いっちの観てきた!クチコミ一覧

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お岩幽霊

お岩幽霊

流山児★事務所

ザ・スズナリ(東京都)

2010/06/23 (水) ~ 2010/06/30 (水)公演終了

満足度★★★★★

老若男女楽しめます(^^)。
あっという間の1時間45分!!
流山児★事務所らしい“ジェットコースター演劇”でぐーっと引き込まれました。

流山児さんは常々「誰にでも分かりやすく言葉の伝わる楽しい芝居を作りたい」とおっしゃっているんですが、今回の観劇の時にすごく印象的な事がありました。
私の後ろの席にいた3歳位の女の子がちゃんと飽きずに最後まで見ていて、終わったあとニコニコと「面白かったー(^○^)」って一緒に来ていたお母さんに言ってたんです。
『四谷怪談』がモチーフになっている舞台なので普通なら小さい子向けではないと思うんですけど…流山児さんの舞台に対する思いが確実に舞台に表れていますね。
老若男女楽しめる流山児★事務所の舞台ってホントにすごいと思います(^^)!


流山児さんと『お岩幽霊』の作者でもある坂口瑞穂さん(黒テント)、そしてパラダイス一座の重鎮で今回の舞台にも特別出演している瓜生正美さんが登場したアフタートークでは瓜生さんの三十数時間お酒飲みっぱなし伝説(笑)とか「酔いを冷ますには朝ビールを飲め!」by瓜生さん(笑)etc…色々面白いお話が聞けて楽しかったです。
でも一番印象的だったのはこの『お岩幽霊』を見に来たある演劇評論家の方に「(表現が)ストレートすぎる」と言われた流山児さんが「ストレートで何が悪い!」と言ったという話。
流山児★事務所の舞台は“ストレートさ”が売りであり“ストレートさ”があるからこそ流山児★事務所の舞台は面白いと私はいつも思っているわけですが…「ストレートすぎる」という言葉に対して「ストレートで何が悪い!」という言葉で返した流山児さん…さすがであります(^^)/!!


そして今回のお芝居で個人的に特に痛烈に印象に残った役者さんがいるのですが…その話は【ネタバレBOX】にて。

ネタバレBOX

いつもそれぞれが痛烈なインパクトを与える流山児★事務所の役者陣のみなさんですが、今回私の中で一番痛烈に印象に残ったのは“お岩さん”を演じた阿萬由美さんです!
四谷怪談のお岩さんって怖い=低い声を想像しがちですが、阿萬さんのお岩さんってちょっと高めの声だから薬を飲まされてお岩さんの顔が醜くなるシーンがすごく切なくて…泣きそうになりました(涙)。
だって阿萬さんのお岩さん、ホントに一途なんだもの…それなのに…(涙)。
阿萬さんの高めの声がその切なさを引き立ててました。
すごく素晴らしかった!
ザ・パワー・オブ・イエス

ザ・パワー・オブ・イエス

燐光群

ザ・スズナリ(東京都)

2010/05/10 (月) ~ 2010/05/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

濃厚な2時間!
やはり金融危機という実際に起こった出来事を題材にしたドキュメンタリードラマだけあり、正直見終わった後は脳味噌がかなり疲れました(笑)。
でも上演時間2時間という長さを感じさせず、ところどころで笑いもあったりして…楽しかったというよりは勉強になったなーと思います。
海外のドキュメンタリー・ドラマって日本では上演されること自体珍しいと思うんですが…それをあえて上演している燐光群と坂手さんはすごいなぁと思うし、それが見れる機会は貴重だと思います。
CoRichのみなさんの見てきた!の意見を見ても賛否両論あるみたいですが、私は見てよかったしこういう舞台こそより多くの人に見てもらうべきだと感じました。

ほろほろと、海賊

ほろほろと、海賊

シアターRAKU

Space早稲田(東京都)

2010/04/27 (火) ~ 2010/05/04 (火)公演終了

満足度★★★★★

やっぱり楽塾は面白い(^^)!
「ひとは元気なものをみると元気になる」…そんな楽塾の舞台、今年も楽しませていただきました!!
70人も入ればいっぱいになるSpace早稲田が超満員!
客席と舞台も普通の劇場に比べてものすごく近くてこれだけでも超贅沢なのに、老若男女客層がとても幅広くて“これが楽塾が楽塾たる所以なんだなぁ”とか思ったり。

今回は『標的家族!』に続いて佃典彦さんの新作書き下ろしでしたが、そこは流山児さんが演出するのだから面白くならないはずがない!
流山児さん曰く『楽塾史上最高傑作!』…あっという間のジェットコースター演劇でホントに楽しかったです。
いつもに増して今回は楽塾のみなさんは生き生きと舞台に立たれていてすごく楽しそう!
見ている私も抱腹絶倒、お腹の底から笑わせていただきました。
残念なことに私が見た回に出演予定だった戌井市郎さんが体調不良のために休演、流山児さんが代役で出られたのですが・・・料理長@流山児さん!ものすごくいい味出されてて素敵でしたよ!


