エデンの園
Performing Arts Theater Company GEKI-kisyuryuri
KISYURYURI THEATER(東京都)
2018/06/04 (月) ~ 2018/06/10 (日)公演終了
満足度★★★★
この国には「縁側」なる文化がある。
物理的に述べよう。「内」と「外」との「中間」だ。「内」のままに生活しつつ、同時に、草木や野鳥類など、「外」を取り入れる機能を有している。
劇場が そうだった。
モクモクとエナジーの充満する演劇的「内」において、たえまなく路上を行き交う「外」の音、それは、自動車の排ガスである。
劇場近くで 赤ちゃんをあやしていたのは もんぺ姿の外国人だったナ。あぁ、偉大にしてみずぼらしき姿。そして、集合団地では、毎日毎日ガキを叱りつける母親の怒声が響いている、「ハイツ」という近代的な名を戴いて。
前座に費やした本篇10分は その延長線に映ったのである。「縁側」で、男のおぶっているのは生気のかげりつつある白装束の女性。あんな「外」だったから怪談にしか映らない。
恋人か、それとも、師匠と弟子の関係なのか。
決定づけられた物語を 2人で辿るように、心が通じ合う。
端々に昭和の公務員臭。強烈だろう過去/心情と反比例する かすかな動きに、みいってしまう。
いやぁ、音響とかワンオペで切り盛りする劇団員も たいへんですネ。
日の出政府のW杯
ZIPANGU Stage
萬劇場(東京都)
2018/05/16 (水) ~ 2018/05/20 (日)公演終了
満足度★★★
時事ネタでいうと「ニュースペーパー」が知られているが、彼らはコントだ。やはりコメディにはコメディの良さがある、違いは不明だが。
さて、ときは近未来、W杯で対戦することになった🇯🇵対🇹🇷であるが、そのテレビ中継を無性に観たいという「国の広報マン」がいた。番記者や政治家を巻き込むドタバタで笑わせる。
リアリティに関しては「お付き」の欠如が気になった。国を指令する政治家が単独でウロウロする、というのはまずあり得ないからだ。そこは脇役でいいので必要だろう。
また、国の存亡を軽く見過ぎていたと思っている。「平和」というのは現場の意思疎通の些細なズレで崩れるものだ。本作の状況をリアリティでもって考えて、政治家はクビをま逃れないだろうし、場合によっては辞職で済まないはずだ。
サッカーの解説用語が妙に 一致するのも おかしい。これは知識がはじめにあって、個々の役者に当てはめたのだろう。
そのシーンまで魅力的な役柄をみせてくれただけに残念だった。
しかしながら、近未来白書としては上出来である。国会での裏舞台など、詳細に学んだ形跡がみられるし、なにより、2ヶ月後を書くから過渡感に溢れる。
「国の広報マン」、最初は できる男だったのに、私物化するにつれ印象は180℃変わっていく。はっきりいって素晴らしいものを目撃した。
コイズミ・タエコ
A.R.P
千本桜ホール(東京都)
2018/05/30 (水) ~ 2018/06/03 (日)公演終了
満足度★★★★
オーディション会場の設定は「千本桜ホール」という。だからか、周辺の地形を具体的に話すのであるが、妙な一体感を演出する。
「松屋で飲もう」の座長の提案には笑えた。
この人物は後輩に対して敬語を使ってしまう習性があって、チャーミングに感じる。
舞台では壁がけ時計が刻む。
オーディション課題における「60分間」を併化するための措置と思う。
しかし役者を観ていたい。
役としての劇団員は十人十色よろしく滑稽で掴みやすい人柄だ。
密室サスペンスが邪魔をするくらいだったと思う。
