れいの観てきた!クチコミ一覧

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年末

年末

ろりえ

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2012/12/28 (金) ~ 2012/12/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

ボンゴレビアンコ。
私にとってのろりえは、大好きなボンゴレビアンコのよう。最初から最後までずっとずっと美味しいのです。劇場に入って舞台セットを観た瞬間から、心の中で爆笑。三鷹のゴジラ・よろこびの熊に続き、実に精巧な××。これはもはや文化財。しかもあまり使われないという放置プレイ。笑いのセンスと女優さん達のフェティッシュな魅力、静寂の中に流れる細やかな感情の流れ・・・これら全てをずっとずっと味わいながら、いつものろりえ同様、「終わってほしくないな、ずっと続けばいいな」と思いながら観てました。皆さん本当に素敵でしたが、主演の徳橋みのりちゃんが儚くて虚ろで。こんなにコケティシュな美少女に好意を寄せられたら、そっち方向に目覚めかねないなと(笑) 女の子だけの4人芝居は限りなく透明で美しく、軸となっていた二つの同性愛が、異性愛者である私の胸に、異質感を抱くこともなくしっとりと染み入ってくる感覚が素敵でした。

ネタバレBOX

志水衿子ちゃんの熱演が凄まじかったです。唾が白かったw
梅舟さんの相変わらずのフェティッシュ感、斎藤加奈子さんの包容力のある優しい演技にも心が温まりました。
またぐっとしっとりしたシーンの増えたろりえ、奥山さん自身の感性がどんどん変化して行ってるのだろうなぁ。。

ちなみにボンゴレビアンコはお話の中に登場します。
だから、1周年なんだってばぁぁぁぁ!!!!汗

だから、1周年なんだってばぁぁぁぁ!!!!汗

38mmなぐりーず

王子小劇場(東京都)

2012/12/21 (金) ~ 2012/12/25 (火)公演終了

満足度★★★★★

楽しかったです☆
いやもう可愛いしパワフルだし☆ 掛け声かけーの歌いーの踊りーのですんごい楽しかったです☆ ゲスト(河西さん)との小芝居や、メンズアイドルユニット3×6たたきーずとのコラボも爆笑。一時間半があっと言う間でした。この楽しさなら毎日通ってもいいくらいですが、年末で予定が立て込んでいるので1日しか行けず残念。ほんと楽しいので迷ってる方は行った方がいいですよー☆

ネタバレBOX

3×6たたきーず再結成しないかな・・・笑
15みうっちMade

15みうっちMade

Mrs.fictions

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2012/12/13 (木) ~ 2012/12/16 (日)公演終了

満足度★★★

一日限りの身内客、のつもりが
fictionsさん大好きなのですが、やはり観客は身内感覚にはなれないなぁなんて実感してしまいました。チケット代がかかる以上、クオリティは要求してしまう。中嶋さん作品2作は流石の満足感でしたが、いつもの「15mm」のように喰い合い戦い合う感覚がないと、全体的に緩い感覚に包まれてしまって、それを温かい目で見守るのが身内感覚・・・であるとしたら、もっと心が近づける何かが欲しいなと思いました。初日に観たからかもしれませんが、空気が固くて近寄りがたかった、そんな気がします。

ネタバレBOX

今村さんの演技が観たかったです。似た人はいましたけど 笑
一人芝居&自主企画発表会

一人芝居&自主企画発表会

虚構の劇団

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2010/05/15 (土) ~ 2010/05/16 (日)公演終了

満足度★★★★

観ました。
非常に遅い感想ですみません、マグロはすごい衝撃でした(笑) 小沢くんの二人芝居「a matter of life and death 死活問題」は、彼の旗揚げ公演でリメイク再演とのこと。相手役は晶ちゃんかな?綾乃ちゃんの演技大好きでしたけれども、劇団をやめてしまわれて残念です。。

ここはどこだああああ!?【観たい!コメントにコメント企画実施中!】

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BOX101【ロゴを新しくしました!8/24】

明治大学和泉校舎第二学生会館地下アトリエ(東京都)

2011/09/29 (木) ~ 2011/10/02 (日)公演終了

ほんと今更ですみません、
こちらで感想を書いてませんでした。ネタバレ欄にブログ記事を転載します。

ネタバレBOX

旗揚げ公演「生者不信」を観たときは、かなり荒削りではあったものの、今までに地下アトリエで観たお芝居の中で一番演劇的センスがあるなぁと感じたのですが。今回は、うーん、、、

