れいの観てきた!クチコミ一覧

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淡仙女

淡仙女

あやめ十八番

セーヌ・フルリ(東京都)

2013/04/17 (水) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

神様に捧げられし物語
ストリップ小屋を模した円形舞台から続く鳥居への参道、頭上の提灯。結界が張られた幻想世界にすべて赤で統一されたそれらが妖しく浮かぶ舞台での芝居はそれはそれは妖艶で、観る度に観客を蠱惑すると共に鋭い痛みを以て様々な角度から身体を抉り取る、しかしどこか甘やかな陶酔感をもたらしてくれる類稀なる情感的な作品でした。
私がここに書ける感想は、今感じている思いの20%程度です。抱えている数々の琴線に悉く触れてくるので、残り80%の表に出せない感情達は、慟哭の中、大切な人だけに捧げたいと思っています。

ネタバレBOX

血の繋がらない兄妹を軸に繰り広げられる、枠組みは至ってシンプルな家族の物語。しかし細やかな層の厚みを徐々に増して温かく心豊かに描かれる感情の表現は、作・演出の堀越涼さんの人間としての豊かさを如実に顕していて。

「水町鈴です」と幼い声の自己紹介で始まった新しい家族、母の元夫や団子屋の従業員の親子。誰もが家族を慈しみ、深い悔恨と情とで生きる姿を観ていると、とめどなく涙が溢れてきてしまい。人間性善説に基づく創作は、慟哭の中にもやはり観る人を幸せにしてくれるのだなと実感。

アコースティックギターで引き語られる昭和のナンバー、祭囃子の笛太鼓、奉納の舞い等、物語を彩る和の演出が見目麗しく耳にも優しく。ノスタルジーに浸るとともに、自然に自らの心に宿る誰かを思い出さずにはいられません。

中でも、観ていて叫びたいほどの衝動に駆られたのは、鈴の元恋人である夕子の存在。突然姿を消した理由は「書かなくていい」と演出家役の指示。そこに在るシーンは、のちに同じ演出家に「お前は全然分かってない」と言われる鈴の兄・ヒロが語る鈴の思いを推測する独白にも通じて。

それは、脚本を書いた堀越さんの自戒でもあると私には感じられました。どんなに人を大切に思い、理解を深めようとしたところで。その真実には辿り着けない、それは重々承知だけれど。・・・それでも、人を理解したい。大切な人が孤独の悲しみから救われて、神様のもとで心安らげる日を願ってやまない、と。そんな堀越さんの大きな大きな愛が込められた舞台なのだと分かったとき、とつてもなく胸が熱くなり。

夕子が傍にいない現実と向かい合って泣き叫ぶ鈴の姿から、鈴を取り巻く家族や元恋人の愛や、この舞台に関わった座員達のこの芝居への思いまでが痛いほど伝わってきて私も号泣。初日から千秋楽まで止むことのない胸の痛みを感じながら、慟哭の中にも暖かな幸せを感じられた素敵な素敵な舞台でした。


ユニットとして初の長編ながら驚くべき才能を発揮した作演の堀越さんは、役者としてもこれでもかというほど魅力を見せつけてくれて。女性物のエプロンを一つ着けただけで母親としての人生を、実に繊細にしなやかに、時にはコミカルに愛らしく体現してくれました。

そして堀越さんの思想を一身に背負った笹木皓太くん。血の繋がらない妹を、兄として、そして一人の男性として慈しみの目で見つめる演技が本当に素晴らしかったです。あんなに優しい眼差しで舞台の上に立っている人を見るのは初めてというほど。ホームのあんかけフラミンゴでの、命懸けで魅せる生命力もさることながら、こんなにも繊細な感情表現を見せてくれるとは。まだ若干21歳、恐るべき才能。

美斉津恵友くんは声の表現力が素晴らしく、厳かな奉納の声から演出家としての緊張感に満ちた声まで、その振り幅はさすが花組芝居の座員、と驚嘆。終盤の「・・・いいですねぇ。」の台詞は、真面目そうなお顔なのにあんなにいやらしい声を出せるんだ、となんだかゾクゾクしました。笑

長井短ちゃん。今でももちろん美しいですが、20歳を過ぎたら恐ろしいほどその美貌が研ぎ澄まされるのだろうな、と。いい意味で伸び代や可能性を沢山感じるのでこれからが楽しみ。

堤千穂さんは流石の存在感。仙女の舞は息を飲むほど美しく、芯の通った京子の演技は今までに観た千穂さんの演技の中で最も素敵だと感じました。

大森茉利子さん。ただただ、慟哭。何も告げずに鈴のもとを去った夕子の思いは計り知れず、演じている彼女自身がどこまで感情を定めているかも想像がつかなくて。そんな余白も独特の包容力を以て、観ているこちらの心まで抱きしめてくれるかのように表現してくれて。私の一番の泣き所であると共に、愛しい愛しい存在でした。

