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団体所在地 応募数 割合
東京都 34 70.83%
神奈川県 2 4.17%
愛知県 2 4.17%
大阪府 2 4.17%
兵庫県 2 4.17%
北海道 1 2.08%
千葉県 1 2.08%
京都府 1 2.08%
徳島県 1 2.08%
香川県 1 2.08%
福岡県 1 2.08%
計48団体

審査員がそれぞれに10作品を推薦し、1作品につき1票ずつ票を投じました。票の入った作品について約3時間に渡って議論を重ね、10作品を決定しました。

丘田
この度は全国各地から沢山のご応募ありがとうございました。この場を借りてエントリー下さった皆様に感謝を申し上げます。

応募書類という限られた文字数の中で何を伝えるのか。その取捨選択は非常に難しいところではありますが、対象作品の特徴や魅力や団体の歩み、現在地、展望が明確に書かれているかを一つの基準とし、創作や活動の指針のようなものに触れられた(と感じた)文章に印をつけながら審査を進めさせていただきました。今年の特徴としては「公演の意気込み」欄で対象作品で扱う具体的なテーマやモチーフに触れて下さっている団体も多く、より観劇が楽しみになる文章がたくさんあり、絞るのに苦労をしました。

私が推薦投票した団体とその理由の全てをここで明らかにすることは控えさせていただきますが、惜しくも最終に残らなかった団体の中にも私が票を投じた団体や審査員内で議論に持ち上がった団体が多数に昇ったことも併せてお伝えさせていただきます。選出の10団体はもちろん、この春もできる限り劇場に足を運べたらと思います。観客の方におかれましても、是非クチコミなどでCoRich舞台芸術まつり!2026春にご参加いただけますと幸いです。
河野
全国どこでも観劇に行きます、というこのおまつりが18回目を迎えました。長くご応募し続けてくださっている団体、旗揚げしたばかりの団体など48団体が集まり、とても楽しく応募文を拝読しました。

まず応募文内の「応募公演の意気込み」「将来のビジョン」において、これからの展望が具体的かつ魅力的か、現代において意欲的な試みかなど、団体のあり方の一貫性と公演企画としての力強さを重要視しました。また、舞台芸術でこそ試みたい挑戦や、突出した熱意や作家性を感じるもの、2026年だからこその問いかけといった、この時代に表現を続けることの芯が通ったものに目を引かれました。応募文のほかは、こりっちへの登録情報をおもに参考にしました。 キャリアやジャンルは関係なく、様々な団体が並ぶなかできらめくもの、信頼を掴むものがひとつの表現の強さでもあると思います。

審査会では、各審査員が示す様々な視点に全員でたち戻りながら議論し、「CoRich舞台芸術まつり!だからこそ見出せる価値や魅力はあるのか?」と催事としての可能性もふくめ、数時間話し合いました。最終選考10団体のほかたくさんの団体が議論の俎上に載り、彩り溢れる日本の小劇場に、わくわくする時間でした。
曽根
今年で第18回を迎える「CoRich舞台芸術まつり!」にご応募いただいた48団体のみなさま、公演前の忙しい時期に時間を割いて言葉を尽くしてくださったこと、感謝申し上げます。みなさんから届く応募文章を読み込むのは、発見にあふれた味わい深い時間でした。
例年通り、審査員が10票を持ち、評価の論点や根拠を整理しながら議論を進め、票を幾度となく移し替えながら最終的に10団体を選出しました。昨年に続き、応募に際して私が特に重要視したのは「独自の言葉を獲得できているか」という点でした。耳障りのよい、聞きなれた、つい「いいかも」となびいてしまいそうな滅菌された言葉を使うよりも、その奥に欲望が透けて見える文章にどうしても惹かれてしまいます。みんなに注目されたい、どうしても再演したい、いまのチケットシステムに不満がある、創作環境をもっと考えたい、この体験を密に共有したい。アーティストや制作者固有の欲望に基づく問題意識、そしてその体温を受け取る観客が、劇場空間を「人間が集うための場所」に変えてくれると信じています。
この春、みなさんと一緒に舞台芸術を観ながら過ごせることをとても嬉しく思います。
深沢
例年と比べ今年は応募数が少なかったものの、充実した内容が多かったように思う。変わらずダンスなど身体表現系が少なかったことは残念だったが、時事問題やセクシュアリティなど現代の論点を扱っている意欲的な作風がまま見られた。また地域に根ざした活動や、持続的な活動を標榜する団体も一定数見受けた。

応募内容を一読したうえで各団体のホームページやSNS発信などを細かに見ていき、再度応募を確認するという作業を続けていくなかで20団体程度に絞り込み、そこからさらに精査して10団体を選出した。「応募公演への意気込み」が充実しており「将来のビジョン」に説得力があるかどうかということが私のなかでの選出理由だったように思う。過去に応募歴がある団体は自然前回と比較する傾向にあった。内容が具体性に欠くものや文字数を大幅に超過しているものは外さざるを得なかった。

