長寿郎の観てきた!クチコミ一覧

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ファイティングポーズ

ファイティングポーズ

劇団光希

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2012/09/13 (木) ~ 2012/09/17 (月)公演終了

満足度★★

再演でしたのね・・・・・
正直に言うと「背景の書かれていない漫画」読んでいるような気分でした。

なぜかというと、
ストーリーメインで登場人物の姿(日常)が浮かんでこなかったから。
話の筋は暖かい中年賛歌になっていて微笑ましかったのですが、
せっかくタイトルにボクシングと付いているなら、
いろいろとボクシング世界に引きずり込むような
(解説するような、しかり。
見た観客が明日からボクシングジムに行きたくなるような)
話にした方が良かったのでは?
とも感じたからです。

そ・れ・と、説明にあるからか。
「おやじファイト」について作品中で、
まったく説明などが無かったのが残念でした。
(ボクシング全般についてもね)

<自由席・約2時間>

ネタバレBOX

で、話はボクシング始めて6ヶ月で
主人公が「おやじファイト」に出るまでである。
(まぁぶっちゃけ負けましたが・・・)
シャドーボクシング風の試合の見せ方はGood

舞台は左右を上手に使っての見せ方でした、わかりやすくて面白かった。
(舞台見て左側にリングのポールが2本並んでいる。
ロープはあることにして演じられていました。)

ただ台詞つっかえるトコも多く、全体にリズム感悪く感じました。

前半単調で平坦な感じも受け、
後半のスパーリングや試合などの盛り上げ方も、
主人公の妻の出産に掛け合わせて無理しすぎに思った・・・。

もっと伏線張り込んだり、
(難なく赤ちゃんとりあげた会長の奥様など、
前半の娘との会話の中で、「自分一人であんた生んだのよ!」
みたいな台詞言わせておくとか。)
ボクシング初心者の主人公にプロの話や階級、
上記「おやじファイト」の説明を会長などがするべきと思われました。
(競技人口とか健康の為のボクササイズとかetc)
(まったく無かったですねー・・・・本当に残念に思います)

回想シーン(左側)に会話中(右側)の役者さんが入り込んだりと、
楽しいシーンもあるんですから。
実際にはコウですが、作品世界ではコウします。
みたいな笑える解説入れるコト等考えて欲しかった。
(例:本当はマウスピースを入れますが、
役者が喋れなくなるので演出の都合上無くしますとか。
いろいろと続けるなら「で演出の・・以下略」ですなどと
コミカルにも出来たでしょうに・・・。)

またボクシング会場での出産など、
「予備の控え室とかあるくらい広い会場ですね」とか、
細かな伏線や作品世界に引き込むリアリティが不足し過ぎたと感じました。
スパーリングなどはアクションとして良く見せていたのにー
(まぁボディヒット時の音などがズレたりもしましたが)

会長との賭けでジム内では喋らない長野くんのキャラとか、
ジムのボクサーさん達や主人公の体の作り込みとか、
本当にゴング使ってるトコとか、
(もっとゴング鳴らしてもいのでは?)
良いトコが多いのに残念に感じましたネェ。

会長の娘さんがピアノ習ってるのはわかったが、
学校とかの話も台詞一つ無くて生活感無く残念。

ジムの先輩ボクサーのトレーナー転向で、
主人公がジムに行かなくなる流れは。
会長の娘さんの言があったにせよ。
そばに父親いたんだし理不尽な娘の物言いであり、
すぐに黙らせたりしなかったのが、なんとも不自然・・。

まぁ立ち直らせた妻の力強さはカッコ良かったが(^^)
その妻に主人公の立ち位置=
なんとなく続けたボクシングではあるが、
生来の生真面目さから毎日ジムに通いつめる事で、
試合が本当にしてみたくなったのも判るよ!とか、
=言わせて欲しかったなー(立ち位置がフワフワしていた感じでした)

なんか主人公のボクシングへの思いが、
上っ面だけな感じが前半から中盤までは拭えませんでした。

また主人公が妹の決めたボクシングに、
何となく入り込むのも少々の違和感あった。
ボクササイズ勧めたりもせず、いきなり普通にボクシングなら。
妹の彼氏のボクサー君が妹とよく話して、
ボクシングの世界に引きずり込んだ(丸め込んだとか)という設定の方が、
納得しやすかったです。

素人が公園で準備運動したからと、
すぐにファイティングポーズ教えるのもなぁ・・・。
(軽くジム内での柔軟とかさせてみて、
身体の動きやつくりの確認はしないのかい?会長さんは・・・
セリフだけで軽く暗転でもして柔軟とか終わらせた事にして、
ポーズとらせた方が・・・)
基礎体力メニューの更新とかはしてたけど、
体力の確認台詞とか、試合の日程が妻の出産日に近いとか。
ジムと会社の距離・時間とか、
会社の年下の同僚が実は正社員でないこと事などは、
冒頭で説明台詞など入れるべきと思いました。
(ex:映画「大怪獣ガメラ」での説明台詞、
「この地域一帯での異常な電力低下・・」とか。
あぁこの辺りにガメラが潜んでいるんだと理解させるセリフ!
いちいち映像用意しなくとも安く済みますよね。科白一つで)

花火の照明+効果音や、リングを現す四角い照明とか、
劇団代表のトークとか、面白い要素が多い分。
ここまで書きたくなりました。
上演時間を短くすること考えて、
リズム良く物語を進行させて欲しなぁとも・・・。
偏った個人の見解ですが、こう思った次第であります。
(なんか以前の感想とデジャビュー・・・・)

長くて申し訳ない。
最後に「ザ・おやじ・・・」は本当なら、
「ジ・おやじファイト」ではないんでしょうかねぇ・・・・・。
ゴベリンドンの沼  終了しました!総動員1359人!! どうもありがとうございます!

ゴベリンドンの沼  終了しました!総動員1359人!! どうもありがとうございます!

