たむの観てきた!クチコミ一覧

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ネバーランド

ネバーランド

少年社中

青山円形劇場(東京都)

2014/07/08 (火) ~ 2014/07/15 (火)公演終了

満足度★★★★

ネバーランドの秘密に納得
これが本当のネバーランドの物語なのでは…と思うほど、
なんだか納得してしまいました。

夢の世界って、キレイなだけではなくて、とても残酷な面も持っているものですよね。それが、とっても現れているように思いました。

ひとつだけ、気になったのは、どうして、ウェンディの家系だけが、
あんな風にピーターと過ごすことができるの…!?
それだけが謎なんです。
いいなぁ、ウェンディのこどもたち…。

フランダースの負け犬

フランダースの負け犬

なかやざき

シアターサンモール(東京都)

2014/07/10 (木) ~ 2014/07/21 (月)公演終了

満足度★★★★★

愛読書にしたい舞台
気付けば、初日、12日昼、13日昼夜、16日昼夜と観劇していました。
繰り返される場面・台詞。
同じなようで同じではなく。
中屋敷さんらしい言葉の扱い方が、とても好みでした。
演じている役者の若さや精錬されすぎていない点等が、
いい塩梅に、現実味を加味していたように思います。

何度観ても、後半は、ラストに近づくにつれ、
呼吸が浅くなり、胸がえぐられるような気持ちは薄れることなく、
声をあげてしまわないように組んだ手に込めた力のせいで、
拍手もままならない状態になっています。

乱痴気を経た後半の舞台が、どう変わるのか、変わらないのか、
とても楽しみです。

好き嫌いはあるかもしれませんが、
私にとっては、この舞台は、本当に好きな小説のように、
人生において、何度も繰り返し味わいたい、そんな舞台でした。

ユニット「なかやざき」としての第2回公演も楽しみにしています。

南北オペラ~水下きよしの歌声が蘇る!~

南北オペラ~水下きよしの歌声が蘇る!~

花組芝居

セーヌ・フルリ(東京都)

2014/06/21 (土) ~ 2014/06/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

あぁ!本当に楽しい!
去年のHON-YOMI公演で、普通の本読みではないことはわかっていたけれど、去年は去年、今年は今年の、全くベクトルの違う作品で、全く異なるHON-YOMIでした。
でも、いずれにしろ、とてつもない臨場感で、
気付けば自分も、その物語の中に入っているようで、山賊になったり、茶摘み女になったり。

使われている言葉は、現代語ではないのですが、別に古典が得意というわけではない私でも、すんなり聞いていられるのは、台詞のリズム感のよさと、仕草と声色の雰囲気からなのでしょう。

前回も思ったのですが、本当の女の人以上に「女」に見える凄さに脱帽でした。七綾姫が本当にかわいくて。役者さんの本来の姿の上に、なんだか一枚、面がついたように、別の顔が見え隠れするような感じがしました。

また次回も期待しています。

原点進化劇場『怪談・にせ皿屋敷』

原点進化劇場『怪談・にせ皿屋敷』

RUP

青山劇場(東京都)

2014/06/19 (木) ~ 2014/06/23 (月)公演終了

満足度★★★★

純愛物語だと思いました
青山播磨に惚れました。
誰かに惚れて、誰かに感情移入できると、
その舞台は本当に面白くなる。

お菊と播磨さまの関係がなんとも切なく、
播磨さまの思いがお菊にしか見えないのが本当に辛く。

何が正しくて、何が間違いなのか、
何が嘘で、何が本当なのか、
どうすることがみんなにとって一番いいのか、
”みんなにとって”一番いい、なんていう方法が本当にあるのか、
様々な問いかけを舞台の上から
発せられているように思いました。

毎回、異なるゲストが呼ばれていたこの公演、
私が観た回は、矢崎広さんがゲストでした。
発表のときの「他」が気になっていたのですが、
なんと客席にいらしていた柿喰う客の中屋敷さんが連れだされて、
なんとも楽しい一場面を盛り上げてくださいました。

死んで現れる幽霊よりも、
生きている人の噂話、生きている人の思い込み、
そういうもののほうがよっぽど怖いと改めて気付かせてくれる舞台でした。

怪誕身毒丸

怪誕身毒丸

花組芝居

駅前劇場(東京都)

