chibineko12の観てきた!クチコミ一覧

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あの大鴉、さえも

あの大鴉、さえも

東京芸術劇場

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2016/09/30 (金) ~ 2016/10/20 (木)公演終了

満足度★★★★★

身体表現の美しさとおもしろさ
延々と大きなガラスを持ってうろうろ‥疲れてぶつぶつ‥するだけなのに、中だるみもせず、笑いもとって見飽きなかった。
サミュエル・ベケットの「ゴドーを待ちながら」を思わせるシュールで不条理な舞台を男優ではなく女優が演じるのがおもしろい。
もともと、男が三人がかりで汗だくになってガラスを運ぶ体(エアー)で芝居をするとても演劇的な作品。それをさらに、パントマイム?ダンス?という形で身体表現をしていて興味深い。
人の体ってなんて美しくおもしろいのだろう‥としみじみ感じた。
だけど、演じておられる側の女優さんたちは大変だったんだろうなぁ。。たったの三人しか出てこないし。

カーテンコールは2回。

ネタバレBOX

客入れの楽曲はタンゴ。
劇中に使用された楽曲には、パーカッションを効かせた民族音楽風、クラシックのピアノ曲など。
美術はシンプルでスタイリッシュ。後方に白い壁がふたつ斜めに傾いてあり、本を開いた状態のように観える。
白い壁にはぴかぴかに光る真鍮の蛇口が2個、ドアノブが1個付いている。1個の蛇口の下にはブリキのバケツが置いてあり、時折、「ぴちょん‥ぴちょん‥」と音をたてて雫が垂れている。
床には糸車が転がっており、それ自体はシルバーに光る自転車の車輪でできている。
上手側に椅子が1脚。
下手側には濃い色目の机と椅子、黒のスタンドライト、机上にはグラスが1個、チェス盤、スライドプロジェクターが置いてある。
照明がある方向からあたると、白い壁がスクリーンのようになり男たちのシルエットを浮かびあがらせる。
スライドプロジェクターも実際に使用され、同様に「サミュエル・ベケット ゴドーを待ちながら」、「三条」などが映し出される。

衣装は三人三様だがモノクロで統一されており、トップスが白ならボトムスが黒、トップスが黒ならボトムスが白、ソックスと靴だけは三人とも黒。

舞台全体が白と黒のイメージ。美術、衣装、チェスなど。
ライン(国境)の向こう【ご来場ありがとうございました!次回は秋!!】

ライン(国境)の向こう【ご来場ありがとうございました!次回は秋!!】

劇団チョコレートケーキ

水戸芸術館ACM劇場(茨城県)

2016/01/17 (日) ~ 2016/01/17 (日)公演終了

満足度★★★★

歴史に翻弄される人々の悲しみと逞しさ
戸田さん、高田さん、両女優陣は華があって上手いなぁ~♪
近藤さんは、安定感+お茶目な感じがおもしろく。
谷仲さん演じる次郎のキャラクターが好き♪ 結構、身内からひどい扱いなところが不憫、でも笑ってしまう。

カーテンコールは2回。2回目に近藤さんがご挨拶。
近藤さんから「自分から出たい!と言ってきた谷仲から~」と話をふられ、びっくりされつつ話をされる谷仲さん。
日大芸術学部出身だったとか、小劇場で活動しているので池袋とか下北沢とかにもいらしてくださいとか。

ネタバレBOX

某国の有様を彷彿とさせるようなシュチュエーション。
物語は淡々と農作業を中心に進み、北日軍から脱走してきた義男がひっそりと村に戻ってくるあたりから段々と、共同体でもあり親戚同士でもある人間関係が軋み始める。
北日軍と南日軍の兵士はやる気がなさそうに見え、その実、冷酷な任務を軍から命じられていて‥
時折、爆音で鳴り響く戦闘機の音が一層不安をかき立てる。
北と南、それぞれ相手国に持っている感情は、無知からくる不気味さや大きな怒りだったりする。それらが義男の脱走を期に、一気に吹き出していくさまが怖い。
やがて、二人の兵士が銃を持ち出し、一触即発の様相を呈したあたりから直視がきつくなってきた。
結果、幸い血は流れることなく、兵士たちはそれぞれの軍へと戻っていき、村には日常が戻ってくる。
そして迎えた終戦。一体、この戦争はなんだったのだろう、、?