今からもう来年の楽塾が楽しみです!!

7ストーリーズ

7ストーリーズ

劇団青年座

青年座劇場(東京都)

2010/03/25 (木) ~ 2010/03/31 (水)公演終了

満足度★★★★

クスッと笑えてちょっと考えさせられて、最後は心が温かに…面白かった(^-^)/!
このお芝居は自分の居場所を見失なった男と7階の7つの部屋に住む住人達のお話。
その住人達はとても個性的でなおかつチャーミング…その住人達に翻弄されながらも、最後には男は自分の居場所を見つけていく。
爆笑ってわけではないけどクスッと笑えてちょっと考えさせられて、最後は心がなんだか温かくなってほっこりする…約2時間の舞台があっという間でした。
私が見たのは初日明け2日目…ホントは舞台がいい感じにこなれた中日か千秋楽直前に見たかったんだけど…いかんせん見れるのがこの日しかなくて(^_^;)。
でもじんわりと何回も見たくなるお芝居でした。
面白かったです(^-^)/!




個々の感想はネタバレにて。

ネタバレBOX

主人公の『男』を演じた小森創介さん以外の5人(柴田義之さん・大家仁志さん・石橋祐さん・山崎美貴さん・三鴨絵里子さん)は複数の役を演じていらっしゃるのですが、中でも柴田義之さんの独特のセリフの言い回しとか絶妙な間の取り方が素晴らしかったです。
柴田さんが出てくるだけで何だかほっこりしました(^^)。
そして石橋祐さん!どこかで聞いたことがある名前だなと思ったら…流山児★事務所『ユーリンタウン』に出演されていた石橋さんでした!(←お顔を見て思い出しました…すみません 汗)。
石橋さんの骨太な存在感は『ユーリンタウン』から変わっていなくて…それがちょっとうれしかったです。
独特の声で場をさらっていた三鴨さん、ナルシストキャラ(?)の大家さん、強い女性を演じた山崎さん…みなさん、それぞれの役をきっちり演じ分け、この『7ストーリーズ』をさらに魅力的な芝居にしていたと思います。
あ、それから声で出演の千葉哲也さん、どんな声で登場されるのかと思ったら!何と!拡声器の声でした!!…なんと贅沢な…。
そして池田ともゆきさん製作の舞台セットも斬新でよかった。
ただセットが客席に向かって斜めになっているので、見ているうちに平衡感覚がなくなる…かも(笑)?
「葵上」「卒塔婆小町」

「葵上」「卒塔婆小町」

流山児★事務所

Space早稲田(東京都)

2010/03/18 (木) ~ 2010/03/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

さすが!流山児さん(^-^)/!!
いやー…やはり流山児さんのMISHIMAは一筋縄ではいかなかった!
見る前は題材が三島由紀夫だし難しいのかなぁなんて思っていたのですが…あんまり面白すぎて『葵上』の途中で椅子からころげ落ちそうになりました(←マジ 笑)。

『卒塔婆小町』が昭和27年初演、そして『葵上』が昭和30年初演…にもかかわらず全く古さを感じさせないどころかすごく新鮮味を感じる…そこは流山児さんの演出のなせる技だと思うのですが、特に今回は要所要所で出てくる【歌】が舞台のいいアクセントになっていたと思います。
特に『卒塔婆小町』で歌う吟遊詩人を、そして『葵上』で影の女を演じた川島有未さんの歌う歌が美声なのに加えてストーリーテラー的な役割も果たしていて、見ている側としてもすーっとMISHIMAの世界に入り込めました。
これは私が流山児さん演出の寺山作品を見る時にもいつも感じることなんですが、今回のMISHIMAワークショップの演出も基本になるテキストを噛み砕いて噛み砕いて【分かりやすさ】を追求しているのかなー…と思いました。
その上で流山児さんならではの演出のスパイスを付け加えていく…だからこそこんなに面白くて分かりやすいMISHIMAが出来たんだ…と帰り道で思いました(^^)。

ホントに楽しいMISHIMAでした(^-^)/!