おぼんろ

ゴベリンドン特設劇場(東京都)

2012/09/11 (火) ~ 2012/10/07 (日)公演終了

満足度★★★

会場は遠かった、あつかった。
以前の狼少年や蚕さんの話同様に、ダークなファンタジーでした。
世界設定も同様な感じでしたかな。
会場とした廃工場を上手に使っての、
観客周囲で役者が演じる”おぼんろ”スタイルが健在です。
ダンボールで作られた舞台に、
緩衝材で作られた座布団(?)+ビールケースの椅子。
うむ、朧らしさが伝わります。
マイノリティには良いですが、
主宰の希望であるシアターコクーン目指す為には、
このスタイルの継続は難しいのではないかと心配しています。

(残暑厳しい折、冷たい水のサービスなどがありましたが。
団扇や扇子+扇風機などの持込も考えて
(会場内の暑さを考えると)薄着で観劇した方が良いかな(^^)
<約2時間>

ネタバレBOX

和気藹々と出演者→主宰の語り(前説ともいう)から物語のスタートです
(写真撮影などは劇中も可との話でしたが、
フラッシュなどは使わない優しい方々ばかりでした。)

薬草の取れる森近くにある村の話
(200~300人規模なのか1000人超えるのか、
など説明台詞欲しかったなー。)
兄トシモリから薬草の採り方作り方などを教えてもらい、
二人して採取した薬草と食べ物などを交換して生計をたてている、
弟タクマが主役です。
町(都とかしても良いのでは)などで大変高価な値の付く万能薬の作り方=
緑のシグルムの葉が赤くなったら星の砂と混ぜる=を初めて教えてもらってはしゃぐタクマ。もう何日かすると17歳になり”ベンダラ”の儀式(元服だね)を
する事になるが、二人っきりの兄弟ではそんなお金など無く、やらないと言い出す。が、亡き二人の母の妹のメグミが村でカンパつのってやってくれるという。喜ぶタクマですが、突然ふらつきます。貧血だといってすぐ立ち上がります・・。その叔母から兄が村人から嫌われている、死体洗いのウラとよく会っているらしいと聞いたその晩から兄が行方不明になり、心配したタクマは普段から行かないようにと言われている沼まで探しにいき、沼の主ゴペリンドンに兄との幸せな生活を望んだりします。(そのゴペリンドン工場の壁伝ってきたりしてインパクトのある登場です)・・・兄は見つかりません。そのうち村人がだんだんといなくなる事件が起きます。今まで平和だった村は恐怖と混乱に陥ります。犯人はトシモリでした、理由はタクマの延命。なぜならタクマが生まれたことで弱った兄弟の母親の健康を願った代償に、トシモリはゴベリンドンにタクマの未来を引き換えにしていたのです。ところが10年前に母は死んでしまい約束を違えたゴペリンドンを倒してタクマの未来を取り戻そうとし、ウラの真の正体=魔女のサビーに大金を渡していたのですが、サビーはしくじり。
代わりにサビーはゴベリンドンを唯一滅ぼせるという銃を渡しますが、魔力を無くした銃に力を込める為99人の心臓の血を銃にかけるようにと言います。
ですが、これは詭弁で死人が増えると埋葬品などが手元に入るという悪知恵でありました。混乱する状況の中、タクマは森の中で不思議な予言を聞きます。「赤い雨が降るときゴペリンドンは倒れ、呪いはうつろう・・。」という。
母の死の真実、本当に99人殺してしまったトシモリ、寿命の就きかけるタクマ、孵化してくれない8年虹色アゲハの理由、山の頂上に三日月がかかるタクマ17歳のベンダラの儀式の日。赤くなったシグルムの葉が雨のように舞う中、ゴペリンドンは銃に滅され、トシモリが呪われ冷たくなってゆく中、タクマは兄を抱き共に沼の中へと沈んでいきます。

銃のいわれの悲劇とかは良いのですが、
(まぁ暗いんで好みではないんですが・・)
呪われたゴペリンドンが、
人の望みを等価交換で叶えられるという
設定の説明が詳しく欲しかったかなー。

またまた登場の弁士さんに、
タイトルの横断幕なんですが。
せっかくの会場なんだから横断幕は後ろのみに広げないで、
だーっと観客の頭上を通すとか、観客周囲を180度
(360度以上でもいいかな)ほど回転して正面で再び見せるとか、
チラ見せしないでも良いのではないでしょうか?

客席内に入り込んだ芝居するのですから、
座席はもっと十文字に切って間隔空けた方が良いのではないでしょうか?
(観客との一体化も良いですがバランスも重要ではないかな?)

やはり快適な観劇環境の提供も主催者側に求めます。
・・・ので、暑かった分。
星は一つマイナスします。

追加-主な正面での舞台は良いのですが、
    観客の背後にあたる入り口シャッター側で芝居するときには、
    (工場ですし)パレットとか広い台で観客目線よりやや高めの方が、
    良いのではないかと思われましたわ。
    (主宰側への希望ということで・・・)
[◯]A“Lone” ロン

[◯]A“Lone” ロン

「XXXX」

梅ヶ丘BOX(東京都)

2012/09/07 (金) ~ 2012/09/09 (日)公演終了

満足度

荒筋は説明通り・・・・
でも内容は自分の拙い脳みそでは理解が出来なかった・・・・。
始終疑問だらけで納得・理解といった、
カタルシスが得られなく残念でしたが。
主演の男女お二人は熱演でありました。
(1時間15分)

ネタバレBOX

なぜに拳銃(男性はSmith and Wesson model 629・銃身長4インチのステンレスモデル+ラバーグリップで、女性はSmith and Wesson model 645のブラック塗装(シルバーライン入り))撃つと必ず死ぬのかな?怪我とか手足狙うことはしなかった・・・。女性の歌や男性の哲学論。黒い素舞台に投影される映像など上手に凝った部分など評価に値する演出も良かった分。ストーリーには残念思ったです。脳内話だったのか、実際に香港で男女は出会えたのか?男女の夢が重なったのでしょうか?彼女は殺し屋さんで、愛用の銃を男性人格化した脳内話だったのか?上記を観客判断に委ねる作品であれば、もっと伏線や情報などをギャラリーに伝えるべきではなかったのか?ほんに役者さんが達者な分不完全燃焼の比率も反比例さ!
(あえて読みやすくはしなかったDEATH)
眠れるホテルの羊たち