岡本篤さん。ズルい 笑

他の役者さん達もみな実力派揃いで、演劇としてのクオリティを存分に楽しませていただきました。


ひとつだけ欲を言えば、夏枝が貴夫に別れを告げるシーン、そして大木と妻が別れるシーンは、メインどころのエピソードではないにしても別れを決めるまでがちょっとあっさりに見えて、そこだけ不自然に思えてしまいました。どちらの夫婦も子供がいたことですし、もうちょっとだけ妻側に葛藤の色が欲しかったかな、と。その辺り、いかに堀越さんが幸せな環境で育ったかを感じさせられたりします。

これから堀越さんが人生を歩む中で、どのようにその人間の表現が厚みを増し、どのような変化を見せてくれるかと思うと、あやめ十八番というユニットの将来が楽しみでなりません。ずっと愛せますように、もっともっと素敵になりますようにと、心から願わずにはいられません。またの公演を熱望しています。
じゃじゃ馬馴らし

じゃじゃ馬馴らし

彩の国さいたま芸術劇場

彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(埼玉県)

2010/10/14 (木) ~ 2010/10/30 (土)公演終了

満足度★★★★★

蜷川シェイクスピア初見です。
生粋の舞台芸術を堪能しました。実力派揃いの役者さんの中でも、筧利夫さんの弾丸のようなセリフ回しが圧倒的。ボッティチェリの絵画を大胆に配した、シンプルながらも美しい舞台美術、豪華な衣装。遠い席でしたが十分に良さが伝わってきて、お芝居の隅から隅まで何もかもを楽しめました。これで5000円は安すぎです。また観たい!

治天ノ君

治天ノ君

劇団チョコレートケーキ

駅前劇場(東京都)

2013/12/18 (水) ~ 2013/12/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

完全なるリアル
劇団チョコレートケーキの公演を観るのはこれで4回目ですが、毎回「最高傑作」と思わされます。しかし、次回この作品を超えるのはかなり難しいのではないかと思わされるほど、完璧な作品を観てしまったように感じます。目の前には、明治~昭和の時代が確実に在り、現在とは異なる時代の空気が常に張り詰めていました。神格を備えた明治天皇が、人間としての感情に苦悩した大正天皇が、そして再び力強い神の国を目指そうとした昭和天皇が目の前にいました。これはもはや演劇でなく、そこに自分が在ると錯覚する完全なリアル。脚本も演出も役者さん達の演技もどれも完璧なものでしたが、中でも松本紀保さんの「気品」が群を抜いて素晴らしかったです。そして特筆したいのは、美術や衣装の美しさ。細部までこだわった時代考証、特に玉座の妖しさはいつになくフェティッシュでとても私好みでした。

ネタバレBOX

松本さん、別の公演で観たときの何百倍も素晴らしかったです。血筋の活きる演出でした。
Fight Alone 3rd

Fight Alone 3rd

エムキチビート

エビス駅前バー(東京都)

2013/06/06 (木) ~ 2013/06/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

Team【D】
①榎原伊知良さん

観客を被告に見立てての弁護人役でのお芝居。完成された王道の一人芝居でした。千秋楽、最前列に座ってたら被告人にされました・・・実年齢より若く言っていただいて心の底から嬉しかったです、本当にありがとうございました 笑

②若宮亮くん

4年前、FA1で彼自身が上演した作品の再演。ピンチヒッターでの登板で苦労も多かったそうですが、観客目線でその頃と印象が変わったのは多分彼自身の演技の方向性が変わったからなんだろうなぁ、と。前の方が好きだったかなー。。(ごめんなさい、)

③伊神忠聡さん/善積元さん

お二人とも拝見。同じ脚本でも役者さんによって印象が代わるんだなと思いました。善さんの方を先に複数回観たのですが、何が起こってるのか、どのような状況か・・・創造を膨らませようとするものの、そのどこかフワフワした人格の表現に理解が及びませんでした。。伊神さんの演技は、逆に地に足のついた印象。どちらも個性的で、どちらが好きかは完全に好みの問題だなと思いました。

④堀越涼さん

期待を裏切らない圧倒的な演技と、彼独特の世界観が爆発。文句無しの絶賛です。親しみやすい笑顔での「枕」(落語の手法ですね)で観客をぐっと引きつけて、本編に入る頃には空間は既に彼の支配下。早口で繰り出す趣のある言葉選びの巧みさ、バーの空気を大正時代に変えてしまう醸成の手腕、そして女形であることを最大限に生かした仕草の艶やかさ・・・どれをとっても彼が覇者であることを容易に肯定できる芝居でした。特に千秋楽、決して力み過ぎという意味ではなく、熱量が高く磨きの掛かった演技は圧巻でした。この方はどれだけ惚れ直させれば気がすむのでしょうね(笑)

ネタバレBOX

今回、数年来のエムキチのファン仲間達に、大好きな涼さんのお芝居を観てもらえたことが本当に嬉しかったです。皆さん大絶賛してくれて、ファンとしてこの上なく誇らしくて。初日から見守れたこと、千秋楽にお誕生日を祝えたことも素敵な思い出となりました。幸せな幸せな一ヶ月でした*
L・I・V・E vol.1

