.・・・いろんな顔を使い分ける。。。

劇中では、ユニットの特性上、あってはならない禁じ手も飛び出す(←禁じ手登場に拍手喝采&苦笑満載だったけど)。

レストランバーが会場なので、ちょっと早めに行って、軽く酒を流し込むのもイイかも(食事のメニューは貧相。せめて、作るのが楽なペンネとか、作り置きのできるレバー煮のようなものは欲しいところ)。

あったかで、クスクス笑えて、(イイ意味での)苦笑いできて・・・次の公演も楽しみになるナシュラン家でした。

あっそうそう。

チョコ美味しかったです。

あと、ナシュラン家ワッペン売って!笑

ネタバレBOX

西丸さんの九州弁が、とにかく最高!

そして、愛情の濃さ最高!

西丸さんの発する愛情が濃すぎて戸惑う「モテない男」を、河野さんが好演!

妄想では、自分好みの女に愛されて(たまにスネられちゃったりなんかして)、ニヤニヤしてるのに・・・現実にそうされると、戸惑う男。

なんとなく、そんな男がモラル氏そのものではないかと妄想してニヤニヤする僕(←一番キモい)。

やっぱ、D.T.が、やりたいモノ創ると・・・パワーあるわ(笑)

見ようによっちゃイイ噺の『チョコ!あげる!殺す!』。

皆様それぞれの感性で、思い思いに楽しんで苦笑してください!笑
劇団サンスユ「奇妙旅行」

劇団サンスユ「奇妙旅行」

一般社団法人 日本演出者協会

あうるすぽっと(東京都)

2012/01/19 (木) ~ 2012/01/20 (金)公演終了

満足度★★★★

いろんな思いがあふれる。
今、芸能も家電も勢いに乗っている韓国(←でも絶対、負けねーぞ!笑)。

エゴマの研究とKARAのライブで渡韓する時には、いつも大学路 (대학로/テハンノ)で何本か芝居を観ている。

この大学路 (대학로/テハンノ)。実際に計測したわけじゃないけど、下北沢から池ノ上くらいの地域に、100軒以上の劇場が密集しているという演劇好きにはたまらない街なのだ(日本でやるなら、東大の駒場キャンパスを、演劇街に造り替えればOKだぞ!笑)。

ま、実際には演劇好きだけじゃなくて、会社帰りやデートにブラっと寄る感じの人も多い。チケット料金(公演にもよるけど、当日券がかなり安い)や夜公演の開演時間(日本よりも遅い)は、日本もマネして良いかもしれない。映画のような感覚で、気軽に演劇を楽しめるのがテハンノのイイとこ。

日韓の演劇交流もそこかしこで行われるようになった。
で、第二回日韓演劇フェスティバルの参加作品『奇妙旅行』を観に、東池袋のあうるすぽっとへ。

全編、韓国語での上演(字幕)。
ボクは、韓国語を習う前から、その音の響きというかリズムが好き(逆にハングル文字は、生理的に怖い感じ)。
バリバリの韓国演劇を、池袋で観られる・・・エエ世の中になったもんや(ま、日本の国力が落ちた証左なのかもしれないが)。

さあ、開演。

ネタバレBOX

この『奇妙旅行』。

ワンツーワークスによる舞台は観ていないのだが、脚本は読んだことがある。そのテンションの高さというか・・・テーマは重暗いんだけど・・・描写の鮮やかさに、韓国人が料理したら、さらに鮮やかで(ベタで)、カッコよくなるのかな、と思っていた。

それが、意外にも・・・あっさりと、料理してきた!
まるで、最近のチョンダンドンのサムゲタンのよう。
テハンノでも感じていたこととはいえ・・・喜怒哀楽をはっきりと表現する芝居だけでなく、このような「あっさり味」をも手に入れつつあるのか(この動きが良いことなのか否かは別にして)。。。

冒頭は、被害者遺族の父娘によるコントのような場面が繰り広げられる(このコミカルな場面・・・観劇後には、かなりグッとくる場面になるのでありますが)。

ちなみに、この冒頭からして、ワンツーワークス版は、脚本から判断すると、かなり色彩的にも演技的にも鮮やか&ドギツク表現している(はず)。
でも、韓国版は、あくまでも軽やかに表現していた。

途中から、被害者遺族と加害者家族とが絡まりあってから、セリフから表情から、一気に力を帯びていくのだが・・・やっぱり、日本の演劇と比較しても、かなり感情は抑えられていた。

観る人が観れば、怒哀の感情が起こりにくいかもしれない。

でも、2度3度の観劇をすれば、このあっさり感が、実にイイ味を出してくるんじゃないかなあ(テハンノでは、小劇場でも数ヶ月のロングランが少なくない)。

観劇後は、テーマに対する思いだけではなく、演劇を観た後の高揚感もあったなあ。。。

これからも、どんどん日本に来てほしいし、日本の劇団も(作家・演出家も)韓国でのプレイに挑戦してほしいなあ。
日本で韓流ドラマが流行ったということは、感性は似ているんだろうから・・・この『奇妙旅行』のように、日本の脚本をどんどん韓国に「輸出」してほしい。

いろいろな思いがあふれる舞台でした。
オオカミトラム ●望という名の電車

オオカミトラム ●望という名の電車

UDATSU

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2012/01/20 (金) ~ 2012/01/24 (火)公演終了

満足度★★★★★

100万円。
おもしろかった!

爆笑するってんじゃないんだけど、観劇中ずっ~と楽しかったあ。

いわゆるドタバタコメディ。
キャラの設定もコロコロ変わるし、ご都合主義というか・・・まったくもって、リアリティのない進行をするんだけど・・・「あり」なんだよなー。

とっても楽しんだけど、ちょっと後悔してるのは、前説をすべて聞けなかったこと。席を取ってから、差し入れの買い出しでコンビニに行ってる時に、出演者全員(!)の前説、というかトークショーが始まっており・・・これが、けっこうオモシロイ。

演劇祭に参加している団体の芝居は、それなりの数観てるけど・・・「賞金100万円をゲットしたら、どうする?」というお題に、出演者全員が回答する&観客に「100万円への道筋」を、思いっきり懇願するって・・・なんでもないようで、てか、かなりバカバカしいことなんだけど・・・驚異的に凄いことなんだよなあ。

でも、100万円は無理だと思う(笑)

審査員が、「グリーンフェスタ審査員」のプライドをかけて、この作品を大賞にしないような気がするさ。
でも、オーディエンス賞があれば、メダルくらい獲れるんじゃない?

・・・と、初めて観る役者さんばかりの芝居だったけど、それぞれの次回公演が気になって仕方ないほど、良い雰囲気の舞台でした!

あっそうそう。奇抜でも目新しくもないんだけど、照明が良かった。
あと、受付の対応(雰囲気)も良かったなあ。

もう一度、観る予定です。

ネタバレBOX

ちんちん電車ジャックをする2人が、たまらなく可笑しい!