一回目の投票で審査員の票はバラけたため得票数の少ない団体を精査していく作業を続けた。最終的に10団体を決めるなかで各審査員の意見がまとまらず難航したくだりのなかで、改めて応募内容に目を通し真に推すべきか否かという点を熟議した。その結果がこの10団体である。

各団体がどのような上演となるか、最後まで見届けたい。
松岡
まず、ご応募いただいた全ての団体に感謝申し上げます。皆様の応募によって、今年も無事にこのまつりが催されたことを嬉しく思います。
例年通り「団体紹介」「応募公演の意気込み」「将来のビジョン」を第一に審査をいたしましたが、個人的に例年と文章の捉え方を少し変えました。これまでは、それぞれの項目にいかに的確に応えられているかという読み方をしていました。今年はそこに拘らず、例えば設問が求めるものとは異なっていても、団体が何かを意図した文章となっていれば、さらに魅力的だと捉えられれば、積極的に評価することとしました。 さらに地域性は明確に分けて考えることとし、一定数は東京以外で上演される作品を優先し推薦することとしました。
他の要素としては団体のH Pや過去映像、わずかな指標として自身が観劇していた場合はその評価を考慮しました。

以上を持って審査会に臨みました。CoRich舞台芸術まつり!の審査会は真剣ですが穏やかで、今年も互いにリスペクトを示しながら行われたと感じています。
結果的に選出された10団体は地域も、キャリアも、ジャンル的な何かも、とても多様な形になったと感じています。

最後に今回ご応募いただいたすべての団体の公演が無事開催されることをお祈り申し上げます。通過団体に限らず、いつか皆様とお会いできることを心待ちにしています。

それでは10作品の発表です。
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※公演初日順。

最終10団体

われらの血がしょうたい

われらの血がしょうたい

範宙遊泳(東京都)

★審査員より(松岡大貴)
およそ10年前、範宙遊泳『われらの血がしょうたい』が上演されていたのを知っている。
観劇した友人たちが議論していた。観ていない自分はその議論に加われなかった。大切なことを話していたのに。10年ぶりにそれが上演される。しかも演出はヌトミックの額田大志だという。額田は初演を観ているらしい。そうか、額田は10年前あの議論に入れたのだ。今度こそ自分は観に行く。あのとき、皆が何を議論していたのかようやく分かる。
劇団が続くということは、タイムマシンなのかもしれない。

最終10団体

一万円おじさん

一万円おじさん

株式劇団マエカブ(香川県)

★審査員より(深沢祐一)
演劇をもっと身近に感じてほしいという思いから、香川県高松市と坂出市を拠点に2011年5月に設立された劇団です。新劇場のこけら落とし公演となる本作は、渋沢栄一のやしゃごが監修する絵本を題材に、道徳と経済の両立について問います。エンタメを得意とするこの劇団が硬派な題材でどのように上演するか興味を抱いています。すでに全国巡演を多数予定している制作力にも期待です。また全国から短編作品を集めた催事や出張公演、ワークショップ等の開催など、地域に根ざした活動を標榜しつつ実践している点に説得力を感じました。

最終10団体

ガラパゴス

ガラパゴス

キルハトッテ(東京都)

★審査員より(曽根千智)
劇作家・演出家の山本真生さんと俳優の吉沢菜央さんによるキルハトッテ。佐藤佐吉賞2025にて優秀脚本賞、優秀主演俳優賞受賞と勢いのあるお二人です。今回の作品は「変身」をテーマに創作を続けてきたキルハトッテの集大成。ポップでカラフルな部屋の中、イグアナになってしまった下半身を見つめる女性を、誰かが窓から目を見開いて覗いている印象的なメインビジュアルは、作品の輪郭への意志を感じさせます。性の自己決定に係る話は、価値観が異なると強い拒否反応として表出することから友人同士でも話しづらく、悩んでいる本人が孤立しがち。今、みんなで観ることに意味のある作品だと期待を寄せています。

最終10団体

ベガスペガサス

ベガスペガサス

やみ・あがりシアター(東京都)

★審査員より(丘田ミイ子)
結成14年目のやみ・あがりシアター。「ユーモアと切実さが同居する作風」。その言葉通り、可笑しみと祈りが貫かれた応募文章は読んでいてワクワクする、とても個性的な文体でした。また、自分たちの世代に終始せず、下の世代の観客や表現者にとってどんな団体でありたいかのビジョンが綴られていたことも印象的でした。『ベガスペガサス』の題材は「賭け」、テーマは「射幸心」。劇場に行ってみなければその全貌が分からない演劇もある意味では「賭け」であり、それを追い求め、足を運ぶ観客にとっても「射幸心」はともすれば身近なものかもしれません。一人の当事者として、やみ・あがり流のユーモアと切実に心して立ち会えたらと思います。

最終10団体

京王

京王

D地区(東京都)

★審査員より(河野桃子)
高校演劇大会の大阪府D地区にある高校の演劇部の人たちで2022年に旗揚げし、大阪を拠点に活動。2023年にはかながわ短編戯曲賞を受賞し、同作で大阪・東京の2都市公演を行いました。今後、東京での活動を広げ、さらに他地域や海外も視野にいれています。
上演する『京王』は、かつて投資情報商材マルチに関わっていた若者たちの別れの一日を描きながら、主宰2名自身の経験にも係わる宗教二世として生きる人間が直面する葛藤を元に制作。「観る人それぞれの経験と静かに重なり合う時間を生み出せれば幸いです」とのことで、客席で自分の人生を背負ったまま、生活と地続きの身体をもってそこに居る時間を楽しみにしています。