P.G.―Peer Gynt―ペール・ギュント

P.G.―Peer Gynt―ペール・ギュント

「戯れの会」

座・高円寺2(東京都)

2010/02/27 (土) ~ 2010/02/28 (日)公演終了

満足度★★★★

“イプセン=難しい”という固定概念を覆す面白さ!
イプセンは難しい…そんな固定概念を覆す面白い音楽劇でした。
ステージはいたってシンプル。
大小の台の上に生演奏をする楽団(ピアノ+2台のバイオリン+チェロ+クラリネット+指揮者←この方が結構な芸達者!)の方々がいらっしゃり、その台の合間を縫うようにまたその後ろの段を行き来しながら役者さん達がイプセンの世界を演じていきます。
時に楽団のみなさんもお芝居に参加したりして…休憩も含め2時間20分という長丁場も緩急のついた演出のおかげで飽きずに楽しめました。
私がちゃんとした(?)イプセンのお芝居を見るのは今回か初めてだったんですけど、この音楽劇はイプセン初心者にもすんなり受け入れられる内容になっていると思います。
強いて言えば…楽団の演奏をバックにセリフを言ったり歌を歌ったりする時、セリフの声や歌声が楽団の演奏の音の大きさに負けてしまって聞き取りづらいことが多々あってそれが残念と言えば残念でしたけれども…それを除けばイプセンの音楽劇をじっくり堪能させていただきました。
しかし…2日間のみの公演とは…ホントにもったいない!
これはイプセンを知ってもらう意味でももっとより多くの方に見てもらうべき作品だと思います!

アイ・アム・マイ・オウン・ワイフ

アイ・アム・マイ・オウン・ワイフ

燐光群

吉祥寺シアター(東京都)

2010/02/06 (土) ~ 2010/02/16 (火)公演終了

満足度★★★★★

派手さはないが分かりやすく、それでいて深く胸に迫るドキュメンタリー
実在した人物のドキュメンタリーもので、しかも海外の作品…正直見る前は難しいのかなと不安でしたが、実際見てみたらすごく分かりやすくそれでいて胸に深く迫る作品でした。
このお話は一人芝居として作られて大ヒットしたものなんだそうですが、他の国では大人数で上演されたこともあるそうで…この『アイ・アム・マイ・オウン・ワイフ』は特殊な形態の戯曲なんだそうです(←坂手洋二さんと常田景子さんのアフタートークより)。
今回の日本版では出演している16人全員が主人公のシャーロッテ(の影)を演じていて、そのことによってシャーロッテの人物像が鮮明になっていました。
またストーリーテラーとしてシャーロッテにインタビューするダグ・ライトを登場させたことも、シャーロッテの人物像と共にダク自身の心の動きもかい間見られてよかったと思います。
お芝居としては派手さはないけれど、胸に迫るいい作品でした。
客席も含めてシャーロッテが運営していた『ムラック・リッツェ』という秘密バーを思わせる舞台セットも雰囲気があってよかったです。

標的家族!

標的家族!

流山児★事務所

Space早稲田(東京都)

2010/01/31 (日) ~ 2010/02/11 (木)公演終了

満足度★★★★★

カラッと見れるブラックコメディ!
こう見えて流山児★事務所ファン歴は結構長いと勝手に思っている私ですが(笑)、流山児★事務所の本拠地・Space早稲田に行くのも初めてならば小林七緒さんの演出作品を見るのも初めてという…いってみれば“初物尽くし”の観劇でした。
物語は端的に言ってしまうと世間から不当なイジメを受け続けている3組の【標的家族】をめぐるストーリーなんですけど、普通この手のお話って見ている方も痛たまれなくなるくらい重いテーマですよね。
でもこのお話に出てくる3組の家族って不当なイジメを受け続けているにも関わらずどこまでも前向きで明るい。
最後もイジメという重いテーマを扱っているのに前向きな幕切れで、見ている私も救われたというか気持ちが温まるような感じでした。
やはり小林さんが女性の演出家さんなだけあってお話の最初から最後まで豪快な演出をなさる流山児さんとは対照的なとても緻密で繊細な演出が随所に見られ、初めて小林さんの演出作品を見た私にはそれがまた新鮮に映りました。
またSpace早稲田は流山児★事務所のお稽古場兼劇場なんですけど、その濃密な限られた空間でホントに客席のごくごく間近で役者さん達がお芝居をしているので、私も思わず【標的家族】の一員になっているんじゃないかと錯覚してしまうほどリアルに見えてしまいました(^_^;)。
カラッと見れるブラックコメディ…楽しかったです(^-^)/!