とくにBの方。彼が絡むシーンは、どれもこれもおもしろかった。
・・・ということは、Aもオモシロイということだから、やっぱ両方ともオモシロイ!笑

1mmも年寄っぽく見えない老夫婦もイイ感じのキャラ。
老婆の方は、徳光和夫の次男の嫁に似てるなぁ。

親子もヨカッタ。2人の設定は、ややもすると目を背けたくなっちゃうことがあるんだけど・・・じっくりと見られる。
認めたくはないが、作・演出に「品がある」からなのか・・・いや、品はね~か(笑)

オタク&サラリーマンの2人も大活躍(?)
この2人の活躍には、カタルシスさえ感じる!笑

女子高生&画家。この2人の女がクセ者。この芝居のテーマ(というほど高尚なものではないけどさ)の一つである「モノゴトの裏表」を一身に背負うキャラ。

車掌もイイ。唯一の「常識人(たぶん)」なんだけど、やや鬱陶しく感じちゃう瞬間があったのは、それだけボクが、この芝居にハマったことの証拠でしょう(笑)

未来人。おい!あのモッコリは、一体なんだったんだ!!!笑

オチ(?)も、こんな感じで良いんだろうなあ。

不思議なもので、この芝居のように、「せつねーなー」なんて思っちゃう人がいるかもしれないようなラストのほうが、「明日も頑張るかっ!これからイイコトたくさんあるぜっ!!」って元気が出ちゃう。

緩くて、ドタバタなコメディだったけど・・・次回公演が楽しみな劇団が増えました。
【72時間演劇】前人未踏の企画にお付き合いありがとうございました!

【72時間演劇】前人未踏の企画にお付き合いありがとうございました!

元東京バンビ

タイニイアリス(東京都)

2011/12/27 (火) ~ 2011/12/30 (金)公演終了

満足度★★★★★

わすれられない舞台。
gaku-GAY-kai2011で、すっかり身体も火照って、そのままタイニイアリスの『72時間演劇』に突入!と思ったんだけど、とりあえず知り合いの店に年末の挨拶代わりに一杯だけ飲んでから行くことに。

『72時間演劇』は、「差し入れ歓迎!」とのことだったので、ラーメン二郎インスパイア系のモトミヤのラーメンか、ドミニクサブロンのクロワッサンでもシャレで差し入れようと思ったんだけど…案の定、閉まっていたので、ダイコクドラッグに買い出しに。

レッドブル等のエナジー補給系の差し入れは、どっさりあるだろうと思って、『72時間演劇』後の癒しグッズを購入することに。
とりあえず、ポッカポカになるらしいアイマスクのような安眠グッズ等を選んでレジへ。すると、レジ隣に「TENGA EGG」が陳列されているではないか!「疲れ○ラというからなあ。」と購入することに。
それにしても、さすが2丁目のダイコクドラッグ!夜の大人のための品揃えが行き届いとる!笑

その後、タイニイアリス横のコンビニで、酒やツマミを購入。ビールを買おうと思ったんだけど、こぼしちゃいけないので、ZIMAとウイスキーのミニボトル&水をセレクト。

準備万端だ!

ネタバレBOX

劇場に入ると、客席前方にはビニールシートが張られている。土足厳禁だけど、飲食可能エリアとのこと。後方は、観る専用のスペース。

舞台では、ドラァグクイーンのようにゴージャスに着飾った佐野バビ市さんと東京バンビの3人がトークをしている。なんか『さんまのまんま』のようで、まったり感がたまらない。
その後、こゆび侍の成島秀和さん&差し入れ紹介の際、客席に来ていることが判明したHカップのグラドルレスラー愛川ゆず季さん(2011女子プロレス大賞受賞おめでとう!)が加わる。愛川さんが、成島さんに、数々の技をかけるかけるかける!悶え苦しむ成島さん…最高!笑

その後、成島さんが、オリジナル脚本『マッチ売りの少年』(←だったっけ?)を、東京バンビ&愛川さんに稽古づけ。これ、すっごくよかったなあ。成島さんの演出指導を見ることができたのも嬉しかったし…なによりも、脚本が良かった!売って!笑

成島さん帰宅後、はやし哲也さんの弟(美容師)&妹が登場。兄弟の掛け合いがたまらなく可笑しい。東京バンビでは、末っ子ぽいはやしさんが、お兄ちゃんしてるんだよなあ。頼りない兄貴っぷりだけど(笑)。

そんなこんなで、まったりながらもおもしろい時間を過ぎてゆく。

この辺りで、一旦外出。年末の挨拶が済んでない店に顔を出したり、近所に住む子の家でシャワーを浴びたり…ああ!このあまりにも非日常な時間がたまらなく愛おしいぜっ!

劇場に戻ったら、酒ですっかりデキあがった町田歩美さん&中野あきさん&佐々木へドロさんによるエロトークが展開されてた。はやしさん、目が半分開いてない…沈没寸前(笑)

トークが終了して、麻雀が始まる。後ろ髪をひかれる思いで、誘われていたクラブへGO!これから踊りまくるのに、さっきシャワーを浴びちゃったことを後悔する。

結局、またシャワーを借りてから劇場に戻ると、観客も雀卓を囲んで観戦してる…エエ雰囲気や(笑)

ボクも、ダンスの疲れやらナンダカンダでちょっと眠い。
周囲を見回すと、隣の美人がいつのまにか寝てる。
エロトークを展開していた某女優も客席の最前列で爆睡してる。。。

ボクも寝るか…。

数々の芝居を観てきたタイニイアリスで寝る。
舞台上の東京バンビの会話を聞きながら、ボクは寝ている…なんという非日常!!!劇場で寝るというなんと幸せなことよ!!!
時々起きて、ウイスキーを舐めながら、舞台を楽しむ…ああ、ホント幸せ!!!

朝7時前に、ラジオ体操担当の瀬尾友美さんが登場。
女優なのに生活感アリアリの衣装が最高!さらに、『72時間演劇』の為に、数々の小道具を用意しているプロ魂&サービス精神に、心の底から感動!!みんなでやったラジオ体操・・・楽しいぞ!気持ちイイぞ!そして、なぜかウレシイぞ!

観客に手渡された瀬尾さんお手製の「瀬尾友美ブロマイド」。
「このかわいい女の子は、いったい誰なんだ!?」というブロマイド…今でも、ベッドサイドボードに置かれております。大事にします!

そのまま、ラストまで居たかったけど…餅つきがあるので、泣く泣く帰路につく。。。

この『72時間演劇』。72時間演劇をするわけじゃあない。
トーク有り、麻雀有り、東京バンビが差し入れを観客におすそわけもする。
友人、兄弟姉妹も登場する。
ゆるゆるグダグダな時間もある。

でも…役者が生きざまをさらし、日常ぽい非日常空間を観客に提供する…うまく言えないけど、すっごく演劇的なんだよなあ。
Ustreamで、『72時間演劇』を観ていた人にとっては、タイニイアリスの観客も含めて、芝居だったんじゃないかなあ。「馬鹿なことやってらあ」って。

立派な台詞も、高尚な演出もない。

でも、舞台上の東京バンビの3人。
そして、受付で72時間、シャワーも浴びずに東京バンビを支え続けた女性スタッフ(←ホント、お疲れさま!)を始めとする、スタッフの皆さん。

その生きざま、しかと拝見いたしました!

