美しい日々
TEAM 6g
萬劇場(東京都)
2015/08/26 (水) ~ 2015/08/30 (日)公演終了
満足度★★★★
善い作品です。
身近に有り得る出来事をモノローグとエピローグに配したのが効果的でした。
設定としては、まずないだろう病室でしたが、そこは愛嬌かな(芝居の嘘という便利な言葉もあることだし)
登場人物が皆前向きに感じられるのは、「真実」を知っているからなのでしょう。
このテーマは重大です。社会の色んな事象に行きつきますから。
前作のような、無駄な(冒頭部)台詞遊びが無く、斬りこんでくる作りは好感を持てました。今後も注目の作家です!
難は、高校生の魂というか、分身というか、あれは一考の余地有りですね。
創造したい動機は解りますが、必然性や存在の仕方に一工夫欲しかったです。
次作にも期待!但し、この作家は桑原女史と違って、人間を温かな視線で視るのが旨いと思うので、犯罪をどう扱うのか少々疑問も交えての期待です。
食卓の華
演劇企画集団Jr.5(ジュニアファイブ)
ウエストエンドスタジオ(東京都)
2015/08/06 (木) ~ 2015/08/11 (火)公演終了
満足度★★★★
頑張ってほしい
亭主に逃げられ、女手ひとつで3人の息子たちを育て上げる女の話。
3人の息子たちそれぞれの視点から母親の生きざまが語られる。
が、直接的には語られていない。
そこが好感が持てたところだった。
息子たち3人の生活が相当にディフォルメされて描かれているが、それがすべて彼女の日々の生活にフィードバックされていく。
”生きる”ことがものすごく端的に語られている。
これからの作品にも期待したい。
今宵見上げし蒼天の星
劇団SHOW&GO FESTIVAL
「劇」小劇場(東京都)
2015/07/28 (火) ~ 2015/08/02 (日)公演終了
満足度★
う~ん、きついかな???
どうなんでしょ??
お芝居としての出来には疑問。
震災の爪痕…描かれていたかな?取材に答えるおばさん(という設定らしい)の事かな??
誰かが走り出したの?誰が???
タイトルも、無理やり女の子の記憶のひとり語りにはめ込んだ印象がありあり。
登場人物たちに生活感がまるで感じられない印象で、その事がこの題材では致命的な欠陥になっている。
薄っぺらい上に、演技力にもだいぶ?が付く。
残念な時間だったと思ってしまう。
イチエフ・プレイズ
ワンツーワークス
ザ・ポケット(東京都)
2015/07/17 (金) ~ 2015/07/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
ジレンマジレンマ 素晴らしかった
取り調べという設定に舌を巻く。
3つの設定の仕方も秀逸。
東電ではない、政府筋の原子力監視委員。被災地を狙った強盗。風評被害に苦しむ現地の米屋。
米屋だけが当事者で少々性格が違うが…。
勿論、原子力監視の公務員も当事者なのだが、東電のような当事者ではないか…。
震災というより、原発事故によって引き起こされた歪みを描き切った意欲作だ。
台詞の応酬、脚本構成、演出、演技、すべてに高得点!
奇しくも、本日読売演劇大賞の各賞が発表になり、「追憶のアリラン」が高評価を得ていたようだが、本作も堂々と肩を並べる秀作だと思う。
いつも思うことだが、エンターテイメントを謳う作品もあることには文句はつけぬが、マスコミの在り方が心許無い我が国において、このカンパニーの存在は特筆されるべきだし、演劇本来の在り方を貫いている事に拍手と称賛を贈る。
来たり人たち
Toshizoプロデュース
武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)
2015/07/17 (金) ~ 2015/07/20 (月)公演終了
満足度★★★
淡々と、ドキュメンタリーのような。
こんなジャンルがあったのか!?
というのが率直な感想。
「自転車泥棒」「鉄道員」のような往年の伊の映画作品のような佇まいでした。
パントマイム?要らないなと思いました。指先の動きに目が行き過ぎ、芝居を邪魔してる以外に何の効果があるのでしょうか?無いものを在るがごとく演じるのは役者の基本であり、システム演技の基本であり、何もそこだけ誇張する必要はないです。
代々のそこに住む人たちのコミュニティに外から〝来た人=来たり人″が抱えるジレンマがテーマなのでしょうか…?