浅黒い俳優を「インドネシア人」とするなど、浅はかな当て書きであるが、そうした アンサンブルが心地いい。
空観
ヒンドゥー五千回
座・高円寺2(東京都)
2018/04/25 (水) ~ 2018/04/26 (木)公演終了
満足度★★★★
日本ではないことは確かだ。
19世紀的装いの男女(民衆)が、私たちには理解しえない言語でやりとりしている。
イントネーションからいったら南米系(ポルトガル語)だと思う。だが、やや土着をも匂わせている。東南アジア系なのかもしれない。
こうした、「仮想の国」の、システマチックな共同体の中を、試験管を通して眺めるようである。
民衆が勤める工場、といったふうに描写は具体的だ。それは、討論のシーンにおける 沸き立つ発展途上性を合算して、よもや歴史の一部であるかのような錯覚を生じさせる。
「仮想の国」では、民衆が群れとなって牛となる。身体表現についても書きたい。システマチックな共同体の、もっとも「周縁」を生の人間が演ずるからだ。
現代舞踊だとは主張はしないところが これを特徴づける。
ARTE Y SOLERA CONCIERTO Vol.24
ARTE Y SOLERA 鍵田真由美・佐藤浩希フラメンコ舞踊団
めぐろパーシモンホール(東京都)
2018/04/21 (土) ~ 2018/04/21 (土)公演終了
本場・西班牙が揺れている。
今宵、都立大学を揺らしたのは帰属問題ではなく、フラメンコだ。
スクールでレッスンを受講する生徒さんが たぶん、勢揃い。30人超だったろうか。
かの小林幸子さえ眩いと述べたか述べてないかの カラフル衣装に ポツンと紳士。生徒なのか、わからない。
70代の痩せ型・ロマンスグレーのステップが、今宵も あなたの心を酔わせます。
怒ったのは、スマートフォンを掲げる若い女だ。はっきりいおう。台無しだった。
一部と二部の間にアナウンスされて ブツブツ呟いてたが、こんな奴、即注意してしまえ、と小林幸子も主張するはず。
あの女、 染色してたっけ。
白髪もピンからキリまでである。
Bye-Byeレストラン!
バズサテライト!!
新宿スターフィールド(東京都)
2018/04/18 (水) ~ 2018/04/22 (日)公演終了
下ネタを発しない役柄がいない。
いや、正確には品行さん もいるのたが、下ネタというループがつづく。
売れない「洋食屋」の引き払いの 話。ドタバタする。笑いあり、人情あり、涙あり、という古典だ。
すっきり まとまっている。
そして、具も出てる。
(商店街の幕の内弁当か!)
ついでの「いよッ!」は、通り一遍の古典からのクライマックスだ。
店主は薄っぺらい。20年の料理歴なのに、まずいという とてつもない斬新さ。
声を被せすぎではあった。
下ネタだって、誤解元の「おもちゃ」(幼児用)は何度も登場させてはダメ!
忘却論
華凛
ワーサルシアター(東京都)
2018/04/18 (水) ~ 2018/04/22 (日)公演終了
水槽が四つ、等間隔に置いてある。
金魚はいない。藻だけ生えている。
6人の女子高校生が、いまだ帰ってこない母親を待つ、七夕の日。
ここで ふと考える。
15歳〜18歳の間に6人も産まれるなど、現実的なのか。
双子はいない。
そこからイリュージョンとして観ようと思った。
楽曲はチグハグしている。
往年の名曲が流れたら、つぎはJメロという具合に。
イッショクタン演劇。
しかし、彼女たちは 水槽のごとく等間隔で踊ったりする。
その光景は煌びやかで、内面的・断絶的な物語との対象を成すのだ。
あぁ、スタイリッシュ。
客層は男性が中心だ。
もっと幅広い層に観てほしい。
6番シードの お姉さん… のような。
歌姫、ネバーダイ!
