満足度★★★
好みのタイプなんだけど・・・
なんだか、お茶目な悪魔達の繰り広げる修行の世界は、ハートフルコメディー素敵な作品で、観劇納めに相応しかったのですが、やや、気になる点が・・・
ネタバレBOX
初見だったのですが、好みの作風に、役者の皆さんも安定感のある演技で、とても楽しめました。
特に三悪魔(小玉さん、橋本さん、山崎さん)が良く、加藤さん、船戸さんの味付けも、良かったです。
須貝さんの神父も、人の良さと優しさが滲み出ていて、良かった。紺野さんも、天使そのものの、可愛さで、良かったです。
なので、なので、時折見せる、思わず吹き出しそうな顔や、含み笑いが、とても、気になってしまった・・・コメディーに限らず、なんでもそうだが、キャスト自身が、楽しめなくては、伝わらない事も多々あるし、劇団の空気の良さや、役者さんの人柄が見え親近感は湧くのですが、、、見え過ぎてしまい、緩さを感じてしまいました。
ゲスト出演は、白黒顔したパンダの渡邉さん、可愛かったですyo~マヌケな私は途中まで、悪魔の従姉?かしら?と、思った位で、あまり不自然ではなかった。私も、物語を中断されるのは嫌いだが、許容範囲でした。
最初、不思議な形のシャンデリアと思ったが、七つの修行との兼ね合いが、解りやすく、良かった。又、後半で七つが点滅する光が壁に写ると、コウモリが羽ばたいているような悪魔世界が、広がって良かったです。
ただこの七つのお題が、面白いのだが、やや浅く感じてしまった。もちろん、意識してないのに、すぐ達成する面白さもありだが、もう一捻り欲しいところ。
神父と医師の友情や、女王の王や王子に対する想い、赤井出夫婦の愛、天使と悪魔カップルと、好きな場面はたくさんあったのですが、全体に緩さが残り、もったいない感もある。なので厳しいけど、☆3です。と言うのは、もっといい作品を作り出せるメンバーだと信じられるから!次回作も、楽しみにしています。
満足度★★★★
あ~面白かった
愛と心のこもった、コメディでした。
まさか!の船戸さんの店員役には、ビックリ!でも、しっかり笑わさせて頂きました。それにしても、力量のある役者さんに、あの配役!なぁんと贅沢な作品(o~-')b
ネタバレBOX
元ヤクザが終戦後、日本と大阪の復興の為に、通天閣を建て直しちゃう為に、頑張っちゃう!夢と人情のお話と、現代秋葉系おたく文化の、友情と恋の話が、交差されながら、面白可笑しく、進んでいきます。
多少強引な場面展開も、あったが、役者さんの勢いで引っ張ってくれるので安心して、ついて行けました。
濃いキャラの面々が、暴れ?てくれるので、ほとんど黒幕のシンプルなセットの空間利用が、活きていると思いました。
ケンカのシーンは、スピードとリアル感が、とてもありました。
大阪元ヤクザ達の話の方が、好みでしたが、ラスト、コスプレおたくが、花子の孫だったと、つながったのが、良かったです。
それにしても、やけにデッカイ!メイドがでてきたと思いきや、!!!お口半開きで、お目めはパチパチ、私にとっては、あり得ない配役で、面白かったです。当パン配役名には店員、そのセンスも好きです。
高倉良文さん村手龍太さんが、特に良かったです。又、次回作も、楽しみにしてます。
満足度★★★
虹
初めて行く会場で、道が不安でしたが、丁寧な道案内メール頂き、ありがとうございました。
ダンス的、身体表現中心の作品でした。個人的な趣味で、申し訳ありませんが、好きと苦手が共存しました。
ネタバレBOX
白い床と壁が、作品、役者さん、虹色を生えさせていて、良かったです。衣装も白ベースのオリジナルで、部分使いの黒が効いてました。特に、カラー別のライトアップの仕方や、濃淡が綺麗で、まさに体感する作品と思いました。
ダンス的身体表現中心なので、オムニバスの繋がりを深める効果がある反面、どうしても目の前の動きを、追いすぎてしまい、私の足りない頭と心には、物語りの解釈が、追いつかなかったのが、残念でした。
特に紫が、好きでした。作者の意図とは違うかも、しれませんが、夕暮れ後の宵闇迫り、星が瞬きを思い出す時の、濃密な空間が、広がりました。柏原直人さんが大人の男の色気たっぷり!?のLove感ムードで、三女優の愛しさをも、引き出しているようで良かったです。この空気感が、とても好きだったのですが、終始早口の演出が、もったいなく感じてしまい、もっとじっくり聞きたかったです。
森、風、水の流れ等、勝手にイメージ膨らませ、楽しめました。水を注ぐ音色も良かったのですが、もっと強弱付けた方が、効果が出たと思いました。
役者さんにしか出せない表現力で、意味も価値も、ありましたが、長い文章を何人かで、声揃えて続くシーンが、個人的に苦手です。どんなに頑張っても、雑音になってしまう部分が、あるのが、残念でたまりません。この作品は、かなり揃っていたが、動きながらでは、声が出ない体勢もあり、やはり本当の脚本力や、役者さんの個性を、活かし切れていないように、感じてしまいました。
特に赤は、もっとじっくり味わいたかったです。
黄は、部分的だったら、効果的だったのに、最初から最後迄は・・・
と、好きと苦手が共存、でも、今後が気になる存在です。
満足度★★★★
大人になりきれない大人達の
面白可笑しい物語。いくつになっても、変わらない部分が、許せなかったり、懐かしかったりと、ちょっと複雑だったりして、、、でも、幸せになって欲しい気持ちは、今も一緒かなぁ~と、思えた
ネタバレBOX
凛子は、再婚を考えていた姪のピアノの鈴本先生が、大事な話があるから家に来るという日に、元夫の高志が4年ぶりに来る・・・しかも今の奥さんに、追い出されたが、行く場所も金もないので、お金を借りに来た高志、そんなダラシナイ男なのに、2度めの離婚をしようとしている。なんて、喧嘩してたら、早目の鈴本先生到着で、慌てまくる2人の様が、可笑しい!