それよりは、後妻親子が先妻の子たちとどう向き合うか?といった風情です。
連れ子が跡取り候補に加えられないのは何故??
わが子の怪我は一緒にいた先妻の子のせい?
この辺りのやりとりは少々無理強いの感がありました。
日常生活の中での差異とか、もっとそちらを淡々と描き切って欲しかったなと思いました。
冒頭に、後妻であるという説明もないし…。
芝居の流れとしては、冒頭に書いた通り、ひとつの方法論としては期待が持てる要素は充分にあります。
惜しいなと思います。
チャイルドボイス
『熱きロマンを胸に、生きる勇気と希望を与えるべく突っ走り続ける奴ら。』
シアターサンモール(東京都)
2015/07/15 (水) ~ 2015/07/20 (月)公演終了
満足度★★★★
幼児たちの叫び
この題材は昨今の子供虐待が目に余る世の中において重要なものだと思います。
大人の身勝手を理解できない子供たちにとって、自分たちの”生”を担い守ってくれる親や身近な大人は絶対必要なのです。
よく書けているし、演じ手達も芸達者で良い舞台でした。
多くの人たちが言っている通り、上演時間の長さは少々気になります。
本来、舞台ってものは生き物なので長いことが非難される昨今の風潮はどうかとも思いますが…。
個人的な意見ですが、感情を踊りに託しているシーンが多いために長引いているという感が見受けられます。
皆さん頑張って踊ってられますが、少しづつ長いのかなと思います。
粗が目立つ前に上手く打ち切るべきだと思いました。
頑張ってるんだけど、さりとて決して巧いと感嘆するには至らないというダンスシーンだと思います。…ごめんなさい。
普通、感情表現を踊りに託す場合は、台本で数ページ必要なややこしいやり取りを身体表現で感性で理解してもらうという時に用いるべきで、今回の作品では、ひとことのセリフを2分近いダンスで表現している為、必然的に上演時間が長くなってしまいます。ご検証ください。
とはいえ、本作品はとてもタイムリーだし、社会性もあるし、笑いのエッセンスも巧く散りばめられていて好感がもてました。
是非観て欲しい作品です。
自由を我らに
カプセル兵団
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2015/07/07 (火) ~ 2015/07/12 (日)公演終了
満足度★★★★★
喝采
解釈で国会も賑わう憲法問題。海道隆一郎氏の『百年の亡国』(?)にも述べられている通り、この国の憲法は討議の余地無く決定された。そして、今、解釈を巡る討論が持たれている。一国の最高基本法が解釈無しに存在し得ないという脆弱性を露呈しているのである!
本作は「口語解釈を実行する」現場が舞台になっているが、次第に憲法そのものの文面が話題になっていく。この脱線の仕方がある意味この憲法の曖昧さを上手く皮肉っている。
9条を巡る討論での作者の意見に同調しつつ、法治国家といいながら、庶民にその憲法を詳解できていない「放置国家」であるこの国を憂いたくなる。
最後に憲法を持ち帰る云々の下りがあるが、その事への皮肉なら素晴らしい。
落書きに使うというのも、キツイ洒落だが、シニカルな表現だ。
今、アメリカの属国然とした安保提案のもとにある日本が、皆で熟考しなければならない問題を提供した本作に称賛を贈りたい!
25528+
はちみつシアター
テアトルBONBON(東京都)
2015/07/08 (水) ~ 2015/07/12 (日)公演終了
満足度★★★
ショー・パブお芝居入り
そんな感じでしょうかね。
決して悪い意味ではなく…。
宝物の正体がちょっと安易でもうひとつインパクトに欠けるという気はしましたが、そんな小難しい事を述べてはいけない演目ですね。
演者の一生懸命さと稽古を積んだ感が感じられ、好感を持てました。
お芝居版モモクロとでもいうのでしょうか…???
美形の女子が2,3名いらっしゃるのも良いですね!