ライオン・パーマ
上野ストアハウス(東京都)
2018/04/19 (木) ~ 2018/04/22 (日)公演終了
満足度★★★★
何処にでもいる、ごくありふれた、未来の家庭ー。
そろそろ夕食の時間だというのに、トートバッグを持って、出掛けようとしている「妹」。居間では、職人がたきの「父」が日曜大工さらながらに作業中だ。
「母」は 尋ねる。すると「妹」は ある本を誇示した。
そう、ここは、チカにとって、ごくありふれた、未来の家庭…なのだ。
「番外編」と銘打つだけに、今回はハードボイル・ファンタジーを より感じさせる内容だった。
多役!当て書きというか、仏教における応報ともなっているのだろう、それが 実にシニカルだと思った。
ハードボイルド・ファミリーのシラカワタカシも、リアルにライオン・パーマだ。
そうか、そうやって廻っていくのか。
春木の歌が絶対的にうるわしいから、もう、歌謡劇にしちゃおう。
正しい顔面のイジり方
スマッシュルームズ
シアター711(東京都)
2018/04/04 (水) ~ 2018/04/08 (日)公演終了
満足度★★★★
フィクションだとは判っている。
けれど、実在のヒトを題材にした以上、やはり迫真をもって、時系列で観ないわけにはいかないのだ。ドキュンメタリなのだ。
「ネタバレは控えてください」ーとのこと、実相は藪の中としよう。だがしかし、群像劇と呼べなくもないし、女と男のメリーゴーランドと呼びたい それは感情をシリアスに乗せているのである。
アレルギー/日曜日よりの使者
feblaboプロデュース
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2017/11/02 (木) ~ 2017/11/04 (土)公演終了
あれから相当の年月が経ったと思う。
東北人だって、演劇くらい大丈夫だ。
相当の年月が経ったので「鎮魂」と無関係であっていいはずだが、イノベーション、イノベーションと叫ぶ人と ともに そうではない人がいたっていい。
だから、いい。
本作品は短篇だった。
一作目は喫茶店における男女の密室劇。
白熱灯が、戯曲性を いやおうなく浮かべていき、女のトリッキーさは いよいよ愉快に思えてた。
(男は「怒り」に収斂してしまい、感情の空白がなかった。年齢設定も よくわからない。そのため 場を活かせず、間延びした)
二作目は やはり喫茶店における密室劇、 登場するのは老人だった。比較論になって申し訳ないが、一作目より、コミカルでエッジを効かせている。
笑顔。(すまいる)
劇団光希
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2017/09/06 (水) ~ 2017/09/10 (日)公演終了
満足度★★★★
満席だった。
幕を降ろした北池袋といえば日本有数の「ヤバい街」、であるが、開演前の その喧騒は巣鴨でもあった。
それもそのはずだった。
この回は座長・音無ミ弥の お友達が 見渡すかぎり集っていたからだ。
ある意味、アウェー…。
さて、 声援をうけたわけではないだろうが輝いていたのは音無と思う。
フィクション・モテギモテオ
ライオン・パーマ
駅前劇場(東京都)
2017/08/17 (木) ~ 2017/08/20 (日)公演終了
看取りたがる男たち
劇団東京晴々
cafe&bar 木星劇場(東京都)
2017/03/03 (金) ~ 2017/03/05 (日)公演終了
訝りとでもいおうか。ごくまれに遭遇する社会人劇団の立て看板だ。よしんば、演劇に身を粉にする人間が、「演じる」を生業とし、掛け持ちせず、悠々自適に春を謳歌するなど、およそ1割以下だからである。 そのマジョリティは非正規だったりする。
ということは、立て看板が意味するのは、「社会人」の、「社会人」による、「社会人」のための副業なのか。そういった訝りを四隅に準備しつつ観劇したと白状すれば 元も子もない。が、なるほど、「社会人」の方が、この舞台を100倍楽しめよう。
つまり、扱う題材が、財産と肉親という、極めて身近なステータスだからである。それぞれ性格を異にする兄弟を、義理の弟にからめ その「下心」をみせつける。 ホームチックな作り方でいて、やはり おどろおどろしい。
たわいない会話劇に放心していた観客に、インナー的な様相を込ませていく 。そして、その流れは、じつにドラマティックでもある。
さらば、ブラックローズ
ライオン・パーマ
萬劇場(東京都)