とりあえず冷蔵庫に隠れる高志だが、ずーっと隠れていられる訳も無く、仕方がないので、凛子の兄として、鈴本先生に紹介。
そうこうしてると、姪の美夏が帰ってきて、鈴本先生の話を止めて、凛子を無理やり外に連れ出す。
その間に、実は鈴本と美夏が付き合っている事を、聞かされる高志。凛子は再婚まで考えてたのに、まさか・・・?そんな時に遊びにやってきた美夏の友達の鼓に、ライバル心むき出しの鈴本。凛子の気持ちに気付いた美夏の作戦だったが、悩む高志。16歳も年上の鈴本だが、大人のくせして、恋には余裕もありゃしない!
帰ってきた美夏に、告白しちゃう鼓だったりと、不器用な大人達に、笑ったり、同情しちゃったりと、楽しく物語りは進む。
かたや高志の妻、広海は、作家で締め切りに追われ、自宅に監禁状態だが、高志が戻ってこないので、仕事も手につかない。詰めてる編集者達の暇潰しの恋話では、男と女の本音の対比が見えたりと、面白い。
広海は、5度目の離婚?と知らんぷりの編集者もいれば、思わず口出す者に、後押しされ電話するのは、凛子宅。
興信所のふりする可笑しな広海だが、見ぬいた凛子は、高志が戻りやすいように話し、そして高志が戻れるように仕向ける。戻ってきた高志に、嬉しいのに素直になれない広海は、又、出てけと言ってしまい、出て行こうとする高志の忘れ物は、缶詰の広美の食事の為の材料だったりして、なんとか、元の鞘に戻れそう?
立場も相手も違うが、互いを思いやる素敵な作品でした。
全役者さん魅力的でしたが、龍田知美さん、和田広記さん、生井みづきさんが、特に印象的でした。
満足度★★★★
深い意味と価値を感じました
部品と呼んでいる体の一部分を通して、その人の心の中が、透けて見えるような作品でした。後半の、まさか!・・・でも、納得してしまう、見事な作品でした。
ネタバレBOX
誰もが持っているコンプレックスや、こだわり、弱さ、から逃げずに直視しながら、繊細に描いた作品でした。
失うことで、新たに得られることも事実で、その為の犠牲や、価値も様々。他人(家族や恋人)の為と言うのは、建て前だったり優しさでもあったりするのだが、実は、自分のエゴだったりする現実も、見えました。
後半明かされる西村(坂巻誉洋さん)が、女性だった過去に驚きながらも、それまでの言動を納得してしまう演技でした。
高原役(熊川ふみさん)も、印象的でした。
後ろで控える役者さん達、前半はポーズでの静止、後半の絡みあうような、支えあうような姿は、とても効果的であったが、終始いるのには、疑問。狭すぎる空間で、意味を押しつけられるように思えてしまった。
お尻は、みせなくても、充分意味は解るのに、役者さんも、ご苦労の多いい仕事と、思ってしまった。ベルトをはずす音とエプロンの下に、手を入れているだけでも、想像付くのでは?