ラスト近く、一郎が言い放つ「目の前にあることをやるだけだ!」。
諦念でもなく、希望を盲信しているのでもなく、ただ淡々と目の前にあることをやっていくこと。これこそが救いのような気がした。
女中たち

女中たち

トライストーン・エンタテイメント

シアタートラム(東京都)

2015/07/11 (土) ~ 2015/07/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

傷つき歪むことの怖さ
原作は未読だし不条理劇というので難解かと身構えていたが、そんなに??ということもなく、ちゃんと作品として楽しめた。
支配する者とされる者、抑圧する者とされる者、蔑む者とされる者。決して対等ではない関係性。
貧しさ、抑圧、同族嫌悪、無邪気という名の残酷さ。悪意よりもっとたちが悪いのは、善意や優しさの形をした他者への攻撃だ。
これが一番人を傷つけ憎悪の温床となり、やがて事件へと発展していくのだ。。

ネタバレBOX

客入れ、無機質な音が延々と繰り返され現代音楽のよう。
美術はシンプルだが、あまり観たことのない感じで舞台が三方向に向いている。奥様の部屋らしい。
中が透けて観える格子状の棚があり、これがぐるっとコの字型に囲んでいる。上部のみが上下に可動。始めに上がり最後に下がる。
転換なしのワンシュチュエーション。暗転もなし。
観ていると、他人の部屋を覗き見しているような背徳感すら感じる。
照明がシンプルだけど印象的。ラスト、ソランジュ(姉)の長台詞のとき客席側から照明があたり、背景に大きな黒いシルエットとなって浮かび上がる。
それはまるで生気のない亡霊のよう。
衣装とメイクは女中たちと奥様とで対照的。女中たちはノーメイク。丸首、半袖、すとん!としたシルエットをした短い丈の黒いワンピース。美しさなど微塵もなく、安っぽく実用本位な印象を与える。
奥様のほうはといえば、白い肌、細く整えた眉、真っ赤な口紅、明るいセミロングの髪を美しくセットで波打たせている。流れるような模様の入った淡いグレーのロングドレス、豪華な毛皮のロングコート。富裕層の奥様そのもの。
ス・ワ・ン

ス・ワ・ン

3軒茶屋婦人会

本多劇場(東京都)

2015/07/03 (金) ~ 2015/07/12 (日)公演終了

満足度★★★★

なんだかしみじみ。。
序盤は少々単調気味。武家の女性たちの言葉のせいかも。。?
中盤は現代ということもあり重め。後半からピッチが上がって笑いも多くなった。
最後も明るいハッピーエンドというのではないが、「それでも生きていくわよ!」という絶望の向こう側にある希望を感じさせてくれる。
男たちに振り回され、振り回した男たちはあっさりと死んでいく。振り回されたはずの女たちは、深く傷つきながらもしなやかにたくましく生きていく。
女性と男性の違い、関係性ってこういう感じかもね。。と、しみじみ思った。

ネタバレBOX

ストーリーは、3話のオムニバス形式で綴る女性3人の話。
<江戸時代のフィリピン・ルソン島(キリスト教の信仰) → 現代の中国 iPhone工場(お金) → 終戦後の赤坂(夢)> と時代と地域は違っても必死に生きる女性たち。
それぞれ、<はくちょう座 → スワン・ソング → スワン・シスターズ>と白鳥・スワンがキーワードとなって繋がっていく。
蜜柑とユウウツ~茨木のり子異聞~

蜜柑とユウウツ~茨木のり子異聞~

グループる・ばる

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2015/06/12 (金) ~ 2015/06/21 (日)公演終了

満足度★★★★

しみじみとする
娘時代を戦争に奪われ、終戦を経験し、愛する夫とも早くに死別した女性の苦しさ、悲しみ、切なさがしみ出すように伝わってくる。一番辛いのは得られなかったものよりも、あったものがなくなる喪失感なのだろう。
少し不思議で、微かに怖さも感じつつ、哀しくて切ない。。それでも、最後の最後にほんのりと希望を感じさせてくれる作品。