眠れるホテルの羊たち

株式会社Legs&Loins

Geki地下Liberty(東京都)

2012/09/05 (水) ~ 2012/09/09 (日)公演終了

満足度★★

体は鶴でも心は鷹さっ
でのハルヒちゃんのようにキリキリ羊を数えさせるようなことは無かったなー

<心に闇を抱えて眠れない人々の集うホテルでの再生の物語>

なかなか素敵な話に、ユニークな登場人物群で楽しめたのですが。

開演前からも役者さん煙草吸いすぎ!
最前列で小学生のお子様も見てるのに、
(登場人物内にも小学生さんいましたよねー。
狭い劇場内で、あの本数はちょっとネェ・・・。)
副流煙に対する配慮が欠如しすぎです!!
(空調の寒さに膝掛けとか配る配慮あるのに何故?)

なので星2つマイナスー・・デス

(自由席 約1時間40分位)

「消える魔球」(第23回池袋演劇祭【大賞】受賞作品・再演)

「消える魔球」(第23回池袋演劇祭【大賞】受賞作品・再演)

ラビット番長

あうるすぽっと(東京都)

2012/09/07 (金) ~ 2012/09/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

野球大好きさが伝わる芝居でありました
野球で人と繋がる話であり。
どんな状況になっても。
野球が原因での苦しい時でも、
希望もまた野球が与えてくれるという。
ベースボールファンタジーでありました(^^)

フィールド・オブ・ドリームみたいな感じを受けました

(自由席 約2時間の作品)

ネタバレBOX

プロからのスカウトもきた超高校級の投手”大沢”と、
バッテリーを組む”高野”捕手。
高校で楽しく野球をしようと思っていたが、
上記二人の入部でマネージャをやる事にした
小柄な山下3人の野球好き中心に話が進みます。

甲子園を制覇し後は進学かプロ入団を決める時期に、
高校の先生=監督とプロのスカウトの話に乗って、
大沢は高野と共に進学の道を決めますが、
それは球団が学費などを持つ代わりに、
大学時代に体を作って卒業後に必ず球団に入る約束での進学でした。
ところがマスコミにバレてしまいスカウトは自殺という結末になり、
精神面にダメージを受けた大沢は肩を壊してしまいます。
そして高校の校舎屋上で、
甲子園のウイニングボールでキャッチボールしていた3人ですが、
大沢の肩の故障による暴投で、
屋上から落ちたボールを追って高野が飛び降り、
捕まえようとした二人も結局落下しますが・・・・・・。
落ちたところは沢村栄治の生きていた戦時下でした。
(おぉいきなりタイムスリップのSFもの!好みの展開!!)
敵勢語の禁じられた戦時下で、右肩を壊した沢村栄治に出会う3人。
野球が出来ないと酒に逃げていた沢村でしたが、
3人の野球にかける情熱で再び野球を続ける情熱が蘇ります。
でも3度目の出征がかかり明日出立という前の晩に空襲があり、
混乱の中大沢と山下は現代に戻れますが、
高野は久慈次郎として戦時下に生きていくことになります。
「もうすぐ、沢村と変わらないぐらい野球を愛する男が現れる。
そのために僕は野球を守る必要があるんだ……」 と、
大沢の再起を信じて・・・。

二人の戻った”現代”は最初から高野のいない世界であり、
高野の代わりの捕手は大沢が気になっていたマネージャと付き合っており、
大沢は肩を治し大学を辞めてメジャーを目標とします。
その決意を山下に告げた時、
二人の下に時代を経て古びてしまったウイニングボールが落ちてきます。
それを過去の高野に投げ返そうとして終劇。

前説のナレーションがウグイス嬢風だったり、
OPで背番号14番の投手の後姿見せたり、
上手に興味を観客に向かせるのは、さすが再演ですねー。

また伝説語りのナレーションは、肝付兼太さんで渋かったー。

金・おごり・賄賂に、だらしない女子マネの五十嵐のキャラは好みでした。

戦時下で3人がお世話になる久慈家の面々のユニークさ、
カタカナ=外来語の使えない会話とかが楽しかった。

高野役の野崎さんの体型と、
でかい声&キャラ設定が、
ものすごく似合っててGoodでありました。

よくある、といっては失礼な感動モノでしたが。
素直に感動できました(涙でてきたわー)、
なので素直に星は5つであります。
クールの誕生

クールの誕生

ワタナベエンターテインメント

紀伊國屋ホール(東京都)

2012/09/04 (火) ~ 2012/09/10 (月)公演終了

満足度★★★★

モーレツ社員達の接待戦争
使えるものは何でも使って会社の為に契約を取る!
高度経済成長時代の仕事が最優先の会社の歯車達の奮闘記

今でも通じる同期入社や出世レースの話。
接待に使うキャバレーのホステスさんなど巻き込んでの人間模様が、
面白おかしく、ドラマチックに展開して飽きませんでした(^^)。

アフタートーク(残業ミーティング)15分+5分休憩で、
2時間半の作品です。

ネタバレBOX

村田部長の下につく二人の課長。
その課長の下に付く平社員2名に、
笑顔しか出来ない総務と経理のお局様。
接待受けてる社長+お気に入りのホステスと、
そのキャバレーの店員さん。
先の課長二人の同期の社長付けのハナワ社員。

接待攻撃でホステスを道具として社長を落とそうとするも、
そのホステスと出来てる女房持ちの課長さん。
そのホステスに片思いの主人公の平社員君。
そして同様な接待攻撃をしてくるライバル会社を蹴散らせて、
見事契約は取れるのか?