初めて拝見した、北京蝶々さん、深い意味と価値のある作品で、素晴らしかったです。初演も、次回作も見たいと思いました。
満足度★★★
温もりは感じましたが
どこにでもある父と娘の物語を、コミカルに描いてあります。本当に、冷たいんだけど、心は温かい、お父さんは、なんと!本当に・・・
ネタバレBOX
ロボット(大野ユウジ)だったのです。えっ?人型子育てロボット・・・?と、思ってなかったので・・・
りつ(藤吉みわ)が結婚相手の堀田(加賀美秀明さん)を連れて、想出島に戻り、自分の父を紹介する場面から、ロボットの父との思い出を語る。
堀田には、驚きの連続だが、りつや島民には、お父さんが人間ではなく、ロボットであることだけが、ちょっと他の人とは違うだけとしか、思っていない事に、堀田は驚くのだが、誰もがもっている家族との思い出と変わらない話を聞いていく形で、父の温かさを理解する。
近未来の最新人型子育てロボットなのに、背中に大きな乾電池背負ってたり、表現や行動に限りがあったのが、やや残念だが、心の温かさは伝わってきました。
このロボットの姿が、どうにも、中途半端に思えてしまった。人間と何一つ変わりがないけど、食事が違うとか能力が違うとか。もっと、機械的に徹するかのほうが、自分の好みでした。
役者さんは、味のある役者さんなので、違う役も見たいと思いました。
シンプルなセットだったので、やや物足りないシーンも、あったが、壁から出てくるカウンターには驚いたし、良かった。
島民の人形連結は、イマイチどうかと、思ってしまった。
父の友人がプログラムしたロボットで、一緒に過ごした絡みが、あるはずなのに、あまり出てこなかったことと、母の不在が、気になってしまった。
父の友人役(本折智史さん)、南部役(貫井りらんさん)が、印象的でした。
方向性は好みのタイプなのですが、ロボットみたいなお父さんなんだろうと、思い込んでいた私・・・なんとなく、物足りなさを感じてしまいました。
又、違う作品を観たいと、思ってます。
満足度★★★★
虚構の中の真実
現実と虚構と夢が交差する、オンラインゲームを利用したセラピー技法の中、真実がみえてくる後半は、驚き!驚き!驚き!そして、感動の作品でした。
ネタバレBOX
現実と虚構と夢が交差する作品は、あまり得意ではないのですが、オンラインゲームの利用という見せ方が、かえって、近未来にありえそうと、現実味を増す良い効果が出たと思いました。葛藤は、時に重くなるだけの時があるのだが、伏線や、散りばめられた笑いがあり、良かった。ただこの笑いの半分、場内は笑ッているに、私にはイマイチの物も在ったし、量がやや多く感じた。多すぎると、半端なコメディーになりかねないので、要注意。
後半は、ビックリ!ビックリ!そして、自分の弱さを武器にして、歩みだせそうな感動で、素敵でした。
美術も作品に、とても、合っていた。オ-プ二ング時の、上から垂れている白い生地、幻想的にも見え、良かった。
粉雪のようで、深海のようにも、感じたライト使い、良かったです。
舞い散る粉雪も、音もなく、人の心に降り積もる葛藤のようでした。
前半のハジメ(若宮亮さん)は、痛みと不安に潰されそうだが、後半のナユタ(吉木りささん)を守ってあげたい男らしさへの変貌、良かったです。
前半のナユタの消えそうな存在感から、ハジメの可愛い彼女、ラストの弱さを乗り越え歩み出す姿には、感動でした。
サイコセラピストのアソウ(太田守信さん)教授の冷静な顔と、カウンセラーの優しい顔、そして、ラストの苦悩、良かったです。先月、冷酷な役柄を拝見しただけに、力量を、ますます感じました。
満足度★★★★★
面白、可笑しく、懐かしい。
タバコを一つの例として、相反する魅力の違いや良さ、大人の曖昧さの優しさや大切さを、面白、可笑しく、物語っていました。
ネタバレBOX
文化祭間近の高校で、それぞれの出し物の準備をする生徒達。
教師達にとっては、懐かしい尾崎豊や、オニャンコクラブが、生徒達にとっては、過激な新鮮さがあるのか、文化祭の余興でやることに。
尾崎達がリアルタイムの教師達が、教えてあげることで、生徒達と距離が縮む。田中先生(田渕正博さん)のギターで歌う尾崎は、見事でしたが、遠藤先生(木下藤次郎さん)の、振り付オニャンコの似合わない姿には、大笑い!
・・・が実行動してしまう生徒や、尾崎の歌詞は、高校の文化祭には、相応しくないと、高校側に言われたりと・・、それが面白、可笑しく、物語は進む。
そんな練習もできるフリースペースは、写真現像様の暗室と、印刷室の間にある喫煙所。そこを壊して、カウンセリングルームを作る計画が、持ち上がっていた。