L・I・V・E vol.1

エムキチビート

池袋GEKIBA(東京都)

2008/10/16 (木) ~ 2008/10/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

志が高い☆
アドリブ&遊び心満載のインプロ芝居がメイン。観客を楽しませよう、そして自分達も成長しようという志の高さが現れていて、抱腹絶倒&感動に満ちたイベントでした。本公演も見に行きたいと思います☆

アンダー・ザ・ロウズ

アンダー・ザ・ロウズ

虚構の劇団

座・高円寺1(東京都)

2011/04/08 (金) ~ 2011/04/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

大変遅くなりました、、
震災直後に観たこの作品。余震の恐怖が続く中、5回通った日が遠い昔のようです。いじめ問題を重すぎることなく軽快に描いていますが、今DVDを観ても客席の皆さんと一緒に笑うことができません。しかし躍動感のある役者さん達は魅力に溢れ、特に大久保綾乃ちゃんの悲痛な演技は強く心に残ります。綾乃ちゃん、舞台に戻ってきてください・・・心から待ってます。

フリージアの不可知論

フリージアの不可知論

劇団霞座

ぶーふーうー(東京都)

2014/03/07 (金) ~ 2014/03/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

霞座、そして一橋純平、顕在。
カフェ公演でこんなに重厚な演劇を観られるとは思いませんでした。45分間、命を削って臨む役者さん二人。その情動にいつのまにか光景が時代を超え、空気までもが静かに人が狂う戦地のものに変わったかのよう。観る人を微動だにさせない霞座、顕在。休眠は本当に勿体ないです。

ネタバレBOX

アンティークな雰囲気が漂う古いカフェのテーブルの上に散乱するフリージア。黄色のフリージアの花言葉は「無邪気」。その花言葉をみどりさんが体現。無垢の狂気を全身から迸らせる彼女もさることながら、彼女の姿に震えながら涙を見せる一橋くんの感情表現からも目が離せません。

久しぶりの一橋くんの演技には、オープニング、声を発する前から背筋がビリビリさせられました。キレた目線、どこか退廃的な佇まいは、活動休止期間を経て、衰えるどころか凄みを増してました。多分彼は新しい武器を手に入れたのでしょう。同年代の役者が手にしたことのない武器。これからが楽しみすぎます。

なお、最近観たさいたま・ネクストシアターの「カリギュラ」は主演の方が今一つだったのですが、一橋くんが演じたら本気で凄いものが観られそうだと思いました。それほどまでの才能の持ち主です。超期待。
怪誕身毒丸

怪誕身毒丸

花組芝居

駅前劇場(東京都)

2013/12/04 (水) ~ 2013/12/10 (火)公演終了

満足度★★★★★

会心の一作。
シンプルな美術、紋付袴で統一された衣装。そこから繰り出されるインド神話をモチーフにしたどこかアンダーグラウンドの香りのするフェティッシュな舞台、人間の力を前面に押し出した演出・・・それらに彩られた舞台の上の役者さん達が一人残らず美しくて、あまりの神々しさと艶気に終始うっとりした気分で観てしまいました。中でも目を引いたのは加納さんと谷山さんのカーリー対決、谷山さんと涼さんの女形対決・・・そして大介さんのシッダルタの貫禄。阿形と吽形とで同じ脚本なのに、観る側の解釈に異なりをもたらす芝居の妙に、これが26年続く花組芝居という劇団の魅力なのかと驚嘆しきり。花組歴はまだまだ浅い私ですが、ものの見事に「落とされて」しまいました。次回公演も楽しみです!

ネタバレBOX

皆さん本当に素敵でしたが、やっぱり堀越涼さんがダントツで好きです*
ダンスもカッコ良かったぁ。。
ZOKKYののぞき部屋演劇祭2010

ZOKKYののぞき部屋演劇祭2010

ZOKKY

王子小劇場(東京都)

2010/09/10 (金) ~ 2010/09/20 (月)公演終了

満足度★★★★★

うわ、
あんなに楽しかったのに感想書いてなかった!すみません、、、ネタバレBOXにこっそり書いておきます。

ネタバレBOX

(ブログのコピペです。遅すぎてすみません。はい。)

・場所は王子小劇場の「裏」
・駐車場の奥の小さなエレベーターで地下へ
・エレベーターの中は青い光とミラーボールで既に怪しい
・地下に降りるとやはり暗くて怪しい
・待ってる間はヘッドホンで音を遮られる

もう既にこの時点で怖い怖いww 何が起こるのだろうとガクブルでした。

私が予約したのは大川翔子さんと堀越涼さん出演の劇団スクール水着『NOT BACK 堀 PLAY』。覗き穴から見ると思ってたら、この演目だけ演出が違うらしく。

・中に入ると、非常に狭い空間(2畳くらい)に立つ役者さん二人
・その間に仰向けで寝かされる
・左目を左手で隠して、15cmほどの長さの丸い筒を右目に当ててその中から観る
・時間は5分