ただ、ファンとおぼしき男性が肥っているという共通点が見え、彼等と折りたたみ椅子で隣同士になるのは以後勘弁してほしいと強く思いました。
触れ合いたくないくらいキモイです。
せめて、きちんとした座席があることが必須だし、ファン席を設定するのもひとつのアイディアだと思います。(前方席はその人たち向け)
もっとファンが増えると思うし、そのための仕切りとして色々努力して欲しいです。制作さん、よろしく!
つじたくvol.1
タクフェス
Zeppブルーシアター六本木(東京都)
2015/07/07 (火) ~ 2015/07/08 (水)公演終了
満足度★★★
肩の力を抜いて
演劇ではありません。
単純に”コント”と片づけるものでもありません。
強いて言えば、コメディでしょうか…。
ま、何はともあれ、演劇に対するというような力みを省いて、気楽に観流せば楽しいです。
4つのオムニバスをダンスを挟む形で進行しますが、この形式は懐かしいです。テレビ創世記のバラエティの形式です。
もっと黒味が無い方が良いのですけど。
辻本さんはこの機会でオファーが増えるのではないでしょうか?
作品を壊すことなく、深追いしない笑いを提供する個性は、とても好感が持てます。
Vol.2をやるなら、長編が観てみたいなと思います。
レイ・クーニーばりの作品を宅間さんに書いて欲しいですね。
会場は、座席の床傾斜がもっとあった方がいいですね。(建物は改造できませんが…)
全席の人が肘掛けに身体を預けてななめ観すると、視界がなくなります。
結構ストレスがたまる客席構造です。
お芝居物をやれる場所ではありませんね。
イベント・スペースです。
『太平洋食堂』
メメントC+『太平洋食堂』を上演する会
座・高円寺1(東京都)
2015/07/01 (水) ~ 2015/07/05 (日)公演終了
満足度★★★
演技陣に拍手
先ず、大星誠之助のことを知らず、調べもせず書きます。(この作品からの情報のみで)
作品を観終わってまず思ったのは、何を言いたい脚本なのかよく解らなかったな?という事でした。
「大逆事件」の判決の悪意なのか、そもそも「大逆事件」そのものが時の権力者がでっち上げた物だといいたいのか、「大逆事件」を題材として平等を目指す大星氏の生き様を(好意的に)描きたかったのか…?
どれにしても書き切れていない本だという印象は拭えなかった気がします。
<平和><平等>というテーマをもっと掘り下げて欲しかった。個人的には。
その為には、時の権力の無法をきちんと描く必要もあった筈。
この作品の警察署長や町会議長はとてもコメディタッチに描かれている。
一見、<悪>が存在していないようだ。
のどかなN町のちょっとした異変を描いたという印象だが、終盤、急に司直の手が及ぶという展開になる。
その間の描き方が不十分。
しかし、演技陣の素晴らしさには大拍手。本への不満を大方帳消しにしてくれる。
役を客観的に見つめた上での演技であり、まさに地に足が付いた芝居を見せてくれる。
演劇鑑賞という視点で云えばお薦めの作品だ。
新宿・夏の渦
ピープルシアター
シアターX(東京都)
2015/06/17 (水) ~ 2015/06/21 (日)公演終了
満足度★★★★
異形なるもの…
前回(金色の翼に乗りて)から一変、喜劇要素も含まれた作品。
さて、我々はとにかくも生きている。
社会というコミュニティの中で、あくせくと生きている。
生きていくというのは、時として感情を内に仕舞い込んでいく事でもある。
何故か?
社会というコミュニティで生きて行く為には、やり過ごさなければならない事も多々あるからだ。
”正義”を訴え”正誤”を照らし合わせてみても、それは軋轢を生み、コミュニティから排斥される題材になってしまう事が往々にしてある。
肯かれる方も多いだろう。
この作品は二丁目のオカマのごく限られたコミュニティが題材となっている。
しかし、”性”の問題ではない。
一般的なそれからは逸脱した者たちが織りなすドラマである。
“普通”という概念は何を取り立てて、何をお座成りにしているのか?