最初から最後までバランスは保っていたものの、その分落ち着いてしまった印象で。冒頭にチキンラーメンを女優さんの頭にぶちまけてる辺り、はじけまくったものを創りたかったことは感じられるのですが。

舞台上に田んぼを作ったシュールさ、博士が無意味に股間を搔いているという意味不明さ。どれもが狙いを外れて滑っちゃってるかなー、、、と。

こう言ってはなんですが、何を伝えたいのかがよく分からず。役者さん達が脚本演出の意図を理解していないもしくは惚れ込んでいない、要は関わっている人達みんなに迷いがある状態なのかななんて観ていて感じました。結果、学生演劇の良さである「楽しんで演劇してる」感が感じられなかったのが残念でした。楽しいものを観せてもらえるという確信はあったのでお友達を連れて行ったのですけどね。うーん。

で。攻めてるなーと思ったのは、アンケートが二択。「面白かった」「面白くなかった」。ここまで勝負に出てこられたら、こちらも真摯に向き合うしかありません。思った通りに○を付けました。率直な感想を受け止める覚悟を感じましたから(ここ大事)。

思うに、主宰の長谷川雅也くんは、かなり志が高く。その高さゆえに年不相応の生き急ぎ感があって、空回りしちゃう部分があり。しかし頑張っていることが伝わってくるだけに、なんだか放っておけないのですよね。だからまあ、こんな感想を書きつつまた観に行きます。
「生者不信」

「生者不信」

BOX101【ロゴを新しくしました!8/24】

明治大学和泉校舎第二学生会館地下アトリエ(東京都)

2010/10/15 (金) ~ 2010/10/17 (日)公演終了

満足度★★★

すっごい今更ですみません、
こちらで感想を書いてませんでした。ネタバレ欄にブログ記事を転載します。

ネタバレBOX

明大活劇工房の有志が集まって「楽しいことができたらいいね」って感じで旗揚げしたのだそうで。やっぱり最初は「楽しく」ですよね。今までに観た活劇工房の公演より明らかにセンスが感じられて。さすが旗揚げしようとするだけはあるな、と。役者さんも、活劇工房の中でも力のある人がほとんどでした。

しかし、活劇工房を基準に観るとレベルは高いけれど、まだまだいろいろな部分が荒削り。脚本も演出もムラがあるなぁ、と。前半こそ疾走感があったものの、後半で失速。いろいろな人の「復讐」が収束していく様にカタルシスを見出せなくて。テーマもよく分からず、内容とタイトルとの繋りもあまり感じられませんでした。

でもそういう部分はこれからの方向性を考えていけば自然に修正しようということになるはずなので。とりあえずチケット代は取ってないわけだし、これから先を観るとしたら将来の可能性を見たいなと思いました。

あ、でも一つだけ。大事な「種明かし」の部分を全部映像でやっちゃったのは残念。だって、それじゃ演劇じゃないじゃん!! あの部分を上手く演出したら演劇として見ごたえがあったのになぁ、と。前月に観た虚構の劇団『エゴ・サーチ』での回想と現実を交互に演じる場面のように、演出力や演技力を見せ付けてほしかったです。 (鴻上尚史さんと比べられたらたまったものではないかもしれませんが、フィールドは同じですよね?)

そんな中でも、キラキラと光る役者さんの存在にはかなり収穫がありました。活劇工房『パンオプティコン』で注目した岩倉頌磨くん。もう一人、一橋純平くん。この二人が芝居全体を引き締める力になってて、確かな演技力に将来性を感じました。私的注目株です。
Knight of the Peach

Knight of the Peach

劇団パラノワール(旧Voyantroupe)

サンモールスタジオ(東京都)

2012/12/05 (水) ~ 2012/12/09 (日)公演終了

満足度★★★★

正道ver
宇野さんの戯曲の美しさが際立っていたのは邪道ver以上。それだけに、その美学・哲学を役者さん達が伝える力が十分でないと、心に届くものが少なくなってしまうのだなと思いました。お疲れなのか、セリフを噛んでる役者さんが何人かいらして、その度に幻想世界から現実に引き戻されてしまう。川添美和さんはその点流石の実力、素敵でした。

ネタバレBOX

正道では出番の少なかった鬼兄のグロさが異常でしたw
Knight of the Peach

Knight of the Peach

劇団パラノワール(旧Voyantroupe)

サンモールスタジオ(東京都)

