モノクローム騎士 KNIGHT 公演情報 無頼組合「モノクローム騎士 KNIGHT」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    面白かったです
    好みの探偵物でした。劇団もシリーズも初見でしたが、人の心の弱さを描きつつ、コメディタッチで、とても楽しめました。シリーズ次回作も観たいと思わせる、探偵達の秘めた謎?もありますが、お得意のハードボイルドも、観たいと思いました。

    ネタバレBOX

    探偵の風吹淳平(白川孝さん)も、このご時世で閑古鳥。営業活動の帰り道に、バイクで引きそうになった折川と名乗る男(本田英一郎さん)に、街まで乗せて行ってくれと、頼まれ、事務所迄連れていってあげる。何かワケ有りのような折川に、「とりあえず、バイト行ってくるから、コーヒー飲んで待っていてくれ」と風吹、でバイトは、なんと!ショーパブのニューハーフ役!似合わないんだけど、生き生きとした姿には、笑っちゃう!そんな探偵らしくない探偵なんだけど、私の好みでどんどん引き込まれていきました。

    チャンピオン戦に挑もうとしているボクサーの鮎川(梅田誠弘さん)から、昔お世話になった先輩の折山を捜して欲しいと依頼され、写真を見せられる風吹。顔は折川と名乗った男そのものなのに、折山?その折山らしき男は、ニュ‐ハーフの店の飲み代を、風吹に押し付け行方不明に・・・折山捜索のはずが、事件に巻き込まれていく風吹達。

    折山はボクサーの夢破れ、ネットの犯罪者集団に落ちぶれていた。ある金庫から現金と小箱を盗むが、それを狙うヤクザと深夜曲馬団に追われていた。ヤクザ浅田(小寺良太さん)に上納しなければいけない現金は、酒やギャンブルの借金返済に使い切ってしまい、ファイティグバトル賭博に、出場させられる折山だが、負け続け。勝てる奴を連れてこいと、浅田に脅され、鮎川の誘拐を企だて、罠にはめてしまう。何も知らない鮎川は、やっと折山から連絡がきて会える嬉しさで、浅田達に拉致されてしまう。
    そこで、風吹登場であるが、ヤクザと政治家の癒着も知ってしまった彼らの逃走劇が始まる。
    風吹のアシスタント紅(小川直美さん)が、折山に自首して人生のやり直しを、勧める。折山は勝てなかったが、自分のテクニックを伝授した鮎川の成功への嫉妬から、落ちぶれていた。そんな卑怯な折山なのに、感謝して慕う鮎川の心を知り、人生のやり直しを誓うのだが、ライバル探偵片桐(むとう寛さん)の邪魔や深夜曲馬団の追手、だが謎の情報屋キリコ(大平美由紀さん)やヤクザの南雲(酒井秀人さん)の助け舟が入ったと思いきや、又追手と危機感迫りそうだが、なんか笑いありのドタバタ逃走、警察の介入も入りなんとか逃げ切れそうなのだが、折山が負傷で息も絶え絶え・・・だが、なんとか持ちこたえ、やり直しできそう!と、素敵な物語でした。


    正直、気になる点は、ちょっとあった。逃走する為のチャンピオンの歌が、やや長すぎると思った。シンプルなセットが、場面によっっては、物足りないこともあったのだが、パント的な表現が面白かったです。特に、バイク、皆で走るシーンや、ボートのシーンは好きです。

    元々、探偵物は好きだが、風吹はもっと見たいと思いました。人情味ある下町っぽさもありながら、砂漠の乾いた風も感じたり、何か過去の傷と哀愁を秘めた大人の男の魅力がありました。
    白川さんと本田さんの演技、見事でした。紅ちゃんの癒し系の健気さも好きです。キリコも謎ですが、ただの悪だけではないようで気になります。色盲のヤクザ南雲は、絵描きが趣味で、冷酷そうだが、人の良さも秘めてる感も有り、ヤクザから足を洗って、風吹の仲間になりそうな今後も楽しみ。謎のプラチナブロンドの似合うジョージ・オハラ(蒔任優吾さん)は、ダンディーで、ナイト(騎士)に相応しい感が魅力!と、次も絶対観たいと思いました。

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    2010/12/08 03:35

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