ちゃたらーの観てきた!クチコミ一覧

181-200件 / 253件中
熱の華

熱の華

セカイアジ

OFF OFFシアター(東京都)

2012/02/18 (土) ~ 2012/02/22 (水)公演終了

満足度★★★

私の・・・
私のほうに原因があるのですが、時間軸について行けず、頭の中で整理しているうちに置いて行かれた感。すみません。
舞台も素敵ですし、役者さんも良かったです。
70年代の雰囲気は出ていました。学生闘争とかヒッピーとかフラワーチルドレンとか。

(以下ネタバレ)

ネタバレBOX

あの花の種(絶望)をばらまくことが、何故全世界の核排除につながるのかなと、堀川のやろうとしていたことの意味が良くわかりませんでした。
助手の女の子の「身体が笑っている」のも、副作用だと思っていたらそうじゃなかった。また、「時計をなくした」という会話の場面と時計を捨てた場面は、当然捨てた時間の方が先だと思うけど、そう考えると・・・・・・などなど混乱してしまい、かってに謎が謎呼ぶ状態を脳内で拵えていたために、ラストはかえってあっけなく「え、これで?」とか思ったのが自分的敗因です。

2回見たら、もっと楽しめると思います。

刑事さん、ケンドーコバヤシっぽかったです。
堀川さん、ものすごく細くて異様な感じと、毎回同じように振りまわす握りこぶしが良かったです。
ワンダース・インベーダー

ワンダース・インベーダー

ジャイアント・キリング

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2012/02/17 (金) ~ 2012/02/21 (火)公演終了

満足度★★★★

気楽に見たら楽しい芝居
でも、真面目にみたら憤るかもしれません。

台詞で説明する部分が多かったので、そこがちょっとダレました。
役者の皆さんにはとても好感をもてました。
開演が5分遅れたことを終演のあいさつで謝られましたが、5分遅れはデフォだと最近は思っていたので、ちょっと感激しました。
で、☆一つプラス。

ネタバレBOX

真剣に考えたら人間がペット化されるという嫌な話なんですが、全体的にリアリティがないので、楽しく見ました。
サンソンくんが石原さんに連れて行かれたというオチに笑いました。

正直、ストーリーは昔からある話で、ちょっと古いかなと思いました。

三婆のひとり(メガネをかけていた人)がとても良かったです。
ああいうおばあちゃん、います。
こうして二人は幸せになりました、とさ

こうして二人は幸せになりました、とさ

MacGuffins

上野ストアハウス(東京都)

2012/02/17 (金) ~ 2012/02/19 (日)公演終了

満足度★★

うーん
正直、脚本も役者も舞台美術(映像のみ)も、全てがイマヒトツ・・・の印象を受けました。
あまり心動かされませんでした。
しかし、泣いている人もいたので、私の感性の問題とも思えます。

役者さんたちの熱演は伝わってきました。
しかし大声、オーバーアクション、変顔、変ポーズは要らないんじゃないかな。本題の泣かせる話だけだったら、もっとすんなり見られたかも、です。

すみません。ありがとうございました。

ネタバレBOX

主人公の男女が白と黒、そのほかのお友だちが赤、青、黄色・・・という衣装はクレヨンを意識したのだと思います。
しかしながら、稽古着にしか見えず(足元も運動靴だし)小道具が一切ないので、体育館での舞台稽古を見学しているような感じでした。

舞台美術と呼べるものが全くなく、肝心なところでの映像は、本来舞台の役者が醸し出すべきものをイメージ映像に補完してもらっているような印象を受けました。
でも、これは本当に個人的な好き嫌いの問題だと思います。

全く同じ役者がシャツ一枚着替えずメガネ一つかけず色々な役をするのですが(文房具屋の社長夫妻、ヤクザとその情婦、フィリピンパプの従業員、島人などなど)、演じ分けているという様子はあまり無く、役者の台詞で「あーこれはさっきの人と違う、別人なのね」と客の方で解釈する。コントとかではよくあるお約束ごとですが。見る側の思いやりとか想像力が大事です。

ちょっと辛口になってしまいましたが、主役サチ役の女優さんは、健気で心惹かれるものがありました。横顔がすごく魅力的だと思いました。
(叫んだり突っ込んだりは今一つでした)
また違った形で見たいです。