2012/12/05 (水) ~ 2012/12/09 (日)公演終了

満足度★★★★

邪道verをまず観ました。
上演禁止レベルとはいうものの、18禁で上演された「Recover」より遥かにマイルドだと思ったのは、海賊の舞台に慣れてしまったのか、それとも笑いの要素が多かったからなのか(^-^;) 今回は特に宇野さんの戯曲の美しさが際立っていたように思います。ピーチパーティーでの喧騒・・・歌やダンス、フェティッシュなシーン・・・と会話のシーンとのメリハリが効いていたからかも。哲学的な言葉に酔い、役者さん達のキャラクターそれぞれの人生に思いを馳せ。2時間10分という長い上演時間でしたが、ずっと観ていたい、終わらないでほしいと思いました。そして相変わらず川添美和さんの生命力が素晴らしいです。ビッチでした。

ネタバレBOX

しかし、決定的に桃太郎が弱い・・・!すみません、これはスルーできません。キジと共に最後をファッキューで終わらせるにはまだまだセクシー不足かなと・・・。個人的には、桃太郎の桃ビリヤードより、ひょい太郎さんのダンス・亜斗武さんのガンアクション(共に着衣)の方が遥かに萌えます、ごめんなさい。

ひょい太郎さんは相変わらずセクシーですね、海賊ハイジャックの舞台には必ずいてほしいなと思います。

亜斗武さん演じるサモエドは、キャラ的に非常にツボ。暴言吐きまくり暴力振るいまくりですが、前頭葉の病気でそうなってるので優しさや性欲もちゃんと持ち合わせていて。ああこの人はどんな人生を送ってきたのだろう、このキャラでスピンオフを観たいなと思わされました。ドSなセックスシーンも好き(笑) 女優さんが「えっ?えっっ?」となってるとこ、動物のメスってこんな感じのかなぁ、なんて思ったりして。前戯なしでいきなりですもんね。あ、でも発情はしてるのか。って、何書いてるの私・・・。orz
第二回 演劇早慶戦

第二回 演劇早慶戦

演劇早慶戦実行委員会

牛込箪笥区民ホール(東京都)

2012/12/08 (土) ~ 2012/12/08 (土)公演終了

満足度★★★★

運営に難ありましたが
慶應代表があまりに素晴らしかったので大満足です。作品のクオリティ、精神性、観ているこちらの胸の高鳴り、終演後の満足感。何をとっても慶應圧勝を確信。楽しかったです、ありがとうございました! ※ネタバレ欄に追記しました。

ネタバレBOX

早稲田は序盤に芝居に入込めず、長いこと「?」が続いた上に、シェイクスピアの作品ではなく存在価値のようなものをテーマにしたそうで「どこがシェイクスピア?」と思ってしまったところがマイナスポイントになってしまったかと。身体張ってた役者さん達が怪我をしないかが心配でした(「デブ」の方、マジでヤバかったですよね?)

慶應(=あんかけフラミンゴ)はまず正攻法でロミジュリ、と思いきや、新宿区相手に大暴れ・・・。きっと表現方法でダメ出しでもあったのでしょう、しかし折れずに貫くその姿勢に将来性まで感じました。ダンスやアクションのクオリティも高く、クライマックスでの笹木皓太くんと椎谷万里江さんの長いシーンは圧巻。学生でこのレベルの演技が観られるとは。震えました、そして泣きました。(ちなみに小劇場で皓太くんレベルのアクションを観たことは今までにありません。商業演劇でも充分いける身体能力かと。)

そして、普段運営に関しては思うことがあってもグッと飲み込むのですが。今回は結局予定時間を1時間過ぎての終演、さすがに来年には改善を望みたく書き記します。もちろん、開演前や休憩時間の奔走は目にしていたので、大変だなぁ、でも頑張っていただいてありがとう、と思ってます。でも☆一つ引きますね、ごめんなさい。

***

追記です。twitterでのつぶやきを転記します。

1)今回のあんフラのと前回のあんフラ(本公演「つまんなかったら言ってね、死ぬから」)との違いを考えてる。なぜ私は今回は大絶賛して、前回は受け入れられなかったか。尻が出るのは同じなのに。

2)きっと今回のは、あらゆるものへの反骨精神が、尻を出すという行為の瞬間に感じ取れたからなんだろうな。シェイクスピアもその戯曲の登場人物も、新宿区も観客も。男が腰振ってて美しいとは誰も思うまい、芸術だ何だと言ってても生殖の為に生きていてその姿が滑稽なのは皆同じ。とコンマ1秒での表現。