『72時間演劇』、忘れないよっ!

良い年の暮をありがとう!!!
贋作・GO

贋作・GO

劇団フライングステージ

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2011/12/29 (木) ~ 2011/12/30 (金)公演終了

満足度★★★★

年末恒例!
おもしろかった!年末のお祭り舞台、存分に堪能いたしましたっ!!

劇場近くの女装子ちゃんの店で夕飯を食べて、気分を盛り上げての参戦。

第一部の「贋作・GO -ヒメたちの戦国-」は、NHK大河ドラマ『江』のパロディで、ミュージカル仕立て。
ものすごくグダグダで、「3姉妹が実は3兄弟(3女装子というべきか)だった」とか滅茶苦茶なんだけど、きちんと時代を追っちゃってるあたりの「妙な生真面目さ」が、巧く言えないんだけど、イイんだなあ(笑)
そんな中、坂本穏光さん、関根信一さんあたりの脇役の堅実な演技が良かった。
なのに、坂本さんは、第二部で思いっきりビッチなウケっぷりをみせるのが泣かせる!笑

「着たい衣装をまとって、みんなの前で歌いあげたい!」という欲望に忠実な舞台。
たぶん、このgaku-GAY-kaiが、梅雨時期に中野や高円寺で催されていたら…コリッチの☆は1.5は減るだろう(笑)
高揚感あふれる年末の新宿だからこそ、笑い飛ばせるんだろうなあ。ホント、楽しかった。

第二部は、第一部に輪をかけて「やりたいことをやる!」コーナー。

「アイハラミホ。の驚愕!ダイナマイトパワフル歌謡パフォーマンスしょー」から。
女芸人の渡辺直美のような体型のアイハラミホさんが、歌謡曲をバックにパワフルに踊りまくるというステージ。曲と曲の間に、一枚ずつ服を脱いでいくんだけど…不思議なもんで、一枚一枚脱がれると、おっぱいとか見たくなってくるんだよねえ…ほんと、不思議だよなあ(笑)

関根信一さんの「女優リーディング『悪女について』」は、じっくり聴かせる。
とっても巧いし、雰囲気たっぷりなだけに、ピチっとしたワンピースドレスが何トモ。
おめかし完璧なんだけど、タイトなドレスだけに、股間に小芋みたいなふくらみが…ボク、そういうの気になるのよ(笑)

エスムラルダ&坂本穏光さんの「今年はアタシも、第二部で何かやろうかねえ」は、ハッ○ン場での、中高年ゲイの憐れみを誘う様を。
下品の極みで、舞台上の2人よりも、舞台を見てる観客の反応がすっごく面白かった!笑

モイラさんの「リヴァイタル2」。第二部の「やりたいことをやる!」極みのようなステージ。美しく幻想的な舞踊。「なぜ、ユルグダなgaku-GAY-kaiで披露する!」という突っ込みは×!「モイラさんは、こういうのが好きなんだな。きれいだな。」という態度で観るのが○!

オーラスの「中森夏奈子のスパンコール・チャイナイトVol.4」は最高の一言!!!
2丁目で1~2位を争う人気歌手・中森明菜(松田聖子と双璧)のメドレー。
MCも完コピ!細かなくすぐり&小道具もたまらない!!
身体の芯から熱くなるステージ!!最高っ!!!

今年も、gaku-GAY-kai2012を腹を抱えて笑うことができるような一年になるといいな。

軽快にポンポコと君は

軽快にポンポコと君は

ぬいぐるみハンター

OFF OFFシアター(東京都)

2012/01/06 (金) ~ 2012/01/15 (日)公演終了

満足度★★★★

2回観ても、まだ観たい!
池亀さんとは、赤の他人のボクだけど・・・評価が高くて、ホントヨカッタ!笑

舞台をフルに使って、身体の極限を要求する演出をして、強烈な熱量の芝居を創り続けてきた池亀さん。

とても的外れで、不遜な物言いだけど・・・誰もが楽しめる作品を創ろうと思えば、いくらでも創れる人なんだと思う。法廷劇や近現代史劇を「馬なり」で創ったら、☆5つが並ぶものを創れるんじゃないかなあ。

『軽快にポンポコと君は』が、馬なり(7割くらいの力)で作った作品じゃないことは、キッチリと役割を演じていた役者さんを観ればわかる。
でも、イイ具合に肩の力が抜けていたというか・・・コメディとしても、ファンタジーとしても、楽しめる娯楽作だったなー。

キャラ設定も、凄く良かった。
神戸さん&なすびさん両親も良かったけど、兄2人と姉が実にイイんだなあ。
馬鹿だけど、穴掘りの天才&どんぐりの拾い食い姉ちゃん・・・こんなキャラを思いつくって、簡単なようですっげえ難しい気がするなあ。。。


バイト君もイイ感じだった。第一印象は悪かったけど(笑)

いくらでも裏読みできるストーリーも悪くないし(好き嫌いは別にして)。

あっそうそう。

「ぽんぽこー」って言おうとは思わないけど、あのボタンは、押したいね。

てか、自分につけたい(押させないけど)。

ネタバレBOX

なすびサイコー!

討ち上げベイベー

討ち上げベイベー

イッパイアンテナ

王子小劇場(東京都)

2012/01/13 (金) ~ 2012/01/15 (日)公演終了

満足度★★★

また来いよっ!
観劇後、いろんな思いが脳内を駆け巡った。。。

王子から埼玉の自宅に戻って、シャワー浴びて、北参道のレストランにたどり着くまで、ずっと、この芝居のことを考えてたような気がする。

いろんなことを思わせてくれる芝居って、その後の生活に影響を及ぼすというか・・・実際に、観劇後の話題に上がっちゃったもの。パンに、豚肉のリエットを塗ったくりながら、イッパイアンテナの世界を語っちゃったもの(笑)

コント&コメディを中心に演じる京都の劇団「イッパイアンテナ」。

だから、『討ち上げベイベー』は、説明文からもわかる通り、忠臣蔵を下敷きにしたコメディ。そこかしこに、くすぐりを仕掛けてたし。

でも、ボクは、一ヵ所でしか笑わなかったような気がする(剣術稽古のところ)。

つまらなかったわけじゃない。
「この後、どうなるんだろ?」って、積極的に観てたと思うし、細かなところの演出がスッゴクよかったから。

でも、ボクはダメなんだ、忠臣蔵が(笑)

仇討なら、忠臣蔵よりも、ビートたけし&たけし軍団の「フライデー襲撃事件」のほうが笑えるし、その後の「ドラマ」も現在進行形中だから、イジるのなら、より適してる材料と思うし、なによりも、この作品の「メンバー」の熱さ&献身性は、たけし軍団そのもののように思えるんだけど。

忠臣蔵を、料理しきってはいなかったような気もする。
ま、忠臣蔵自体が、たいした話じゃないから、料理する必要もないようには思うが(←もちろん偏見)。

だいたい、秋元康って、商売に長けていることは認められていても、人望無さそうじゃん。「秋元ダメかー。じゃ、次~!」って感じじゃないの?実際のトコ。

ま、そんなこととか、「劇場でやるよりも、映画にした方が魅力が増す作品じゃないかなあ」「劇場で購入したDVD2本を何時観ようか」「クールキャッツ高杉さん、また観たいなあ」「女の子2人とも、魅力的だったなー」etc...いろんなことを、思っていたのであります。

いろいろ書いたけど、イッパイアンテナの次回作が楽しみで、まずは購入したDVDを観るのがとても楽しみで・・・大阪に遊びに行きがてら、ブラっと京都に芝居だけを観に行くのもオツかな、と思ってるところ。

東京遠征が成功か否かにかかわらず、ブログを読む限り、今回の東京遠征をネタに爆笑&ちょぴっとせつないコメディが創れるように思う(笑)

また東京に来てねー!