次回の流山児★事務所は佃典彦新作書き下ろしの第2弾!シニア劇団・楽塾の創立13周年記念公演『ほろほろと、海賊』(4/27ー5/4@Space早稲田)…『標的家族!』と同じ佃さんの作品ですが、こちらは流山児さんの演出です。
流山児さんはどんな演出で佃さんの作品を見せてくださるのでしょうね…次も楽しみです!

サイコパス 木村伝兵衛の自殺―熱海殺人事件―

サイコパス 木村伝兵衛の自殺―熱海殺人事件―

中央大学第二演劇研究会

東京アポロシアター(東京都)

2010/02/04 (木) ~ 2010/02/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

学生らしい熱くて勢いのある芝居!
CoRichさんからのご招待で、初めて“学生演劇”というものを観劇しました。
まず第1に“よくあのつかさんの名作をここまで演じきったなぁ”…と思いました。
途中セリフが聞き取りにくいことがあったんですが、初日だったし面白かったんで全然OK(笑)!
みなさんそれぞれの役になりきっていて、荒削りだけど学生らしい熱くて勢いのある芝居でした。
Broader Houseは60席ぐらいしかない小さな劇場なんですがステージ上の熱気がダイレクトに客席に伝わり、本当に楽しく見ることが出来ました。
学生演劇も捨てたもんじゃないですね(笑)。
次回は3月の卒業公演『ぐっどばーい、べーすぼーる!』@下北沢・東濱パラーダだそうです。
時間があればそちらも見に行きたいな…。

あ、それから…お芝居もよかったですが、会場内のスタッフさん達の対応もよくて好感が持てました(^^)。
ありがとうございました!

HOTEL CALL AT

HOTEL CALL AT

メガバックスコレクション

荻窪メガバックスシアター(東京都)

2010/01/28 (木) ~ 2010/01/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

不思議な世界観を堪能!
舞台は「HOTEL CALL AT」のロビー。
そこで繰り広げられる生と死の葛藤のドラマ…不思議な世界観に浸っていたら、2時間があっという間でした。
今回メガバックスコレクションを初めて観劇したのですが、まず劇場に入って驚いたのがセットのリアルさ!
小劇場の空間を目一杯贅沢に使ったホテルのロビーのセットは調度品などの細々した小道具に至るまで実にリアル!
見ている私も「HOTEL CALL AT」にいるような感覚に陥ったほどで、演出家さんのこだわりがものすごく伝わってきました(←もしこれからご覧になる方…いらっしゃったら、開演前にホテルのセットを観察してみるのも面白いかも 笑)。
そして…このお芝居の不思議な世界観は実際に見て体感してください!…としか言えません(^_^;)。
その癖になりそうな不思議な世界観の面白さは、実際に見て体感すれば分かるので。
今回私が見たのは初日でしたが初日の割にかなり完成度が高かったので、これから千秋楽に向けて回数を経ればもっといいお芝居になるんじゃないかと思いました。

メガバックスコレクションはコメディからシリアス、ミュージカルと幅広い演目を上演しているそうなので、今回はシリアス系でしたがまた違ったジャンルの舞台も見てみたいな…とも思っています。
楽しかったです(^-^)/!

相棒

相棒

宝塚歌劇団

【閉館】日本青年館・大ホール(東京都)

2010/01/15 (金) ~ 2010/01/22 (金)公演終了

満足度★★★★★

めちゃめちゃ楽しかった(^O^)!
私が見た21日の夜公演…水谷豊さん、及川光博さんをはじめとするドラマ版相棒の主要メンバーのみなさまがご観劇でした!
みなさんが客席に入って来られた瞬間に、会場からスタンディングオベーションで大拍手&大歓声…ある意味別の意味の大盛り上がりで(笑)、会場内は始まる前から熱気ムンムンでした。

で、舞台の方はキャストのみなさんそれぞれがテレビ版のキャラクターをしっかり踏襲しつつ、それでも宝塚らしい品の良さは決して失なわない…これにはさすが!の一言…っていうか、みなさん役にハマりすぎです(爆)!!
右京さん(真飛聖)と神戸くん(壮一帆)はもちろんですが、小野田官房室長(夏美よう←花組の組長さん!)と鑑識の米沢さん(華形ひかる)は出てくるだけで大ウケ(大爆)!!!
久々に宝塚で心から笑って楽しめた作品に出会えた気がします。
本編終了後のフィナーレのミニミニショーも、スタイリッシュでカッコよかったし…もう大満足(^-^)/!!
22日で千秋楽だそうで…ホント、もう1回ぐらい見たかったなぁ(>_<)!