・・・・・・舞台セットは会社の屋上で、
向かいのキャバレー「Cool」とは梯子渡して1mほどの距離で出入りできる。
またホステスさんの部屋へは会社の非常階段共有してる隣接ビル。
時々流れてくる映画無責任男の宣伝や、
屋上でスパスパ吸ってるタバコの喫煙回数の多さなど。
いかにもな昭和が描かれた舞台でありました。
(来年が東京オリンピックです)

結局ホステスさんと課長さんは駆け落ちし(^^)、
ライバル会社にキャバレー店員が主人公の会社の情報をリークし、
契約は取れなくなる・・・。
(情報と引き換えに店員さんはライバル会社の一員となる)

接待に有利な情報を持ち込むハニワ社員さんとか、
(キャラがユニークで笑えます=カッコイイですよー(^^)
会社の接待とは作戦が必要で、その極意の伝授や、
腹芸(本当に肌に直接顔のペインティングした奴)の披露など。
なかなか楽しかったー

でも煙草を本物吸っていたようで・・・・・
超個人的に煙草嫌いであり、星ひとつマイナスであります。
空調の向きとかは考えて下さっていたようですが・・・・
(最前列はファンの女子高生さん達だったそうですし)

アフタートークはエンドウユウヤさん中心にすえて、
左右に鈴木祐樹(駆け落ちさん)さんと、
堀井新太(Cool店員)とでのトークです。
もし自分達がサラリーマンだったら・・・のお題目とか質問の回答です。
エンドウさんは人と接するのが苦手なので、
克服するために営業希望し。
鈴木さんは元教師目指していたそうで、教師がよかったかなぁ・・とか。
堀井さんは”モノつくりが好き”ということでしたが、
折れない鉛筆やらレンジのお知らせ音の改良という微妙な希望に、
鈴木氏から突っ込みされまくりでした(^^)。
ファンサービスみたいで、会場は結構女性陣が残られていましたねー。
ナイアガラ

ナイアガラ

劇団HOBO

駅前劇場(東京都)

2012/09/05 (水) ~ 2012/09/10 (月)公演終了

満足度★★★★

舞台セットも納得の見応え
全員脇役などと言いつつ、主役と置き換えても問題の無い話でした。
なんかホントに現実の、
新宿のとある公園の1区画を切り取って見せていたような作品でありました。
人間味あふれる登場人物たちの存在感を、
リアルに感じた1時間50分でありました。

ネタバレBOX

上級ホームレスの話ですかな
(中級とか下級とかが、ありそうな気がして分けてみました。)

社長と呼ばれる仕事の口入屋に、
なんか、お迎えがすぐに来そうなおじいさん=ヤマさん。
ホームレスになった時にヤマさんに助けられ、
今では逆にヤマさんの世話役のクマさん。
ホームレスから脱出した、盗み癖のあるガンちゃんに。
ホームレス11日目の元理髪店主の拓さん。
ルポライターとして取材と称してホームレス現場に馴染む川本氏、
着の身着のままでホームレス仲間に新規に入る谷田貝。

以上の面々の今年の春先から冬近くまでの生活話です

ガンちゃんは仕事先のバイトの財布に手をつけてホームレスに戻るも、
前を向いて生きろと社長に公園からたたき出され。
拓さんは意地張って出た家の嫁さんから金無心するホームレスがあるかと、
これまた社長に帰るように言われ。
ヤマさんは病気で入院→施設へ。
ヤマさんの世話しなくて済むようになったクマさんは、
たびたび戻っていた実家に本腰入れて戻る事にし。
谷田貝+拓の仕事の不始末から負った怪我と借金で、
社長は出稼ぎ+場所から逃げる事となる。

ラスト残った谷田貝は、
自分と同じようにホームレスになったらしい男に、
自分が差し伸べられたように手を差し伸べて幕となる。

う~ん、日雇いとはいえ稼ぎもあり。
雨風はしのげるコミュニティー内での、
そこそこ裕福(奇妙な言い方ですよね(^^)なホームレス話に感じました。
毎晩酒盛りでしたからねー。
何度も酒の酔いで同じ話を繰り返すギャグとか、
配給での服や食べ物の入手方法とか、
そこそこ実態知らない人には新鮮な世界を表現できていたと思いました。
ケータイも使ってましたからねー2~3人は。

ヤマさんの存在感のあるキャラは好みでした
あと、クマさんの本名とか(^^)。

銀杏とかアサリの販売話もいいのですが、
やはり、リアリーにアルミ缶・ダンボール・雑誌の回収とか
普遍的な話も入れて欲しかったかな?

小屋も無い(出来ない)ホームレスは冬暖かい日中に睡眠とって、
夜は歩いたりして動いて凍死しない様にするという下流の話も出たら・・・。
世界観狂いますね・・・。

人は孤独が耐え難いという事で、
つながりを強く評価し見せていた作品でありました。
(税金なども払わず、毎日酒飲んで暮らせたら良いですよねぇ。)
またヤマさんみたく、
あの世の方たちとも繋がってしまうのはチト怖いですけどね。

しかし重大な川本氏の告白も、
「それ、前にも何度も聞いたよ。」みたくリフレインギャグにするのも、
タイミングと間が上手で受けました。

なんにせよ、生き生きとしていた登場人物たちは素敵でしたね。
ユリコレクション【ご来場誠にありがとうございました!】

ユリコレクション【ご来場誠にありがとうございました!】

ラフメーカー

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2012/09/04 (火) ~ 2012/09/10 (月)公演終了

満足度★★★

照明の使い方が綺麗でした
割と坦々とした話の展開でした。
母娘の切り替わりが周囲での人間関係で判らせるようにしており、
ちっとわかり難さがあったのですが、
それも計算のうちだった気がしますねー。
白を基調とした舞台セットと、
効果音やBGMに照明など丁寧にされていたのが印象に残りました。