ネタバレBOX

舞台をはさむ形の客席・・・これ苦手。

なにが悲しくて、客同士お見合いしなきゃならないのか。。。
向こう側に、強烈なキャラの客がいたら、気になるじゃないか。
好きな役者さんが座っていようものなら、その人のことを注視しちゃうじゃないか。
照明を工夫するなどして、顔が薄らぼんやり状態になるくらいにはして欲しいなあ。

もちろん、この舞台にしたからこそ、生きる舞台装置もあったし、舞台装置の工夫には感心したけど。

それにしても、冒頭のクールキャッツ高杉さんのソウルフルな独唱。

スッゲーヨカッタ!!!
新年工場見学会2012

新年工場見学会2012

五反田団

アトリエヘリコプター(東京都)

2012/01/02 (月) ~ 2012/01/04 (水)公演終了

満足度★★★★★

イイねー!
平成24年の芝居始め。

観劇前に、大崎のタワーマンションに住まう社長Eの家に白菜の浅漬けとあんこ餅を土産に持って行ったら、お返しにお年玉くれよった!
ウチの販売所で100円で売ってる浅漬け&年末にこしらえたあんこ餅が、ン百倍に・・・「やる」と言うものを断るのもなんなので、ありがたく懐にしまう。

「やっぱ住友のマンションは内装がショボイなー」と毒づくつもりだったのに、「中国人相手の商売人は違うネ!」「髪増えた?」etc.のヨイショ連発・・・お互いに気分が良いまま友人宅を後にし、アトリエヘリコプターへ。

五反田団主宰の実家の元工場をフル活用している小屋だけに、昭和の匂いプンプンのロビーの雰囲気がたまらない。
その片隅では、飲食販売が。たいして腹は空いていなかったけど、スルーするのもなんなので、チキンカレー(小)を注文。
注文しながら、テーブルの上に置いてあったビンが気になる。キンカンと洋梨を漬けてある「洋梨とキンカンのサングリア」だ。
「柑橘類を摂って、風邪予防すっか」と追加注文。すると、店員の彼女(←かわいい)が、ビンを開けて、うわずみを丁寧にコップに注ぐではないか!

「えっ?洋梨とキンカンは食べられないのか・・・」と軽く衝撃を受ける。

サングリアという関西のドリンクメーカーのような名前のブツは、フルーツポンチではなく、梅酒のようなものだったさ。。。

そんなこんなで、身も心もぽかぽか状態で、場内に突入したのであります。。。

ネタバレBOX

幕が開けてからの3時間弱は至福の時間やった。

もう楽しくて楽しくて・・・頬が緩みっぱなし。

劇団員が、メジャー映画の端役をゲットしてからのてんまつを描いた『業界人間クロダ』は、古き良き喜劇。観客は、泣きながら笑うってヤツ。

顔合わせの飲み会で、上座から最も遠い席に座る名もなき劇団員3名。
一所懸命な作り笑い&拍手をし、メジャーの雰囲気に触れた昂揚感を隠しきれない3人が、たまらなく哀しく愛おしい。。。
場の空気を読んで、飲食を遠慮してたのに、しっかり会費4500円を徴取されるのが泣かせる。。。
しかも、たいして入っていないであろう財布から4500円を絞り出してる様が、おもしろい!はずなのに・・・ボクは笑い声をあげているんだけど・・・泣かせるんだよなぁ。

次回作を匂わせるラストもイイ!来年もゼッタイ来るぞ!!

その後に続くステージも、どれもこれもオモシロカッタ!

ザ・プーチンズのステージは、なんかオシャレの極みすら感じたなー。
代官山蔦屋書店が好きな女の子を落としたいなら、ザ・プーチンズのライブに連れていきゃイインジャナイカ?ってくらい独特のテイスト持つユニット。

街角マチオさん演じるロボット・・・あのアイデア「どっかの余興で使わしてもらおう」とボクの中に悪の心が芽生えてしまうほど、ヨカッタ!!!

街角マチコさんが奏でる楽器テルミン。この楽器、凄いっす。
気になる方は、「ザ・プーチンズ」のHPへゴー!!!

劇団ハイバイのステージは、金子岳憲さんが退団するまでのテン末を描いたもの。金子さんの追い込まれ方が、たまらなくオモシロイ・・・オモシロイって感想でイインダヨネ?笑

ハイバイの上田遥さん。魅力が増したなー。

何年か前に、周りに田んぼしかない劇場で彼女の演技を観たけど、その時から数倍、魅力的になってる・・・ま、顔&声がボクの好みであることは、さておいて。

「頭噛んでもいいですか?」とかわいらしくささやく獅子舞も観れたし・・・最高に縁起が良く、楽しい楽しい、心がポッカポカになる『新年工場見学会2012』でした!

あっ・・・ホットワインのレシピを聞くの忘れてた。。。
ニュートンの青いリンゴ

ニュートンの青いリンゴ

タマコロ

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2011/12/07 (水) ~ 2011/12/11 (日)公演終了

満足度★★★★

もう1度観に行く。
おもしろかった!

台詞のテンポが良いし、音楽もダンスも良い。

ラストは爽快!というか胸が熱くなっちまって、帰路は足取りが軽かった!
普段は絶対に買わないクリスピークリームのドーナツを買っちまったくらい。

あっそうそう。加藤なぎささんの芝居は、何度か見たことがあるんだけど、ダンスをしてる姿を見るのは初めて。

彼女のダンス、すごくイイ!
正直、ビックリした・・・運動神経が鈍そうなイメージがあったもんだから(スミマセン)。。。

身体能力の高さにおいては、加藤さんと沖山麻生さん、そして丸石彩乃さんは、このメンバーの中では、抜きんでてるかなあ。演技が安定してる。
実際にはわからないけど、体幹がシッカリしてる感じ。

池亀さんの作品って、観てる間は興奮して、楽しくて・・・なんだけど、びっくりするくらい記憶に残らない。写真のような場面場面の記憶はあるんだけど、セリフを覚えてない。
ぬいぐるみハンターの公演『くちびるぱんつ』で言えば、「神戸さんがセンターでジョギングみたいなダンスを踊ってたなあ」とか「今は横浜で”あゆんでる”藤吉みわさんが、気合入れて走ってたなあ」ってことくらいは覚えてる。

池亀さんのブログを読む限りは、狂気をはらんだ人のようなイメージがあるんだけど・・・その狂気を受け取るだけのスキルがボクには無いのかもしれないし、ボクの好きな「狂気」は、沈黙の中に存在するものだから感じないのかもしれない。

それはそうと、池亀さんの「ごあいさつ」の1枚ペラにある「稽古場風景」の文章は、とてもおもしろい。

稽古場での、池亀さんと役者さんとの「やりとり」「緊張感」を観たいな、と強く思ったなー。

てか、役者「池亀三太」を、いつか観たい!