A-K change Ga jammer

A-K change Ga jammer

カカフカカ企画

劇場MOMO(東京都)

2012/02/15 (水) ~ 2012/02/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

2回目
2回目もやっぱり面白かったです。
前日声が枯れていた「演出する男」、なんと声が出ていました。
すごいなあ、あれだけ枯れていたのに治せるものなのか。
おかげで細かい突っ込みも聞き逃がすことなく、思いっきり笑ってきました。

そして、意外だったのが、ここに来て見たら私以外の書き込みの星の数が少ないこと(笑)
なんか昔、『すごいよマサルさん』が面白い!と周りに勧め回ったところ、一部の友人から「ごめん、わからなかった」と返されたことを思いだしました。

まあ、笑いのツボって人それぞれですからね、そういう意味では、私のツボとこの脚本家の高山銀平さんのツボは、かなりあっているのかもしれません。
それで、気になる人にも唐突に登録してみたのですが、そうするとますますこの書き込みが「知り合いのヤラセ」みたいに見えちゃうかなとよけいな心配もしています。

ほんと面白かったですよ。
最後のgdgd感も嫌いじゃないです。

ネタバレBOX

奇しくも連日で見たのでコントABの両方見ることができました。

「本能寺が変」に出てきた赤ちゃんは、役者さんのお子さんですか?
大音量の中で、最後は泣いちゃって、なんか心に傷がつかないかだけが心配でした。
将来立派な役者さんになってくれるのなら良いのですが。

あ、あと4Dミッションカード、私の隣(通路挟んで)に座っていた男の子が、ものすごく熱心に嗅いでいて・・・芝居が進行していてもずっずっとこすって嗅いでいた様子が、可笑しくて苦しくてたまりませんでした。彼にはゴメンなさいと思いつつ。ありがとうございました。

A-K change Ga jammer

A-K change Ga jammer

カカフカカ企画

劇場MOMO(東京都)

2012/02/15 (水) ~ 2012/02/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

ものすごく笑いました
最初は小ネタをつなげたコント中心のお芝居なのかと思っていましたら、ちゃんと後からつながって、しっかりしたひとつのお芝居になっていました。
4Dの謎もわかりました(笑)
ベタなギャグもたくさんあったのですが、陳腐にも下品にもならなかったのは、ひとえに演出と役者さんが上手かったからでしょう。
本当にたくさん笑わせていただきました。
最近で一番というくらい笑いました。
ありがとうございました。

ネタバレBOX

あの「声の枯れている人」の解説や効果音がとても良かったのですが、いかんせん、声が枯れていて聞きづらかったです。返す返すも残念。
絶対面白いこと言ってる!という時に、聞き取れなかったのが、悔しいです。

帰り急いでいたために、アンケートに答えられなくてすみませんでした。
お気に入りホストの順位、ここで言っても良いですか。
千本木さん神陣寺さんオム林さんがフツーにカッコよくって素敵だったのですが、あの名前もわからない丸顔でメガネの日和見の台詞のない人が、一番気になりました。
最後、舞台の奥から様子をうかがい、形勢が逆転した時にはしっかり戻ってきているあたり、台詞がなくってもしっかり笑わせてくれました。

でも、実は、一番気になった役者さんは「無駄に身体を鍛えている」ねるねるねるねの女性です。あの人の顎のあたりが忘れられません。
あんまり気になるので、明日も見に行こうかなと今悩んでいる次第です。

追記 
悩んだ(スケジュールのことだけ)あげくに、先ほどチケット予約しました。
また明日も見られて嬉しいです。
バックギャモン・プレイヤード

バックギャモン・プレイヤード

カムヰヤッセン

吉祥寺シアター(東京都)

2012/02/09 (木) ~ 2012/02/13 (月)公演終了

満足度★★★

考えることがたくさん
あまりにたくさんのことが詰め込まれていて、正直、消化不良。

役者さんの熱演は素晴らしいと思うのですが、その演技に熱がこもればこもるほど、私の熱は引いて行きました。すみません。

その理由は、次々に起きる出来事やそれに対する舞台上の人々の対応に、微妙に違和感を覚えたからだと思います。
そのため登場人物の誰にも共感できないまま、重苦しいものを飲みこんだような感じでラストまで来ました。