その推進派が、嫌煙の教師3人であるから、禁煙を説きながら、デジカメの時代に写真部も使わない暗室の中で、生徒があんな事こんな事になったら、どうする?と騒ぐ自分達も、別の場所では、ちゃっかり、だったり。
暗室は写真部でないが、写真好きの中島(根岸つかささん)が、文化祭に出展する為に使ってるのを知っている愛煙家の教師達も、必死に対抗。
百害あって一理なしとまで言われる、たばこの意外な効果や、データーも聞けるのだが、大人のくせに、そこまで言うか!自分の主張、と反発しながらも、可笑しかった。大笑いしながらも、何事にも白黒つけ過ぎる大人の未熟さには、考えさせられた。
と文化祭までの、ドタバタが面白く続く。
高校という場で、純粋な毒をも持つ17歳の行動、それを守ろうとする大人達にも、17歳当時の心が残っていて安心したり、困ったことになったりする姿の描き方が、良かったです。
いつまでも、少年(少女)の心は、宝物と思いました。
特に印象に残ったのは、遠藤先生(木下藤次郎さん)、田中先生(田渕正博さん)、石川先生(井上カオリさん)、中島(根岸つかささん)の演技が、良かったです。
満足度★★★★
面白かったです
好みの探偵物でした。劇団もシリーズも初見でしたが、人の心の弱さを描きつつ、コメディタッチで、とても楽しめました。シリーズ次回作も観たいと思わせる、探偵達の秘めた謎?もありますが、お得意のハードボイルドも、観たいと思いました。
ネタバレBOX
探偵の風吹淳平(白川孝さん)も、このご時世で閑古鳥。営業活動の帰り道に、バイクで引きそうになった折川と名乗る男(本田英一郎さん)に、街まで乗せて行ってくれと、頼まれ、事務所迄連れていってあげる。何かワケ有りのような折川に、「とりあえず、バイト行ってくるから、コーヒー飲んで待っていてくれ」と風吹、でバイトは、なんと!ショーパブのニューハーフ役!似合わないんだけど、生き生きとした姿には、笑っちゃう!そんな探偵らしくない探偵なんだけど、私の好みでどんどん引き込まれていきました。
チャンピオン戦に挑もうとしているボクサーの鮎川(梅田誠弘さん)から、昔お世話になった先輩の折山を捜して欲しいと依頼され、写真を見せられる風吹。顔は折川と名乗った男そのものなのに、折山?その折山らしき男は、ニュ‐ハーフの店の飲み代を、風吹に押し付け行方不明に・・・折山捜索のはずが、事件に巻き込まれていく風吹達。
折山はボクサーの夢破れ、ネットの犯罪者集団に落ちぶれていた。ある金庫から現金と小箱を盗むが、それを狙うヤクザと深夜曲馬団に追われていた。ヤクザ浅田(小寺良太さん)に上納しなければいけない現金は、酒やギャンブルの借金返済に使い切ってしまい、ファイティグバトル賭博に、出場させられる折山だが、負け続け。勝てる奴を連れてこいと、浅田に脅され、鮎川の誘拐を企だて、罠にはめてしまう。何も知らない鮎川は、やっと折山から連絡がきて会える嬉しさで、浅田達に拉致されてしまう。
そこで、風吹登場であるが、ヤクザと政治家の癒着も知ってしまった彼らの逃走劇が始まる。
風吹のアシスタント紅(小川直美さん)が、折山に自首して人生のやり直しを、勧める。折山は勝てなかったが、自分のテクニックを伝授した鮎川の成功への嫉妬から、落ちぶれていた。そんな卑怯な折山なのに、感謝して慕う鮎川の心を知り、人生のやり直しを誓うのだが、ライバル探偵片桐(むとう寛さん)の邪魔や深夜曲馬団の追手、だが謎の情報屋キリコ(大平美由紀さん)やヤクザの南雲(酒井秀人さん)の助け舟が入ったと思いきや、又追手と危機感迫りそうだが、なんか笑いありのドタバタ逃走、警察の介入も入りなんとか逃げ切れそうなのだが、折山が負傷で息も絶え絶え・・・だが、なんとか持ちこたえ、やり直しできそう!と、素敵な物語でした。
正直、気になる点は、ちょっとあった。逃走する為のチャンピオンの歌が、やや長すぎると思った。シンプルなセットが、場面によっっては、物足りないこともあったのだが、パント的な表現が面白かったです。特に、バイク、皆で走るシーンや、ボートのシーンは好きです。
元々、探偵物は好きだが、風吹はもっと見たいと思いました。人情味ある下町っぽさもありながら、砂漠の乾いた風も感じたり、何か過去の傷と哀愁を秘めた大人の男の魅力がありました。
白川さんと本田さんの演技、見事でした。紅ちゃんの癒し系の健気さも好きです。キリコも謎ですが、ただの悪だけではないようで気になります。色盲のヤクザ南雲は、絵描きが趣味で、冷酷そうだが、人の良さも秘めてる感も有り、ヤクザから足を洗って、風吹の仲間になりそうな今後も楽しみ。謎のプラチナブロンドの似合うジョージ・オハラ(蒔任優吾さん)は、ダンディーで、ナイト(騎士)に相応しい感が魅力!と、次も絶対観たいと思いました。
満足度★★★★
オムニバスの面白さ