2013/12/04 (水) ~ 2013/12/10 (火)公演終了

満足度★★★★★

初・本公演体験
全員羽織り袴姿。
だけど、仕草で声音で男になり女になり。

シンプルな舞台。
だけど、その場が天界になり、家になり、部屋になり。

同じ物語であるのに、
阿と吽、異なる配役で舞台をみれば、
また違った物語がそこに広がっていました。

聞きなれない言葉(言い回し)の台詞なのですが、
人の口から音として発せられ、
その言の葉に合った動作を目にすることで、
おおよその意味を脳が理解する感じでした。

終演後、帰宅するために乗った深夜バスの中、
私の頭の中で語る言葉も古語になっておりました。

2014年の本公演は地方公演もあるとのこと。
関西で観れることを期待しています。

世迷言

世迷言

柿喰う客

本多劇場(東京都)

2014/01/29 (水) ~ 2014/02/04 (火)公演終了

満足度★★★★★

「好き」を再認識
今更の感想で申し訳ないです。

「無差別」を観た時に感じた、
無機質なのに有機的で、
具体的なのにぼんやりとしかつかめなくて、
関連性のない言葉遊びのように見えてそうではない、
そんな、
観る人間が五感全部を使って感じとろうとしないと
逃げていってしまいそうな世界をもう一度味わいたくて、
そこに篠井さんが入られることでどんな科学反応が現れるのかが楽しみで、
観に行きました。

そして「私はこの空間が好きだ」ということを再認識できました。

演じている人の外観・性別・年齢。
そんなものは関係なく、
表情さえもさほど関係なく、
空間、動作、声、光。
そういうものが、その場、その場を構築していく。
この空間が私には心地よく感じられます。

真田十勇士

真田十勇士

日本テレビ

梅田芸術劇場メインホール(大阪府)

2014/02/07 (金) ~ 2014/02/19 (水)公演終了

満足度★★★

エンターテイメント、でした
劇場設備をうまくつかった大きな舞台でした。
映像を使った場面転換等は面白い仕掛けでした。

舞台の仕掛けに比べて、
物語の仕掛けは、私には少し物足りなかったです。
あとひとひねり欲しかった。

ネタバレBOX

良くも悪くもエンターテイメントだったかなぁ、と。

物語としては夏に観た、「真田幸村」の方が私の好みでした。

なんというか、
見終わった後に、何も残らなくて。
デスティニー

デスティニー

30-DELUX

サンケイホールブリーゼ(大阪府)

2013/11/08 (金) ~ 2013/11/10 (日)公演終了

満足度★★★

ふむふむ
舞台の内容と全く関係ないことですが、
観終わった最初のココロのつぶやきは
「薄桜鬼の斉藤篇のコミカルなノリの元はここにあったのか…」でした。

今回、「誰々が観たい」ではなく
舞台全体を楽しもうと思っての観劇でしたので、
2階席でも十分楽しめました。

物語はわかりやすく、理解しやすかったので、
楽しんで観ることができました。

ただ、主人公が、そこまでして生きたい理由、
生きたかった理由が最後までよく理解できなかった。
生きたかった、のはわかるのだけど、
何故生きたかったのか、
それは、それほど他人を犠牲にしてまでなすべきことだったのか、
ということがわからなかったのです。
生きていて…彼は何を得たかったのかしら…?

ミュージカル『薄桜鬼』土方歳三篇

ミュージカル『薄桜鬼』土方歳三篇

ミュージカル『薄桜鬼』製作委員会

【閉館】日本青年館・大ホール(東京都)

2013/10/02 (水) ~ 2013/10/11 (金)公演終了

満足度★★★

面白い構成
長い土方篇をどのように2時間半程度のミュージカルに収めるのか、
そこにとても興味を持っていました。
観てみて納得。
そういうまとめかたをしたか、と。

ダイジェストのようでダイジェストではなく、
前2作を観たヒトには、
前作をフラッシュさせながら、
微妙なゆがみというか違いを感じ取っては、
今回は「土方篇」なのだと端々に感じたのではないかと思います。

今作は前2作に比べて、コミカルな部分が削り落されており、
各キャストの成長が随所に感じられました。
殺陣の組み方、歌、ダンス、演技。
それぞれに一歩前に進んだよに感じました。
また、斉藤一篇では、精一杯なところが見え隠れして、そこに好感を覚えてた松田凌さんの成長が素晴らしかったと思います。
表情や物腰、台詞への感情の込め方等、これからの活躍が楽しみです。

