満足度★★★
盛りだくさん
笑いあり涙あり、コメディもシリアスも冒険も恋愛も詰め込まれた舞台。
主演の矢崎さん目当てで観劇しましたが、大きな舞台でマイクを通した演技ばかりを観てきたので、小さなハコでマイクを通さない生声での演技はやはり別の楽しみがあるなと思った。
アート系クリエイティブ系の仕事につくことを一瞬でも夢見た事がある人にとっては、かなりグサグサと刺さる台詞の往航で胸が痛い。
ただ、ちょっと矛盾する言動があったりして引っかかる部分もあったり。
満足度★★★★
パンとは何だろう…
「アルテノのパン」
「パン」ってなんだろう、と考えながら観ていました。
”その後の活躍”をする彼の名前を示すためだけ、
とは思えないし、と。
パンは生きるために必要なモノ。
アルテノにとってのパンは、
食べるためのパンではなく、
彼の思い(願い?やりたいこと?)そのものなのか…。
そんなこんな、考えることがたくさんある舞台で、
焦点を誰において見るかにより、様々な観方ができそうに思います。
父と息子の対立、
父と娘の対立、
一人の人間としての思いと部下としての思いの乖離…
ひとつの舞台の上で、さまざまな対比が描かれており、
すべてを飲みこむのには観客側も真剣にならざるを得ず。
でも。
すべてを飲みこまなくても、そこからチョイスして
自分の観たい舞台として観ることもできる、そんな舞台だと思いました。
満足度★★★
凡庸
絵画オークションを巡る、バイヤーの利潤率アップ作戦顛末。主張としては、アーティストの精神論を資本の論理にぶつけた作品。そこに恋愛、後継者問題などを絡めた。
然し、大仰な演技をする役者が何人も居て、わざとらしさが鼻につく。中で気に入ったのは、トト役の抑えた演技、女優ではオーロラ役が、育ちの良いお譲さんを自然に演じた。
舞台美術はまずまず上手なでき、シナリオには工夫が無い。19世紀的なアーティストVS資本という対立をそのまま持ってきているのは芸が無い。演出も、もう少しキチンとダメダシをすべきだろう。
満足度★★★★★
小気味いい娯楽作品♪
懐かしいアメリカドラマのような味わい。
後半、ぐっ。。ときつつも、決して湿っぽくならないテイスト。
テンポよく、コミカルで後味がいい作品でした。
特に、アルテノの幼なじみ3人組(矢崎広さん、小橋めぐみさん、坂口辰平さん)がよいです♪
満足度★★★
女性陣に注目
初日観劇。チケットを受け取ったらまさかの最前列、首が痛くなりながら拝見して参りました。
あの豪華なセットは中央から後ろで見たかった…!とても素敵でした。
衣裳も豪奢で、この劇場の公演にしては高めの価格設定に、密かに納得しました。
主役の矢崎広さん目当てに伺いましたが、見ていて最初にはっとさせられたのはオーロラ役の野呂佳代さんでした。
もしかして彼女のありのままなのではと思わせるような、無垢さと透明感がありながら、きちんと迫力を出すところで出せていて、お嬢様特有の冒険心もとっても可憐で愛らしく。ぐっときました。
ピエロ的なアイドルポジションのアポロ(山本真由美さん)とパピコ(荒弓倫さん(江古田のガールズ))が、とびきりコミカルに盛り上げてくれてるので、もっと笑いたかったです。ソゥキュート!キャッチーな衣裳、ツボです!もっとはじけちゃっていいんだよ!
公演パンフレットは1,800円と少々お高めですが、しっかりした紙質なので撫でながら楽しもうと思います。