寝かされた時点で既に観客はまな板の上の鯉状態。そしてスクール水着姿の大川さんと涼さんが超絶至近距離でお芝居。 大川さんがいつの間にか巨大になってしまったという設定なのですが、顔を思い切り穴に近づけて妖しい目つきで演技をしたり、私の身体を東京に見立てて「この辺が東京タワーで」とか二人で言ってたりしてめっちゃ近いしめっちゃエロいし、ヤバすぎて発狂寸前。 これ、男性のお客さんだったら間違いなく○○でしょうwwwww(あ、だから東京タワーなんだ(爆))涼さんも何気に上半身裸だし、もちろん演技は上手いしで、危うく惚れそうになりました(笑)


ということで、5分間で超悶絶、失神寸前。息も絶え絶えに部屋を出ました(笑)


ちなみに、全11演目の中から私がなぜこれを選んだかというと、堀越涼さんがproject anaume『よせあつめフェスタ』 で素敵な演技を見せてくれたから。またあの繊細な演技を見たかったのです。しかも至近距離だしね。

そして。 当日券だけということで、KIKKY『本能』という演目を勧められましてて。なんでも、役者の姿は見えない「囁き演劇」だと言うので、せっかくなのでチャレンジ。

で。

・暗くて狭い部屋の中に入ると、拘束椅子_| ̄|○
・座らされて両手を肘掛にベルトで固定されて、目にはアイマスク

何も見えない中、3人くらいの女優さんが入ってきて私の周囲をグルグル回りながら、ひたすら「信長、どこじゃ。出ておいで。信長、信長」と幽霊のように囁き続けるのです。時には遠くから、時にはめちゃくちゃ近くで吐息を腕や首に吹きかけながら。思わず「怖い」と口走ると、「怖がらないでよいぞ、出ておいで」。最後には「そこか、そこの茂みか」と耳元で囁かれて。

何のプレイですかこれはwwwwwwwwwwwwww

で、部屋を出るともう、超絶ぐったり。なんだかレズプレイで犯された気分でした(笑)

目隠ししてたから誰がいたかなんて分からなかったけど、終演後にパンフを見たら佐々木なふみさんの名前が。なにやってるんですか(爆)

んー。 エロスでした(笑)

5分×2本で、こんなに悶絶させられるとは。予想外も予想外。帰りのエレベータで一緒になった知らない女の子と、王子駅まで興奮状態で話しながら帰りました(笑) こういう超絶悪ふざけも面白いですね。

大川さんも涼さんも、面識はないけれどそこそこ好き、というくらいの役者さんだからいい具合に楽しめたのかも。面識のある役者さんだったり全く知らない役者さんだったら、多分ここまでのエロスは感じないんだろうな、と。


ああ、面白かった☆
グローブ・ジャングル

グローブ・ジャングル

虚構の劇団

座・高円寺1(東京都)

2014/04/04 (金) ~ 2014/04/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

再演!
「エゴ・サーチ」の再演は脚本・演出ともに全く変わらなかったので、劇団員の方達の成長を楽しむ以外に目新しい要素がなく正直ちょっと残念だったのですが、今回の再演は驚くほど舞台にも役者さんの演技にも奥行きや深みを感じて驚きました。根本宗子さんの客演がもしかしたら大きな要因かもしれません。大久保綾乃ちゃんの隙のない緻密な演技も好きでしたが、根本さんの愛らしく柔軟な表現が、新しい風として今までにない虚構の劇団の空気を動かした・・・そんな気がします。ゲイの幽霊を演じた小沢道成くんは、見た目はもちろん大人びましたが、演技でピュアさを軽やかに感じさせてくれて逆に幼く思えました。劇中劇の「桃太郎」、早くDVDで観たいです。ダンスシーン、カッコ良かった><

108の煩悩のひとつひとつを教えて差し上げましょうか?

108の煩悩のひとつひとつを教えて差し上げましょうか?

ツリメラ

下北沢GARAGE(東京都)

2013/12/28 (土) ~ 2013/12/28 (土)公演終了

満足度★★★★★

サーベル・・・!
ブレイドフェチの私にはたまらない演出でした* 衣装やヘアメイクも素敵で楽しかったのですけど、そろそろ新しいアルバムが欲しいな・・・対バンではなく単独でずっとツリメラを堪能したい。当方、豚ではなくツリメイクの女ですが、どのようなお願いの仕方をしたらいいのでしょうか 笑

ネタバレBOX

あ、シシャモもすごくよかったですよ!タクシーさんのミュージシャンとしての器に吃驚しました。楽しかったー。でも何故最後はTRF?笑
耕太、宙に浮きながら

耕太、宙に浮きながら

EPOCH MAN〈エポックマン〉

キッド・アイラック・アート・ホール(東京都)