カーテンコールで現れた矢崎広さんの笑顔が晴れ晴れとしていて、
それがとても印象的でした。

今後、この『ミュージカル薄桜鬼』がどのように展開されていくのか、
そこにも興味があります。

ネタバレBOX

斉藤篇や沖田篇の楽曲がいくつも出てきて、
中でも、彼らが千鶴とデュエットしていた曲を彼らが一人で歌っているのを見ると、別の世界では彼らが彼らの千鶴と幸せになっていたんだ、ということが思い出されて、なんだか切なくなってしまいました。
それが狙いだったとしたら、見事にハマってしまってますね、私。

今回3公演観たのですが、
3公演とも、山南さんと平助が死んでいくシーンで、
涙をこらえることができませんでした。
残される土方さんを思い、
思いを託す平助や山南さんを思い、
耐えきれませんでした…。
真田十勇士

真田十勇士

TBS

梅田芸術劇場メインホール(大阪府)

2013/10/03 (木) ~ 2013/10/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

真田幸村についていきたい…!
さきほど帰宅したところです。
吉田兄弟の三味線の音、舞台装置、照明、衣装、殺陣、物語…なにもかもが私の好みでした。
パンフレットの写真を眺めながら、反芻中です。
思いきって行ってよかったです。
明日・明後日は既に別の舞台観劇予定で大阪に居れないのがくやしい。
日曜日に当日券を狙おうかしら…と思うくらい、
帰ってきたところなのに、もう一度、あの赤い鎧の真田十勇士のみなさまに会いたくて仕方がない…!

ネタバレBOX

柿喰う客の玉置さんを、柿の舞台以外で観るのは初めてでしたが、声ですぐにわかっちゃった。いい役だったなぁ。
栗根さんも声だけでわかっちゃった。
この二人が上川さんの次に気になって観ていました。

上川さんの真田幸村、本当に素敵でした。
久しぶりに義理ではなく、本心から立ちあがって拍手をさせて頂きました。
本気で惚れこんでしまったようです。
七味のサムライ2~琉球編~

七味のサムライ2~琉球編~

Rooter

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2013/09/27 (金) ~ 2013/09/29 (日)公演終了

満足度★★★★

面白かった~!
七味のサムライは、Rooter Live と呼ばれているように、
歌とダンスが満載の、ほんとライブのような舞台でした。
物語は、はじめ、一体どこに向かっていくのかしら?と
不安(笑)になる部分もありましたが、
最後はRooterらしいEndを迎えれてほっとしました(笑)

千秋楽ということもあり、
サービス(!?)もたくさんで、
うるっときたり、笑ったり、笑ったり、やっぱり、うるっときたり、
あちこちをくすぐられて、どうしてよいのやら?と。

恒例のくじ写真は、
加藤巨樹さんに選んで頂いた上、手渡しして頂けて、
本当に幸福な時間を過ごすことができました。

次回作も楽しみにしています。

ミュージカル『ドラキュラ』オーストリア・グラーツ版

ミュージカル『ドラキュラ』オーストリア・グラーツ版

フジテレビジョン

東京国際フォーラム ホールC(東京都)

2013/08/23 (金) ~ 2013/09/08 (日)公演終了

満足度★★★★

今でも音楽が耳に残っています
生演奏とはこんなにも迫力があるのか、と思い知らされました。
2階席で1度、1階席で1度の計2回、公演を観ましたが、
1階席の、音を身体で感じながら観た公演の印象が凄まじかったです。
その音楽に負けない出演者のみなさんの歌声。
気がつけば、頭の中に「永遠の命」や「夜の闇の中へ」が流れています。
また、いつか観たいです。

ただ、2階席で観た際、観劇態度のよくない方がいたのが残念でした。
ビニール袋のガサガサする音や、ケータイの鳴る音がしたり、
一部の最後の場面の途中で出ていく人がいたり、
長い髪の毛をバサバサと手で漉きながら前のめりで観る人がいたり。

折角の観劇なのだから、もう少し周りのことを考えて欲しかったです…。

アルテノのパン

アルテノのパン

ジェットラグ

赤坂RED/THEATER(東京都)