あ、ちなみに…ちゃんとテレビ版のテーマソングも使われていましたよ(笑)。

この部屋で私はアレをして

この部屋で私はアレをして

ガレキの太鼓

都内マンション(最寄駅:月島駅)(東京都)

2010/01/05 (火) ~ 2010/01/13 (水)公演終了

満足度★★★★★

こういうのもあり!リアルガールズトーク!!
2010年観劇始め、CoRichのチケプレでご招待をいただいて劇団【ガレキの太鼓】さんの“のぞき見公演”を見てきました。
今回私が見たのは【ガールズパジャマパーティ編】でしたが、ホントにマンションの一室で演技なんだか素なんだか分からない(笑)リアルガールズトークをのぞき見させていただきました。
このガールズトーク、女子が聞いたら誰でも“うん!それ分かるー!!”的な内容盛りだくさんでホント楽しかったです。
最初は“マンションで公演ってどうするのー???”って思っていたんですけど、実際見てみたらこういうのもありだなーって思いました。
今回は残念ながら見れませんでしたが、もう1つの【新婚夫婦編】バージョンも見たかったです(T_T)。


【ガレキの太鼓】って耳慣れない劇団だなぁって思ったら、それもそのはず去年の3月に旗揚げしたばかりの劇団なんだそうで。
新しい劇団ならではのこういった試みはドンドンやっていってほしいですね!!
3月には第3回目の本公演がサンモールスタジオで行われるそうです。
本公演も1度見に行ってみたいと思います。

田園に死す

田園に死す

流山児★事務所

ザ・スズナリ(東京都)

2009/12/10 (木) ~ 2009/12/23 (水)公演終了

満足度★★★★★

よりシャープに、よりスピーディーに、そしてよりパワフルに!
『田園に死す』2度目の観劇をしてきました。
初見(12/12)の時はまだ初日が開いてからまた日が経ってなかったからというのもあったんでしょうけど、その時よりも全体がよりシャープに、よりスピーディーに、そしてよりパワフルになってました…ダンスと歌が特に!
ダンスの切味が素晴らしくよくて、何曲か出てくる合唱も聴いているこちらがその歌声に吸い寄せられてしまうかと思ってしまうほどのパワフルさでした。

そして今日のお客さんはノリがよかったのか、随所で笑いが起きていました。
実は私初見の時にどうしても笑いたかったシーンがあったんですが、周りが誰も笑ってなかったので笑いを堪えちゃったんです。
でも今日はそのシーンで笑っていた方もいたので“あー、私の笑いのツボと同じ人がいるー(笑)”と何だかすごくうれしくなりました(^^)。←もちろん私も心置き無く笑ってきました(笑)
こんなに楽しい寺山作品って今までありましたっけ?というくらい、本当に楽しかったです(^-^)/。

もう1回ぐらい見たいけどちょっともう無理かな…でも何度でも見たいなー(^^)。
ホントに病み付きになります!!

※ネタバレに追記あり

ネタバレBOX

流山児★事務所の女優さん達はいつもパワフルで目を引く方ばかりなのですが、今回は流山児★事務所の看板女優でもある化鳥役の伊藤弘子さんとはは(はつ)役の木内尚さんに注目!
ホントにお2人の演技は艶っぽくてかっこいい!
圧巻です!
田園に死す

田園に死す

流山児★事務所

ザ・スズナリ(東京都)