この作品はそれを問いかけている。
異形なるもの(=オカマ達)は、それを自覚しながらもある種アウトロウとしての立場から“普通”を自負する人々が自らが属するコミュニティに留まろうとする悪足掻きに物差しを当てる。
その物差しは決して異形なるコミュニティ独特の物ではない。
異形を毛嫌いし、蔑んで見る“普通”の中にいる我々のコミュニティの中で
最も異形なるもの…、それは当り前の“正義”と当り前の”正誤”であるとこの作品は訴える。
そういえば、最初苦笑いと共に観ていた彼等が最後には輝いて観えたのもその中にある“当り前”を押し貫いてみせるすがすがしさがそうさせたのかと気づく。
銀幕心中
SPIRAL MOON
「劇」小劇場(東京都)
2015/06/10 (水) ~ 2015/06/14 (日)公演終了
満足度★★★★
良くできていると思いました。
スラップスティックコメディとありましたが、決してスラップスティックではないと思います。(いい意味で)
テーマを表現するという姿勢にブレが無いし、ドタバタ喜劇のような本末転倒(わざとやるというのがドタバタの本質ですが…)が皆無です。
人生の替り目、正直な生き様への賛歌は十分に伝わりました。
早い台詞回しも不快感はなく受け止められました。
難を云えば…小劇場ではなく、もう少し大きな空間(300~400)位のとこでやられたらもっと作品の良さが伝わるのに…と思います。
脚本の練り方にも同様の事が言えます。
なんとか大きな空間に挑戦して欲しいと思います。
この素晴らしい世界は〜another perfect world〜
マニンゲンプロジェクト
「劇」小劇場(東京都)
2015/06/03 (水) ~ 2015/06/07 (日)公演終了
満足度★★
劇場は沸いていました
Point of View とでも云うか、尺度が変わると価値観が変わる。
そんな内容だと書きたいのですが…。
作品全般としては、笑い処を散りばめた家族劇という趣向です。
家族というよりは人間(個人)といった感じですが…。
ただ、笑いの箇所が「そこでいいのかな…???」という処にはめ込まれているのが多々気になりました。
まともだと思える精神構造の持ち主が姉ひとりというのは<家族劇>という設定の中では如何なものかと思います。
登場人物に実在性を求めず、ディフォルメされた人物たちが(都合良く)配置されているという捉え方をしないと、あまりに嘘くさいです。
ひとつの事件(祖母の誘拐)という緊迫(劇中では緊迫感はありません…残念ながら)した状況下での人間の”業”を描いているようです。
<幸せ=金>それが是か非かに集約され過ぎた感がありますが。
ちょっと散らばり過ぎた感を受けたのは私だけでしょうか?
客席は沸いていましたから。
ばらの騎士
新国立劇場
新国立劇場 オペラ劇場(東京都)
2015/05/24 (日) ~ 2015/06/04 (木)公演終了
満足度★★★★
なかなか興味深い作品
「ばらの騎士」といえば、クライバー・ポネル版が圧倒的に有名でここに極まれるという感があるようだ。
今回の作品は勿論そんなカリスマ的な評判はないし、新国としても大がかりな宣伝は展開していない(少なくとも一般的な印象としては)
しかし、この「ばらの騎士」は演出の姿勢として非常に好感が持てる。
田舎者貴族が巻き起こすドタバタではなく、(演出家がインタビューで述べているように:パンフ参照)ウィーンの治世の曲がり角を捉えている。
テーマは「時」。
”恋愛””社会制度”の移ろいを軸に、見事に淡々とそれを浮き出させて見せている。
若者の移り気や
元帥夫人の毅然とした態度と、揺れ動く女心を見事に演出し切れていた。
これを社会の変遷に見立てやすいように易しく表現している。
今さらながら、オペラを”芸術””音楽”と思い込んでいる日本と、そこに込められたメッセージを読み取ることを求めている文化先進国とのギャップを感じる。
この作品は演劇好きにも十分に堪能するに値する作品だと思う。
『ひとよ』★【横浜公演】6月6日・7日KAAT大スタジオ!★
KAKUTA
ザ・スズナリ(東京都)
2015/05/21 (木) ~ 2015/05/27 (水)公演終了
満足度★★★★★
”ひとよ”は”人よ”でもある
当事者にとっての”ひとよ=One Night”であるのだが、それに連なる物語が丁寧に書かれた戯曲。
展開のバランスが非常に良い。
しかも心の中が力強く語られている。
悩み、喜び、困惑する人の姿が見事に描かれている。
飛び道具のような吉永さんが実は神という存在なのでは…?
