満足度★★★
大人の為の絵本ってとこでしょうか
このプロデュース公演の特徴は、カラーが毎回違うというところでしょうか。
そこが長所でもあり、短所でもあり…、要は”西村雅彦を観る”という事に尽きるのではないかなと思います。
さて今回は常に楽天的に進み続ける(爆走ですか)とある経済学者であるサラリーマンが主人公で、彼の家族と出会う人々が織りなす物語です。
”物語”…そう…まさに物語です。
ですから、経済学者としての視点や現状の経済に対する警告が皆無であっても目を瞑りましょう。
登場人物の内面が浅いとかご都合主義的に描かれているという”マジな”感想ももってはいけません。
幼児の頃に読み聞かされた「お伽噺」の現代大人版なのです。
「元気をもらえました!!!」という感想の為に催されている作品なのです。
『岡本でございます』の岡本さんのようなキャラですが、現代の議員を柔らかいながらもきちんと風刺してみせたあの鋭さは内包されてなどいなくても
不満を持ってはいけません!