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| 団体所在地 | 応募数 | 割合 | |
|---|---|---|---|
| 東京都 | 34 | 70.83% | |
| 神奈川県 | 2 | 4.17% | |
| 愛知県 | 2 | 4.17% | |
| 大阪府 | 2 | 4.17% | |
| 兵庫県 | 2 | 4.17% | |
| 北海道 | 1 | 2.08% | |
| 千葉県 | 1 | 2.08% | |
| 京都府 | 1 | 2.08% | |
| 徳島県 | 1 | 2.08% | |
| 香川県 | 1 | 2.08% | |
| 福岡県 | 1 | 2.08% | |
| 計48団体 |
審査員がそれぞれに10作品を推薦し、1作品につき1票ずつ票を投じました。票の入った作品について約3時間に渡って議論を重ね、10作品を決定しました。
※公演初日順。


われらの血がしょうたい
範宙遊泳(東京都)
★審査員より(松岡大貴)
およそ10年前、範宙遊泳『われらの血がしょうたい』が上演されていたのを知っている。
観劇した友人たちが議論していた。観ていない自分はその議論に加われなかった。大切なことを話していたのに。10年ぶりにそれが上演される。しかも演出はヌトミックの額田大志だという。額田は初演を観ているらしい。そうか、額田は10年前あの議論に入れたのだ。今度こそ自分は観に行く。あのとき、皆が何を議論していたのかようやく分かる。
劇団が続くということは、タイムマシンなのかもしれない。


一万円おじさん
株式劇団マエカブ(香川県)
★審査員より(深沢祐一)
演劇をもっと身近に感じてほしいという思いから、香川県高松市と坂出市を拠点に2011年5月に設立された劇団です。新劇場のこけら落とし公演となる本作は、渋沢栄一のやしゃごが監修する絵本を題材に、道徳と経済の両立について問います。エンタメを得意とするこの劇団が硬派な題材でどのように上演するか興味を抱いています。すでに全国巡演を多数予定している制作力にも期待です。また全国から短編作品を集めた催事や出張公演、ワークショップ等の開催など、地域に根ざした活動を標榜しつつ実践している点に説得力を感じました。


ガラパゴス
キルハトッテ(東京都)
★審査員より(曽根千智)
劇作家・演出家の山本真生さんと俳優の吉沢菜央さんによるキルハトッテ。佐藤佐吉賞2025にて優秀脚本賞、優秀主演俳優賞受賞と勢いのあるお二人です。今回の作品は「変身」をテーマに創作を続けてきたキルハトッテの集大成。ポップでカラフルな部屋の中、イグアナになってしまった下半身を見つめる女性を、誰かが窓から目を見開いて覗いている印象的なメインビジュアルは、作品の輪郭への意志を感じさせます。性の自己決定に係る話は、価値観が異なると強い拒否反応として表出することから友人同士でも話しづらく、悩んでいる本人が孤立しがち。今、みんなで観ることに意味のある作品だと期待を寄せています。


ベガスペガサス
やみ・あがりシアター(東京都)
★審査員より(丘田ミイ子)
結成14年目のやみ・あがりシアター。「ユーモアと切実さが同居する作風」。その言葉通り、可笑しみと祈りが貫かれた応募文章は読んでいてワクワクする、とても個性的な文体でした。また、自分たちの世代に終始せず、下の世代の観客や表現者にとってどんな団体でありたいかのビジョンが綴られていたことも印象的でした。『ベガスペガサス』の題材は「賭け」、テーマは「射幸心」。劇場に行ってみなければその全貌が分からない演劇もある意味では「賭け」であり、それを追い求め、足を運ぶ観客にとっても「射幸心」はともすれば身近なものかもしれません。一人の当事者として、やみ・あがり流のユーモアと切実に心して立ち会えたらと思います。


京王
D地区(東京都)
★審査員より(河野桃子)
高校演劇大会の大阪府D地区にある高校の演劇部の人たちで2022年に旗揚げし、大阪を拠点に活動。2023年にはかながわ短編戯曲賞を受賞し、同作で大阪・東京の2都市公演を行いました。今後、東京での活動を広げ、さらに他地域や海外も視野にいれています。
上演する『京王』は、かつて投資情報商材マルチに関わっていた若者たちの別れの一日を描きながら、主宰2名自身の経験にも係わる宗教二世として生きる人間が直面する葛藤を元に制作。「観る人それぞれの経験と静かに重なり合う時間を生み出せれば幸いです」とのことで、客席で自分の人生を背負ったまま、生活と地続きの身体をもってそこに居る時間を楽しみにしています。