2013/06/05 (水) ~ 2013/06/10 (月)公演終了

満足度★★★★

パンとは何だろう…
「アルテノのパン」
「パン」ってなんだろう、と考えながら観ていました。
”その後の活躍”をする彼の名前を示すためだけ、
とは思えないし、と。

パンは生きるために必要なモノ。
アルテノにとってのパンは、
食べるためのパンではなく、
彼の思い(願い?やりたいこと?)そのものなのか…。

そんなこんな、考えることがたくさんある舞台で、
焦点を誰において見るかにより、様々な観方ができそうに思います。

父と息子の対立、
父と娘の対立、
一人の人間としての思いと部下としての思いの乖離…
ひとつの舞台の上で、さまざまな対比が描かれており、
すべてを飲みこむのには観客側も真剣にならざるを得ず。
でも。
すべてを飲みこまなくても、そこからチョイスして
自分の観たい舞台として観ることもできる、そんな舞台だと思いました。

ネタバレBOX

父・ジャンが語る言葉は、現実に対応するための「考え」であり、それに対して息子・アルテノが反論する言葉は「思い」を込めた言葉であり。
異なる言葉を話す二人は決して交わることもなく。
きっと誰でもどこかで経験したことのある場面なのではないかと思います。
「思い」が相手に伝わらないもどかしさ、その辛さ。
そこに共感する人が多いのではないでしょうか?

私的にはヨーコがアルテノに対して「バぁーーーーーーカ!」と本音をぶつけていくシーンが好きです。やっとヨーコの本気が見れた、と、セブンのようなことを考えて観ていました。

アルテノの一発芸、いろんなパターンがあるようですね。
「す」の字、「ポップコーン」、「シンデレラ」…
DVDでは全部観れたらいいなぁ…というのはわがままですか?
ミュージカル「冒険者たち」 ~The Gamba 9~

ミュージカル「冒険者たち」 ~The Gamba 9~

アトリエ・ダンカン

サンシャイン劇場(東京都)

2013/06/06 (木) ~ 2013/06/16 (日)公演終了

満足度★★★

ノロイ様の恐ろしさが倍増
想像していたよりも、はるかに本当に
ミュージカルで、まずそこに驚きました。
(すみません、甘く見てました)

舞台の上の空間をフルに使っての
ネズミとトリとイタチの戦いは、
見ごたえがありました。

船乗りネズミと町ネズミのグループ、島ネズミのグループ、
シオジ、そしてイタチの4つのグループに分かれて
それぞれがそれぞれの思いを歌で聞かせる場面には
圧巻されました。

トリのツブリの登場シーンは、
普通に「うわぁ!」って声が出てしまうくらいに
驚きました。

そして忠太の踊り!力強くって、本当に素敵でした。

ノロイ様、怖かったです。
記憶の中にあるノロイ様よりもずーっと。
ちょっと夢に出てきそうなくらい怖かったです。

結構、話のつまった、あの原作が
どのように料理されるのかを楽しみにしていましたが、
なるほど、こういう風にまとめたのですね。

個人的には、前半、ダイジェスト版のように話しがずんずん進んでいくところと、イタチ達との決戦の場面の場面展開が早くて、島の上なのか海の中なのか等の把握がすこし難しかったように思います。
なので、☆は3つとさせていただきました。

婦系図

婦系図

花組芝居

セーヌ・フルリ(東京都)

2013/05/12 (日) ~ 2013/05/18 (土)公演終了

満足度★★★★★

観に行ってよかった
私の中の「本読み」の定義がガラリと変わりました。
未だ私の目の前には主税が、お蔦が、お妙がいます。
お蔦は優しく微笑み、
主税はちょっとすまなそうに、
お妙はすこし寂しげに。
すこし離れたところから、
め組の惣助や、酒井俊蔵先生が、そんな三人を見つめていて。
…まだ『婦系図』の世界から戻ってこれていないようです。
それだけ引き込まれる世界が、そこにありました。
あぁ。お蔦のように、人を愛したい…。

私のダーリン

私のダーリン

東宝

サンケイホールブリーゼ(大阪府)

2013/04/20 (土) ~ 2013/04/21 (日)公演終了

満足度★★★

「鯉」しか覚えてない
事前にネットで評判をチェックしてから観に行ったのですが、
賛否両論の評判の内容は、どれも納得。

石川禅さん、坂本健児さんのお二人に流石だなぁ~と
感嘆のため息が出ました。

出演されてる女性3人が元宝塚ということもあり、
その色が結構出ていたような気がします。

若手俳優3人+1人(古川さん、大河さん、村井さん、町田さん)の
演技を目当てに観に行くと肩透かしを食らう、かな?

