満足度★★★
大人の為の絵本ってとこでしょうか
このプロデュース公演の特徴は、カラーが毎回違うというところでしょうか。
そこが長所でもあり、短所でもあり…、要は”西村雅彦を観る”という事に尽きるのではないかなと思います。
さて今回は常に楽天的に進み続ける(爆走ですか)とある経済学者であるサラリーマンが主人公で、彼の家族と出会う人々が織りなす物語です。
”物語”…そう…まさに物語です。
ですから、経済学者としての視点や現状の経済に対する警告が皆無であっても目を瞑りましょう。
登場人物の内面が浅いとかご都合主義的に描かれているという”マジな”感想ももってはいけません。
幼児の頃に読み聞かされた「お伽噺」の現代大人版なのです。
「元気をもらえました!!!」という感想の為に催されている作品なのです。
『岡本でございます』の岡本さんのようなキャラですが、現代の議員を柔らかいながらもきちんと風刺してみせたあの鋭さは内包されてなどいなくても
不満を持ってはいけません!
満足度★★★★
前向きになれる作品
温かで、前向きな気持ちになれる作品でした。
満作のパワフルでエネルギッシュなキャラクターにとても元気づけられます。
うまく行き過ぎな感はありますが、たまにはこういうイヤーな展開の一切無い作品も良いなぁと思いました。
そして、妻役の鈴木杏樹さんがすごい良かった!
健気で、可愛くて、優しくて、面白くて。
表情や仕草がとてもチャーミングでした。
彼女がいる場面は、それだけでほんわかとした空気を感じられるほど。
初舞台と聞いて、驚きました。
作品自体はとても良かったのですが・・・
私の観た回は何かと騒々しかったのが残念でした。
開演して15分以上にわたって遅刻した人の足音が響き渡り、
すぐ近くの席の人はじっとしていられないらしくずっとガサゴソ。
もっと落ち着いて観たかったです(T-T)
満足度★★★★
温かい気持ちになれる♪
今回で4回目のDoris & Orega。今まで観た中で一番難しそうな脚本かと。事件も起こらない、ミステリーでもない、ただ淡々と進むストーリー。
西村さん演じる遠藤満作だけが破天荒な人物。そのほかはいたって普通の市井の人々。
それぞれの人生に一歩踏み出す勇気を、遠藤が軽く、ときには背中を蹴るようにして押し出す。
そして、皆自分の人生を自分の価値観と自分の足で歩いていくことを決意する。
特に鈴木さん演じる恭子の台詞に共感しうるっとしてしまった。。
観終わって温かい気持ちになれて、またがんばろうって思える素敵な作品。
今回がお初な石井さんが好演されていて、また、る・ひまわりさんの年末お祭り舞台でも観たいなぁ~と思ったり。
初舞台の鈴木さんがとても自然で可愛い♪ もう、とにかく可愛い♥ こんな可愛い奥さんがいたら、何十年経っても旦那さんは「恭子ちゃん♪」と呼ぶよね。