る・ばるのお三方は、もうとにかくかわいらしくてチャーミング♥ なんでこんなにチャーミングなんだろう?
木野さんの佇まいも素敵♪
朴訥とした風情の小林さん、真面目だけどコミカルな感じの野添さんもいいなぁ~
岡田さんはやっぱり、悪ぶっている谷川俊太郎さんの役が一番はまっていたね。

ネタバレBOX

ノリコには気がかりなことがあり、亡くなった後も向こう岸に渡れずに幽霊となって自宅で暮らしている。そんな彼女は「気がかりさん」と呼ばれている。
自宅には、なぜかふらふらと居着いてしまった二人の幽霊の女性、管理人の保さんも一緒。
[終戦→お見合い→結婚→夫と死別→一人暮らし→最後の日]をこの四人で延々と繰り返している。
壁の掛け時計は午後5:23で止まったままだ。この時間に彼女は一人ベッドで死を迎えた。
やがて、ノリコは思い出す。自分の「気がかり」を。
そしてようやく、光差す彼岸へと渡ってゆくことができた。。
ふっくら!人間関係

ふっくら!人間関係

動物電気

駅前劇場(東京都)

2015/06/06 (土) ~ 2015/06/14 (日)公演終了

満足度★★★★

懐かしい匂いの人情喜劇
初観劇の動物電気。
全体を流れるトーンは昭和の匂い。懐かしい夏休みを思い出す。
思春期真っ只中の中二病を、思いっきり引きずったままの中年男性たちが引き起こす人情喜劇。
大の大人が文字どおり、体をはってギャグをかまし笑いを繰り出す。
下ネタ(裸)多いので苦手な方は要注意(笑

ネタバレBOX

お約束?の胸毛焼き、ドロップキック、ふんどしからの全裸となんでもあり。
換気タイムでお客さま全員起立しての軽いストレッチ。換気タイムだけど、ドアを開けたほうがホールから煙草の匂いが流れこむという妙味も(笑
「Walk oN!」~さあ、新しいキミに会いに行こう~

「Walk oN!」~さあ、新しいキミに会いに行こう~

Doris & Orega Collection

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2015/05/09 (土) ~ 2015/05/19 (火)公演終了

満足度★★★★

温かい気持ちになれる♪
今回で4回目のDoris & Orega。今まで観た中で一番難しそうな脚本かと。事件も起こらない、ミステリーでもない、ただ淡々と進むストーリー。
西村さん演じる遠藤満作だけが破天荒な人物。そのほかはいたって普通の市井の人々。
それぞれの人生に一歩踏み出す勇気を、遠藤が軽く、ときには背中を蹴るようにして押し出す。
そして、皆自分の人生を自分の価値観と自分の足で歩いていくことを決意する。
特に鈴木さん演じる恭子の台詞に共感しうるっとしてしまった。。
観終わって温かい気持ちになれて、またがんばろうって思える素敵な作品。
今回がお初な石井さんが好演されていて、また、る・ひまわりさんの年末お祭り舞台でも観たいなぁ~と思ったり。
初舞台の鈴木さんがとても自然で可愛い♪ もう、とにかく可愛い♥ こんな可愛い奥さんがいたら、何十年経っても旦那さんは「恭子ちゃん♪」と呼ぶよね。

ネタバレBOX

客入れは洋楽。
美術はシンプル。ベージュ、ブラウン、ダークブラウンに側面が塗られた木箱を積み木のように重ねてある。それらが屋外や室内のテーブル、イスなどになる。
途中からカラフルな木箱に転換される。
背景一杯に白いスクリーン。大きな満月が映し出されたりする。

下手側で遠藤宅リビングのシーンが進行中に、上手側の山田のアパートでは後ろ手に縛られたままの山田が。滑稽やら不憫やら。。
聖☆明治座・るの祭典 ~あんまりカブると怒られちゃうよ~ 「豊臣伝授手習鑑」

聖☆明治座・るの祭典 ~あんまりカブると怒られちゃうよ~ 「豊臣伝授手習鑑」

る・ひまわり

明治座(東京都)