とか、色んな視点で人の心の中を追体験できる作品。
私には”人よ”とか”人世”に思える題名も魅力だ。
お見事! 非常に愉しめて、意義のある作品だ!!
「Walk oN!」~さあ、新しいキミに会いに行こう~
Doris & Orega Collection
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2015/05/09 (土) ~ 2015/05/19 (火)公演終了
満足度★★★
大人の為の絵本ってとこでしょうか
このプロデュース公演の特徴は、カラーが毎回違うというところでしょうか。
そこが長所でもあり、短所でもあり…、要は”西村雅彦を観る”という事に尽きるのではないかなと思います。
さて今回は常に楽天的に進み続ける(爆走ですか)とある経済学者であるサラリーマンが主人公で、彼の家族と出会う人々が織りなす物語です。
”物語”…そう…まさに物語です。
ですから、経済学者としての視点や現状の経済に対する警告が皆無であっても目を瞑りましょう。
登場人物の内面が浅いとかご都合主義的に描かれているという”マジな”感想ももってはいけません。
幼児の頃に読み聞かされた「お伽噺」の現代大人版なのです。
「元気をもらえました!!!」という感想の為に催されている作品なのです。
『岡本でございます』の岡本さんのようなキャラですが、現代の議員を柔らかいながらもきちんと風刺してみせたあの鋭さは内包されてなどいなくても
不満を持ってはいけません!
夜が明けたとしても…
リブレセン 劇団離風霊船
ザ・スズナリ(東京都)
2015/04/23 (木) ~ 2015/04/29 (水)公演終了
満足度★
失望
離風霊船の作品でこんなに失望感を味わったことは初めてです。
なんという不出来な本!
大橋泰彦…どうしてしまったんでしょう?
落語の三題噺を前座になりたての見習いが作りましたって感じの本。
「地域活性」「美人過ぎる○○」「トルコへの渡航」「軍国化」
最後のドンデン返し(今回は不発)はリブレの定番ともいえる手法だが、
まったくドンデンになっていない。
そこに至るまでのストーリーが支離滅裂で国家の陰謀なんてどこにも無いのに…。
全くなってない。哀しくなるような駄作・凡作。
伊藤さん、松戸さん、何故これを許し、演じているのでしょうか???
落合さんはどう思っているのでしょう?
リブレの終焉を観たような想いになっています。
最後にひとこと
「金返せ~~~~~!!」
追憶のアリラン【ご来場ありがとうございました!】
劇団チョコレートケーキ
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2015/04/09 (木) ~ 2015/04/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
圧倒的な作品
完成度の高さは他の追随を赦しません。
テーマといい、脚本、演出、演技 圧倒的です。
全く無駄のない台詞を訓練された役者が伝える。これぞ演劇!
国という観念が我々を不必要な諍いに参加させているのかも知れませんね。
個人同士の「信」で付き合えたら、多くの問題を解決に向かわせることができるのかも知れません。
正しく生きる…当たり前の事が難しいのだと改めて感じました。が、そうせずには「信」が生じない。
虚言に埋もれる現代に確実に一石を投じている作品だ。
絶対に観て欲しい。
『スカイ』 次回ノーチラスは7/24(金)~29(水)
シアターノーチラス
シアター711(東京都)
2015/04/08 (水) ~ 2015/04/12 (日)公演終了
満足度★★★★
気持ちよくなれます!
「UFOを呼ぶ会」に集まる人々の内面がよく書けています。
無理もなく自然に届くそれぞれの想いがよく解ります。
見終わった後で余韻が気持ちよく持続する作品。
すごく良いなと思いました。
転人
劇団メイカーズ
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2015/04/08 (水) ~ 2015/04/12 (日)公演終了
満足度★
退屈
駄作のお伽噺のような、頭だけで考えて自画自賛するエピソードだけで作られた作品。
素直で純朴であれば最後は上手くいく。
これは弱いです。登場人物も内面がないキャラクターばかりで、表面を撫でているだけの描写ですから、飽きます。
セクシーな女性を出して、タレを乗り切ろうとするのも姑息すぎて呆れます。