自分勝手な人、責任を取らない人、愚かな人、賢い人、知ったかぶりだけの人、いろいろたくさん見せられました。
確かに今の社会での「あまり知りたくないこと、でも知った以上は考えないといけないこと」の課題はたくさんありました。
ありすぎたのが、残念でした。

ネタバレBOX

あの火事が原発事故を思い起こさせてしまったため、ラストのあれは、ハッピーエンドなのかどうかが疑問に残りました。
時がたてば解決するというものでもないでしょうから。

全てを運で決めていた村の中で、理不尽な被害にあった女の子が、
「何故、いまなんだろう。何故、私なんだろう。何故、ここで、って思うことない?」(うろ覚えです)
と言った台詞は、原発の被害にあった人、自分ではどうにもできない不運に突然襲われた人たちの心のようで、胸に迫りました。
だからこそ、安直なハッピーエンドは無いと思います。

現実に即して言えば、火事を起こした花火職人(東電か?)をもっと追及すべきだし。煽るだけあおってケツまくった隣の村の村長(アメリカか?←TPPぽかったから)にも、もっと制裁を加えたいと思いました。これは全く個人的な気持ちです(笑)
Re:FT【劇団5454旗揚げ公演2012年8月!!】

Re:FT【劇団5454旗揚げ公演2012年8月!!】

プロデュースユニット四方八方

ザ・ポケット(東京都)

2012/02/08 (水) ~ 2012/02/12 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しい
面白かったです。
死後の世界、生まれ変わりのシステムを題材にした話というと浅田次郎先生の「椿山課長の​七日間」が最高だと思っているのですが、こちらもかなり楽しめました。
こういう死後の世界なら、死んでもそんなに辛くないかな(笑)

お芝居は、会話がしゃれててテンポが良くって、終盤まで飽きさせない。本にセンスがありますね。
その台詞を言う役者陣は、こなれた人もいれば、ちょっと厳しい人まで(失敬)イロイロ。
ちょっと多すぎかなってくらい役者さんたちが出られていました。

最初の役者紹介(オープニングタイトル的な)時間は必要あるのかなと、少し疑問。後ろの方から見ると名前も読めないし、読めたとしても覚えられない。
役者紹介してるんだろうなーと思いつつ観ていましたが、なんとなく劇団の自己満足的な時間にも見受けられました。すみません。そういう感想もあったということで。

今回の「Re:FT」は先に上演された「アフターサービス」の続編らしいですが、初見の私にも違和感なくわかりやすく見ることができました。
ありがとうございました。

ネタバレBOX

豊島区と渋谷区の案内人の違いが、一般企業を見るようで面白かったです。
ラスト「自分にしかできないことをする」と言って豊島から渋谷に行くことにした安藤君のその後が心配です。だってフツーに考えたら、厳しいもの。
またいつかこの続編があるんでしょうかね。

そう言えば「Re:FT」の「FT」が何の略なのか分からずじまいでした。

終演後、次の予定があってアフターイベントを観られなかったのがとても残念です。
あと、売店で売っていた靴下を買えなかったのも。

バロックオペラ『プラテー』

バロックオペラ『プラテー』

キョードー東京

渋谷区文化総合センター大和田・さくらホール(東京都)

2012/02/08 (水) ~ 2012/02/09 (木)公演終了

満足度★★★★

オペラとバレエと古楽器のコラボ
武井基治さんと唐澤まゆ子さんの歌声を堪能して来ました。
日本初演とのことで、初めて観たストーリーでしたが、あまりにプラテーが可哀想。プラテーが「醜い」沼の女王という設定なので、男性が女装して演じるようですが、武井基治さんのプラテーがとても可愛らしくて、醜くも傲慢でもなかったので、よけいにストーリーに納得がいきませんでした。

ルイ15世の王太子ルイとスペイン王女マリー・テレーズの結婚式で初演されたオペラだそうです。神々が自分たち貴族で、プラテーが下民だと思ってみたら笑えるのかもしれませんが、今の感覚じゃ笑えません。
そりゃもう革命も起きるはずだよ。

まあ、オペラってだいたいそうなんですが(笑)

