満足度★★★
時事ネタでいうと「ニュースペーパー」が知られているが、彼らはコントだ。やはりコメディにはコメディの良さがある、違いは不明だが。
さて、ときは近未来、W杯で対戦することになった🇯🇵対🇹🇷であるが、そのテレビ中継を無性に観たいという「国の広報マン」がいた。番記者や政治家を巻き込むドタバタで笑わせる。
リアリティに関しては「お付き」の欠如が気になった。国を指令する政治家が単独でウロウロする、というのはまずあり得ないからだ。そこは脇役でいいので必要だろう。
また、国の存亡を軽く見過ぎていたと思っている。「平和」というのは現場の意思疎通の些細なズレで崩れるものだ。本作の状況をリアリティでもって考えて、政治家はクビをま逃れないだろうし、場合によっては辞職で済まないはずだ。
サッカーの解説用語が妙に 一致するのも おかしい。これは知識がはじめにあって、個々の役者に当てはめたのだろう。
そのシーンまで魅力的な役柄をみせてくれただけに残念だった。
しかしながら、近未来白書としては上出来である。国会での裏舞台など、詳細に学んだ形跡がみられるし、なにより、2ヶ月後を書くから過渡感に溢れる。
「国の広報マン」、最初は できる男だったのに、私物化するにつれ印象は180℃変わっていく。はっきりいって素晴らしいものを目撃した。