・・・と、長々と書いてきたけど、一番感じたのは、小堀紗矢香さんはイイな、ってこと(←前置キガ長スギダネ)。

そういう意味では、演劇ユニット「タマコロ」の目論見通りにいった公演だったのかもしれません(笑)。

ネタバレBOX

今回の作品は、下り坂のインディーズの女性アイドルグループの話。

でも、全く同じ脚本で、男性アイドルグループにしても、違和感を感じないような感じはした(生理やレズの話は別にして)。

二手目8七飛車成り戦法

二手目8七飛車成り戦法

劇団鋼鉄村松

ザムザ阿佐谷(東京都)

2011/12/02 (金) ~ 2011/12/05 (月)公演終了

満足度★★★★★

おもしろい!
通して笑いっぱなしでした。

将棋のわからない人でも、将棋の世界やおもしろさ、所作の美しさを垣間見える芝居だったのかなと思うし。

でも、アフタートークの長田莉奈さん(荒川チョモランマ主宰) 山本タカさん(声を出すと気持ちいいの会主宰)が「?」だったところ・・・あのあたりは、将棋好きとの温度差が産んじゃったのかなあ。ボクには「?」なとこ、なかったもん。

対局中の検討室の様子なんざぁ・・・そのまんま。
プロ棋士たちは、あんな感じで検討してます。

みゅうら八段の登場は、腹抱えて笑うた!
けど、一般鑑賞者人気は、さほどないらしい・・・将棋好きなら、上位3位以内に入るはずのナイスキャラ!というか、三浦先生そのまんまなんだけど(笑)

ディテールにこだわったり、カチっとした脚本がお好きな方は「?」なのかもしれない劇団鋼鉄村松。
でも、この感性というか勢いというか・・・熱量はウリだと思うなー。

鑑賞する日を、ワクワクしながら待つ。

ボクにとっては、そういう劇団です。

それにしても、将棋人口増えないかなー。

芝居の中でも触れられてたけど、最近は、囲碁に押されっぱなしだもの。

・・・ま、ボクも去年から囲碁始めたんだけど。

結婚して艶っぽくなった万波佳奈先生&梅沢由香里先生に褒められたくて、囲碁の勉強を毎日最低15分やってるなんて、石橋幸緒先生には口が裂けても言わない!

最後に・・・この公演で、将棋に興味を持った皆様!

ぜひ、たぶん来年も正月にNHK‐BSで放映されるであろう『大逆転将棋』をご覧ください!爆笑&感心のオンパレード!すごいです、これ!

あと、早逝した棋士村山聖の強烈な一生を描いた『聖の青春』を、ぜひ、ご一読ください!奨励会のし烈さ、そして棋士たちの強烈な生きざま、垣間見せる稚気を、じっくりと味わえます。

あと、先崎学八段のエッセイも爆笑&しんみりの連発で、すっごくおもしろい!

あと・・・

って、将棋の話になるとキリがないわ(笑)

ネタバレBOX

ダンスシーンは、囲碁将棋好きなら、よくわかる感覚。

対局者との呼吸を合わせながら・・・動きを読みながら・・・ひとりじゃない感覚。

あっそうそう。

将棋を知らない方には、モデルであろう棋士たちの情報をwiki程度でも良いので、入れておいた方が楽しめるのかもしれない。

覚えている範囲内で紹介すると・・・

山崎隆之七段(ザキヤマ七段)。 とにかく魅せる将棋を指す男。NHKでの解説時に、矢内女流四段にアタックをした。youtubeに映像があるかもしれない。

矢内理絵子女流四段(倉橋女流三冠)。 タイトル戦での袴姿とカッコ良過ぎる私服とのギャップが男をメロメロにする人気女流棋士。今日現在、女流三冠は、里見香奈さんだが、倉橋は矢内さんがモデル、のはず。演じる後藤和さんは、矢内さんというより上田初美女王に似てる。

羽生善治二冠(名人コブラ)。 一般の方にも知られている(はずの)棋士。嫁は元アイドル(元おにぎり屋)。

三浦弘行八段(みうりゃ八段)。 ボクが一番尊敬する棋士。でも、母親と二人暮らし。。。見た目、雰囲気・・・まんまです(笑)

佐藤天彦六段(さとう五段)。 天才。顔は似てないけど、雰囲気はまんま。

中川大輔理事(なかがわ理事)。 棋風はよく知らないが・・・見た目のイメージは似てる。でも、実際はストイックな感じ。

渡辺明二冠(渡なーべ竜王)。 天才。そのキレキレの解説っぷりがたまらなくボクは好き。ちなみに竜王を防衛すること8期(だっけ?)。タイトル料&対局料で、竜王戦だけで4500万円稼ぐ男。

こんなあたり。

ちなみに、記録係(秒読みをする人ね)。
完璧でした!笑
日本の問題

日本の問題

日本の問題

ザ・ポケット(東京都)

2011/11/27 (日) ~ 2011/12/04 (日)公演終了

満足度★★★

A・B 鑑賞。
芝居としては、どの劇団もおもしろかった・・・と思います。

ただ、『日本の問題』を銘打ってるからか、ボクのほうが鼻息荒くなっちゃってねえ。
どうしても、ボク自身の政治的信条や宗教観と照らし合わせて観ちゃうもんだから・・・正直、「こんなもんか」とは思った。

「青年の主張」くらいの低レベルではなかったけど、『日本の問題』という企画を目の当たりにして「とりあえず考えてみました」って感じを受けた(もっとも、数劇団は、問題に対する処方箋を出しているあたり、評価できるんだけど)。

どこかしら「自分のことはさておいて・・・」って匂いを感じちゃったかなあ(←身をもって、愚かさをさらけだした「ろりえ」は、その点では、とっても良かった)。

最近、東欧やロシアの古典を上演する劇団が増えているのは、「自分のことはさておいていないから」、とも言えるんだろうけど。

この後、学生版の『日本の問題』が催される。

どのような芝居を見られるのか楽しみ。

唖然とするくらい青臭いのもイイ。

享楽的な日常から切り込むのもイイ。

ボクが学生なら・・・

教授に「こんな企画の芝居があるんスけど」なんて言って、プロット作らせて・・・その教授のプロットを嘲り笑う、みたいな究極の「自分のことはさておいて」芝居を作りそうだなあ(←こんな人間が増えたから、日本はダメになった、という考えは極めて妥当)。

ま、なんにせよ、スッゴク楽しみです!!!

green flowers vol.11 かっぽれ!

green flowers vol.11 かっぽれ!

green flowers

テアトルBONBON(東京都)

2011/11/25 (金) ~ 2011/11/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

幸せだぁ。。。
どっぷりと「お芝居」と「落語」の世界に浸りました!!!