2014/02/07 (金) ~ 2014/02/11 (火)公演終了

満足度★★★★★

時を繰る「静」、時を駆ける「動」
初日に渡辺×菊池組、アフターイベントの小沢×一色組、そして翌日に小沢×西川組を拝見。結果、小沢×西川組にて想像を遥かに超える奇蹟を体験。役者としての天性の勘に恵まれた二人の相乗効果で上り詰める至福の対峙、会話劇を超えて淡いファンタジーに演出される脚本。前日同じ物語を観ているはずなのにファーストシーンから震えが止まらないほどの緊張感。そしてラストシーンでは様々な光景が見えて感涙。吹雪の中観劇に向かい、大荒れの中帰宅しましたが、極上の演劇を堪能して極寒の今でも絶頂の幸せに浸っています。

ネタバレBOX

初日渡辺×菊池組、正直に言うとその演技から小沢くんの演出や演技を透かして観てしまい、小沢組では奇蹟が起こるだろうなと思って観てしまってました。もちろん、渡辺組お二人とも素敵な素敵な役者さんではあるので、これからブラッシュアップして会話劇独特のスパイラル感でどんどん良くなっていくのだろうなと感じてました。

翌日の小沢×西川組。前日に同じ脚本で観ているはずなのに、ファーストシーンの小沢くんの指先の生み出す緊張感、表情筋が動く度にそれが意味するものが露になる瞬間の到来に心臓が震えて。奇蹟の連続の70分に、小沢道成という怪物の存在に感嘆し続けました。

この類稀な「舞台に立つだけで空間を支配する」のは小沢くんの天性の才能で、正直、男性との二人芝居との発表を見たときは「小沢くんと対等に芝居を出来る役者さんが他にいるのかと心配だったのですが、西川康太郎さんを拝見してびっくり。対等どころか、凄い勢いで互いの力を引き出して極上の会話劇を見せてくれて。この物語が単なる会話劇に終わらなかったのは、ゲキバカでとびきりのエンターテイメントをこなす西川さんの力があってこそだと思いました。キレの良い身のこなし、スタイリッシュなルックス。特にセーラー服を着て回想シーンに入る瞬間は、小沢くんの「時を操る『静』」と西川さんの「時を駆ける『動』」の対比が凄まじい美しさで、さながら動く絵画のようでした。

素敵なシーンは書ききれないほど続くのですが・・・中でもハッとしたのは。エプロンをサッと着ただけで耕太の母親にスイッチする小沢くん・・・性別も年齢も、時空をも超えて。周囲の空気でさえ温かな色に変わり、ラストシーンでは郷愁感と、愛に溢れる母親の死の表現、そして耕太の思いが動く様(ちなみに台詞は一切無し)に涙が止まりませんでした。

演技はもとより、こんなにも小沢くんの脚本演出が素晴らしいものだったかと嬉しく思うとともに、この芝居だったら狭い箱ではなく、もっと広い劇場でも行けるのではないかなと思いました。大雪で客足が鈍ってしまわないかと心配ですが、沢山の人に観ていただいて、心を温めて帰っていただきたいななんて僭越ながら思いました。

※アフターイベントは、一色洋平くん脚本演出「紀伊國屋の虎」。
小沢くんと洋平くんが「紀伊国屋ホールの楽屋直結のエレベーターに閉じ込められて」のドタバタコメディ。いやもう、登場の女装で爆笑。小沢くんの女装芝居はガチでヤバいです笑 終いには洋平くんが肉体美を曝け出しての力業芝居(褒めてます)、これはもう伝説ですねw しかしラストの水を飲むスローモーションで小沢くんの怪物級の演技力にまたまた感嘆。腹筋死にました笑
なお、あんな状況を好きな役者さんに見られたら、私、死にマス。
男の60分 -2014-

男の60分 -2014-

ゲキバカ

王子小劇場(東京都)

2014/03/19 (水) ~ 2014/03/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

笑いっぱなしの60分(以上)。
いい大人達が子供を演じ、やんちゃ放題で笑いっぱなしの90分でした。田舎育ちの私にとって、子供の頃の放課後や休日は時間がとてつもなく長くて。こんな楽しい日々がずっと続くんじゃないかと思ってた、その時間を「体感」しました。ネットも携帯もない時代の空気が・情景が舞台の上に確実に存在し、笑いの中にもノスタルジーを感じる、温かな温かなお芝居でした。

ネタバレBOX

前半の子供達の「遊び」(というかコントタイム笑)が長くて長くて、その体感時間の長さがそのまま、子供の頃の長い遊びの時間の郷愁感に繋がっていて。凄い構成力だなと思いました。

そして、役者さん達の身体能力が高いので、演技の垢抜け感とダンスのクォリティが尋常じゃない。前半の菊池さんの怪獣の形態一つにしても、とてつもないセンスを感じます。

ダンスシーンはスタイリッシュな「FOUR ROSES」とは毛色が違い、ひたすら元気で楽しいダンスが満載。そんな中で目を引いた、石黒さんのソロダンスがすごーく綺麗でした。観ているこちらも激流に「飲まれる」気がして。そこからの西川さんとのキスシーン(正確には人工呼吸でしたが 笑)にはドキっとしてしまいました。。