2017/02/01 (水) ~ 2017/02/05 (日)公演終了
満足度★★★★★
「まだ はじまってません!」
そう案内しつつ、シュールに本編へ。
これは、毎度おなじみと呼んだら失礼だが、いいんだ。
ハード・ボーイルドなんだもの。
「朽ちてこそ、また」である。
地方まわりの劇団と、どの街にもいそうな典型の家族、「夜の世界」。
これら三様の それが、哀愁を漂わせ、絡んでゆく。もちろん笑える。「演劇頂上決戦」の見出しそのものとなる興行は、朽ちた大人に捧げるハード・ボーイルドだった。
天召し-テンメシ- 【第28回池袋演劇祭参加作品】
ラビット番長
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2016/09/15 (木) ~ 2016/09/19 (月)公演終了
満足度★★★★
「小劇場の総合力」
「将棋を指す」とはいうけど、暗闇に光る、煌々とした 「一手」は、全霊を捧げる棋士の心をも映すようだ。
たまんないよね。「将棋」が題材なんだけど、一代記と呼ぶべき人間模様だぜ。「回想シーン」かすら班別つかずに一回きり?入れ替わる。これが在り来たりの一代記でなくす妙薬なんだよな。
申し訳ないけど、この舞台の「美術衣装」、羽生サンを超えたよ。どうしてかって?「スーツ」がすげぇジェントルマンだった。生地もいい。90年代の時代性を「スーツ」に込めたんだろうけど、あれ、買えるかな、西武百貨店本店で。
ギンノキヲク2
演劇制作体V-NET
TACCS1179(東京都)
2016/06/15 (水) ~ 2016/06/19 (日)公演終了
満足度★★★★
ここまで容姿をネタにするとクレームくるぜ(笑)
「前説」を えらく推してたのにはワケがあった。。。
日本で介護サービスは雨後の筍のように続出しているが、この産業は、「聖人君子」扱いさ。
優しさの若い人材が お年寄りを手厚く世話する、ってね。
でも、虐待の宝石箱やあ、よろしくブラックなのも ある一面そうであるわけで、「聖人君子」は おかしい。
その点、この舞台にでてくる職員は「人間味」を醸しており、押し付けがましい「聖人君子」ではない。(奉仕ではなく、労働に準じてる)だから嫌悪感はゼロだ。
コメディの狙いどころは 抜群の安定感。演者の容姿を「笑い」にするのだが、「笑っていいのか」「いや、笑ってあげよう」という矜持もあり、これが独特だ。
あしたのジョー
劇団め組
すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)
2016/05/25 (水) ~ 2016/05/29 (日)公演終了
満足度★★★★
講談社は公認すべきでしょ!
『あしたのジョー』って、数年前、某コーラ飲料 のイメージ・キャラクターに起用されてたけど、世間一般は「男臭い」ってわけでさ。驚いちまったのは客席よ。「丹下のオッサン」そっくりな中年男性が数人いらっしゃり、終演後はさ 昭和風情で錦糸町までの道のりを跋扈してんのよ。もうちょっと めかけの肉体してたら「おい、ジョー!!」なんて声かけられたろうよ。
め組の常連ばっかし じゃなかったのさ、きっと。ガキだった時分、漫画やテレビ・アニメで『あしたのジョー』に熱狂したドンピシャ世代だと思うのよ、「丹下のオッサン」組は。
おいらが何に号泣しそうになっちゃったって、力石役の「役作り」さ。あの俳優は 普段は ぽっちゃり体型で、お世辞にも「減量中」じゃないのよ。その俳優がさ、(ジョー役含めてだけど)若い娘を興奮させちまったわけ。
ハリウッド映画で「役作り」の雄と称するロバート・デニーロは、聴いた話によるところでは頭部まるごと脱毛したそうだぜ、毛根ごと。後々のキャリアでは大幅なマイナスだけど、「一作品に もてる魂 ぜんぶ、注入する」っていう見本市の示しよ。
俳優陣も「ちばてつや先生」に叱られない舞台を目指す気持ちに溢れていたよな。もうちょっと め組の「らしさ」を強調してもよかった、ようするに外してもよかったけど、その上演時間を確保できるなら 後半はしょるなよ、っていう議論も アリだわ、これ。
サラリーマンやすおの昭和夢見伝
劇団活劇工房
明治大学和泉校舎第二学生会館地下アトリエ(東京都)
2016/04/28 (木) ~ 2016/05/01 (日)公演終了
満足度★
彼らに演劇をする資格はない
開演時刻18:30の ところ、明大の構造に 迷ってしまう。到着したのは18:40だった。「当日券」のつもりで、その旨を申し付けたのだが、「当日券は切れている」とのことだった。