ストーリー展開、超抜!丁寧な脚本で、くすぐりを入れるタイミングが秀逸。あっそうそう、音楽の入れ方&暗転のタイミングもシビれたなー。

役者さん、最高!アテガキとしか思えないほどの役者さんのハマリっぷり。
そうとう稽古を積んだんだろうなあ・・・。三味線、イイネ。

120分間、笑って笑って、ちょっと涙うるんで・・・すばらしい雰囲気と、こういう芝居を心のそこから楽しめることに感謝だよ、ホント。

談志師匠が亡くなって、シンミリしちまったけどさ・・・元気でたよ!

お芝居最高!落語最高!

他公演だけど、12月の役者さんたちによる落語会「夏葉亭一門会」が楽しみっ!!!

ほっこりぽっかぽかになった気分のまま、明日の朝、福島県棚倉町の『中村福助の世界』へ。

芝のぶに掛けるぞっ!ノドの状態もバッチリだ!笑

ネタバレBOX

ストーリーは、説明文そのもの。

でも、ハチャメチャというよりは、「芸人の世界を描いた」喜劇・・・一本、筋が通ってます!!!


それはそうと、怪優(?)小泉康介さん。

小泉さんの「間」がたまらない・・・もうすっかり「小泉中毒」だよ(泣笑)

次回公演では、サイン色紙持ってこ!笑
岸田國士傑作短編集

岸田國士傑作短編集

文学座

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2011/11/04 (金) ~ 2011/11/13 (日)公演終了

満足度★★★

上品で下衆。
とっても人間臭くて、3篇ともにそれなりに楽しく観た。
演技を充分に堪能しました。

でも、「こんな感じ」を楽しむなら、イッセー尾形さんの芝居の方が好みかなあ。

岸田國士という古典を味わうには良い機会だったと思います。

この芝居を観ながら思ったことなんだけど・・・キチッとしたホールじゃなくて、桟敷席でゴロンと寝ころべるような下衆な芝居小屋で観たら、すっごく楽しいんだろうなあ、と。←あるわけない(笑)

鳥取イヴサンローラン

鳥取イヴサンローラン

ロ字ック

シアター711(東京都)

2011/11/08 (火) ~ 2011/11/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

もはや文学。
もう1回観る予定なので、コメントはその後に。

やっぱ、ロ字ックはイイ!

前の本公演『燦燦』はコリッチでは賛否両論で、ボクも終演後は「?」なとこもあったんだけど・・・ジワジワと作品への思いが募ってきて、無理を言って上演台本をお取り寄せ。

今まで、何度『燦々』の台本を読み返したことか。

山田佳奈さんの台本は、もはや文学の域。

山田さんの脚本を読んだ後って、作風やディテールは異なるんだけど、松浦理英子さんの小説を読んだ後の余韻に似てる。。。

芝居としても、本当に楽しめる!

大胆に見えるけど、細かなところまで丁寧に創りこまれてる。

この舞台を一緒に観たい人がたくさんいるんだけど・・・もう当日券しか売られないんだよねえ。。。

『鳥取イブサンローラン』の他に、2つの過去公演の上演台本が売られています(1冊500円)。

どれもこれもオススメです!

ネタバレBOX

登場してしばらくはウザったくて仕方なかったけど・・・あのサラリーマンが、自分のように思える瞬間が確実にあった。。。

ま、あんなにモテないけどさ(笑)

とある踊り子と飲んだ時に、彼女がつぶやいた「キツい化粧と言葉遣い、腰を下げたって ちっちゃくならないアタシの態度には理由があるんよ。腕力、知力、精力、権力の強い男に押し倒されて初めて女を実感したい願望があるから。だからアタシは、すべてを捨てる覚悟ができる男が好きや」って言葉を思い出した・・・。

いろいろ思うことがありますわ。
平成中村座 十一月大歌舞伎

平成中村座 十一月大歌舞伎

松竹

隅田公園内 特設会場(東京都)

2011/11/01 (火) ~ 2011/11/26 (土)公演終了

満足度★★★★★

昼の部。
待ちに待った平成中村座公演!

サツマイモの収穫が一区切りついたので、親孝行を兼ねての観劇。

浅草駅から隅田川沿いを歩いて十数分・・・いつもはグランドのある場所に、そびえたつは平成中村座の小屋じゃ!もう胸が熱くなってる!笑

出入り口で靴を脱ぐ・・・ここに下足番がいたら「江戸情緒どっぷり」だが、さすがに世は平成。ビニール袋に靴を入れる。

場内へ。

江戸情緒たっぷりのシブイ造り。
「平成中村座」のドデカイ提灯が、なんとも傾いてるぜっ!最高!!

両親は、ボクより腰が強いので1階ざぶとん席へ。団塊世代の身体の造りはどうなっているのやら。

やや腰に張りのあるボクは、2階椅子席の最前列。
真横が「お大尽席」!どんな殿様お姫様が来るのかと期待したけど・・・見た目は、ボクら庶民と変わらなかった・・・ぜ!笑

今年の公演から、上演中以外は場内の写真撮影OKになったので、撮りまくり(舞台袖の2階席「桜席」は撮影不可)!

すっかり身も心も温まったところに、幕開けを知らせる拍子木の音が場内に響き渡る。。。

そこからの4時間。至福の時でございました。。。

勘三郎丈の「お祭り」は、今年の9月大阪でも見たけど・・・いろんな意味で、極上のエンターテインメントとして仕上げてたなあ。
もちろん、観る人が観たら「勘三郎はもっとキレがあるはず」となるんだろうけど・・・あの華やかさ、軽さ、ふわっとした色気・・・やっぱり、ボクは勘三郎が好きだ!!!

「角力場」は、それなりに。
好みで言うなら、大関である濡髪長五郎を演じる橋之助丈は「関取らしい」発声ではなく、荒武士のような発声で演って欲しかったかなあ。

圧巻は、「義経千本桜~渡海屋・大物浦~」で、渡海屋銀平実は平知盛を演じる片岡仁左衛門丈。

静かなインテリが狂気を爆発させた時の「迫力」を感じたなあ。

力強さ、男らしさに加えて、狂気がビンビン伝わってきた。

諸行無常を具現化してみせた仁左衛門さんの演技は凄いの一言!

ボクの父は「孝夫が知盛かぁ」なんて言ってたけど、終演後には「良かった・・・」としみじみつぶやいてた(笑)

おなじみの「相模五郎と手下」の捨て台詞?は、鉄板のおもしろさ!爆笑!!大拍手!!!

平成中村座。

最高です。

さ!次の歌舞伎鑑賞は、福島遠征じゃ!

柄じゃないが、芝のぶに掛けて参ります。

ネタバレBOX

『お祭り』は、ラストで舞台奥の壁がぶち抜かれます!

座席によっちゃ、スカイツリーをバックに勘三郎丈が舞うのじゃ!

太陽光の下での勘三郎の舞!