EPOCH MANで観た西川さんもひたすら素敵で。亜斗武さんも見たことのないやんちゃさで。今人さんのキャラには序盤何が出てくるか分からない楽しさがあって、涙が出るくらい笑わされて・・・ゲキバカを観るのは2回目ですが、もっと観たいなと思わされました。

あと、小劇場によく見られるマニアックな客層でないとこがなんだかとても嬉しかったです。
真田十勇士

真田十勇士

日本テレビ

青山劇場(東京都)

2014/01/07 (火) ~ 2014/02/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

制作費100億円。
お金の掛かった壮大な演出は、さすが堤幸彦監督(やはり映画のイメージが強いのでどうしても「監督」って言っちゃいます笑)プロジェクションマッピングや、大阪城での斬新なアングルでの映像効果、クライマックスでの回転舞台を使った迫力のある殺陣・・・正に一大エンターテイメント。殺陣のクオリティもアンサンブルの一人一人まで最高に高く、ダンス要素は一切ないのにダンサブルな心地良さで圧巻。中村勘九郎さんはもちろん、加藤一樹さん石垣佑磨くんの超一流の身のこなしは青山劇場で観るに相応しく、高いチケット代に見合った大満足の舞台でした。欲を言うと前半の十勇士集めはちょっと間延びしてたかな?でもまあ大満足です。カーテンコールでの佑磨くんがやんちゃすぎて素敵 笑

15 Minutes Made Volume13

15 Minutes Made Volume13

Mrs.fictions

王子小劇場(東京都)

2015/08/19 (水) ~ 2015/08/25 (火)公演終了

満足度★★★★★

遅くなってごめんなさい
感想、ブログに書きました。
http://ameblo.jp/kangeki-jyoshikai/entry-12067509756.html

かもめ~21世紀になり全面化しつつある中二病は何によって癒されるのか、あるいはついに癒しえないのか、に関する一考察~

かもめ~21世紀になり全面化しつつある中二病は何によって癒されるのか、あるいはついに癒しえないのか、に関する一考察~

アロッタファジャイナ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2014/02/26 (水) ~ 2014/03/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

【Bチーム】アロッタ流の耽美的古典
まずはBチームを拝見。私にとっては初のチェーホフ、初の「かもめ」ということで、「中二病~」との副題が付けられたこの公演は正統派の古典とはかけ離れたものになるのかなと思いきや、とても真っ当な古典でした。照明や音楽・美術はアロッタらしい耽美的なもので、脚本も分かりやすく翻案されてあり、アロッタファンかつ古典初心者としては嬉しい限り。終盤はあまりの演技力の凄まじさに泣きながら見てしまい、6人の役者さんにこのような演技をさせることが出来る松枝さんの演出力に感服。終演後にお話を聞いて、ドラマターグとして中田顕四郎さんの存在がかなり大きなものだったことも感じ、これからのアロッタ、おそらくあるであろう新国立劇場での本公演にも弥が上にも期待が高まります。

ネタバレBOX

「中二病」とのキーワードが脳裏を掠めることはあっても、6人の役者さんが紡ぎ続ける丁寧かつ重厚な演技に終始釘付けになり、醸し出す濃密な空気に圧倒されながら見入ってしまいました。

特に、ニーナが篭絡された中田さん演じるトリゴーリンの大人の魅力(私がニーナ役だったら本当に恋に落ちそう(笑))、4年後以降ロシアの冷たい空気に本当にさらされたかのような心と美貌を内面から溢れさせた押さえた演技のトレープレフ。演じる塩顕治くんの感情過多でない誠実に時を生きる演技はとても私好み。兼ねてからさいたまネクスト・シアターの川口覚くん(初舞台がアロッタ!)にトレープレフを演じてほしいと思っていた身としては(NHKの「100分de名著」の朗読劇でトレープレフを演じていたので)、彼に通じる誠実な演技をする塩くんにすっかり引き込まれてしまいました。

その4年後のシーン、彼と秋山さん演じる関西弁のメドヴェージェンコの鬼気迫る演技に心臓が痩せる思いで観てしまい、あまりの凄まじさに涙が止まりませんでした。この舞台を見て、好きな役者さんにはトレープレフを演じて欲しいと思うほど、トレープレフという役が好きになりました。

そしてニーナ・・・縄田智子さん。他劇団で勿体無すぎる使い方をされていたとは思えないほど、生き生きとして濃密な時を生きていて。細やかな表情の変化からも目が離せず今までのどの舞台以上にもその美貌が映え、特にラストシーンはこんなに美しい女優さんは見たことがないと思うほどの眩さでした。冷静になるとニーナという役はとてつもなく共感できないのに(地雷系ですよね(笑))彼女が演じるとトリゴーリンやトレープレフを引き付けるだけの説得力に満ちていて、トレープレフに振り向いてもらえないマーシャが哀れで仕方なくなってしまう。