泣くポイント、笑うポイントを作ってくれているのですが、
私の場合、笑うポイントは少しずれてしまっていたようで、
それほど笑うことができませんでした。
泣くポイントは、少しうるっとした時に、隣の席の人が号泣状態で
鞄の中からティッシュ(かな?)をごそごそと出したりしているのを
感じているうちに、引いちゃってしまいました。

全体を通じては楽しいミュージカルだと思います。

ネタバレBOX

タイトルの「鯉」は、若手俳優3人+1人+αで
鯉の扮装で歌って踊る場面のコトです。

公演前に、「頭の上に鯉を乗せて踊る。」っていう噂を聞いて、
なんぞそれ?って思っていたのですが、
フタを開けてみると、なんて可愛らしい(笑)!

頭の上の鯉に合わせた、
錦鯉のような白地に赤や黒の斑点のついた、
ロングチェニックを身に付けた彼らが腕の下から脇についた
ヒレのような薄い布をひらひらさせたり、
首を振って頭の上の鯉を泳いでいるように震わせてみたり。

その仕草の可愛いこと!
帰ってきた私の頭の中には、その姿が強烈に残っていました。

ふまじめな観劇の仕方でごめんなさい。
早乙女太一主演公演  一 神州天馬侠 二 早乙女太一舞踊ショー

早乙女太一主演公演  一 神州天馬侠 二 早乙女太一舞踊ショー

明治座

明治座(東京都)

2013/04/10 (水) ~ 2013/04/27 (土)公演終了

満足度★★★★

楽しみました
神州天馬侠、なるほど、こういう舞台か、と観て納得。
老若男女、バリエーションに富んだ客層に対しての舞台だもの、
こういう作りでいいんじゃないか、と思いました。

分かりやすい笑い。
分かりやすい涙。

結構な年配の方でも、楽しんで帰れる、そんな舞台。
これは楽しまなきゃ損だな、と。

場面が変わるのが早いのは、少し気になりましたが、
でも邪魔になるほどでもなかったし、
変わる直前には、次の場面につながる台詞があるので、
混乱することもありませんでした。

出ている役者に関係なく、
みんなが楽しめる、そんな舞台だったと思います。

2部の舞踊は、流石の早乙女太一。
でも早乙女友貴くんも頑張っていました。

たぶん名古屋公演にも行きます、私。

右1列目という席柄のせいか、
端っこの芝居が見にくかったのと、
役者さん達が真ん中に集まると、
重なってしまって、やはり見えにくくなった場面があったので、
★1つ減らさせて頂きました。
あと、この席、かなり足元が狭かったです…。

ネタバレBOX

原作を読まずに観劇しましたが、本当に楽しめました。
先が見えないからこその、
これから彼らがどうなるのか…というわくわく感は、
読書してる時の楽しみと同じではないかと。

舞台終盤に訪れた2つの別れ。
まさかの、その展開と、二人の台詞やその表情に、
心をつかみ取られてしまいました。

そしてラストシーン。
え!?そこで終わりなの!?と思う反面、
なるほど、ここが終わりなんだ、という納得感。
原作でも、こういう終わりなんですね。
なんというか…「一部完了」的な、そういう終わり方。

140周年というと伝統ある格式ばった感じなのかしら、
と思っていたのですが、
あぁ、歌舞伎なんかと同じだ、というのが昨日の感想です。
娯楽なんですよね、芝居って。
分かりやすく笑って、分かりやすく泣いて。
そして、ラストシーンの後の物語を、芝居を見た人達と語り合う。
一日かけて芝居を楽しむ、そういう娯楽なんだなぁ、と。
なんだか明治座が好きになった一日でした。
魔界転生

魔界転生

rooter

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2013/04/05 (金) ~ 2013/04/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

殺陣!殺陣!殺陣!
堪能しました。

一度は島原で死んだ天草四郎。
不治の病で倒れ、夢半ばで亡くなった者たち。
魔界から転生してきたそれらの者達と、
柳生の里で暮らす十兵衛や左十郎といった柳生の人々、
それに紀州藩主の徳川頼宜達。