9種類7つの物語で構成されるようですが、Aver見てきました。1話の中に、ABの選択がオムニバス的で、面白かったけれど、それが、コント風の面白さになる時と、物足りなさに、なる時もありました。初日なのに、開演15分前には、8割以上、席埋まっていて、補助椅子も出ていたので、早めに入場を、お勧めいたします。それにしても、役者さんのレベルが高い。それも人気の一つと思いました。
ネタバレBOX
小学3年生、中学2年生、120歳と、実年齢と違い過ぎるのに、ギャップを全然感じさせない演技力、見事です。戦場カメラマン、そっくりなのに、ただの物まねでなく、しっかり演技で、良かった。と、役者さんの力量を、とても感じたので、1本のコメディーで、見たかった感が強く残ってしまい、物足りなさになってしまった。
誰もが、感じたことの有るテーマで、分かりやすく、良かったです。でも、一人の男が、客観的に見ているようで、ラスト、自分が選んだ人生の結末が、悲しかったのが、いまいち、自分の好みではなかったのですが、Bverは又、違うのでしょうか?気になります。
満足度★★★★
まさに、タテヨコの魅力満載でした
(ヨコ)家族、仕事、恋愛等のつながりに、支えられたり、足かせになったりの人間関係だが、(タテ)絡み合っていた過去の記憶を紐解き、未来に向かっていける、素敵な作品でした。
ネタバレBOX
温泉旅館を継いだ長女幸子(舘智子さん)のもとに、音信不通の母から10年ぶりに届いたハガキには、「もうすぐ帰る」だけ。呼び戻された次女恵子(桑原裕子さん)はカメラマンで、アシスタント岸本(西山竜一さん)を連れて、3年振りに、帰る。そして大学生の三女葉子(武田祐美子)が、帰ってきた時には、嵐のような、土砂降りで、水害で亡くした父を思い出していた。
この旅館のロビー、木の格子や、太鼓橋の様な通路もあり、雰囲気良く、ここでの三姉妹や客達の会話から、いろんな過去や現実が、見えてくるのが、より自然で、なによりリアルに感じました。
久しぶりに三姉妹が揃った夜だが、幸子の夫であり旅館の番頭である浩(好宮温太郎さん)は、幸子と恵子2人に話があると。会社で課長に昇進し、中国の営業所への転勤を勧められているが、幸子と行きたいので、旅館を母に、頼めないかと相談。
父の亡き後、男と蒸発したまま、音信不通の母など、あてになるわけもない。そんなことを、家族でありながら他人である姉の夫に、言われること自体が納得いかないものの、封印してきた母の記憶が蘇る。
そんな問題をかかえながらも、旅館は平常営業。
岸本は人見知りすることなく、カメラを向け交流を深めようとする。葉子は拒否するが、「蛇奥様」の民話を話してくれる客もいる。葉子にとっては、その民話に母を重ねる時もあったようだ。
三姉妹の母に対する想いや、恋愛、今後の人生が浮き彫りになっていく中、昔からの常連客の藤沢(舘野完)と母が年賀状のやりとりが発覚。
嵐の夜なのに、この旅館に向かうタクシーから電話も入り、三姉妹の心情は穏やかでは、いられない。
そして、母からのハガキの意外な事実!!
から、三姉妹は喧嘩になるものの、新たな人生を始める事が、できる、素敵な物語でした。
三姉妹の個性が鮮やかに演じられていて、良かった。特に、桑原さんの自由奔放でありながら、ちょっと乙女なところが、良かったです。
雨音の強弱が、効果音として、生きてました。
赤の他人だから言えること、赤の他人には言われたくないことと、人間関係の距離の取り方の難しさもあるが、それゆえの優しさや温もりも、感じました。
人との距離は、まさに千差万別だが、明るい未来に向かっていける感が、良かったです。
満足度★★★★
早めに入場が、お勧め
開演前から、舞台は、パーティ会場として、始まってます。生伴奏のジャズが、楽しめます。コーラス、ダンス、ジャズが、作品と共存共栄した、素敵な作品でした。
ネタバレBOX
アメリカで生まれ育ち、市民権を持ちながらも『敵性外国人』として、迫害された日系二世の人々。
強制収容所に送られる彼らの嘆きと不安は、計り知れない。
それでも男たちは、忠誠心の証明と自分たちの未来の為に、戦場に向かう。だが、そこでも、迫害されたり、大事な仲間や夢をも無くしたり・・・戦争の悲惨さは、生き残っても、心の傷は大きい。
だが、待っていた家族や仲間と、新たな未来に、向かう姿が、素敵な作品でした。
コーラスの幅広い世代の参加が、作品に深みを増したと、思いました。本格的なコーラス、ダンスに、ジャズが、自然に必然として、活きていて、とても、楽しめました。
それだけに、ハンパな、コメディーさが、気になった。もうすぐ昇進の独善的な大佐?少佐?チョーサとも聞こえたが・・・妙子も、大げさな部分が、あった。
満足度★★★★★
やっぱり 好きです!
