ガラス瓶の中の月 公演情報 enji「ガラス瓶の中の月」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    なんかこうスラップステックかな?
    タイトル通りにガラス瓶の多い舞台セットでした。
    そのガラス瓶一つ一つに主人公の思い出が詰まっていて、
    その思い出と展開してゆく物語でした。
    明るいブラックコメディとでも言えましょうか・・・・。
    スカッと明るくして欲しかったかなぁ。

    ネタバレBOX

    なんか、いかにもホームレス寸前という主人公の瓶だらけの部屋が舞台。
    前説代わりの生活保護審査の男女二人組みの掛け合いが、
    楽しそうな舞台への期待を高まらせてくれました。

    なんかもう、再生工場で作り直したくなるようなダメダメな主人公。
    ガラス瓶の中の楽しかった思い出に逃避しますが、
    その楽しかった思い出が、部屋の中に布団や冷蔵庫や流し台の下から突然現れてくる!ビックリして楽しめました。

    分かれた女房の元には一人娘がいて、
    思い出に逃げようとする主人公を現実に立ち向かわせようと、
    部屋に登場する思い出の両親とかと対決します。
    が主人公の現実逃避が強くなかなか勝てない。

    分かれた現実の奥さんとかが、
    いろいろ手助けの為に再就職の連絡先とか、
    福祉事務所の人が
    審査のゆるい事務所向けの対策を綴った用紙くれたりして、
    主人公も思い出を捨てる=舞台上の奈落に瓶を投げ捨てていきます。
    あぁこれで前向きになっていくのかなって思ったら。

    現実の娘は、無気力な親父を毛嫌いする攻撃的な娘であり。
    いままで主人公を立ち直らせようとしていたのは、
    昨日まで(過去の思い出)の娘であった。
    現実の娘の強い感情に曝された主人公は、
    再び楽しかった思い出の中に逃げてしまい、
    夏の花火をしようという思い出達の言葉に乗って、
    手助けの象徴である各種連絡先の用紙を花火として焼き捨ててしまう・・。
    (Mg紙の消失シーンはビックリしました)

    結局、
    餓死した主人公を冒頭の福祉事務所の二人組みが見つけて幕となる。

    くらい 暗いぞー
    コミカルな思い出達=若き両親や老いた母親
    溶けかけた主人公の死体を処理しに来るであろう清掃業者
    (唐突に冷蔵庫から出てきたりする、笑えました。)
    楽しい思い出達が出てくるのだから、
    なんかコウもっとハッピーなENDに出来なかったんでしょうか?
    と能天気な自分は思ったりしたデス。

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    2012/08/31 09:41

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  • どういたしまして(^^)

    2012/09/01 00:03

    ご来場ありがとうございました!

    2012/08/31 13:19

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