2009/12/10 (木) ~ 2009/12/23 (水)公演終了

満足度★★★★★

流山児★事務所史上最高傑作!
【リューザンジが「世界」に向けて仕掛ける】【アマノ×シィザー=テラヤマNEWワールド!】【2009年掉尾を飾るTERAYAMAスペクタクル!】(『田園に死す』チラシより)…怒涛の煽り文句3連発に嘘偽りなし!
アフタートークも含めてディープで濃いテラヤマワールドを十二分に堪能しました。
私は映画版の『田園に死す』はDVDでも見たことがなくて予備知識0の状態で行ったので“こういう寺山さんの世界もあるのかー”と新しいテラヤマワールドを堪能したのですが、もし映画版をご覧になったことがある方は映画版と舞台版は全くの別物…と捉えた方がいいようで。
もちろん映画版『田園に死す』の要素は含まれていることは含まれているんですけど、舞台版全体を通して見ると『寺山さんの評伝的舞台』(←アフタートークでの宮台真司さん《社会学者・映画批評家・首都大学東京教授》の発言)として捉えることができる…私もアフタートークを聞いてなるほど!と思った次第です。
今まで私の中で流山児★事務所のBest of寺山作品の第1位は『狂人教育』だったんですが、今回の『田園に死す』は同率1位…いや『狂人教育』を越えて私の中のBest of 寺山作品第1位です(笑)!
『狂人教育』は流山児★事務所のワールドツアーのレパートリーの1つになっていますが、この『田園に死す』も外国でやったらウケるんじゃないかなー…なんて思いました(←これはあくまでもファンの盲目な妄想ですが 笑)。

また来週の木曜日(17日)にスズナリに行きます!
感想…みたいなもの(笑)はまたその時に。

あ、…言い忘れましたが、舞台の最後はあっ!と驚く幕切れです。
最後までお見逃しなく!

※ネタバレに追記あります。

ネタバレBOX

今回久々に“役者”として舞台に立たれている流山児さんですが…今回もマイク片手に歌ってます!…ってか熱唱してます(爆)!!
しかも客席から登場してまくし立てるように言葉(=台詞)を言い放ち、熱唱したあと嵐のように去っていくという(←だからってわけじゃないだろうけど…流山児さんの役名は『大嵐』 笑)。
これが3回…いや、4回あったかなぁ…?
客席上手の方は舞台だけではなく通路にも気が抜けません(爆)。
流山児さんの熱唱も必見ですよー(笑)!

ちなみに…役者としての流山児さん、流山児★事務所の天野天街作品にはすべて出演している…らしいです。←アフタートークより
ハシムラ東郷

ハシムラ東郷

燐光群

座・高円寺1(東京都)

2009/11/20 (金) ~ 2009/11/30 (月)公演終了

満足度★★★★★

“初”燐光群は好感触(^-^)/!
私にとって今回が“初”燐光群でパブリックイメージなどから社会派のお固い舞台なのかと思って行ったのですがいい意味でイメージを裏切られ、2時間15分(+アフタートーク)があっという間でした。

舞台はハシムラ東郷のコラムをメインに、人種差別やフェミニズムなど当時のアメリカの様々な社会思想的背景が出てくるんですが、ハシムラ東郷のコラム自体がブラックユーモアなので深く考えさせられつつクスッと笑えてなかなか面白かったです。
キャストのみなさんが何役か兼業して役を演じていらっしゃる中、唯一の通し役・平栗あつみさん(円企画)演じる『宇沢美子』がストーリーテラーとして登場したのが解りやすくてよかったかなと。
アフタートークの時に登場した本物の(笑)宇沢美子先生(慶應義塾大学文学部教授)が「舞台に自分が出てきてびっくりした(笑)」とおっしゃっていたのですが、雰囲気があってすごく素敵でした。

そのアフタートークでは坂手さんと宇沢先生との出会い、宇沢先生が『ハシムラ東郷』を研究するに至ったきっかけetc…興味深い話がたくさん聞けました。
話を聞いた限りでは何かまだまだハシムラ東郷に関しては未知のことが多いようなので、もし宇沢先生の研究が進んだらぜひ続編が見たいなー…なんて思いました(^^)。

書物の私生児

書物の私生児

演劇実験室◎万有引力

シアターブラッツ(東京都)

2009/11/18 (水) ~ 2009/11/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

見た人にしか分からない…五感で感じるテラヤマワールド!
私は今まで流山児★事務所の寺山修司作品を見てきて、寺山作品には不思議で独特の世界観があるということはある程度理解していたつもりではいたのですが…そのテラヤマワールドの中を自由に行き来する役者さん達のテンションの高さとパワーに圧倒されっぱなしでした。
この喩えがあっているかどうかは分かりませんが…流山児★事務所の寺山作品が“誰でも楽しめるテラヤマワールド”なのに対して万有引力の寺山作品は“襟を正して見るTHE・テラヤマワールド”…という感じでしょうか。
万有引力の演出家(であり音楽家)は寺山さんの生前ずっと一緒に舞台を創り続けてきたJ.A.シィザー氏なので、むしろこちらの方が正統派といえば正統派なのかも。