最終10団体

優しい劇団の大恋愛 Volume11『もっと愛してくれよ節』

優しい劇団の大恋愛 Volume11『もっと愛してくれよ節』

優しい劇団(愛知県)

★審査員より(丘田ミイ子)
ホームである名古屋で活動を続けながら、在住地を横断した俳優間の出会いと共演の場を創造する優しい劇団。対象作品『もっと愛してくれよ節』は1日で作る演劇企画「大恋愛シリーズ」の第11弾であり、東海圏でキャストを募った新作です。「名古屋を訪れる目的になりたい」、「お金や時間を費やすことが素晴らしい演劇の絶対条件ではない」。応募文章には、地域を拠点とする若手団体が演劇を「営み」として見つめる眼差しがより強く滲んでいました。「1日でできること」と「1日だからこそできること」。双方と対峙しながら、地元の俳優とともに展望する演劇の持続可能性。そのさらなる追求と試みの新展開を見届けられたらと思います。

最終10団体

「かいころく」三部作

「かいころく」三部作

安住の地(京都府)

★審査員より(松岡大貴)
審査対象作品となる『かいころく-工女編- 』はすでに第11回北海道戯曲賞大賞を受賞し、豊岡演劇祭や長野県上田市の犀の角で上演を重ねている。安住の地にとって大切な、レパートリーとなるであろう作品。リサーチを重ねて作る私道かぴの作劇方法から生まれる作品は、劇団のみならず、地域やその取材対象者にとっても大切な作品を生み出しているように感じる。
誰かの人生、あるいはその個人や地域の歴史は、そのまま何かの物語であるという普遍的なことを思い出させてくれる機会になるだろう。
再演であることについても、CoRich舞台芸術まつり!においては歓迎すべきことであり、審査会においてもポジティブに捉えられた。

最終10団体

音楽演劇「光かもしれない」

音楽演劇「光かもしれない」

エリア51(東京都)

★審査員より(曽根千智)
音楽劇でもミュージカルでもない「音楽演劇」に取り組むエリア51。舞台芸術に限定せず様々なアーティストが所属し、自らの表現をのびやかに立ち上げる場所を作っていること、またそこに参加する全員がその場所に想いを寄せて大切に育てていることが応募文章やウェブサイトから伝わりました。新しいジャンルを立ち上げ、楽しみ方を観客と一緒に開発しようとするエリア51の挑戦には、「この体験を共有したい」という意欲を強く感じます。「アインシュタインの相対性理論を下敷きに描く、友情×宇宙×冒険譚」となる本作。この壮大なスケールを、音と身体と言葉でどのように紡ぎ出すのか注目です。

最終10団体

何処へ行くギルガメシュ

何処へ行くギルガメシュ

パスプア(北海道)

★審査員より(河野桃子)
「アートとして演劇をやり直す。」をコンセプトに2022年に札幌市で結成し、身体、言葉、音を使い表現の可能性を模索。これまで、言葉・シンギュラリティ・死・アイデンティティなどをテーマに様々な表現方法を用いてきたほか、演劇以外の表現者のフィードバックを求めるなど、高く遠くへと表現を続けていく意欲を感じます。
今作は「移動」をテーマに、世界最古の文学と言われる『ギルガメシュ叙事詩』の要素を取り入れるそう。チケット料金の高騰に対する試みや、札幌でロングランを行うモデルケースを目指すなど、創作だけでなく制作面でも、“今”“ここ”に生きる人間として表現と向き合おうとする根元的な眼差しと姿勢に期待します。

最終10団体

ネザー(Su)ポット

ネザー(Su)ポット

劇団しようよ(東京都)

★審査員より(深沢祐一)
2011年に京都で旗揚げした劇団しようよは、23年から新たに東京の仙川も拠点にしています。新拠点で活動を継続するにあたり、コミュニティスペースでの戯曲執筆教室の開催や演技に触れる体験、舞台美術の共同創作などの活動をしている点に目を引かれました。地下鉄車内で起こる出来事から都市生活者の距離感と孤独を立ち上げる応募作は、まさに舞台芸術ならではの表現を期待させる内容と見受けました。演劇を「誰もが内在的に持ちうる力を見出せる場」と捉え、開かれた創作を標榜し実践しているこの団体に将来性を感じています。

以上の10作品です!
次の最終審査では、審査員が実際に公演を見に行きます。

CoRichメンバーもクチコミをして
全国の舞台芸術ファンみんなで盛り上がろう!

最後まで候補に残っていた、大変惜しかった作品です。
“審査員注目の作品”として公表させていただきます。※初日順

【名古屋】下剋上宣言/ シン・沈澱タイ ILL TOKAI UNDERGROUND(愛知県)
振り込め詐欺撲滅演劇 B子(東京都)

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