2014/12/19 (金) ~ 2014/12/23 (火)公演終了

満足度★★★★

年末恒例お祭り舞台♪
る・ひまわりさん制作、年末恒例お祭り舞台シリーズ5作目。前々回の『ドリームジャンボ宝ぶね』以来の穴吹さん&板垣さんコンビの復活。
穴吹さんは、今年のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」に脚本協力されているというのに、いろいろ大丈夫なのかと余計な心配をしたり(笑
全体の印象は『大江戸鍋祭』とか『ドリームジャンボ宝ぶね』のようで懐かしい感じ。ほっとするね、重くなくて笑いがたっぷりで。
テーマは一応、「愛」かな。いろんな意味で。
とにかく初座長の小林且弥さんがいい!かっこいい♪ へたれで優しくて、でも強い。背負っていたと思う、いろんなものを。
辻元祐樹さんの必死な秀吉もよかったな。
小劇場の猛者たち:大堀こういちさん、小林健一さん、加藤啓さんの破壊力と芸達者ぶりに安心するし。カラテカの矢部さんも自然でおもしろいし。紘毅さんのオルガンティノも自分で「ティノ、ティノ」言っててかわいかったし。

ネタバレBOX

<第一部>
オープニング、まさかの全身白タイツで人文字。「MERRY CHRISTMAS」。プラカードを掲げたサンタクロース衣装で登場の黒田官兵衛。
ストーリーテラーはルイス・フロイスとオルガンティノ。宣教師というより芸能レポーターとカメラマン。最後のほうは徳川家康がストーリーテラーに。
キーパーソンは千利休。
一瞬だけ出てくる「テニミュ」と「弱ペダ」。B'z ultra soul やら、ほかにもいろいろとアレンジというかパロディに。
織田信長はまさかの地球外生物=宇宙人で耳が角状、名前はピロシキ。息子の信忠も耳が角状。
へたれでひきこもりの軍師・黒田官兵衛、母の形見だった「五」と書いてある赤い玉を大切にしていて、残りの6個も探している。ドラゴンボールね。
CLUB SEVEN 10th stage!

CLUB SEVEN 10th stage!

東宝

シアタークリエ(東京都)

2015/04/02 (木) ~ 2015/04/20 (月)公演終了

満足度★★★★★

楽しかった~♪
以前からず~っと気になっていて観たかった作品。今回ようやく観ることができて嬉しい!
私はやっぱり”玉野ワールド”が好きなんだなぁ~と再確認。
謳い文句のとおり、ソング&ダンス・芝居・タップ・ミュージカル・コントの連続。まさにエンターテイメント。
笑えて、笑えて、でもちょっとぐっときて。。ダンスもキレッキレ、メインの衣装(黒いロング丈のもの)もかっこいい♪
キャストさんたちはもれなく歌もダンスもお芝居も上手くて華やか。特に元宝塚の姫さまは華が。。眼福♥ 個人的には東山さんの魅せるダンスとお笑い担当の西村さんが好き♪
観ているほうはひたすら楽しい~♪のだが、これは、出演されているキャストのみなさんはさぞや大変なのだろうなぁ。。早替えも多いし。

ネタバレBOX

客入れはBGM風の楽曲。
美術はシンプルで転換なし。
グレーで台形の構造物にドアが5個。そこからキャストさんが登退場。左右に階段、上がるとそこも舞台。背景にはスクリーンがありプロジェクションマッピングで映像を映す。

セブンPが行うAKB風アイドルオーデション風景、CMのパロディ、まさかのご本人(相葉さん)によるシンケンブルー、くまモン、ふなっしーやらいろいろと危ない(笑
そして玉野さんといえば無茶ぶり。
「徹子の部屋」のゲストに西村さんが「わざわざアメリカから来てくれましたオバマさん」とふられ、「えーオバマです。さっき成田に着きました。ビジネスクラスではなくエコノミーで来ました。えー・・・もう勘弁してくれませんか??ありがとうございましたぁ~!!」とギブ。
第二幕は2070年の設定のお芝居から始まる。アンドロイドと人の関係性、それぞれの思いにうるっと。。
特に第二幕最後にある「五十音順ヒットメドレー」は圧巻! その折りにはお客さまにも、是非、物販にてロゴ入り「マフラータオル」1,500円を購入していただき、ぶんぶん!!と振り回していただきたいとのこと(笑
朝日のような夕日をつれて2014