土・日の4公演とも予約状況は余りがあるのに。
SNSで 「当日券が わずか」の旨はアナウンスされており、客席が逼迫した状況であることには間違いないのだが、普通、小劇場界は よほどのないことがない限り、客を迎えいるのが伝統だ。
某劇団は立ち見、また、ある劇団は通路にパイプ椅子だ。演出上の事情により途中来場を拒むケースも あるだろうが、果たして、チラシを読んで後者かと思うか。
活劇工房には小劇場界に みられる「必死さ」が 足りない。さては無料公演を甘んじ、「来るものを拒む」ことを 選んでいるようだ。
(一般的な話。開演5分前からは予約はキャンセルがスタンダードだ。
無料公演なら 尚更だろう。彼らは 学生劇団ガラパゴス化現象とも呼べる病にかかった病人なのだ。考えてみるがいい。30分待っても、60分待っても 来ないかもしれない予約者の架空の姿において、たった今、目の前にいる観劇希望者は どうだってよいわけだ。
遅刻者拒否だった舞台の評判は もっぱら クレイジーである。だが、彼らは、演出上の都合ではなく、いや、それはキャパシティでもなく、薄汚れた常識まみれの縁故主義だ)
星の果てまで7人で
トツゲキ倶楽部
「劇」小劇場(東京都)
2016/02/24 (水) ~ 2016/02/28 (日)公演終了
満足度★★★
土田卓の独壇場じゃん、オチは高校演劇チックだし
※職業ランキングの常連が「宇宙飛行士」ね。ひょんなことから任せられたら どこかしこのヤングピープルも「国家的偉人」ってわけで、『地球は青かった』のガガーリン氏が そうよ。日本に やってきた暁には沿道の歓声が ひっきりなしだったらしいぜ、文献によれば。いっとくけど大学の人間科学部の源流はNASAだからね。あのね、宇宙飛行士がホームシックにかかったり、色恋沙汰おこしたら国家的事業の数百$億がパーじゃん。米国式マネタリズムが、密室における そういうザレごとを 調べようっていう人間科学を 生んだのさ。
※俺からすれば 脚本の飛葉 喜文氏、宇宙飛行士を描くにあたっての ツメが甘かったといわざるをえない。メディアは宇宙空間を「滞在」って書くけどさ、おいおい、「擬似」は とっくのとっく何ヶ月も 経ってるわけじゃん、地球の専門施設でさ。4年間、恋人に逢えず「帰りたい」っていう問答、これ、イライラしたよ、マジ。だって、宇宙飛行士は人間科学の申し子さ。おいおい、デトロイトの街を闊歩してる そこらへんのヤングマンじゃねえんだからよ。
※「口コミが命」って挨拶するわりに客層が幅広いのよ、『トツゲキ倶楽部』。ただし、土田卓のファンらしき層が客席下手を管理しちゃってさ、これがまた 黄色い声じゃん。おいおい、上手は70歳がいいとこのジイさん連中だったぜ、俺の鑑賞回は(笑)
こんなにも相性悪かったんだね。信号、届いてますかーってね。
広域指定集団雀組 第1幕『船出』
雀組ホエールズ
ステージカフェ下北沢亭(東京都)
2016/02/18 (木) ~ 2016/02/21 (日)公演終了
満足度★★★★
キングオブコントいけるぜ。担いで女子校に浸入すんなよ(笑)
※広域指定集団って称するモンだから「神戸雀組」かと 思ってたけどね。「笑いに特化」したらしいのよ。70分のコント・ショーでしょう、これ。グリコのオマケよろしく、漫才、マジック、踊り、まで 付いてるんだぜ。おいおい、「神戸雀組」が目指してる未来を教えてほしいね。
※さすが下北沢界隈で地道に演劇活動を続けてきた団体だけは あった。ただし、口上はイマイチだわな。コントを拝見してもよ、作り込んだ「笑い」や フワフワの「アドリブ」が交錯してるわけよ。
俺からすれば口上こそ「アドリブ」で客を 沸かせなきゃいけないんじゃないの?『麻呂』のオジサンとかウズウズしてたぜ、たぶん
※木の妖精が扮した「ストリップ」は 例えようない趣味だよな。お笑い芸人で似たような奴がいるんだよ、実は。30歳過ぎのスッポンポンと「タライ」の組み合わせだぜ。宴会じゃねえんだからよって芸風を改変させてやりたかったんだけど、どうなのよ。俳優が その上いっちゃったぜ、おい。
だって、観客が「ガチだ、ヤベエ!」って 思わず しゃべっちゃったんだからよ「ストリップ」中に。男性が「ガチだ」て叫ぶんだから80パーセント、ガチだぜ。耳が真っ赤だったのが最前列の若い女性さ。
こういう世の中だし、コンプライアンス的な話、一応 お断りいれておくか。国外退去は やっぱし 「神戸雀組」にとってマズイからね。
「安心してください、ちゃんと履いてます」