シィザーさんの音楽が常に大音響で流れる中、スクリーンには寺山さんの遺した言葉や短歌の数々が写し出され、その音楽に乗せて寺山さんの言葉を演じる役者さん達。
会場内には開演前からお香(みたいなもの)が焚かれていて、さらに舞台の途中ではお客さんから選抜された6名が舞台上に上がって寺山さんの短歌を次々に朗読していくというお客さん参加コーナーもあり(笑)…まさに五感で感じるテラヤマワールド!

とにかくお芝居の内容云々というよりも寺山さんの辛辣な言葉遊びを見せてもらったという感じかな…これはもうホント実際に見ないと分からないと思います(^_^;)。

見るよりも感じる舞台…なんだか不思議な余韻が残りました。

『ハイライフ』

『ハイライフ』

流山児★事務所

イワト劇場(東京都)

2009/09/17 (木) ~ 2009/09/23 (水)公演終了

満足度★★★★★

アナザーバージョンはシンプル&和風!
先週のオリジナルバージョンに続いて、今週はアナザーバージョンを見てきました。

冷蔵庫や浴槽などのセットが置かれていたオリジナルバージョンに対し、アナザーバージョンはセットらしいセットが全くなくて舞台上にあるのは丸椅子が4つだけ。
演劇=肉体表現であることを実感できる舞台になっていました。

そして特筆すべきは元々カナダの戯曲であるこの『ハイライフ』を、アナザーバージョンでは設定を丸々日本に置き換えていたこと(登場人物の名前も含めて)。
話の設定が日本に変わった分、オリジナルバージョンに比べて馴染みやすかったです。
同一のテキストでも演出や設定が違うと、違う作品を見ているのではないかと錯覚するぐらい全く雰囲気が違ってくる…という典型的な見本
だと思いました。
『ハイライフ』を初めて見る方には、分かりやすさという点ではオリジナルバージョンよりアナザーバージョンの方がおすすめかな…。
アナザーに出演している4人の役者さん(谷宗和さん・イワヲさん・里美和彦さん・甲津拓平さん)も流山児さんが「流山児★事務所の第2世代を担う役者達」と期待をかけているだけあってオリジナルに負けないくらいエネルギッシュで熱い演技をされていて、アナザーバージョンの方がオリジナルバージョンよりも爆笑の渦を巻き起こしていました(←オリジナルバージョンを見たのが初日だったこともあって仕方がなかった部分もあったと思いますが)。


流山児さんはこのアナザーバージョンを深作欣二監督の名作『仁義の墓場』の【大笑い30年の馬鹿騒ぎ=15年の刑務所暮らし】をモチーフに作ったとか…(公演パンフのご挨拶より)。
深作監督はすでに亡くなられてますが、もし深作監督が今この『ハイライフ』アナザーバージョンを見たらどんなことを思ったかな…見終えたあとフッとそんなことを思いました。

とにかく!オリジナルもアナザーも最高でした!!
まだ見ていない方は両方ご覧になることをおすすめします!!




【おまけ】
アナザーバージョンでは劇中でRCサクセションの曲が使われていたんですけど、開演前からずっとRCの曲が流れていて開演前に『雨あがりの夜空に』が流れて思わず泣きそうになりました(苦笑)。

『ハイライフ』

『ハイライフ』

流山児★事務所

イワト劇場(東京都)

2009/09/17 (木) ~ 2009/09/23 (水)公演終了

満足度★★★★★

初日から完成度が高い!オリジナルバージョン!!
カナダ・マカオ・台湾で大盛況&大成功をおさめた『ハイライフ』ワールドツアーの東京凱旋公演初日、オリジナルバージョンを見てきました。

さすが2001年の初演からやっているメンバーだけあり、オリジナルバージョンは初日から完成度が高かったです。
今回はステージをグルッと囲む形で客席が作られているんですが、元々シアターイワト自体が100人弱しか入らない小劇場なこともあって舞台上の熱気と客席の熱気とで見終わって気付いたらその熱気で汗かいていました(笑)。

まだ公演が開幕したばかりなのとアナザーバージョンも見るので、詳しい感想はアナザーバージョンを見てからにしようと思いますが…内容はちょっとジャンキーで馬鹿馬鹿しい→でも笑えてしまう→楽しい…という感じ。
ワールドツアーの各地でバカウケしたというのも頷けるし、見ている方もとても楽しかったです。