マーシャ役の香元雅妃さんも愛らしく、その健気な表情から目が離せなかったのですが、なんと初舞台らしいです。びっくり。

そしてアルカージナ役の辻しのぶさん。大人で母親で女で女優で、という役を実に感情移入しやすく朗らかな演技で魅せてくれました。縄田さん香元さんにはまだ表現が難しいと思われる、深みのある女性としての立ち位置に立って確りと支えてくれて、安心して楽しめました。

あとあと。衣装がとっても素敵でした!伊藤さんの衣装は白の質感がいつも印象的なのですが、今回はデニム。デニムってちょっと間違えるととてつもなくダサくなるアイテムなので自分で着る時もかなり気をつけるのですけれど(笑) スタイルの良い役者さん達がスタイリッシュに着こなす姿を見てさすがのチョイスだななんて思いました。上下デニムって素人だったらかなり危険ですよ!笑

※補足。圧倒的にBが好きです!
ろりえの鬼

ろりえの鬼

ろりえ

シアター風姿花伝(東京都)

2014/01/28 (火) ~ 2014/02/03 (月)公演終了

満足度★★★★★

ろりえ大好き。
徳橋みのりちゃん演じる時代遅れのヤマンバメイクのギャルと、彼女の記憶だけを無くした母の物語。いらいらしてついキツい言葉を投げ掛けることへの罪悪感や後悔・・・多かれ少なかれ誰もが感じる家族への感情が、ろりえテイストのナンセンスな笑いに溢れた舞台からひしひしと伝わり、いつの間にか大号泣。泣かされながらも小気味良く笑わせてくれる奥山さんの脚本は、女々しさなんて全くなくて。人生を描いたらそこに自然と涙があって、観客には笑って欲しい、観て笑顔になって欲しい、そんな思いが脚本に込められてる。そんなように思えます。観終わった後はいつもながら声にしちゃう、「ろりえ大好き」。ほんと、いつもこればっかりですみません(笑) あと、みのりちゃん素敵*

ネタバレBOX

前回の工場や今回のケントさんの役柄の描き方を観ていると、社会的弱者の描き方が実に潔く、奥山さんの社会を観る目の広さというか偽善の無さに心を洗われる思いです。
あと、慶應卒の「デブ」良かったですね。役者さんも、キャラも。二人には幸せになってほしいなぁ。
2014年・蒼白の少年少女たちによる「カリギュラ」

2014年・蒼白の少年少女たちによる「カリギュラ」

彩の国さいたま芸術劇場

彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(埼玉県)

2014/02/15 (土) ~ 2014/02/27 (木)公演終了

満足度★★★★★

川口ケレア。
川口覚くんのケレアが素晴らしすぎて、色々思うものの彼のおかげで☆5つ。もう毎日でも観たい。あの広い舞台を隅々まで支配する存在感のクールさ。瞬き一つで空気が凍り、マントを翻して巻き上がる風でさえもがケレアの色に染まるよう。貴族に相応しい立ち居振る舞いは彼の演劇界における覇者の未来を想像させるに難くなく、揺れるピアスに色気さえ感じて、ああもう一瞬たりとも見逃したくない、素敵な素敵な役者さん・・・。彼がカリギュラを演じれば、一昨年のハムレット同様「勝ち」は明白なのですが、そこに内田くんを配して脇に覚くんや小久保くんを置くあたり、蜷川さんの『育てる』という目的が明示されていて、やはりこの劇団の志は高い、と唸らされます。周本さんのセゾニアもやはり絶品でカリギュラの残虐性に説得力を与えていて流石。彼女も大好きなのですけれど、今回オーディションで合格した安川まりちゃんも個人的には応援したい。

ネタバレBOX

覚くんの発する台詞の一つ一つが誠実さに満ちていて、その精神にとてつもなく共感されられます。「私は自分の中の彼に似たものを黙らせた」。その言葉がこの物語の全てで、登場人物も、観客もカリギュラの孤独に魅せられるのを必死に押し殺している。そんな気がします。

そして、蜷川さんの空間を演出するセンス。78歳になってもここまで顕在かと驚かされます。素舞台に鏡の壁、シャンデリア。シンプルな照明で彩られる役者の美しいことこの上なく。初日と一週間後では内田くんのカリギュラが大きく進化。疲れもあるのか、追い詰められた眼差しが狂気を帯びていて、また一つの才能がさいたまネクストという劇団から出たことを嬉しく思います。ただ、もっともっと行けるはず。出来ればもう一回観たかったけど日がないです残念、、
【前売り完売!当日券は若干枚数販売予定です】夏葉亭一門会vol.10

【前売り完売!当日券は若干枚数販売予定です】夏葉亭一門会vol.10

夏葉亭一門

王子小劇場(東京都)