・・・言葉にならないほどの光景でした。。。


あっそうそう。

『義経千本桜』では、隣席の某局女子アナが鼻ジュルの泣きまくり・・・ボクは、すっかり彼女のファンになっちまったとさ!笑
兎ノ刻 ートノコクー

兎ノ刻 ートノコクー

マダマダムーン

BAR COREDO(東京都)

2011/10/04 (火) ~ 2011/10/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

とてもよかった!
これぞ「芝居の魅力」これぞ「小劇場の魅力」あふれる舞台。

開場時間の少し前に到着したので、この小屋では恒例の「軽飲酒」。
相変わらずの作り置きツマミを突っきながらのビール。レバーの赤ワイン煮とスケソウダラのコロッケは、チョイ呑みには良い具合。

劇場内はピアノが置かれた洒落たスペース。
この小屋は本当に雰囲気が良い。乃木坂という結婚式以外では、決して足を踏み入れることのない土地で、この空間は実に落ち着く。。。

開演。

主演の内山奈々さんがイイ!
ピアノを自宅で教える平凡な人妻の役。
最初はクワバタオハラの小原のようなハスキーボイスが「魚屋みたいだな」と思ったけど・・・役者さんてすごいね・・・途中から、清楚で平凡で、そして妖しい女そのものになるんだもの。参りました!!!

河野直樹さんがイイ!
ピアノ教室の生徒であるサラリーマンの役。
河野さんの印象は「いじられ役の好青年」って感じだったんだけど・・・なんか今回は雰囲気が違う。光沢強烈なスーツもスゴイが、それだけじゃない妖しさ・・・よく見たら、目尻に目張り入れてた!笑
もちろん、演技力は確かなもの。でも、こういう細かな仕事ってウレシイヨネー。

塩谷麻美さんがイイ!
平凡な暮らしをしていた人妻をかき回す役&刑事役。
ジーッと顔を見ちゃうくらいにキュート!小悪魔!!にくめない!!!
イラっとするけど、見捨てられない女の子そのものでした。

蒻崎今日子さんがイイ!
妻の友人役&刑事役。
JACROWでの芝居が抜群の蒻崎さんだけど、ボクが見た芝居は、登場シーンがどれも短くて・・・歯がゆい思いをしたけど、この舞台で一気に解消!大堪能いたしました!!
それにしても蒻崎さんの声&BODYは生命力にあふれてるよなあ。。。
観劇後、先日行きそびれた六本木のザンビア人がやってるレストランに寄ったのは、きっと蒻崎さんのせいだと思う(笑)

菊池美里さんがイイ!
「飛び道具的」な役&警部役。
この世には無いとされるモノの役なんだけど・・・「家にも居てほしいなあ」と思わせるナイスキャラ。ボクはファンタジーは、若干苦手なところがあるんだけど・・・このキャラはイイ!スッゴクイイ!!
この役を演じきった菊池さん。「演じる」ということの豊かさを感じたなあ。

とまあ、出演者全員良かったです!

もちろん、脚本も。
コミカルな会話、スリリングな会話・・・「会話」のおもしろさにあふれてた。

映像で興奮し(笑)、ピアノも巧みさに感心し、ダンスシーンでは思わず体が動いちゃうくらいにノッたし。照明もよかったなー。

笑った!イラっとした!せつなくなった!妻とサラリーマンの関係にドギマギした!笑

素敵な時間でした。ありがとう。

ネタバレBOX

菊池美里さん演じるトノコク様(座敷わらしみたいなモノ←大して役には立たないが、癒される)をご覧になりたい方は、蒻崎さんのブログへGO!
リボーン~命のオーディション~

リボーン~命のオーディション~

BS-TBS

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2011/10/07 (金) ~ 2011/10/17 (月)公演終了

満足度★★★★

はい。楽しかったです。
ボクは、2か月に1度くらいの頻度で「アイドル公演」を観るんだけど・・・やっぱ嫌いじゃないんだよね、可愛い女の子(笑)

周囲の女性たちに言い訳をさせていただけるなら(ま、するつもりは無いけど)、「アイドル公演は、気楽に観られるから行く」という感じでしょうか。。。

テレビ業界の人間が「手軽に」「誰もが」「それなりに」楽しめる舞台を作る。
衣装や舞台装置は、それなりに金がかかってるから、間違いなくイイ。

下手に演技力で勝負しようとすると、モーニング娘の高橋愛さんと新垣理沙さんのエチュード舞台のように、ファン以外の観客は、呆然としながら舞台を眺め続けることになっちまう(今思い返しても強烈だった)。

彼女を連れて行くなんて、絶対にできないけど、一人で時たまニヤつきながら観るアイドル公演・・・否定したいが、ちょっと癒されるんよ(笑)

重厚な脚本、演技はそこには無い(子供も見るからね)・・・ただただアイドル見たさに劇場に足を運ぶ。これって純粋でイイ。

バイトして金貯めて、公演日を指折り数え、当日ちょっとおめかしをして・・・高校生の頃って、こんな感じでコンサートや芝居を楽しみにしてたなあ、って。

館内放送で流れる「開演前のご注意」が終わると、大拍手。イイねえ(笑)

今回は、モーニング娘の公演。

内容は、薄っぺらいけど・・・最後まで飽きないんだよなあ。。。

正直、ズルっちゃあズルいんだ。
「人のふんどしで相撲を取る」みたいな脚本なんだもの。

でも、おもしろいんだよなあ。。。参ったなあ。。。

演技は、兵藤ゆきさんが光りまくってる!(←兵藤さんはモーニング娘じゃないぞ!笑)

兵藤さんは、後説も担当なさってるんだけど・・・やっぱ力あるなあ。凄い。

芝居に歌に踊りに・・・否定したいけど(←シツコイネ)・・・充分に楽しんでまいりました!

あっそうそう。

鞘師里保さん。はじめて聞く名前の女の子なんだけど・・・演技は、遥か彼方に置いておくとして、ダンスがよかったなあ。
アイドル特有の女の子ダンスを共演者のみんながしている中で、一人だけキレキレの男ダンス。
途中から、歌&ダンスシーンは、鞘師さんを追ってました。

って、完全にアイドルファンの所業じゃん(泣)

ネタバレBOX

芝居は、前世に強い未練を残した者たち11名が、再び人間として生まれ変わることができる「魂(10個ある)」を得るためにプレゼンをするという内容(誰を選ぶかは、「魂」自身が行う)。