3)もちろん、あの表現が区から咎められること、観客から批判されることは全部折込済みで、だからこそ尻を出すという行為が反骨精神の象徴として効果的な表現になったのだと思う。立ちはだかる障害を逆にバネにして飛距離を伸ばした。今回のあんかけフラミンゴはそんな印象。

4)奇しくも、早稲田の奥村さんが当日パンフに書いていた芝居の狙いは、慶應(=あんフラ)の島田さんが体現してしまった。まさに平成のシェイクスピア。

5)最後に一つ、もうこれ以上この件には触れないけれども。運営の不手際はどう考えても区の責任。自分達の落ち度としてひたすら謝罪する学生達の胸中を考えるとこちらも穏やかでなんていられない。次の世代を担う人材が良い作品を上演できるようにその環境を整える事が、より長く生きている者の責任では。

6)私の知っている関係者は誰もその点の内部事情を口(=言い訳)になんてしてないけれど、それは自分達の表現に確固とした責任とプライドを持っているからなんだと思う。舞台の上から発せられるものが全て。それを観客が受け止められれば成功。それだけのメッセージを発する力があんフラの芝居にはあった。
少しはみ出て殴られた

少しはみ出て殴られた

ホリプロ

DDD AOYAMA CROSS THEATER(東京都)

2012/11/30 (金) ~ 2012/12/09 (日)公演終了

会話劇!
ホリプロの若手舞台ということでイケメン芝居だと思ってたのですが、しっかりした脚本の会話劇で驚きました。会話劇は他の役者さんとの関わり方(身体的にも、心でも)が難しいと思うのですが、そこはベテランの役者さんがやはり一歩上。多分回を重ねてどんどん良くなる舞台。客席の雰囲気の良さも後押ししそう。そして役者さん達の華は流石ホリプロ。

アントニーとクレオパトラ

アントニーとクレオパトラ

THEATRE1010

THEATRE1010(東京都)

2010/12/01 (水) ~ 2010/12/05 (日)公演終了

満足度★★★★

大変遅くなりました、、
本当に本当にすみません。ネタバレ欄にブログ記事を転載します。

ネタバレBOX

先日観た蜷川さんのオールメールシェイクスピア「じゃじゃ馬馴らし」がとても楽しかったので、こちらもどんな素敵な舞台になるかとドキドキ。しかしアプローチの全く違う舞台だったので、また違う楽しみ方が出来ました。

思うに、蜷川さんの演出は蜷川さん独自の色がとても強かったのだな、と。こちらは非常にストレートで。きっとシェイクスピアが上演していた当時の演劇を素直に伝えたかったのかなと感じました。

TVやネットの無い当時の観客は、ポピュラーな娯楽として演劇にひたすら物語や歴史を求めたのではないかなと。今の時代の小劇場ほど多様性が求められてはいなかった、そんな気がします。そういう時代を今に伝えるなら正攻法が一番ではないかと。こんなことを考えながら観られる古典演劇。素敵ですよね。

役者さん的には、錚々たる顔ぶれの誰よりも小沢くんが目を引いていました。宦官役で。物腰の柔らかさ、優雅さ、気品。何もかもが他の人たちを圧倒していました。大舞台での素晴らしい存在感に、やはりこの人は将来最高峰に立つ方だな、と確信。素敵でした
アンダー・ザ・ロウズ

アンダー・ザ・ロウズ

虚構の劇団

座・高円寺1(東京都)

2011/04/08 (金) ~ 2011/04/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

大変遅くなりました、、
震災直後に観たこの作品。余震の恐怖が続く中、5回通った日が遠い昔のようです。いじめ問題を重すぎることなく軽快に描いていますが、今DVDを観ても客席の皆さんと一緒に笑うことができません。しかし躍動感のある役者さん達は魅力に溢れ、特に大久保綾乃ちゃんの悲痛な演技は強く心に残ります。綾乃ちゃん、舞台に戻ってきてください・・・心から待ってます。

深呼吸する惑星

深呼吸する惑星

サードステージ

紀伊國屋ホール(東京都)

2011/11/26 (土) ~ 2011/12/18 (日)公演終了

満足度★★★★

大変遅くなりました、、
感想を書いてませんでしたすみません。ネタバレ欄にブログ記事の転載をします。

ネタバレBOX

10年間封印されていた第三舞台の封印解除にして解散公演。主宰の鴻上尚史さんの心境はもちろん想像できませんし、本当の気持ちなんて誰も理解できないのかもしれない。と、客入れで固い表情をしている鴻上さんを見て思いました。

で、初めて観た第三舞台。感想は単純に。

鴻上さんすごいな!!!!! 役者さん達もすごいな!!!!!!