ネタバレBOX

受付などのスタッフさんが皆黒服でした、
対応が丁寧で好印象(^^)。

1流カメラマンとなった母の元同級生のトコに
弟子入りすることになった”かえで”。
母”ゆり”の残したアルバムを見ながら、
そうなる経緯を思い出してゆく。
その折々に差し込まれる過去の話。
母と娘がまったく同じ姿ということをキーにして話は進む。
ゆりと父の出会い、写真学校での同級生との会話。
ちょっとオドオドした感じの娘に比べて、
ガラッパチ風な母。
ゆりの父や妹なども過去・現在を演じ分けつつ進行していきます。

”かえで”を生んですぐ死んでしまった”ゆり”ですが、
趣味に留めるとしたカメラワークの無理がたたってと、
死亡原因話してましたが・・
(そのため父は、かえでのカメラマンになるという
道を認めない・・・が最後には折れますが)
何となく説得力不足な気がします。

ゆりとはじめの出会いの時の心霊話がラストに生きてきます、
冒頭で家を出たかえでが、まだ家にいると驚いた父ですが。
実は幽霊の”ゆり”で、ひとりにはならない。
これからは娘の変わりに、ここにいるねと言う。
いろいろ考えると怖そうな気もする父の今後ですね・・・。

さて、かえで父の性格が母との出会いとか後で。
結構都合よく改変されてた様な気がしますし、
カメラマンになりたいという、
かえでの意思の強さがあまり感じられなかった。
説得パワー不足を感じたデス。

でもミカンのライトや、写真展の雰囲気。
全身タイツのオレンジ宣伝マンは笑えました。

また神奈川の田舎とはいいますが、
東京からの時間とかの台詞を強調して欲しかったですかな。
つきのいし

つきのいし

虹の素

相鉄本多劇場(神奈川県)

2012/08/31 (金) ~ 2012/09/02 (日)公演終了

満足度★★

突っ込みどころが満載列車
SF恋愛ファンタジー・・・は、よいのですが。
まぁリアリティも置いとくとしても、
観客は上手に騙して強く作品世界観なんかを説得して欲しかった・・・・・。

役者さんがリズム良く台詞などの応酬しても、
屋台骨の話がフニャフニャでは引いてしまいます。

なんかコウ残念でした

ネタバレBOX

こぶし大の「月の石」
日本がアポロ計画から40年以上経って、
自国の技術で月面着陸して持ち帰った。という設定でスタート!

その月の石は、月光を浴びると人間の女性に変化できると。
先に持ち去られた月の石=アテナを追って、
同じ月の石であるルナが日本に飛来する。
(どうやってきたんでしょう?)
で2個はいろいろあって再会し、
主人公たち宇宙飛行士の予備学生達が
スペースシャトル奪取して石たちを月へ戻そうとするのですが。
過去にあったシャトルの爆発事故や、
月の石の持つ癒しの力(人間の怪我なんかを跡形もなく治癒させる)
などなど話は繋がりあって進んでいって。
なんとか丸く収まって10年後に石はいよいよ月に帰れますで大団円。

いや、あのー。 石は月に撃ち込んじゃ駄目?
シャトル奪取せんでも小型の廃棄予定の
ロケットにでも載せて軌道計算して落とす方が納得できますが・・・。
そんなシャトルをその辺の自動車の窃盗みたく奪えるんですか?
現役の管制官やアストロノーツやカウンターテロ要員は?

小学低学年向けの空想科学漫画読んでる気分になりました

素舞台でしたが、照明や効果音など上手に使えていたり。
妙にアクションシーンが迫力あったり、
TV画面などの再現など上手な芝居も多かったので、
話の内容が本当に残念でありました。
(ハッピー圏外のロケット話など参考にされてはいかがでせうか?)
ひつじ

ひつじ

劇団CORPUS(コープス)

東京芸術劇場 ロワー広場(東京都)

2012/09/01 (土) ~ 2012/09/05 (水)公演終了

満足度★★★★★

とっても見たかったんです
ロワー広場にできた緑のシート+木の枠組み。
その中へ羊飼いに連れられた”ひつじ”さん達が入って、
食べたり飲んだり毛を刈られたり・・・・。

役者さん、羊になりきってました。

ネタバレBOX

もう子供達に大うけ(^^)
柵の周囲を駆け回っていましたねー

<おぼんろ主催の末原さんが以前見た感想UPしてて気になっていた作品>

さて始まりは1Fのエレベーターから黒1匹+白3匹が、
長身のカッコイイいかにもな格好(杖に帽子にマントにズタ袋)の
羊飼いさんに連れられて柵に入れられるのですが、
1匹は外の柱につながれたりします。

柵の中で毛を刈られたり、おしっこしちゃったり。
餌もらったり(羊飼いさん会場の観客に餌=キャベツの切れ端渡して
食べさせるようにと勧めたりします(^^)
またミルクを絞られて・・・バケツに受けたミルクをコップに入れ、
観客2~3人に渡したりもします(^^)
くつろいだり、ちょっかいかけたり。
水飲んだり桶に入れたエサ食べたり、
交尾したり・・・・・。  なりきってました

最後は狼さんがやってきて羊が襲われますが、
なんとか追い返して他の場所に移動していきます。

柵の近くで羊のUPを堪能するか、
全体的な流れを1階のエスカレーター近くで見るか、
お好みの場所でごらんになってみてくださいな(^^)。

柵内で羊眺めながら、
パン+ハム+ワインの食事を摂る羊飼いさんが、
なんかのんびりしてて気に入りましたな。
Kの称号【ご来場ありがとうございました!!】

Kの称号【ご来場ありがとうございました!!】

水槽ラドン

東京アポロシアター(東京都)

