満足度★★★★★
Team【D】
①榎原伊知良さん
観客を被告に見立てての弁護人役でのお芝居。完成された王道の一人芝居でした。千秋楽、最前列に座ってたら被告人にされました・・・実年齢より若く言っていただいて心の底から嬉しかったです、本当にありがとうございました 笑
②若宮亮くん
4年前、FA1で彼自身が上演した作品の再演。ピンチヒッターでの登板で苦労も多かったそうですが、観客目線でその頃と印象が変わったのは多分彼自身の演技の方向性が変わったからなんだろうなぁ、と。前の方が好きだったかなー。。(ごめんなさい、)
③伊神忠聡さん/善積元さん
お二人とも拝見。同じ脚本でも役者さんによって印象が代わるんだなと思いました。善さんの方を先に複数回観たのですが、何が起こってるのか、どのような状況か・・・創造を膨らませようとするものの、そのどこかフワフワした人格の表現に理解が及びませんでした。。伊神さんの演技は、逆に地に足のついた印象。どちらも個性的で、どちらが好きかは完全に好みの問題だなと思いました。
④堀越涼さん
期待を裏切らない圧倒的な演技と、彼独特の世界観が爆発。文句無しの絶賛です。親しみやすい笑顔での「枕」(落語の手法ですね)で観客をぐっと引きつけて、本編に入る頃には空間は既に彼の支配下。早口で繰り出す趣のある言葉選びの巧みさ、バーの空気を大正時代に変えてしまう醸成の手腕、そして女形であることを最大限に生かした仕草の艶やかさ・・・どれをとっても彼が覇者であることを容易に肯定できる芝居でした。特に千秋楽、決して力み過ぎという意味ではなく、熱量が高く磨きの掛かった演技は圧巻でした。この方はどれだけ惚れ直させれば気がすむのでしょうね(笑)