ストーリーはともかく、歌も音楽も衣装も大満足でした。
バレエは、残念ながら、発表会レベルでした。

仮名手本吉原恋心中

仮名手本吉原恋心中

東方守護-EAST GUARDIAN-

武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)

2012/02/03 (金) ~ 2012/02/05 (日)公演終了

満足度★★★★

素敵でした
椿烏丸さんの菊之介が観たくて、この日17時の回を取ったのですが、何故か初日以外は全て烏丸さんが初花を演じる扇組に変わっていました。
初日に何かアクシデントでもあったのでしょうか?ちょっと残念でした。
しかしながら、お芝居でのロミオ菊之助があまりにヘタレだったため、初花烏丸さんでよかったのかなとも思いました。

終演後、私が「それにしても菊之介があんまりだ(←思慮が浅くて軟弱で、的な意味)」と文句を言うと、一緒に見ていた友人が「でもまあ、心中物(上方歌舞伎)の男はだいたいあんなだよ」と言いました。
たしかに。

着物にブーツ、私は賛成派です(笑)
衣装も髪型も「銀魂」風でかっこよかったです。

ミニレビューでようやく烏丸さんの男装を観られましたが、あまりに短くてビックリしました。
15分の休憩を待って、7分のショーというのはあんまりです。
でも、やっていただいてよかったです。

ネタバレBOX

京極屋の場面、大笑いしました。
あの顔で京極ときたら公家なんだろうな、と思わせておいて丹後の縮緬問屋(笑)
その上「丹後の」で「タンゴ!」←そのポーズはフラメンコ(笑)
私はああいうくだらないのに弱いんです。
ありがとう京極屋さん。

台本で気になったのが、(菊之介が魅力的に描かれていないのは仕方ないとして)、慎治郎や義理の兄が死ぬところ、台詞がおかしくないですか。
いくら薬で変になっていたとしても、慎治郎が菊之介に「お前のせいだ。お前が金を貸ししぶったから」というのはお門違いだし(そんなにしぶってなかったし)、その後の「お前の手で殺してくれ」にもつながらない台詞です。
その上、あの義兄が死ぬ直前に「どうして俺たちこんなことに(昔はふたり仲良かったのに)」てな台詞を言うのは、違和感ありすぎです。
違和感というと、あそこで切り合いになるのも、義兄があっさり切られるのも変なんですが。

そんなこんなで、二幕目では「なんだか置いて行かれた感」があったのですが、最後のシーンは綺麗でしたね。
最後の最後になっても、初花を殺せない菊之介のヘタレっぷりにちょっと笑いました。ここはロミジュリにしたのか。

無理にふたつをつなげなくってもよかった気もします。
この次は、洋物のお芝居を観たいです。
二月大歌舞伎

二月大歌舞伎

松竹

新橋演舞場(東京都)

2012/02/02 (木) ~ 2012/02/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

初日昼の部
六代目勘九郎、襲名公演行ってきました。
初日だったから、ハプニングが続出。
鳴神で坊主のひとりがトンボに失敗して鼻血まみれのまま芝居を続けたり、土蜘蛛の糸が信じられないほどに絡まったり。
けれども、勘九郎は立派でした。同じ代の若手の中でも頭一つ抜きんでた印象です。
土蜘蛛では大幹部の太郎冠者次郎冠者がごちそうでした。
仁左衛門さんの次郎冠者なんて、こういう場で無いとみられませんからね。

その仁左衛門さんの河内山、よかったです。
河内山というと吉右衛門さんの印象がつよいのですが、仁左衛門さんも素敵でした。
仁左衛門さんの口から「江戸っ子は気が短いんでぇっ」とか言われると、新鮮(笑)

終演時間が、初日だから10分押してしまって、16時10分でした。
その後、16時30分に開けられたのかなと心配です。
しかし、通常でも30分しか間がないんですよね。めいっぱいやっていただいてありがたいです。
某花形が2時間くらいしかやらなかったのを思い出しました。

こんなにも

こんなにも

クレネリ ZERO FACTORY

シアター711(東京都)