いつも虚構の劇団を拝見してますが、やっぱり一世を風靡したベテランは凄まじい、と。蜷川シェイクスピア「じゃじゃ馬馴らし」でも驚愕させられた筧利夫さんがダントツで凄かったです。これほど凄い役者さんがいるなら、鴻上さんも楽しいだろうな、劇団も安泰だろうな・・・なんて思ったけど。そんなに単純な話じゃないから休止&解散しちゃうってことですよね。。

客席はもちろん往年のファンだらけで。どんな思いで解散公演を観てるのだろうと思うと、切なくなってキュンとしたりして。

虚構の劇団が解散、なんて考えたこともないけれど。そのとき私は何を考えているのだろう、と。あ、でも今は考えなくていいですよね。
天使は瞳を閉じて

天使は瞳を閉じて

虚構の劇団

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2011/08/02 (火) ~ 2011/08/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

大変遅くなりました、、
感想を書いてませんでしたすみません。ネタバレ欄にブログ記事の転載をします。

ネタバレBOX

第三舞台での人気作品の再演とあって、まず驚いたのは、チケットが凄い勢いで売れてしまって千秋楽が取れなかったこと。リピートの予約は初日を観てからでと思っていたのに平日も早々に売れてしまい、結局3回しか観られませんでした。(前回公演「アンダー・ザ・ロウズ」は5回、その前の「エゴ・サーチ」は6回観ています。凄いのです虚構。何回でも観たくなる。)

それにしてもやはり人気の作品。心が洗われるような珠玉の言葉の数々と、痛烈な社会批判とを、胸躍るエンターテイメント性に絡めていて盛り沢山。存分に楽しみ、存分に考えさせられる重厚な演劇でした。

お話は実にタイムリーで。原発事故での放射能汚染地域に入った人達の、透明な壁の中での物語。そこで生きる人間達を見守る天使の目を通して、人間の愛しさや尊さそして愚かさが語られます。背中に羽根が生える奇病は、人間達の驕りの象徴なのかもしれません。自分達は神と同等の力を得て空を飛べる、と。

天使の役目は、ただ見守ること。時にはもどかしさを感じ、時には嘆き悲しみ。そして時には、禁を犯してそっと手を差し伸べる。

その天使を演じた小沢道成くんの演技がとてつもなく素敵でした。本当に人間なのか、本当は天使なのではと思わされるほど透明感に溢れた佇まいと表情。人間達を見守る慈しみの微笑み、深い深い嘆き。私の知る限り、この天使を演じることができる役者さんは彼の他にいません。あまりに繊細な空気に彩られた天使としての存在感やその語りに、終盤涙が止まりませんでした。

もう一人、注目をした役者さんが。ロックミュージシャンと不倫をしている役柄の高橋奈津季さん。その秘密を恋を表す表情に。誰がどんな演技をしていても、「彼女は今どんな面持ちなのだろう」と表情を確認せずにはいられませんでした。不倫に限らず、女なら誰でも、人に言えない恋の一つや二つはしたことがありますよね。彼女の演技を観ながら、胸がチクチクと痛むのを楽しんでいました。

それにしても、脚本・演出の鴻上尚史さんの社会批判の表現はこれ以上無いほどのストレートさ。その影響力を考えたら、国家レベルでの圧力がかかってもおかしくないと思うのですが(汗)鴻上さんだからここまでできるのか、ここまでできるから鴻上さんなのか。凄い方だなぁ・・・。
菅原伝授手習鑑~天神さまの来た道

菅原伝授手習鑑~天神さまの来た道

花組芝居

あうるすぽっと(東京都)

2012/11/23 (金) ~ 2012/12/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

花組芝居3公演目です
昨年の「番町皿屋敷」「聖ひばり御殿」に続き、私にとって3公演目の花組芝居で、今回初めてリピートしました。歌舞伎や古典芸能の知識は全くないのですが、今公演の黒背景の美術、そこで繰り広げられる煌びやかな衣装を纏った役者さん達の絵巻のような美しさにうっとりとし、耳から心地よく染み渡る力強い声を体感しながら、ああずっと観ていたいな、もっともっとこの劇団の芝居を観たいなと心から思いました。歌舞伎に興味を持つのはこんな感覚からなのかな。もっと楽しむために、勉強してみます。