優しい劇団の大恋愛 Volume11『もっと愛してくれよ節』
優しい劇団(愛知県)
★審査員より(丘田ミイ子)
ホームである名古屋で活動を続けながら、在住地を横断した俳優間の出会いと共演の場を創造する優しい劇団。対象作品『もっと愛してくれよ節』は1日で作る演劇企画「大恋愛シリーズ」の第11弾であり、東海圏でキャストを募った新作です。「名古屋を訪れる目的になりたい」、「お金や時間を費やすことが素晴らしい演劇の絶対条件ではない」。応募文章には、地域を拠点とする若手団体が演劇を「営み」として見つめる眼差しがより強く滲んでいました。「1日でできること」と「1日だからこそできること」。双方と対峙しながら、地元の俳優とともに展望する演劇の持続可能性。そのさらなる追求と試みの新展開を見届けられたらと思います。


「かいころく」三部作
安住の地(京都府)
★審査員より(松岡大貴)
審査対象作品となる『かいころく-工女編- 』はすでに第11回北海道戯曲賞大賞を受賞し、豊岡演劇祭や長野県上田市の犀の角で上演を重ねている。安住の地にとって大切な、レパートリーとなるであろう作品。リサーチを重ねて作る私道かぴの作劇方法から生まれる作品は、劇団のみならず、地域やその取材対象者にとっても大切な作品を生み出しているように感じる。
誰かの人生、あるいはその個人や地域の歴史は、そのまま何かの物語であるという普遍的なことを思い出させてくれる機会になるだろう。
再演であることについても、CoRich舞台芸術まつり!においては歓迎すべきことであり、審査会においてもポジティブに捉えられた。


音楽演劇「光かもしれない」
エリア51(東京都)
★審査員より(曽根千智)
音楽劇でもミュージカルでもない「音楽演劇」に取り組むエリア51。舞台芸術に限定せず様々なアーティストが所属し、自らの表現をのびやかに立ち上げる場所を作っていること、またそこに参加する全員がその場所に想いを寄せて大切に育てていることが応募文章やウェブサイトから伝わりました。新しいジャンルを立ち上げ、楽しみ方を観客と一緒に開発しようとするエリア51の挑戦には、「この体験を共有したい」という意欲を強く感じます。「アインシュタインの相対性理論を下敷きに描く、友情×宇宙×冒険譚」となる本作。この壮大なスケールを、音と身体と言葉でどのように紡ぎ出すのか注目です。


何処へ行くギルガメシュ
パスプア(北海道)
★審査員より(河野桃子)
「アートとして演劇をやり直す。」をコンセプトに2022年に札幌市で結成し、身体、言葉、音を使い表現の可能性を模索。これまで、言葉・シンギュラリティ・死・アイデンティティなどをテーマに様々な表現方法を用いてきたほか、演劇以外の表現者のフィードバックを求めるなど、高く遠くへと表現を続けていく意欲を感じます。
今作は「移動」をテーマに、世界最古の文学と言われる『ギルガメシュ叙事詩』の要素を取り入れるそう。チケット料金の高騰に対する試みや、札幌でロングランを行うモデルケースを目指すなど、創作だけでなく制作面でも、“今”“ここ”に生きる人間として表現と向き合おうとする根元的な眼差しと姿勢に期待します。


ネザー(Su)ポット
劇団しようよ(東京都)
★審査員より(深沢祐一)
2011年に京都で旗揚げした劇団しようよは、23年から新たに東京の仙川も拠点にしています。新拠点で活動を継続するにあたり、コミュニティスペースでの戯曲執筆教室の開催や演技に触れる体験、舞台美術の共同創作などの活動をしている点に目を引かれました。地下鉄車内で起こる出来事から都市生活者の距離感と孤独を立ち上げる応募作は、まさに舞台芸術ならではの表現を期待させる内容と見受けました。演劇を「誰もが内在的に持ちうる力を見出せる場」と捉え、開かれた創作を標榜し実践しているこの団体に将来性を感じています。
以上の10作品です!
次の最終審査では、審査員が実際に公演を見に行きます。
CoRichメンバーもクチコミをして
全国の舞台芸術ファンみんなで盛り上がろう!
最後まで候補に残っていた、大変惜しかった作品です。
“審査員注目の作品”として公表させていただきます。※初日順
| 【名古屋】下剋上宣言/ シン・沈澱タイ | ILL TOKAI UNDERGROUND(愛知県) |
| 振り込め詐欺撲滅演劇 | B子(東京都) |