2012/02/01 (水) ~ 2012/02/05 (日)公演終了

満足度★★★★

期待以上
プレビュー公演を見ました。
初めに謝りますと、チラシのイラストから勝手に、女の子っぽいおセンチ(←死語)なお話を想像しておりました。
最初の場面で「やっぱり甘ったるい男女の話ね」と思ったら・・・・・・違った!
そこから息詰まる展開で、女性陣の狂気孕んだ演技には圧倒されました。
色々な場面で「女性が書いた芝居だな」と感じました。
正直、それほど期待していなかった(チラシのイメージで)のが、逆に幸いしたのか、すごく惹きこまれました。面白かったです。
ありがとうございました。

ネタバレBOX

包丁が出てから後の芝居が、ちょっとお芝居っぽいというか、リアリティがなかったです。
あの包丁、危険なんですかね。それで取扱いが慎重だったのでしょうか。
パパさんが振り回すときも全然刺す気なさそうで、気をつけてねーと言ってる心の声が聞こえました。それを奪い取る側も不自然。最後に姉が弟を刺すところでも、まったく刺したという感じがなかったです。
包丁が段ボール紙でできていたとしても、もっとそれなりに見せる芝居があると思いました。
そこだけが、残念です。
全体の出来からいうとどうでもいいようなことですが。

あと、もう一つどうでもいいことですが、圭一が18才で施設を出てから朱恵先生がプロポーズを受けて、その後、娘が生まれて今13才というのなら、圭一って少なくとも31才以上なんですよね。そう思ったら、圭一が一番ヤバイと思いました(汗)
下谷万年町物語

下谷万年町物語

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2012/01/06 (金) ~ 2012/02/12 (日)公演終了

満足度★★★

宗教画を見た感じ
30年前の初演の時は、確かに伝説になったのだと思う。
今見ると古いというか・・・・・・少なくとも、新鮮味はなかったです。

本水、あれだけバシャバシャとやる意味があるのだろうか。まん中より後ろで見ると、なんだかヤケクソのように見えました。

それでも、ところどころ息を飲むほど美しい場面があり、ありがたい宗教画を見たような気持ちになりました。

宮沢りえさん、かわいかったけれど、できたらもっと宝塚トップスターのような華とキレが欲しかったです。歌もダンスもいま一つ。残念でした。

まあ、あれ毎日やってたら、体力もたせるだけでも大変ですよね。
観る方も、座ってるだけなのに疲れたもの(笑)

火葬

火葬

らくだ工務店

OFF OFFシアター(東京都)

2012/01/25 (水) ~ 2012/02/15 (水)公演終了

満足度★★★★★

面白い
教職が聖職だと信じている人は、もういないかもしれない。
それでもやっぱり「先生」はフツーの職とは違うと思う。
ここに出て来る7人の教師は、いずれもフツーだったりフツー以下だったり、とにかく人間らしい。究極の状態に追い込まれて、次々剥がれていく化けの皮。身勝手な主義主張。
たびたびイラッとしたんだけれど、この芝居のテーマってそこじゃなかった。

ずっと「先生」の話だと思って見ていたのが、最後の最後に覆された。

帰りの電車で、もう一度芝居の冒頭からを脳内再生したのだけれど「その事実」を踏まえたら、鳥肌が立った。
ホラーだ。面白い。

ネタバレBOX

本当に「火葬」されていたのは、だれだ。

このコリッチの観たい登録をした時に、「跳び箱」が気になると書いたのだけれど、改めて見ると棺桶に見えた。

コスギくんが可哀想で泣けてきた。

チラシに書かれていた「本人にしか言えない言葉」の意味が、いじめられた本人にしか書けない芝居ということなら、あまりにもヒリヒリした作品ですね。
脚本の方の勇気、恐れ入りました。
愛と平和。【ご来場ありがとうございました!!】

愛と平和。【ご来場ありがとうございました!!】

バジリコFバジオ

駅前劇場(東京都)

2012/01/19 (木) ~ 2012/01/23 (月)公演終了

満足度★★★★

初「バジリコFバジオ」でした
人形と人間の役者の融合(ちょっとちがうか?)と聞いて、ものすごく期待して行きましたら、まさに人形がちゃんと役者として存在していました!!
面白かったです。楽しかったです。