公演初日、しかもオリジナルバージョンだけでもものすごい盛り上がりだったので、これが若さあふれる(笑)アナザーバージョンになったらどんなにすごいことになっちゃうんでしょうか…21日にアナザーバージョンを見るので、見比べるのが楽しみです(^^)。

The Musical AIDA アイーダ

The Musical AIDA アイーダ

梅田芸術劇場

東京国際フォーラム ホールC(東京都)

2009/08/29 (土) ~ 2009/09/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

再び出会えた奇跡と幸運に感謝。
宝塚版を見てストーリーは解っていたはずなのに…感動につぐ感動で1幕から涙、涙。
そして2幕ではその涙が号泣に変わっていて…カーテンコールも含めて全部見終わったら全身の力がすっかり抜け切っていました(^_^;)。

今回はセットも壮大でミュージカルナンバーの新曲もあり、宝塚版はすべてが女性だけだったけど今回男性が入った分より力強さと表現の厚みが増したように思います。
宝塚版でも脚本・演出を手掛けた木村信司先生が宝塚版では出来なかったことを具現化したのが今回のアイーダだったんじゃないかな…なんて思ったり。

安蘭さんのアイーダも、伊礼さんのラダメスも、ANZAさんのアムネリスも…全てのキャストのみなさん、ホントに素敵で素晴らしくてカッコよかったです!

“素晴らしい”くらいしか言葉の出ない私の語彙の少なさがものすごくもどかしいのですが(苦笑)…私が2003年に見た安蘭さんのアイーダとの衝撃的な出会いから6年経ち、再び安蘭さんのアイーダど巡り会えた奇跡と幸運に感謝したいと思います。
安蘭さん!伊礼さん!ANZAさん!そしてすべてのキャスト・スタッフのみなさん!素晴らしいミュージカルをありがとうございました!!

東京公演のあとには大阪公演もありますし、12月にはDVDもリリースされるそうです(ちょうど私が見た日がビデオ撮りの日で、劇場内にカメラが入っていました)。
まだ見ていない方はぜひ!一見の価値ありです!!

めんどなさいばん

めんどなさいばん

シアターRAKU

ザ・スズナリ(東京都)

2009/08/05 (水) ~ 2009/08/12 (水)公演終了

満足度★★★★★

大満足です(^O^)!
ザ・スズナリは満員のお客さんで熱気に包まれていました。
しかもいつもお芝居を見に行く時とは明らかに客層が違う(笑)。
でも裁判員制度というタイムリーな題材ながら(←終演後役者さんにお話を伺ったら実は台本は去年から出来ていて、その時はこんなにタイムリーな話題になるとは思っていなかったそうです)、老若男女誰でも楽しめる…楽塾ならではの“セリフ劇”でした。
でもやっぱり歌も踊りもありまして…どこかで1度は聞いた聞き馴染みのあるメロディの数々もとても心地よかったです。

私がいつも楽塾や流山児★事務所の作品を見ていて思うのは、とにかく予測のつかない舞台だなということなんです。
他の劇団さんの舞台を見た場合話が進むにつれてある程度結末が予測できちゃったりすることがあるんですが(^_^;)…もちろんお話自体もすばらしいんですけど、流山児さんの演出がすごいなぁと思うのは絶対に予定調和にならないこと。
楽しくてホロッとさせられて…という絶妙な匙加減に加えて、大小の何でこーなるの?的な伏線から想像のつかない大どんでん返しの結末というのが流山児さん流の演出なんだなと思うし、それが大好きな私なのです(^^)。

そして何がすごいって、楽塾のみなさんとってもパワフルで元気!
とても平均年齢56歳とは思えません!
ホントにみなさん生き生きしてらっしゃって、逆に私がパワーをいただいて帰ってきました。
私も頑張らなくちゃ(^^)。
流山児さん!そして楽塾のみなさん!!楽しい時間をありがとうございました!!!
千秋楽までお身体に気を付けて頑張ってください(^-^)/!

ちなみに次回の楽塾は来年…GW公演だそうです(←『めんどなさいばん』パンフの流山児さんのご挨拶より)。
佃典彦さん書き下ろしの新作だとか…来年のことを言うと鬼が笑う(←しかもまだ公演中)けど、ますますこれからの楽塾が楽しみになりました!

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