2012/08/30 (木) ~ 2012/09/02 (日)公演終了

満足度★★

壮大な密室捜索劇・・・・
うーん見せ方が今ひとつだった気がする

登場人物群の癖のあるキャラふりは良いにしても、
話の展開が何かもったいない感じでした。

なんかコウ平たい感じを受けました
上演時間80分

ネタバレBOX

主人格の交代=脳内(精神)部屋での話でした

誰が現実世界に出るか=アパートの外へと・・・・
で今後の恒久的な主人公の人格決定の勝者が、
「Kの称号」を渡されると。

SFショートショートでしたね
通路まで席が埋まった満席状態でしたが、
今ふたつに感じてしいました。

基本人格はパジャマの学生さんですが、
(審査決定もした黒幕さん)
他の人格たちもどのくらいからいるのか?
とか、いつごろ出てきたとか?
いろいろ説明を考えていないような感じを受けましたな。
説得力に乏しいというか、なんか残念。

舞台は中央に机と椅子、
机の上には「K」と表記のあるトロフィーがあり。
周囲の壁には「K」の頭文字を持つものの額が飾ってあるのだが、
あぁ使いそうなナイフは実物使いやすそうなとこに飾ってあって、
やっぱり使ったし・・・。
ひねりをもっと効かせるべきだったなーとつくづく思った。
法王庁の避妊法 [公演終了いたしました。ご来場ありがとうございました!]

法王庁の避妊法 [公演終了いたしました。ご来場ありがとうございました!]

劇団☆東京SaVannaT’s

アドリブ小劇場(東京都)

2012/08/31 (金) ~ 2012/09/02 (日)公演終了

満足度★★★★

初日観劇
面白かったー

時代考証考えた台詞や衣装頑張っていました

小道具とかの使い方や配置は良いのに、
舞台セットがいまひとつだったような感じ受けました。

なかなか日本人では表立って話さない内容の話を、
上手に見せてくれていました(^^)。

ネタバレBOX

女性の排卵周期からの妊娠・避妊をコントロールできる、
名前は一度は聞いたことあるでしょう、という。
「オギノ式」の発見の話でした。

実話を上手に演じていて、飽きることの無い話の進め方でした。

しかし荻野夫婦の夜の営み暴露論文ともいえるのに、
当時の女性の地位向上・権利の保護の為に
発表するDrの志に感動できました。

役者さん頑張っていましたねー(^^)
当時のウーマンリブの代表をしていた看護婦さんがカッコよかった。
着物姿の荻野Drの奥様の嫁・姑戦争や、
リアルな当時の女性の位置(跡継ぎを世に出すための道具扱い)が、
台詞ながらも過酷だったんだなぁと感じさせられました。
ラ・カヌビエール~奇跡のディナー

ラ・カヌビエール~奇跡のディナー

演劇プロジェクト・Decca(デッカ)

シアターサンモール(東京都)

2012/08/29 (水) ~ 2012/09/02 (日)公演終了

満足度★★★★

上手に固定された厨房のセットを使っていました
料理対決がメインかなーと思っていたら、
人とのつながりを重視した内容になっていました。
でも状況説明がギリギリのバランスでなんとかもってる様な、
危うさを感じました。
楽しめましたけどねー(^^)

ネタバレBOX

料理は実際に実物切らずに、
リズム対決とするのは面白い演出でした。

ただ、過去と現代が錯綜する話のつなげ方は、
理解すると面白いが、わかんないとつまらない。

わかってやっている演出が危うい感じでした。

同じ厨房での3代にわたるシェフの交代劇というと判り易いですねー

若いときと年齢重ねた時のギャップを表現した、
「残念」のキーワードがツボにハマって笑えました(^^)。
ガラス瓶の中の月

ガラス瓶の中の月

enji

OFF OFFシアター(東京都)

2012/08/30 (木) ~ 2012/09/05 (水)公演終了

満足度★★★

なんかこうスラップステックかな?
タイトル通りにガラス瓶の多い舞台セットでした。
そのガラス瓶一つ一つに主人公の思い出が詰まっていて、
その思い出と展開してゆく物語でした。
明るいブラックコメディとでも言えましょうか・・・・。
スカッと明るくして欲しかったかなぁ。

ネタバレBOX

なんか、いかにもホームレス寸前という主人公の瓶だらけの部屋が舞台。
前説代わりの生活保護審査の男女二人組みの掛け合いが、
楽しそうな舞台への期待を高まらせてくれました。

なんかもう、再生工場で作り直したくなるようなダメダメな主人公。
ガラス瓶の中の楽しかった思い出に逃避しますが、
その楽しかった思い出が、部屋の中に布団や冷蔵庫や流し台の下から突然現れてくる!ビックリして楽しめました。

分かれた女房の元には一人娘がいて、
思い出に逃げようとする主人公を現実に立ち向かわせようと、
部屋に登場する思い出の両親とかと対決します。
が主人公の現実逃避が強くなかなか勝てない。

分かれた現実の奥さんとかが、
いろいろ手助けの為に再就職の連絡先とか、
福祉事務所の人が
審査のゆるい事務所向けの対策を綴った用紙くれたりして、
主人公も思い出を捨てる=舞台上の奈落に瓶を投げ捨てていきます。
あぁこれで前向きになっていくのかなって思ったら。

現実の娘は、無気力な親父を毛嫌いする攻撃的な娘であり。
いままで主人公を立ち直らせようとしていたのは、
昨日まで(過去の思い出)の娘であった。
現実の娘の強い感情に曝された主人公は、
再び楽しかった思い出の中に逃げてしまい、
夏の花火をしようという思い出達の言葉に乗って、
手助けの象徴である各種連絡先の用紙を花火として焼き捨ててしまう・・。
(Mg紙の消失シーンはビックリしました)

結局、
餓死した主人公を冒頭の福祉事務所の二人組みが見つけて幕となる。

くらい 暗いぞー
コミカルな思い出達=若き両親や老いた母親
溶けかけた主人公の死体を処理しに来るであろう清掃業者
(唐突に冷蔵庫から出てきたりする、笑えました。)
楽しい思い出達が出てくるのだから、
なんかコウもっとハッピーなENDに出来なかったんでしょうか?
と能天気な自分は思ったりしたデス。
ロボット