その11名というのが・・・

チンギスカン・ダビンチ・楊貴妃・清少納言・クレオパトラ・織田信長・明智光秀・シェークスピア・ジャンヌダルク・モーツァルト・そして謎の女の子。

なんかズルい匂いプンプンするでしょ?笑

魂が、生まれ変わった時に「どんな人生を送るか」のヒントが与えられて、その人生が魅力的であると感じた者が、魂を得ようとプレゼンをする。

たとえば、こんな感じ。

まず、魂が、生まれ変わった時のシルエットがスクリーンに映し出される。
確か、最初の魂は「猫背の禿げた男」のシルエットだったかな。

で、「この人は、1881年に生まれ、画家として世界中から評価されます」みたいなヒントが出される。

まあ、魅力的な人生なので、11名のほとんどがプレゼンをする。
「私がこの人に生まれ変わったら、○○をしますっ!」みたいな。

最も魅力的なプレゼンをした者が、シルエットの人物に生まれ変われる。

その魂が選んだのは、ダビンチ。
たしかダビンチは「再び画家に生まれ変わって、モナリザの納得いかない部分(手)を書き直したい」みたいなことを言ってたと思う。

で、ダビンチが生まれ変わったのが、ピカソ。

「モナリザが盗難にあった時に、ピカソは重要参考人の一人になったそうです」みたいな豆知識みたいなのも披露されたりして。

・・・イイ感じでしょ?笑

チンギスカンが、チャップリンに。モーツァルトが、野口英世に・・・。

スクリーンに映されたシルエットが誰かを推理するのもクイズみたいでおもしろいんだけど、11名のうち誰が、そのシルエットの人物になるかを予想するのも楽しい(ま、正答率100%のクイズなんだけどさ)。

シルエットは、明らかにライト兄弟。

11人のうち誰がライト兄弟になるかって言ったら・・・信長と光秀以外にいないじゃん!笑

案の定、本能寺の変&光秀への仕打ちは、なんやかんやあった後、水に流して・・・仲良くライト兄弟へと生まれ変わりましたとさ(笑)

とまあ、こういう芝居を心底楽しんできたのでありんす。
エレジー

エレジー

(公財)可児市文化芸術振興財団

吉祥寺シアター(東京都)

2011/10/13 (木) ~ 2011/10/19 (水)公演終了

満足度★★★★★

最高です。
名優揃いの珠玉の舞台。

平幹二郎さん。

凄い!凄い!!凄い!!!

平さんの所作。表情。背中。

そのひとつひとつがボクの体の心底まで染みていく!

どの台詞も、文学作品の名文のように吸収されていく。。。

舞台上の平さんが「プリン冷えてるか?」と言うだけで、深い意味を探ってしまいそうなくらいに、平さんの口から発せられる一言一言が深く感じられるんだよなあ(←当然のことながら、「プリン云々」のセリフはございません)。

「シブイ」という言葉が陳腐に感じるほどの存在感!

でも、堅苦しい小難しい芝居ではありません。

家族の情を描いたホームドラマといっても良いのではないかと。

普段、芝居をご覧にならない人を誘っても、充分存分に楽しんでもらえるようなお芝居です。

もちろん、良いのは平さんだけではなく・・・出演する俳優さんすべてが良い!

そして、交わされる会話のテンポ、内容ともに良い!!

舞台装置も良い!

仕掛け装置なので、暗転は長いけど、その間はストレッチができるし・・・なんと言っても、舞台の余韻に浸る時間を与えてくれるから・・・この暗転の長さは、ボクは好き。

つまり、全部良い!!!笑

あまりの至福に、ボクは思わず、販売ブースを出していた岐阜県可児市(←主催者)の薔薇ジャムを買ってしまった(笑)

東京公演初日だけあって、観客のほうも豪華。

ミーハーなボクは、休憩中のロビーでキョロキョロ周りを見てた。
何人かの俳優さん、演出家さんとは、ド厚かましくも握手していただいたけど・・・出演者のひとりである角替和枝さんの御主人には声をかけられなかった。
大大大ファンで、息子さん(二人ともご主人ソックリ)の芝居を見に行くくらいにファンなのに・・・緊張して声かけられんかった。無念じゃ!!!

あっそうそう。
座席に当日パンフに薔薇が一輪添えられています(ラッピングされてます)。
その薔薇は、決して意味深なものなのではなく、岐阜県可児市の名産が薔薇だから。

これから観劇なさる方は、薔薇をやさしく持ち帰れるようなバッグを持っていかれたほうがよろしいかと。

ま、隣の女性に手渡したい方は、ご自由に!笑

(休憩挟んでの2時間45分の芝居です)

ネタバレBOX

ラストは唐突。
でも、人生なんてそんなことの連続なのかもしれない。

せつなく哀しい。

残された者は「切れた凧は、風にまかせて・・・」と自らを慰めるしかないけど、「自分が凧糸の調整具合を間違えたから、切れてしまったのではないか?」と思ってしまうのも人間。

哀しいなあ。

でも、親がいて・・・思ってくれる人がいて・・・仲間がいて・・・苦しみもがく状況も、いつかはおさまる。。。

苦しんでいる人の苦しさを分かちあって、一緒に抜け出すまで傍にいられたら・・・そんな人間になっているか?今の自分!

そんなことを思いながら、吉祥寺の駅まで歩きました。

この公演は、19日まで。

もう一度観に行こうと思っていますが・・・誰を誘うかすっごく迷う!

できることなら、みんな誘いたい!

そんな芝居でした。
本日のお日柄は

本日のお日柄は

劇団レトロノート

ザ・ポケット(東京都)

2011/10/12 (水) ~ 2011/10/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

とことんあたたかいです。
とにかく最初から最後まで笑った笑った!

ベタな家族コメディ。
6人兄弟、次男坊のフィアンセ家族、幼なじみ・・・どの人もひと癖あるけどイイ人なんだよなあ。。。
次々と起こるハプニングも、なぜかドキドキしない(笑)
むしろどんどんハプニングが起きてほしい!と感じさせるホッコリコメディ。

観劇後、あまりのホッコリぶりに「これから平幹二郎さんの芝居を見に行くには、気持ちが浮つきすぎている」と、最近行きつけになりつつあるカフェ「オメガアルゲア」に寄って、ホッコリを削ぎ落としたほどの暖かい芝居でした(笑)

長男坊は、右近良之さんとTake2深沢邦之さんのWキャスト。
ボクは、右近バージョンの観劇だったけど・・・ヨカッタなあ。
長男坊の甘さと、ちょっとばかりある長男としての矜持がよく出てた!
器用貧乏なところも泣かせる(笑)

右近さんをはじめ、キャストのすべてが安定した演技を見せてくれる。
長女役の生井歩さんの安定感なんざぁ、その体型も合わせて半端じゃない!スゴイ!!

そして、フィアンセ役の棚橋幸代さん。
棚橋さんの芝居は2本目。正統派の美人顔&清楚な雰囲気を持つ俳優さんなんだけど・・・なぜか「ひと癖ある女なんだろうな」という思いを抱かせる妖しい魅力を持ってる人。
刑事ドラマで南果歩や荻野目慶子が画面に登場したとたんに、「コイツが犯人だ」と確信するくらいに、なんか怪しいんだよね(笑)
このフィアンセ。ラストでイイ味出します。乞うご期待!(←ベタ嫌いな人は要注意だぞ!笑)

デートや芝居が初めての友人と一緒に行くにはうってつけの舞台じゃないかな?

それにしても、Wキャストの深沢さんの演技も気になる!

館内放送で流れた前説&お見送りコメントは、スベリたおしてましたが・・・不肖の長男役ってのは、肩の力を抜いて気楽に演じることができたら、深沢さんもイイ感じで表現できると思うんだよねえ(←なにゆえ上から目線なのか?笑)。

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