朝日のような夕日をつれて2014

サードステージ

紀伊國屋ホール(東京都)

2014/07/31 (木) ~ 2014/08/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

この世界観が大好き♪
念願の映像でない、生の『朝日・・』!
構成やら伏線やらの検証なんて野暮。ただただ、感じていればいい。
客電がついても立ち上がりたくなかった。。ずっと座ってこの世界に浸っていたかった。
この世界観が大好きだぁ~♪♪

ネタバレBOX

劇中使用曲も同じで、遊びの部分も現在に合わせつつ、同じノリで楽しい♪
ゴドー登場の銀紙パーン!やキャッチボールのとき天井から降ってくる大量のボール、巨大フラフープなど。
涙を数える

涙を数える

演劇集団キャラメルボックス

サンシャイン劇場(東京都)

2014/07/30 (水) ~ 2014/08/06 (水)公演終了

満足度★★★★★

切なくて泣けた。。
誤解を恐れずにあえて書いてしまうのだけど。。。

キャラメルボックスは観終わった後に、もにょもにょした気持ちになることがままあり、今回久しぶりに劇場で観劇。
華のある客演さん(辻本祐樹さん、池岡亮介さん)がおられたからか、時代劇だからなのか、はたまたなんなのかわからないのだが、観ていてちゃんとカタルシスが得られた。
重いテーマなのに後味が悪くなく、切なくて泣けた。。
それぞれの役にいい悪いでなく感情移入できたし。ちゃんとキャラがたっていたというのかな。。?

客演さんの華や殺陣など見どころも多い作品♪

鎌塚氏、振り下ろす

鎌塚氏、振り下ろす

森崎事務所M&Oplays

本多劇場(東京都)

2014/07/04 (金) ~ 2014/07/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

後味のよいコメディ♪
コメディなのに、親子の関係や政治に関わる人々についてを考えさせられてしまう。
キャストさん全員魅力的だけど、特に片桐さんと広岡さんの堂田夫妻が卑怯なおもしろさ。
三宅さんのアクションはキレッキレ! ともさかさんは可憐♪ ベンガルさんは噛んで真っ赤になって芝居を続けるのがかわいらしくもあり。 玉置さん不憫キャラ。北村さん意外とコメディ向きかも。

わかりやすく後味が爽やかで、観劇初心者にもおすすめな作品♪

ネタバレBOX

中之院公爵の子供部屋でアカシが見つけてしまったマイクとスピーカー。
公爵の父とアカシの父が体の弱いレイジロウを想って作った仕掛け。それに気づいて変わっていくレイジロウがいいなぁ。。

うちの犬はサイコロを振るのをやめた

うちの犬はサイコロを振るのをやめた

ポップンマッシュルームチキン野郎

駅前劇場(東京都)

2014/07/04 (金) ~ 2014/07/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

ずるい!泣けたよ!
戦争が舞台だが、重くも暗くもならずに相変わらず笑いはたっぷり。
犬のゴルバチョフのヒーロー物語。
シヅ子はかわいいし、ゴルバチョフは健気。
ラストはずるい泣けた。。
佐野洋子さんの『100万回生きたねこ』やNODA.・MAPの『エッグ』を思い出した。

アフターイベント付きだったのだが、ラストの余韻を見事に粉砕し尽くす内容に苦笑&爆笑。
客演の萩野崇さん、元ライダー(正義の味方)はそんなことしてはいけないと思います(笑




ネタバレBOX

「計算」「バグ」「高脂質」「頭痛」がキーワード。

マッサージチェアとコケコが個人的に好き♪
BACK STAGE

BACK STAGE

東宝

シアタークリエ(東京都)

2014/06/08 (日) ~ 2014/06/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

おもしろい~♪
ひたすら笑えるコメディ♪ 難しいことは考えなくてよし!
実際に使用している劇場が舞台の劇。

"THE SHOW MUST GO ON!"をそのままに進むストーリー。最後はきっちりと回収。
そして、「え~っ?!」と驚き、"to be continue.."のテロップが見えるようなラスト。