ロボット

演劇集団リレーションシップ

APOCシアター(東京都)

2012/08/29 (水) ~ 2012/09/02 (日)公演終了

満足度★★★★

チャペックすげー!(FNC風に・・)
これが90年以上前の作品ですかー
役者さんも頑張っていましたねー
原作は何となく知っていただけで、
キチンと作品化されたもの観るのは初めてであり期待感高く観劇しました。
原作に真剣に取り組んだ熱意が伝わる舞台でありました。
(SF好きな方にはお薦めかしら)
<全4幕半分に分けて15分休憩入れて165分でした>

ネタバレBOX

SF向かない方は休息後にいなくなった方もいましたね
(確認できたのはカップル1組、ちなみにほぼ満席の40名強の観客数。)

黒パイプのガチャガチャは先におっしゃってる方がいましたので、
自分はタバコについて言いたい!
極めて個人的な理由ですが劇場のような限定空間での喫煙は、
嫌いな人間には苦痛ですので熟考を願いたいです。
電子もネオシーダもあるので観客への配慮として考えて欲しいです。

観劇後に原作を読んだりもしましたが、
本当に丁寧に舞台化されていました。

ブライキングボス観たいのが出てくるわ、
リビングデッドみたいな篭城シーンあるわ、
ほんと現代のさまざまなSFの基礎シーンが盛り込まれていた作品でした。
狭い空間ながら上手に観客にイメージを伝えていました。

ただ原作読んで思ったことは、
舞台ではロボットが生き残る為に人間全滅させたとさせていましたが、
原作ではロボットに必要の無い、人間の為の需要物資の生産を永遠に続けるという労働性の向上のために人間が必要なかったと読めました。
ちと読解の方向性が異なっていたのではと感じられました。

原作の人造人間の定義が曖昧なレトロ感が味ではありましたが、
現代風に無機質でのメカニカルロボットか、
ほんとに有機質でのホムンクルス労働力での奴隷風な風刺劇とか、
派生したNEWロボットも舞台化して欲しいかな(^^)
とか考えさせられた舞台でありました。

ただSFなんで、需要は部分的かなぁ・・・。
とか思いました。(自分SF大好きですしねぇ、特に古典とか。)
殺陣師段平

殺陣師段平

劇団青年座

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2004/03/14 (日) ~ 2004/03/23 (火)公演終了

満足度★★★

引越しの荷物の整理でチケット出てきて思い出した(^^)
たしかリアリズムよりも歌舞伎表現的殺陣に固持した主人公が、
だんだんと周囲から取り残されるといった話でしたねー。
なりは強面の大人なのに、精神面が子供じみていたという。
見た目にも難しそうな演技を観客に納得させる芝居だったのを
印象深く覚えております。

シュペリオール・ドーナツ

シュペリオール・ドーナツ

加藤健一事務所

ザ・スズナリ(東京都)

2012/08/25 (土) ~ 2012/09/10 (月)公演終了

満足度★★★★

隙の無い演技が凄かった
舞台のセットといい、小道具といい、
台詞の間や演技を間近で見れて感激でした。
くたびれた主人公に明るい店員の台詞の掛け合いが、
エスプリとウイットに富んでいました。
見応えのある<約2時間くらい(^^)>でありました

ネタバレBOX

開演前は綺麗な(寂れて汚れ=ウェザリングしまくりでしたが)
店内のセットが、暗転後に説明通りに荒らされたものになるのには、
ちょっとビックリしました(全然モノ音がしなかったので)。

またシカゴが舞台で当然といえば当然なんですが、
チラシに騙された・・・フランコ君黒人で肌黒くしていました(^^)。
アーサーの知り合いの警官も黒人さんで肌黒くしてまして・・・。
違和感は感じなかった(ちょっとあったが大局に影響なし)

小道具で出すコーヒーやミルクに砂糖・ドーナツはすべて実物で、
役者さん達は普通に飲食していたのもリアリティでてて良かったです。

なんか暗い過去引きずってるが、
詳しくは分からないアーサーのくたびれ具合はGoodでありんした。

フランコは店に馴染みながらも、
ギャングさんからの借金(賭けでの不始末)1万6000$があり。
返せずに暴行を受け利き腕の指3本を切られてしまう・・。

アーサーはDVD屋のマックスに以前から持ちかけられていた、
店の売却に応じフランコの借金の肩代わりをする。
そして怒りからギャングのボスにタイマン勝負を申し出、
からくも勝利する・・・・。
今後借金の取立てでフランコのような暴力を受けさせない為に、
ボス自らが痛みを覚えるようにと。

そして後1ヶ月で閉店する事になったドーナツ店にフランコが退院してきて、
アーサーと邂逅し。
ギャングに滅茶苦茶にされた小説を再び書くようにと、
アーサーが勧めて幕となる。

話は実際にありそうな話ながらも、
アーサーVsボスの喧嘩シーンは結構凄かった。
また人種のルツボみたく、
主人公ポーランド人・他ロシア人・黒人と
立場の異なる種族間抗争なども折り込んだ芝居となっていました。
DVD店のマックスがボディガードにと連れて来た甥と話すのは、
ロシア語らしいのですが、わからないー。
赤い表紙のお薦めパンフレット(500¥)には解説あるのかな?