流石の殺陣。流石のダンス。流石の物語。
笑いあり、涙あり、そして、人の一生とは何か、という問いかけも。
Rooter、要チェックです。

できるなら明日も観に行きたいのですが…。
明日は元より用事があり観に行けないのが残念。
観に行ける人は行ったほうがいい。
きっと満足すると思います。

ネタバレBOX

1回のみの観劇なので、以下が日替わりなのかどうかは
明確ではないのですが…。

左十郎、この日は天狗様と戦っておりました。
見上げるような背丈の天狗様。
まずは一本刃の下駄を蹴飛ばしで脱がせ、
気をそらしたところで、泣き落とし。
憧れていたと告白して、魔力をもつ団扇を使わせて、
下駄が片方ないまま、空を飛ばせて、
着地に失敗したところをやっつけるのだそうです。
…なんなんだ、この想像力。
その場で考えるのでしょうか?
不自然すぎない、この流れ、ちょっとした感動です。

そしてカーテンコールの締めは
照人さんからの指名で松木さん。
「えぇ!?」な松木さんに客席から「頑張れー!」の声援が飛び、
みんななんだか、ほっこり気分に。
カテコの最後の最後の挨拶の時、
柄谷さんだけが、他のみなさんよりも
少し早く頭を上げちゃって、
周りをきょろきょろっと見回したりしてる姿が
なんか可愛かったです。
ミュージカル『薄桜鬼』沖田総司 篇

ミュージカル『薄桜鬼』沖田総司 篇

ミュージカル『薄桜鬼』製作委員会

サンシャイン劇場(東京都)

2013/03/14 (木) ~ 2013/03/24 (日)公演終了

満足度★★★★

エンターテイメントだなぁ。
殺陣あり、歌あり、踊りあり、笑いあり、涙あり。
面白かった?って聞かれたら、「うん。面白かった!」と答えます。
だってエンターテイメントだもの。

『薄桜鬼』というゲームを知らなくても、
新選組というものを知らなくても、
それでも楽しめるミュージカル。
知っていれば、
知らないよりも、もっと楽しめるミュージカル。

それがこの、ミュージカル『薄桜鬼』な気がしました。

頭を使う必要がなく(良い意味に取ってください)、
目の前で展開されている舞台を
観たままをそのまま受け取って楽しめばいいんだと思います。
でも逆に、
舞台観劇慣れしている方には物足りなく感じられるのではないか、
と思うので★はマイナス2。

秋にあるという土方歳三篇。
きっと観に行く予感がしています。
なので★をプラス1。

合計の★は4つ、とさせていただきました。

発情ジュリアス・シーザー

発情ジュリアス・シーザー

柿喰う客

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2013/03/14 (木) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

やはり舞台は生がいい。
結論。
柿喰う客『発情ジュリアス・シーザー』は女性が女性(女優さん)に惚れる舞台でした。
七味さんのアントニーのちょい悪っぽいところとか、
シーザーの可愛らしさ・こどもっぽさとか、
ブルータスの漢気とか、
キャシウス、キャスカ、ルーシアス…あぁ、全員に惚れてしまう…!

Ust配信でも見ていたのですが、
やっぱり生で見ると迫力が違いますね。
耳を震わせる空気の振動が違う。
音の伝わりが違う。
その場にしか生まれない独特の雰囲気も、
すべてが観客の喜怒哀楽に刺激を与えてくれて。

…明日も行きたい…と思ってしまう自分がいます。

ネタバレBOX

ネタバレ、というわけでもないのですが、

本日は「ガールズ・ナイト」ということで、
普段はアフタートークがある時間を使って
歌と踊りのスペシャル・イベントがありました。

慣れているヒトは知っていたのか、
ルミカを持参してきている方もいらっしゃいました。

歌は、ウェディング・ペルやら、三年目の浮気やら、
プレゼント(ジッタリンジン)やらと、
とっても懐かしい曲が満載で私的にはとっても幸せでした。

ラストは中島みゆきの「わかれうた」。
七味さんともう一人のかたとで、
舞台の上で寝っ転がったまま
♪道に倒れて誰かの名を~♪
とはじまったのには、びっくりというか、なんというか。

あぁ。
楽しかった。

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