2014/02/19 (水) ~ 2014/02/19 (水)公演終了

満足度★★★★★

マチソワでうっとり
落語に明るくないのでついつい「役者さんの演技」として観てしまうのですが、それでもすっごく楽しかったです。昼の部の枕部分での撮影OKは、あやめさんのご贔屓へのサービスかしら?笑 そりゃもう撮らせていただきましたよ。バシバシ笑
あやめさんという師匠がいた今回の白萩くんは、前回に比べて実に生き生きとしていて、その楽しげな様子に心がほんわかとして。さすがのあやめさんにはやはりうっとり。もうね、どうしましょうね。なんでこんなに素敵な方が存在するのでしょうね。笑

ネタバレBOX

キングと言われた永島さんにはただただ驚かされました。夜の部、うっとりの原因は後方から聞こえていたあやめさんの笑い声でしたごめんなさい笑
劇団劇場 ~Act In Rule~ vol.5

劇団劇場 ~Act In Rule~ vol.5

劇団劇場製作委員会

Glad(東京都)

2012/09/01 (土) ~ 2012/09/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

楽しかった!!!
こういうイベント的な公演は賛否両論かと思いますが、私は楽しかったです♪クラブでお酒を飲みながら、演劇&38mmなぐりーずのライブを堪能。あとは個々の演目の評価に委ねられるかと。お目当てのqui-coは素晴らしかったです。声を出すと気持ちいいの会は冗談がキツ過ぎて、お芝居を楽しむどころじゃありませんでした。

ネタバレBOX

・鋼鉄村松「crpuscule~俺とアイツの千秋楽~」

くだらなすぎて、素直に面白かったです。鋼鉄村松さんは将棋のお芝居以来でしたが、おじさん達が相変わらずがんばってて、また本公演を観たくなりました。しかしママンスキーさんが金髪ズラ&スカートのまま上半身裸になると、そういう体型の女性みたいでなんかイヤ(笑)


・声を出すと気持ちいいの会「A Watcher by the Dead」

最初に、後藤くんが交通事故で出演できなくなったとのアナウンス。後藤くんの演技を楽しみにしていた身としては、この時点で心配で心配で仕方ありませんでした。その後のトラブルや時間制限に引っ掛かる等のゴタゴタも全部計画通りだったようですが、こちらとしては、「このようなトラブルで思うように上演できないコエキモの皆さんの悔しさ」や、本番で観に行けないけど応援してるよと口々に言っていた後藤くんの演劇仲間の人達の感情を考えて、芝居どころではありませんでした。結果、「無事でよかった」と心から安堵したものの、演劇として楽しむには程遠いものでした。


・ランチョンfeat.木皮成「BOOGIE BACK!!」

演劇じゃないし、ルールも守られていたのか全然把握してませんが(笑) DJ木皮くんがカッコ良すぎて素直にパフォーマンスを楽しんじゃいました。昨年のシアターグリーン学生芸術祭で賞を取ってから小劇場では有名人ですが、素直な疑問で、何故劇場?DJやダンスならクラブかなーと思うのに。でもカッコいいので劇場にいてください。またどこかで観たい方です☆


・月刊「根本宗子」「恋に生きる人、ばかり。」

15mmに続き2回目のねもしゅー。15mmと同シリーズになるのかな?「佐々木ふみ」という強烈なキャラクターにハマりました。強烈なのに脚がきれい(笑) ねもしゅーさんの可愛いランジェリー姿にはおお、っと(女なのにすみません、)。そしてすいーつ君!可愛かったです♪♪キレのあるダンスが素敵でした。


・キコ/qui-co.「赤猫の舌」

これ以上ないというほどの「演劇」。制約のある15分の中に、これでもかというほど思想を詰め込んできました。小栗さんの感性溢れる怖いほど壮絶で切ない詩的な世界、そこに生きる人達の美しさ。今がどんなに辛くても、キスしたくなる、愛し合いたくなる、生きたくなる。そんなお芝居でした。
終演後にお話を聞いたところ、2時間分のお話を15分に直したとかで、是非完全版を本公演で拝見したくなりました。小栗さんの演出作品は初めて観ましたが、実にフェティッシュで耽美的で私好み。
最後のシーン、赤猫(ハマカワフミエさん)の絶叫から、永遠の恋に落ちることができたレイラ(百花亜希さん)の舌を出してのキスがとてつもなくエロくて素敵でした。
小栗さんのギターと吉田さんのピアニカの音色も、退廃感の中から浮き出す生命力に溢れてて印象的。ああ早く本公演が観たいです!


・エキシビジョン「怪奇!ゴリラ人間」

タイトル全く関係ないし、くだらなすぎるwwwwwwwww こういうの大好きです。脚本・演出の河西さんて面白い人だなぁ。是非真面目な(?)作品も観てみたいです。


・38mmなぐりーず

Ustreamでは観たことがあるのですが、生ライブは初。普段役者さんとして観ている女優さんのアイドルとしての歌とダンスにすっかり参ってしまいました。特に、かおりん(佐山花織さん)「打ち上げ I miss you」をセンターで歌う姿・・・可愛すぎますよね。推しますよね(笑)

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