しかし、観終わって、ストーリーを思いだそうとしたらなんかよくわからないというか(笑)
本当に、日曜の朝のスーパーヒーロータイム「楽しかったよ」的な内容でした。そんな中で、あかりさんの言った言葉だけが心に残りました。
「見上げるものがあるっていうのは、下を向くよりいいんじゃないか」
帰り道、月を探して見上げました。雨だったけど。

お姉さん役の浅野千鶴さんの声、すごく魅力的ですね。
偽善太郎さんの植田祥平さんは、個人的にすごく気になりました。
木下実香さん、あかりの役も素敵でしたが、人形を作っているのも木下さんと聞いて、ビックリ、惚れました。西荻窪の展示会、絶対行きます。

ネタバレBOX

作、演出の佐々木充郭さんが、この台本を書くのに参考にしたという「レインボーマン」。
「僕が生まれる前の作品なんで」なんて書かれていて、挨拶文を読んだ時には、「なんか私も聞いたことあるなー」くらいに思っていたのですが、劇中でなんども「インドの山奥で修行」と出てきたので、私の頭の中で突然流れた歌がありました。

インドの山奥で っぱのおじさん カッパにくわれて カトチャン出て来て ちょっとだけよ♪

まさに幼稚園児が好んで歌いそうな歌です。
40年近い封印を解いてよみがえった、これ、レインボーマンの替え歌ですよね。
そして私は、いったいいくつなの?みたいな。

そうそう、ヒーローが、スパナ振り回して人殴ったり包丁で人刺したりって、とっても新鮮でした。
青春漂流記

青春漂流記

劇団鹿殺し

紀伊國屋ホール(東京都)

2012/01/19 (木) ~ 2012/01/29 (日)公演終了

満足度★★★★

初「鹿殺し」
初見で、楽しみにしていきました。とてもよかったです。
ダンス、アクション、家族の絆、人情話とてんこ盛りでしたが、すべてに昭和の香りがしました(笑)
私の年代だとど真ん中なので、いちいち全部が楽しかったです。
高田聖子さんの男前ぶりは素敵でした。

芝居と全然関係ないのですが、菜月チョビさんのシルエットが他人とは思えない、というかまんま自分かと思いました。すごい親近感です。
また見に行かせていただきます。

見た場所が端だったからか、ちょっと音響が悪く大事な台詞が聞き取れなかったところがあり、それが残念でした。

あと、ラストがちょっとだけ弱かった気がしたので☆1つ減らしました。

ネタバレBOX

廣川三憲さんの「ジョージさん」の怪演もよかったです。
まさか、ボーイ・ジョージに会えるなんて!(笑)
また自分語りしちゃいますが、小娘時代の私はボーイ・ジョージの似顔絵を描いてRockin'onに送ったりしてました。ま、それだけ好きだったと。
カミカミカミカミ♪ってパロが若い人にわかるかなと余計な心配してしまいました。

モトコー5が歌っている場面では「フィンガー5のレコード実家に残ってるかな」とか、オーディションの場面では「フラッシュダンス見に行ったよな」とか、いろいろ思いだし、私にとっても脳内青春放浪でした。

役者の皆さん、全員動きがキレキレでした。
野菜傷め(誤変換にあらず)シーン、役者さんたちの動きに圧倒されました。

最後に、これご覧になった方にお尋ねしたいのですが(私の席からはところどころ台詞が聞き取りづらかったのです)、波美姉ちゃんの言った「死んだお父ちゃんの言っていた生きるために必要な三つのこと」の一番目は何でしたか?
②野菜を食べること③死ぬ時は葬式代だけ残すこと、は分かったのですが・・・…帰り道、無性に気になったので。
壽初春大歌舞伎

壽初春大歌舞伎

松竹

大阪松竹座(大阪府)

2012/01/02 (月) ~ 2012/01/26 (木)公演終了

満足度★★★★

思いの外夜の部が楽しめた
せっかく大阪まで行くので、昼夜通しで見ましたが、意外にも(ワタシ的に)、夜の部がよかったです。
楽しみにしていた昼の部の関戸は、先月の平成中村座の勘太郎と菊之助の方がよかった。←あくまでワタシ的に。

