満足度★★★★★
昼の部。
待ちに待った平成中村座公演!
サツマイモの収穫が一区切りついたので、親孝行を兼ねての観劇。
浅草駅から隅田川沿いを歩いて十数分・・・いつもはグランドのある場所に、そびえたつは平成中村座の小屋じゃ!もう胸が熱くなってる!笑
出入り口で靴を脱ぐ・・・ここに下足番がいたら「江戸情緒どっぷり」だが、さすがに世は平成。ビニール袋に靴を入れる。
場内へ。
江戸情緒たっぷりのシブイ造り。
「平成中村座」のドデカイ提灯が、なんとも傾いてるぜっ!最高!!
両親は、ボクより腰が強いので1階ざぶとん席へ。団塊世代の身体の造りはどうなっているのやら。
やや腰に張りのあるボクは、2階椅子席の最前列。
真横が「お大尽席」!どんな殿様お姫様が来るのかと期待したけど・・・見た目は、ボクら庶民と変わらなかった・・・ぜ!笑
今年の公演から、上演中以外は場内の写真撮影OKになったので、撮りまくり(舞台袖の2階席「桜席」は撮影不可)!
すっかり身も心も温まったところに、幕開けを知らせる拍子木の音が場内に響き渡る。。。
そこからの4時間。至福の時でございました。。。
勘三郎丈の「お祭り」は、今年の9月大阪でも見たけど・・・いろんな意味で、極上のエンターテインメントとして仕上げてたなあ。
もちろん、観る人が観たら「勘三郎はもっとキレがあるはず」となるんだろうけど・・・あの華やかさ、軽さ、ふわっとした色気・・・やっぱり、ボクは勘三郎が好きだ!!!
「角力場」は、それなりに。
好みで言うなら、大関である濡髪長五郎を演じる橋之助丈は「関取らしい」発声ではなく、荒武士のような発声で演って欲しかったかなあ。
圧巻は、「義経千本桜~渡海屋・大物浦~」で、渡海屋銀平実は平知盛を演じる片岡仁左衛門丈。
静かなインテリが狂気を爆発させた時の「迫力」を感じたなあ。
力強さ、男らしさに加えて、狂気がビンビン伝わってきた。
諸行無常を具現化してみせた仁左衛門さんの演技は凄いの一言!
ボクの父は「孝夫が知盛かぁ」なんて言ってたけど、終演後には「良かった・・・」としみじみつぶやいてた(笑)
おなじみの「相模五郎と手下」の捨て台詞?は、鉄板のおもしろさ!爆笑!!大拍手!!!
平成中村座。
最高です。
さ!次の歌舞伎鑑賞は、福島遠征じゃ!
柄じゃないが、芝のぶに掛けて参ります。