相葉さん、植原さんはダンスがきれっきれでかっこいい♪ 植原さんのラップも。
永岡さんのクールでとぼけたキャラも好き。小野寺さん、暑苦しくて笑えるし。
近江谷さん、さすがにキャラメルボックスで鍛えぬかれた技をお持ちでいいなぁ~女好きで小心者の大ベテランミュージカル俳優役がツボ。
鈴木さん、こんなにキュートなコメディエンヌだったとは♪

ネタバレBOX

客席通路や2Fボックス席からキャストさんが登場したり、客席通路でアクションが始まったり、上手と下手、舞台中央と目が幾つあっても足りない演出。ラップ、歌、ダンス、アクションと盛りだくさん。
特に、鈴木砂羽さんがピンクのフリフリ~なアイドル衣装で、「恋の呪文はスキトキメトキス」をノリノリな振り付きで歌うのは必見かと。
舞台監督・外山の台詞をきっかけに1幕が終了し、本当に[20分間の休憩]に入るのもおもしろい。
相葉さんが敵と戦うシーンでは、『新春戦国鍋祭』の1シーンを思い出したりして。
ちょっと待って誰コイツ!こんなヤツ知らない

ちょっと待って誰コイツ!こんなヤツ知らない

ポップンマッシュルームチキン野郎

シアターKASSAI(東京都)

2014/03/14 (金) ~ 2014/03/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

おもしろい~!
下ネタもあるけど。。星新一氏のショート・ショートを彷彿とさせる、汗だくな疾走感溢れる熱い芝居。
笑ったり、ぞっ。。としたり、ぐっ。。ときたりする、感情のジェットコースター体感劇♪
ダンス、アクション、パロディと盛りだくさん。
大人がお馬鹿なこと(褒め言葉)を全力でやるかっこよさが好き♪

ネタバレBOX

ショート・ショートを紡いでいって、ラストにつなげる展開。
どんでん返しが多くて、ラストもそうきたか~と。

レディ・ガガ、ドラゴンボールのパロディには大笑い。
いろいろと大丈夫なのかと余計な心配をしたり。



チルドレン

チルドレン

東京ハートブレイカーズ

吉祥寺スターパインズカフェ(東京都)

2014/02/25 (火) ~ 2014/03/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

心温まるミステリー♪
原作にかなり忠実な脚本。心温まるミステリーで観終わった後にカタルシス。
よくこれだけのキャストさんを集められたなぁ。。と感心するような布陣。
それぞれのフィールドが必ずしも重なっていないのに、まるで劇団公演を観ているような一体感が心地よく♪
キャストの誰もが楽しそうできらきらしていたのが印象的。

熱海殺人事件 Battle Royal

熱海殺人事件 Battle Royal

RUP

紀伊國屋ホール(東京都)

2014/02/15 (土) ~ 2014/03/04 (火)公演終了

満足度★★★★★

とにかく熱い!
全編、舞台から客席に向かって、弾丸がエンドレスに打ち続けられているような膨大な台詞の量とスピード。
とにかく、熱い!
この作品は決して喜劇などではなく、それらしい体をとっているだけ。
笑いの中から問いかけてくるものは、「人が人を見下すこと」という傲慢で残酷な理不尽さ。
「それでいいのか?」「本当にそれでいいのか?言葉にさえしなければ、面と向かって発しなければいいのか?」と。
誰もが思うところがあるであろう真実をむき出しにして目の前に突きつけられる。
そして、これは木村伝兵衛部長刑事ではなく、犯人大山金太郎の物語。
彼を通して、地方、貧困、親からの仕打ち、職業などの格差と差別からくる偏見への怒り、苦しみと悲しみが浮き彫りになっていく。

ネタバレBOX

ラスト。木村伝兵衛部長刑事が「火をつけてくれないか?」 熊田留吉刑事が煙草に火をつけ、一服した後。「いい火加減だ!」とポーズをとるシーンにぐっとくる。

劇中の内輪ネタ。
柳下さん→牧田さんへ。
「休憩中にバナナ食べるのはいいけど、食べてる口の中を見せるな!」
「○○(曲名失念)を弾き語ると女は落とせる!って言ってたよな?ここでやって!」
牧田さん、本当にお困りのご様子。心が折れそうになりながらギターを弾く真似を少々。
「いつもギター持ってるわけじゃねぇ~!」と逆切れ。
お二人共、D-Boysなのになぁ~(笑
贋作・好色一代男

