満足度★★★★
パンとは何だろう…
「アルテノのパン」
「パン」ってなんだろう、と考えながら観ていました。
”その後の活躍”をする彼の名前を示すためだけ、
とは思えないし、と。
パンは生きるために必要なモノ。
アルテノにとってのパンは、
食べるためのパンではなく、
彼の思い(願い?やりたいこと?)そのものなのか…。
そんなこんな、考えることがたくさんある舞台で、
焦点を誰において見るかにより、様々な観方ができそうに思います。
父と息子の対立、
父と娘の対立、
一人の人間としての思いと部下としての思いの乖離…
ひとつの舞台の上で、さまざまな対比が描かれており、
すべてを飲みこむのには観客側も真剣にならざるを得ず。
でも。
すべてを飲みこまなくても、そこからチョイスして
自分の観たい舞台として観ることもできる、そんな舞台だと思いました。