堅物っぽく登場した黒人警官ジェイムズさんは、
コアなスタートレックマニア(ファンレベルではなかった)だったり。
タダでコーヒーとドーナツを貰いにくるレディが、
バルカン星人の「長寿と繁栄」の挨拶をジェイムズにサラッと送ったりと。
会話の間がテンポ・リズムよく進むのは上手でありました。

ジェイムズの相棒で、
アーサーのことが好きな女性警官ランディの、
制服姿と私服のギャップも良かったが。
なぜが暗転を完全にしない場面転換時に出てきていたので、
(乱闘後の店内の片付け)もったいない、
明転してからケーキもって出てきた方がよかったんではないかい?
と思ったデス。

背もたれの無いベンチ席は少々腰が痛くなったので、
お腰に不安のある方は普通の椅子席を希望された方がいいかも・・。
(主催側が要求をのんでくれればですが)
シュガー×ペッパー

シュガー×ペッパー

ハグハグ共和国

劇場MOMO(東京都)

2012/08/22 (水) ~ 2012/08/26 (日)公演終了

満足度★★★

話のリズム感が欲しかったかなー
ユニークな登場人物に目を惹かれましたが、
肝心のお話が今ひとつでしたかなぁ・・・。
見ればわかるよねーっ
といった衣装はインパクトあるものが多かったのですが、
いろいろナレーションとか説明台詞なども入れた方が良かったのでは?
などと思ってしまいました。

ネタバレBOX

わーい「デンキマン」だー!
(とジャングルベルシアター主催さんに感激=ファンです(^^)
そのとても楽しい剛士さんのキャラクターが楽しめたんですが、
他にも”おたすけたい”という、なんか楽しいキャラの出もあったんだが。
いまひとつ生かしきれていない感が拭えないように思えた。
 
夏らしく幽霊の出番もあり、
いろいろ衣装やダンスなど頑張っていました。

OPの映像的ダンスシーンなど入れるより、
丁寧な説明シーンなどを入れた方が・・・と思いました。
主人公の女性漫画家にドレス着せる理由とか、
”おたすけたい”の登場やら、その派手な衣装の理由とか。
教えてほしかったなぁ・・・。

また舞台下の1m×1mの台12個使っての舞台転換は、
もっと工夫が必要なのではとも思ったデス。

キャラや話は結構好みな分、
粗が目立ったような感じがしました。  残念
丹青の「お神酒徳利」

丹青の「お神酒徳利」

深川とっくり座

江東区深川江戸資料館小劇場(東京都)

2012/08/24 (金) ~ 2012/08/26 (日)公演終了

満足度★★★★

古典とはいっても残った話は面白い(^^)
なんか家族で、ほのぼのと見れる話でした。
蚊取り線香と団扇なんかが似合いそうな芝居であり、
悪人の出てこない庶民娯楽そのままで楽しめました。

漫画の背景のような舞台セットに、
きちんとした着物での演技など。
再演というだけあって手抜かりなく作り上げられていました。

落語や長屋モノ、ほのぼの時代劇など好きな方にはお薦めですね(^^)。
<85分>

ネタバレBOX

ちょっと遠い場所ですしー、時間も短めであり。
お薦め対象はマイノリティでしょうか?

少々歩きましたが東京都現代美術館の、
「巨神兵東京に現る」みたりして用事など他にあったらって感じですかね。

えー話は、旦那さん亡くした女将が呉服屋さんの台所が舞台。
縁起を担ぐ女将の一人娘と恋仲の手代。
ばれないように付き合っていましたが、
女将が娘の幸せを押し付けてのお見合いをすることになる。
癖のある丁稚や古参の女中頭、ちょっと押しの弱い番頭さん。
家宝にしてた徳利の紛失と集金した十両の消失、
なんとか機転の利く番頭さんの女房が上手に話を収めて大団円(^^)。

江戸の庶民の暮らしとか衣装とか、
江戸資料館に相応しい芝居でありました。

う~ん ”お江戸でござる”というTVを思い出しました
好きだったんですー(^^)

”ぶらり信兵衛道場破り”とか”木枯らし紋次郎”とかもー
夏のバッキャロー!!

夏のバッキャロー!!

株式会社Ask

シアターサンモール(東京都)

2012/08/22 (水) ~ 2012/08/26 (日)公演終了

満足度★★★★

初日観劇しましたー
まぁ女性客の多いこと(^^)
舞台リピートすると、いろいろ特典が付くそうです。
う~ん、昭和テイスト?!。
年配者には懐かしく、若輩さんには新鮮に映るかもしれない。
ステレオタイプの舞台でしたが、
そこはそれ、抑えどころはしっかり抑えて役者さんたちが頑張っていました。
登場人物が多いのに、ちょっとビックリしましたが。
リアリティあって良かったとも思えました。
15分の休憩挟んで2時間15分です

ネタバレBOX

連作でしたのね。
なぜがコリッチには登録していない「梅雨のバッキャロー」の続編です。
3部作になるそうで、次回は「冬のバッキャロー」で完結ですと。
でも単品見ても面白い。

それにしても続いてる作品だったら、
冒頭にナレーションで「山の透き通る水と、澄み切った風が吹き抜ける、
とある田舎。地名は蛍沢の酒蔵。」
とかなんとか導入の台詞入れてもいいのではないでしょうか?
照明やら暗転など上手にされていたので
出来ないこととは思えませんが・・・。

傾きかけた酒蔵と取り巻く地元の仲間、
故郷が変わらぬことを夢見て帰郷する男。
不況や現実の壁にぶつかりながらも、
ハストラルな生き方を続ける登場人物。
まぁCLAMPの漫画みたく悪人が出てこないので、
安心して観劇できました。

夏の花火と人情モノ(傾いた店は友情の金子で救われるという)
ひたすら楽しく呑んでるシーンは受けましたが、
私の好きな”豚さんの蚊取り線香いれ”だけでなく、
団扇や風鈴・スイカとか、「まだまだ暑いねー」とか、
夏らしさを強調する台詞もあってもよかったのでは?
などと思いました。

ちなみに、お薦めのシーンは!。
兄ちゃんの普段着のお披露目と、
妹さんの告白と、花火のシーンでしょうか。

それにつけても、
酒蔵なのに”杉玉”無いなんて・・・。
小道具作る時間が無かったとか、
傾きかけてるので余裕が無いとか。
つける屋根の形がある分疑問でありました。
次回の冬の時には、緑色の玉がぶら下っているのかな?
こう御期待!

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