そして夜の部は、通し狂言、海老蔵五役。
海老蔵丈ひとりで大活躍でした。
たまに手を抜いているっぽいところもありましたが。

五役はそれぞれ一長一短(というか一長三短くらい?・笑)でしたが、いろいろと面白かったです。

その辺の個々の感想は、長くなるのでネタバレで。

ネタバレBOX

海老蔵五役、それぞれの感想。

安倍清行。
フワフワのヘニョヘニョ。台詞も半分何言ってるかわからない。
役のメリハリをつけるため(多分に好意的解釈)とはいえ、天下の陰陽師がこんなんでいいのかと心配になります。
こんなのに国の行方を占われるって、いったい……。


早雲王子。
これは一番海老蔵の良いところを出していた。
多分、彼も一番この役に力を入れていると思う。たぶん。
声もニラミもよかったです。
悪人の声を出していると、あの変なこもった声にならないんですね。
いつもこれだといいのに。


粂寺弾正。
こちら、変なこもった声になっていました(笑)
これはご存じ歌舞伎十八番の内「毛抜」です。
この粂寺弾正のことを私は「江戸時代の冴羽獠」(by『シティーハンター』)と表現したことがあるけれど、海老蔵のこれは違いました。
そんなかっこよくなかった。冴羽獠じゃなくって、諸星あたる。(by『うる星やつら』)
二回目振られて「面目次第もない」というあたり、客席では「ええかげんにせえよ」的あきれた感が漂っていました。もともとそういう筋なんですが。
まあ、面白いからよかったです。


鳴神上人。
これまた有名な歌舞伎十八番の内「鳴神」
これも面白い話なんですが、海老蔵が無理やり酒をすすめられているのを見ると、違うことを思い出した人多いだろうな。雲の絶間姫が「私の酒が飲めないのか」と詰め寄るところで、扇雀の顔がリオンに見えた人はあの場に私以外に30人はいたと思います。←少ない(笑)

余談ですが扇雀の雲の絶間姫が、むちゃくちゃエロかったです。
かつて玉三郎丈のを見たときは、そんなふうには見えなかったんですが。


最後、不動明王。
これは出てきて浮いた、というそれだけ。
出てくるまでにものすごい時間をドロドロドロというつなぎで待たされたので、出た後あっというまに終わって、ちょっと拍子抜け。
しかし、ありがたい感じもするので、正月公演としては良いのかな、と思いました。
ロビーには成田山からいらした不動明王様が祀られていました。

こう書いてるとつい辛口ですが、夜の部、面白かったです。
大阪の串揚げも美味しかったし、遠征も良いですね。
「押忍!!ふんどし部!」再演

「押忍!!ふんどし部!」再演

キューブ

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2012/01/06 (金) ~ 2012/01/15 (日)公演終了

満足度★★★★

貴重なものを
見させていただきました。
おばさんには眩し過ぎた白フン。
羽鳥三兄弟の長男、君沢ユウキくんがフツーに好みでした。
あの笑顔が良いですね。これからちょっと気にして見ます。

そしてその羽鳥兄弟の末っ子が、無性に気になりました。加藤諒くん。
いえ、イケメンじゃないんですよ。しかも毛深くって、ふんどし姿になったときにすね毛とかがものすごいんですよ。あれ、若い女の子に見せていいのかと老婆心ながら(老婆ながら)気にすることしきり。
でもね、なんか気になる加藤諒くん。最後のカーテンコールとか、彼しか見てなかった(笑)
かわいいんだか不細工なんだかよくわからない、パグやフレンチブルドック見る感じ。←誉め言葉。

踊りも歌も、みんなそんなに上手ではなかったけれど(失敬)、若者のパワーをいただきました。たくさん笑ったし、よかったです。



ガッツザセレソン

ガッツザセレソン

東京セレソンデラックス

シアターサンモール(東京都)

2012/01/06 (金) ~ 2012/01/09 (月)公演終了

満足度★★★

最後は感動的でした
東京セレソンDXは初見でしたが、永田恵悟さんの引退公演ということで、普段の演劇とは違う感じでした。
前説からなんだかゆるい感じで、最初の「解散記者会見」ではすごく内輪ネタで盛り上がっているので、初見の私にはツライかしらと不安になりましたが、DJ役の広澤草さんの優しい声を聞いているうちに次第に惹きこまれ、最後はそれなりに感動しました。
ラジオで流れた曲が、どれも懐かしい感じで良かったです。