め組さんが描く、生き様が、好きです。それが、死に際と言う悲しい場面でも、残る人々への託す想いが、込められているので、立ち上がる事が、できる。歩いていかなければ、と思えました。母(戦争体験者)も、一緒に拝見させて頂きましたが、良かったと、申しております。ありがとうございました。
ネタバレBOX
終戦後の昭和22年夏、東南アジア某刑務所、通称”P”ホールには、元日本兵達が、BC級戦犯として、人生最後の一時を過ごしていた。
彼らの着ている服の胸には、”P”の文字、Prisoner(囚人)、侵略戦争を達成する為に指揮をとったという罪、捕虜を虐待、死亡させた罪等、様々。
お互いが、自分の正義を信じているから、戦争になる悲劇。
それゆえの、致し方ない行動や誤解の罪で、BC級戦犯容疑として逮捕された者は、国内外で5万5千人とも、言われるが、遺書を書く事も許されなかった彼らの、実数は不明。
勝者の敵国が許してくれる訳でもなく・収容所で無実を認められた者、運命を受け入れた者、無実を訴え嘆願書を出す者、それを潔くないと思う者、それぞれの無念と、日本に残した家族への思いが浮き彫りに、なってゆく。
そんな思いだけでも、涙、涙に、なってしまった。
ホールに新たに派遣された臨時誨師と、無実を認められた者が、戦犯たちの思いの<翼>となり、祖国日本へ届けようと動いていく。
簡単に願いが叶うことではないが、思いが届く可能性が救いとなり、彼らの心も安らぎ、整理もついていった。
だが、全てが叶うわけでもなく、ついに最後の晩餐の時を、迎える時がきてしまう。
嘆願書を認められ、助かる者も出る。奇跡的な喜びであるが、それを喜びきれない者も、事実・中には、無実の者も・・・処刑されるのを、待たなければならない・・・そんな非情な事態が、戦争という現実。終戦とは名ばかりで、戦いはまだ、終わってなかった・・事を思い知らされ、涙、涙、
それぞれの葛藤を、消すことはできないが、 <翼>になるという2人にPrisonerだけでない”P”を、託す。
Peace(平和)、Promise(約束)、プレイヤー等、たくさんの想いが込められるのだが、なかでもプレイヤーの一言には、深い意味を感じた。
作者の意図と違うかもしれないが、playは、遊ぶ、勝負、演奏、軽く動く等の意味があり、prayは、祈るである
。日本の家族や未来の人々に、生きる為の戦いの中、生きる喜び、楽しみも見出し、生き続けることを祈ってくれた様にさえ、思えた。
2度と起こしてはいけない戦争、忘れては、いけない事だ。。。
シンプルな舞台と役者さんの力量が、この時代感を、良くだしていたと思う。カラー映像も、唯一の思い出と輝くのだが、やや長く感じた。が、合間さんの美しいお姿、初めて拝見できて、嬉しかったです。ぜひ、舞台でも、拝見したいと、思いました。
公演時間だが、日曜は5時6時開演でも仕方ないと思うが、平日や土曜は19時30分開演が、希望です。山の手線外の劇場の時は尚更、その方が、より多くの動員が見込めると思うのは、私だけでしょうか?
満足度★★★★★
やっぱり、良かったです!
会場に入ると、明るい挨拶でテキパキ受付後、ドリンクの案内。観劇の際、お酒も飲めるのは初めて。席案内もテキパキ、空席が少なくなってきた時の案内が、又、気配り満点。先に座っている人にも『ご協力、ありがとうございます』と、必ず声かけている。先に座っている人は、後から入場の方が通れるようにするのは、当たり前なのに、声かけられるのは、気分良い。開演までは、映像が。コリッチでも見れた動画だが、イメージ膨らみワクワクして、待てました。作品も、役者さんも真の力量があるからこその、心が温かくなる良い作品でした。
ネタバレBOX
ネクタイとハイヒールの題名の通り、男性バージョンと女性バージョンの2話とプラス一話からなるストーリー。
お金も地位もある30代の主人公。『運命』を感じた彼女(彼氏)の誕生日の為に、高級なプレゼントとレストランを用意した、その前日にフラれてしまう。大失恋した主人公の部屋に次々と友達たちが集まってくる。慰めてるんだか、戒めているてるんだかの友達たち、と言うのも、この別れ方、初めてでなく、又かと呆れ気味。そんな友達たちはそれぞれの道で成功している。いつもの夜になるはずだった。
そこへ、そんな大人達に、興味も憧れもあるが、まだまだ自分探し中の20代の主人公の弟(妹)が加わってしまったことでおかしなことになっていく。本当は恋愛も仕事も未来も不安でたまらない30代、でもプライド・エゴ・執着が捨てられない。お互いのかっこ悪さを20代の前で暴露しあった時、友達だからこその大喧嘩にもなる。そんな時の真の一撃も、友達だからこそ。
そんな大人達を、なんだ、格好悪い~!こんな風になりたくないと部屋を出ていってしまうが弟(妹)。静けさが残り、兄(姉)貴達は大爆笑。まだまだ子供だよな・・・そして、自分達もねと、やっぱり、そこが大人の余裕と思った。
そして、あれだけ運命なんて信じないと言っていたそんな弟(妹)達も一歩踏み出したら、新たな出逢いが!お互いが出会った瞬間の2人の瞳に、『運命』が輝いてた。彼らもまた、主人公達と同じ運命をたどる。
そして、その後の彼らの映像(ホームページ11月15日)が流れる。やっぱり不思議だけど、運命って素敵!と思える作品でした。
ネクタイ男子の後に、女子ハイヒールと続き、あれっ?さっきと?同じ流れ?って事は?と思ったが、なんのその!役者さんの力量に、魅せられました。個性豊かなメンバーなのに、濃すぎず出過ぎる事なく、あの日の自分だったり、あの時の友達だったりと、物語に引き込まれました。違う生き方でありながら、各人の強さも弱さも、魅せ分ける演出と演技力が見事でした。
衣装や小物も、各役者さんに似合いつつ、各キャラの職業、状況も出ていて良かったです。
映像は、予告編として、イメージ膨らむネタバレと、ラストは意外?と、とても効果的で楽しめました。
当パン挨拶に、『人間って、どこか滑稽で矛盾してて、だからチャーミングなんだと思います。』とあったが、まさに、そんな魅力いっぱいの作品で、素敵でした。矛盾や、長所と短所は紙一重的、相反する魅力を出せる役者さんや作品は、自分の好みなので、やっぱり、お気に入り!次回作は、来年秋?ちょっと遠いけど、楽しみに、してます
満足度★★★★
たけのこ、タケノコ、にょっき、き!