ネタバレBOX

絵空箱で拝見したことのある水下さん・美斉津さん・丸川さん、こんなにも声に力がある方だったのね、とびっくり。男性って凄い。凄い。。

贔屓の堀越涼さんは、源蔵の女房・戸浪として登場したときに「お姫様的な役じゃないんだ」とまずびっくりしましたが、佇まいや仕草、台詞回しで戸浪がどのような人生を送ってきたか、どのような人物かがすぐに理解できて、ああやはりこの人の表現力は素晴らしいな、と。立ち姿も正座も美しいし、着物のシルエットの美にも感嘆。派手な役ではないのに一番心惹かれました。やはり私はこの役者さんが好きです。はい。
週末たち(満員御礼で終幕。ありがとうございました。御感想お待ちしています!)

週末たち(満員御礼で終幕。ありがとうございました。御感想お待ちしています!)

MU

BAR COREDO(東京都)

2012/12/01 (土) ~ 2012/12/04 (火)公演終了

満足度★★★★

ある日の週末。
○○の降る週末のオムニバス。外部脚本有でいつものMUとは空気が少し違うものの、どこか壊れてる人物達の物語がアユムさん脚色・演出で繋がれていて、登場人物の事情はそれぞれだけれどみんな同じ空の下で生きてるんだなという不思議な一体感を感じました。そして、間違いなく私もそこにいることを実感。○○が降る空の下で。

ネタバレBOX

豆の降る空の下で。たわいもない感情で殺意を抱いてその歪みを恥ずかしげもなく初対面の他人にぶつけたい、女子会に混ざって特異な恋愛の赤裸々な告白をしたい、自分に好意を抱いている男性をたぶらかして公園で熱くハグしたい。(注:リアルにそんなことできないからですよ(爆))

面白かったのですけれど、めずらしく★4つを付けてしまいました。理由はやっぱり私はアユムさんの脚本が好きで、100分丸々アユムさんの感性を堪能したときとは充足感が違うので・・・。お酒を飲みながら気軽に楽しむには良いふわふわ感でしたが、やはり私はアユムさんの脚本に心を切り刻まれたい。なんですかねこの感覚(^-^;) 他の演劇には期待できない独特感。大人でシャンティなお芝居。心底MUが好きなのです。

・斉藤マッチュさん、表情の細やかな動きが実にセクシーで素敵でした。会話劇でまた拝見したいです。
リンダリンダ

リンダリンダ

サードステージ

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2012/06/20 (水) ~ 2012/07/22 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しかったです。
ご縁があり2回観ました。松岡くんはやはりミュージシャン、歌いだすとカッコいいですよね。4列目の真ん中で観たときは、ちょうど目線の合う位置で、目力の強さにドキドキしました。アレンジがパンクというよりポップですが、ライヴのノリで楽しめばこんなに楽しい舞台もなかなかないかと思います。

夜の森

夜の森

虚構の劇団

新宿シアターモリエール(東京都)

2012/04/05 (木) ~ 2012/04/15 (日)公演終了

満足度★★★

うーん。。
空間にまとまりが無いのは、リアルな精神病棟ならそれで普通かも知れませんが、演劇として散漫に見えてしまうのは何かが違うのではないかと思ったり。ホームの「虚構の劇団」で見るときと役者さんのスキルが格段に違って、「もっと演技が出来る人たちなのにもったいないなぁ」と思ったのが事実。

シンベリン

シンベリン

彩の国さいたま芸術劇場

彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(埼玉県)

2012/04/02 (月) ~ 2012/04/21 (土)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしい。
蜷川さんのフェティッシュ全開。赤と黒の荘厳なる美術に圧倒されました。お目当ての川口くんは実に快活で愛らしく、4年前の初舞台も王子役でしたが、こちらも王子役で感慨深く。どんどん素敵になっていくなぁ、と観ていてうっとりしました。窪塚洋介は舞台に立つだけで空間がエロくなる。セクシーを通り越して、エロい。凄いなぁ。

Gothic&Lolita Fantasia

Gothic&Lolita Fantasia

黒薔薇少女地獄

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2012/07/27 (金) ~ 2012/07/29 (日)公演終了

満足度★★★★

Glass Eye'sに
涙しました。川添美和さんのゴスロリ人形が絶品。

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