「MY LIFE」と「決意の楽屋」を並べて観ると役者を続けるのって大変なんだなと思わされました。

ネタバレBOX

ぶっちゃけ、売れなくても役者を続けて行ける人というのは「MY LIFE」のお兄さんのようでないとダメなんでしょうね。

永田恵悟さん、「はじめましてさようなら」でしたが、あたたかい感じの方でした。新しいステージでの御活躍をお祈りいたします。

オムニバス形式で6作品。

「解散記者会見」 台本ない感じの内輪受け

「CAKE」 尻出しが全てだけれど笑った

「社長と強盗」 話はわかるんだけれど分かりやすすぎというか・・・・・・

「MY LIFE」 役者の兄にいらっとする(笑)

「THE ROOM」 これも話はわかるんだけれど物足りない (設定には無理がある)

「決意の楽屋」 よくあるコント風でつまらなかったけれど、最後の電話でじんとした

前説で主宰の宅間さんが「今日は客が少ないから」を連発していましたが、その場に来てる人にはちょっと失礼じゃないかな~と思いました。
寿歌(ほぎうた)

寿歌(ほぎうた)

シス・カンパニー

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2012/01/05 (木) ~ 2012/02/02 (木)公演終了

満足度★★★★★

レトロな漫画的に楽しんできました
堤真一さんと橋本じゅんさんのファンで、戸田恵梨香さんに全く期待をしていなかったのですが、意外にも戸田恵梨香さんが魅力的でした。
男性二人は言うに及ばす。
80分という短い芝居でしたが満足です。
終演後、胸に残るものがありました。

ネタバレBOX

大満足なのですが、実は見る前に初台の友達を呼び出しオペラシティの中華屋でやや飲み過ぎ、半分ウトウトした状態で観ていました。
でも、とっても良い気分でした。蛍も雪も綺麗でした。

寝ぼけて観ていたから余計に?不条理な場面も夢か漫画のようですんなり入ってきました。
そう言えば昔「ガロ」にこんな感じの漫画があった気がするなー。

ゲサクが死ぬ場面で「ガクッ」って言ったんですよ。
その前日に見た東京乾電池のハムレットに続き、役者が舞台で死ぬ時に「ガクッ」って(笑)
滅多にないのが2回も続いて、嬉しくなりました。
ゲサク、すぐ生きかえりますけれどね。その登場シーンの堤さんが軽くてよかったです。

もう一度、寝てない頭で観たい気もする。
そうすると、色々考えてかえって楽しめないかもだけれど。


吐くほどに眠る

吐くほどに眠る

ガレキの太鼓

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/01/06 (金) ~ 2012/01/15 (日)公演終了

満足度★★★★

イメージが違っていましたが
説明文から想像していたのは、もっと表面的にはしたたかで強い女性だったので、なおちゃんがごく普通の女性だったのが意外でした。
だからこそ、悲劇が際立つのかもしれません。

残念ながら、なおちゃんに共感ができなかったのですが・・・・・・

ネタバレBOX

ひとりの人物を次から次に別の役者が演じるというのを初めて見ました。
登場人物が少ないのと役者さんたちが上手だから混乱はありませんでしたが、やはり顔かたちが変わるとキャラクターまで変わってしまう気がして(お母さんも、再婚?と冗談ですが思うくらい場面ごとにイメージ変わりました)、なおちゃんという子に一貫性を持てず、そのためなおちゃんに共感、感情移入できなかったのが、ワタシ的敗因です。
(あと、あまり認めたくないのですが、私はメンヘルやPTSDに対して「冷たい」とよく言われます)

なおちゃんが、よい友人たちに恵まれているのが眩しかったです。
ガールズロックシーンは、こそばゆかったほどです。
親友のえみちゃん、素敵でしたね。結婚式のスピーチ、グッときました。
あんなに良い青春時代をおくっているのに、そして幸せな結婚もできたのに、にいにとの出来事が心の奥でなおちゃんを縛っていたなんて、人間って弱いんだなあとシミジミ考えさせられました。
でも、にいには外国で元気なんですよね?

このページのQRコードです。

拡大