ってセリフがあるのですが、私は好みのタイプの変態ぶりでした?なんだか、わけわからないけど、熱い思いとロマンを感じる姿に、ノリと勢いで引きずられ、楽しかったです。スピード感溢れる中で、手錠やら包帯で縛られながら、見え隠れする、純粋さや独占欲も有り。アフタートークでも話が出ましたが、無意味に向かっている、かっこ良さは、体感の価値、ありました。
ネタバレBOX
マリッジブルーの主人公の妄想が、劇場内、上から横から後ろからと現れ、暴れるんだけど、手錠やら包帯と形は変えているが、いろんな事から縛られる社会に対しての、反発なのか憧れなのか、下着泥棒!
真剣さに、なんだか、バカバカしく笑いつつも、愛おしさもありました。
演劇で、よくありがちな妄想や回想、入り込めないと、そのままで終わってしまう私も、多々あるのだが、サルピス的妄想は、テンポの良さと、役者さんの力量で、楽しめました。
パトリオット(園田シンジさん)とフェマリーゼ(内田晴子さん)の、引力、良かったです。
フェマリーゼとマーガレット(薬師寺尚子さん)の、被りものは、ちょっと変わったターバンかと、思いきや、、、まさか?役者さんの迫力と、ヘアーアレンジが、決まってました。
初見で、休止、残念ですが、今後の動向が、気になる存在です。
満足度★★★★★
心の栄養に、なりました。
なぜ生まれて、どこに行くのか?誰もわからない中、繋がっていなくても、紡いでいける絆や、命の有り難さを感じました。個人的な感想ですが、作品の中で起きた事柄で、重なることは無かったのですが、途中から、涙、涙で、自分の中で凝り固まっていた何かが、解けていったような感じでした。お勧めです。
ネタバレBOX
道幸真子(相原奈保子)が、結婚したい優一(TETSU)を連れて、実家(ほぼ寝たきりの母と兄夫婦(土屋士、長澤美紀子)妹茜(新妻さと子)弟良介(金重陽平)が、住んでいる。)に連れて行く。嫁に行った姉(西村舞子)も揃い、優一を紹介するなかで、道幸家の家族事情が、現われていく。
若さと独身ならではの夢や希望もありながら、自分とは?悩む妹や弟。
結婚の喜びも現実も知っている姉や兄。
5人兄弟なので、年齢も立場も違うのだが、共通の心の奥底の想い。答えのない重荷になる時もあるが、それ以上の両親の愛でもあった。それは、両親の言葉だったり、その家族ならでの儀式だったりする。
母の死や真子の妊娠で、それぞれの想いに、変化がおきてくる。
迷いが、なくなった訳ではないが、それぞれの道で、一歩進めたと、感じました。
真子の愛する優一との、幸せいっぱいの笑顔と、母になる不安の苦悩、相原さん、流石です。
優一のちょっと、頼りない優しさから、父への逞しさへの移り変わり、素敵でした。
良介、茜の、不安定感と純粋さ、良かったです。
兄嫁、長澤さんの過去をも見せてくれる空気感、大好きです。8月公演でも思いましたが、ハンバーグさんの魅力を増してくれる存在です。ぜひ、次回も客演お願いします。
兄、姉の苦悩と、優しさも素敵でした。両親役も、このお二人でしょうか?秀逸でした。
病院でのシーン、シルエットで見せる演出、良かったです。優しさと役者さんの力量が、あるからこその見せ場でした。
やっぱり、お気に入りです。
満足度★★★★
楽しめました
コメディとしてよりも、ミステリーとしての展開や謎解きの方が、面白かったです。大爆笑と言うより、ぷっ!と吹き出しちゃったり、クスクス笑っちゃうような、温かいけど、緩い笑いでした。
ネタバレBOX
15年ぶりの同窓会で、久し振りに集まった仲間は、変わってしまった悲哀や、変わらない魅力をも持つ面々。
過去の事件を、悲しい記憶から、思い出に変えたいのだが、新たな事件が起きてしまい、謎を解いていく。
ちょっと頼りないガクにしか、見えなく話せない幽霊が、いろいろアドバイスくれるのだが、この幽霊、この世に現れて、話ができる時間に制限があったりと、怖いより、面白い幽霊で、楽しめました。
ミステリーの魅力が、とても強く、又、愛や葛藤も感じたので、好みなのだが、その分笑いが、ハンパに感じてしまった。
バイトの耕一の演出方法、『ちーっす』等が、クドク感じた。耕一はホームでの、りチャード役の方が、好みでした。
ガク(村上健司さん)、萌恵(小住典子さん)、ヒム(古川健さん)が、印象的でした。
ロッジのセット、壁の半分下の木の雰囲気と、上側の白壁が素敵でした。白壁に見えたが、障子か和紙であろうか?柔らかく透ける、この白壁の向こう側では、違う部屋での出来事や、過去をも浮かび上げる演出は、良かったです。
満足度★★★★
15周年、おめでとうございます