贋作・好色一代男

少年社中

紀伊國屋ホール(東京都)

2014/02/04 (火) ~ 2014/02/11 (火)公演終了

満足度★★★★★

華やかなエンターテイメント♪
テーマがものすごくストレートに伝わり、音楽や照明、衣装も派手で肩肘張らずに楽しめるエンターテイメント♪

ストーリーはタイトルどおりの艶話、キャストの人数が多いわりに、人間関係がごちゃごちゃしてなくてわかりやすく。
台詞にも所作にも色事がたっぷりなのに、舞台ならではの表現もあり、少しも嫌らしく感じません。

世之介役の矢崎広さん、艶之丞役の鈴木拡樹さん、立ち姿も美しく華があって艶っぽく。
おまつ役のあずみれいかさん、色っぽくもあり、可愛らしくもあり。
夕霧太夫役の大野朱美さん、華があってお綺麗。
禿のちとり役の佐野まゆ香さん、ちょこまかと動きが可愛く。

ネタバレBOX

始まってすぐの唱和は人数が多いせいか、台詞がほとんど聞きとれませんでした。おそらく、当日パンフレットに載っている「閑吟集より」の「世間(よのなか)はちろりに過ぐる‥」だと思われますが。

「自分の辛さをわかってもらえるのは幸せ」
この台詞に全てが要約されているような。。
脚本・演出の毛利さんが手掛けた外部の舞台『る・フェア』での台詞、「価値のない人間などいない」を思い出したりして。
毛利さんは「とにかく存在を全肯定!」みたいなテーマがお好きなのかな。。?と、ふと思った次第。
歳末明治座 る・フェア~年末だよ!みんな集合!!~

歳末明治座 る・フェア~年末だよ!みんな集合!!~

る・ひまわり

明治座(東京都)

2013/12/21 (土) ~ 2013/12/24 (火)公演終了

満足度★★★★

今年もやらかしてくれました♪
明治座『歳末明治座 る・フェア~年末だよ!みんな集合!!』東京千秋楽を観劇。
年末恒例る・ひまわりさんのお祭舞台♪
休憩込みの4時間があっという間のテンポ、歴史苦手な方にも親切設計のわかりやすいストーリー。
前半コメディで後半泣かして。
若手が元気で体を張り、ベテランががっちり芝居をこなす。

無茶ぶりで心が折れるキャストさん多数(笑

ネタバレBOX

第一部、始めから「明智」ならぬ「滝川クリステル」仕様のコバカツさん(笑
『大江戸鍋祭』から火消しのみなさん。
あと、やたらとkissが多いし(苦笑
義経くんは2回ほどワイヤーでフライイング。

第二部、始めの場繋ぎ?にDA2-DANZINのみなさん、モンゴルから来日。
オーフォーの範頼さまが最後もっていって、崩れ落ちるリーダー義経さま。
いのうえシェイクスピア「鉈切り丸」~W.シェイクスピア<リチャード三世>より

いのうえシェイクスピア「鉈切り丸」~W.シェイクスピア<リチャード三世>より

パルコ・プロデュース

東急シアターオーブ(東京都)

2013/11/08 (金) ~ 2013/11/30 (土)公演終了

満足度★★★★★

華やかな時代絵巻
実力派揃いの役者さんたちによる鎌倉期の時代絵巻。
照明が美しく、音響も効き、衣装も豪華で華やかな舞台。

鉈切り丸役の森田剛さん、せむしを付け、片足を引きずりながら、激しい殺陣と膨大な台詞をこなしておられて圧巻。
巴御前役の成海璃子さん、初舞台で体をはって熱演されておりましたが、台詞が聞き取りにくいときがままあり、声が裏返りやすいの少々いただけなかったかと。



ネタバレBOX

鳶と大地がキーワード。
【鳶=飛翔=空=上昇志向】
【大地に還る=帰る=死】

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