深い森の中、満月の夜だけ営業するホテルでの、ビタースイートな大人のメルヘンでした。
ネタバレBOX
樹が生い茂る佇まいのホテルでは、マダムグラッセが作るスイートを食べながら、マダムの素敵な話が聞ける。
お菓子をオーダーすると、支配人が、そのスイートに合うお花と、ナプキンを出し、バンドネオンの奏でる時の中で、頂ける。
長年の顧客の老教授や、新客をも、もてなしてくれるのだが、大人の現実で、忘れてしまったことや、見えなくなってしまった大事なことを、思い出させてくれます。
『目を明けてると、余計な事ばかり見えてしまい、肝心な事が、見えなくなってしまう』
・・・とか、マダムの魔法のような言葉が響く、素敵な物語でした。
ホテルに、生い茂る樹が、素敵でした。最初、葉っぱがほとんど無いので、寂しげと思いましたが、ライトアップ効果が、活きてました。
マダム(山本ふじこさん)支配人(武藤兼治さん)老教授(磯秀明さん)方が、このホテルを、より素敵に、していて、良かったです。
クロスケ(川野誠一さん)の疲れた顔から、美しく楽しい思い出を語る笑顔の使い分け、見事でした。
ただ、ラストの老教授の言葉だけは、もう少しだけ、ロマンチックな言葉が、聞きたかったです。
しばらく、活動休止との事ですが、いっぱい充電して、又、素敵な作品を、見せて下さいね。
満足度★★★★★
黒
狂気の下に潜む、愛と生への執着、そして、優しさと悲しみも、私には感じられる作品でした。好みが分かれる作品だと、思います。白黒別々でも、楽しめるが、両方見たほうが、より深く感じられると、思いました。黒のほうが、残酷な部分もあり、それだけでも拒否反応の私のハズなのに、ハイジャクさんの作品には、独自の美学的なのが、流れていて、引き込まれました。白黒トータル、星5つです。次回作も、見たいと思います。
ネタバレBOX
暗闇の中、かすかな息づかいからの、バートリ(邸木ユカさん)の嘆きの見事さに、引き込まれました。4人の被害者(水沼小百合さん、川添美和さん、朝日望さん、伊屋彰さん)の期待から絶望、その中からの希望は、痛々しいいのだが、なにか引き付けるものが在り、バートリの共犯(てっぺいさん、伊達由佳里さん)の残虐さも、出ていた。
アンドレイ捜査官(大田守信さん)のギロチン台の前の、きめポーズが、似合う、秘めた冷酷さ、良かったです。
宣言後の<白>、<黒>の後の宣言、そして赤が、効果的でした。
多くの犠牲者が出るのは、好みではないはずなのに、なんだが、限りない可能性を秘めた劇団だと思いました。
満足度★★★★
白の章、拝見しました
アンドレ・ブルドン『シュルレアリスム宣言』のごとく、愛しい想像力は、容赦しない魅惑の世界へ、誘ってくれました。2本のオムニバスです。天使の羽根を持つ小悪魔の見えない笑顔と、運命の出会いの泣き笑いが、印象に残りました。
***この天使の羽根とは、生!肩甲骨の事ですが、美しい後ろ姿が見えると、言う事は??きっと後ろ姿だけでは、ナイハズ・・・そんな、私の印象です。≪雑誌CanCan・姉Can等で活躍のモデル、エビちゃんのスタイルの良さ(背中の贅肉がない美しい後ろ姿で、肩甲骨の出方が、天使の羽根の様)で、雑誌等で使っている言葉を使いました。≫
ネタバレBOX
≪H+(トランスヒューマニズム)≫ ゲスト演出 大輪茂男さん
エゴン・シーレの絵画の、怪しい世界に引き込まれます。裸婦像ナジャ役(川添美和さん)の、少女の面影の笑顔と、誘惑する瞳は、見どころ。ナジャの布1枚だけまとう姿に、魅せられたロベスピエール(加治慶三)の、揺れる心も、印象的。
永遠の時の中を生きるサン・ジェルマン伯爵(橋本慎司さん)の、少年の笑顔と大人の見解で、この絵画の世界を、より魅力的にしていました。特に、額縁を挟んで、手を繋ぐ姿、手が離れていく姿は、好き。赤い額縁、小物、靴等が、不思議な世界を活かしてました。物語自体は、あまり好みではないのだが、演出は好みで、もっとみたいと思いました。
≪ニヒリズムの肖像≫
平民出身のアヴリル(川添美和さん)は、処刑人一族サンソン家の厚意により、一族の男性から結婚相手を選び、貴族に仲間入りできそうだが、一族の男から逆恨みされたり、ある出会いで、運命が変わってくる物語。
こちらの物語の方が、好みですが、トランスヒューマニズムと、重なる人物もいて、オムニバスの面白さが、活きていた。多人数の役者さんが出る盛り上がりもあるが、やや演技力の差が目立ったのが、残念でした。衣装も、いろんな工夫を、凝らしていたが、糸くず等が、意外に目立った。アヴリルの泣き笑いが、切ない怪しさで、光っていた。
黒の章も、楽しみに、しています。