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団体所在地 応募数 割合
東京都 72 70.59%
大阪府 8 7.84%
京都府 5 4.90%
神奈川県 4 3.92%
埼玉県 3 2.94%
愛知県 2 1.96%
福岡県 2 1.96%
宮城県 1 0.98%
福島県 1 0.98%
千葉県 1 0.98%
静岡県 1 0.98%
兵庫県 1 0.98%
沖縄県 1 0.98%
計102団体

審査員がそれぞれに10作品を推薦し、1作品につき1票ずつ合計10票を投じました。票の入った作品について約2時間45分に渡って議論を重ね、10作品を決定しました。

※今年の≪審査のポイント≫には選考結果についての具体的な言及があります。ご了承の上、お読みください。

鈴木
①作風や活動内容についてはもちろん、次回公演の企画の方向性や概要もきちんと伝えられていること ②自分なりの現状分析に基づく活動目標を示せていること。まずは、この2点に着目して、応募書類に目を通し、HPや動画も参考にしました。以前審査員を務めた3年前に比べ、旗揚げから数年の若い団体の応募が増え、実験的な試みはもちろん、古典への取り組みなど、(それぞれに方向性は違えど)意欲的で骨太な企画が目立ったのは頼もしい限りでした。個人的な推薦への決め手は「10団体もしくはグランプリに選ばれることで、その団体をめぐる環境、客席の景色が変わると期待できるか」。それは、各団体の取り組みがどれほど客席に、その背後にある社会に開かれているか、ということなのかもしれません。
惜しくも10団体には選ばれませんでしたが、高校生劇団「冗談だからね。」やしあわせ学級崩壊が感じさせる突破力には強く魅かれるものがありました。また、笑の内閣や舞台芸術集団 地下空港など、「CoRich舞台芸術まつり!」でも実績を残している団体の公演についても、引き続き応援したいと思います。
川添
同時代的な構想、オリジナリティーを明確に、かつ魅力的に表現できているか。グランプリ作は再演が条件なので、継続的に活動できる団体かをポイントに選びました。その結果自然と、小劇場ファンの中ではすでに一定の評価を得ている団体が多く選ばれ、そこには迷いもありましたが、果敢に評価の場に出てくる態度に敬意も感じましたし、そういった団体は他の審査員の方たちとも偶然、票が重なりました。いかに躍進する団体が、新たな挑戦を言語化できているかを再確認しました。幾つか、ユニークなコンセプトを持つ若い未知の団体があり、ここを入れるかどうかで最後まで話し合いが続きましたが、書類でのプレゼンテーションも、ホームページなど普段の宣伝も具体性が見えず、選ぶ決め手に欠けたことは、惜しさを感じました。個人的には昨年同様、首都圏以外の団体を選ぶことにも重点を置きました。地元に根を張って頑張りつつ、外に出て行く意欲のある団体、地元の演劇を盛り上げそうな気鋭を選べたのではないでしょうか。宮城・京都・大阪の団体が残ってくれたので、期待を寄せています。
高野
受賞歴、実績等に着目して提出文章を読み、興味がわいたら公演詳細、写真や動画、公式サイトを確認するという順序で102作品の審査にあたりました。〆切直前の24時間に77作品の応募が殺到したせいなのか、今回はインスタント(即席)な印象を受けるものが少なくありませんでした。作品のために積み重ねる時間の豊かさ、現在地から見渡す過去と未来への射程の長さ、そして厚みのある独自の世界観を感じさせる文章に惹かれました。
CoRich舞台芸術!の利用状況と評価(CoRich舞台芸術アワード!とクチコミ内容)を参考に、東京以外の団体になるべく多く投票しました(半数以上)。再演の可能性があるので、活動を継続する強い意志が感じられる、制作体制のしっかりした団体を選びたいと思いました。公演期間が短い作品は、残念ですが優先順位を下げ、バラエティーに富んだ10作品になるよう配慮しました。
作・演出・団体主宰を兼ねるアーティストが忙しくなると、その団体に所属する俳優の出演機会が減少する傾向があります。そのことを踏まえ、俳優が主導する企画に注目しました。
個人的には、CoRich舞台芸術!における団体のアクティブ度やユーザーからの評価をベースを重視して推薦しました。何の為の、誰の為のお祭りかということを考えた時に、ターゲットとして、あえてCoRichユーザーに絞ることはないと思いますが、せっかくなのでCoRichユーザーが一番楽しめるお祭りになればという思いがあるからです。選ばれた団体は、それぞれに特性があり、その多様性に期待が膨らみます。願わくば、舞台芸術の素晴らしさをシェアし、これからの時代の楽しみ方も、同時に模索していけるようなそんな期待をもって、このお祭りを楽しみたいと思います。
山﨑
「団体紹介」「応募作品への意気込み」「将来のビジョン」で20作品ほどに絞ったあと、他の要素を比較して10作品を選びました。私は、舞台芸術の可能性の一つは「未知との遭遇」にあると考えます。舞台芸術は創作の過程でもその上演でも、さまざまな人が一つの場所に集わなければ成り立たないからです。ゆえに、受賞歴などとは関係なく、何らかの意味でユニークな活動をしている=「未知との遭遇」になりうると判断できる作品・団体を選ぶよう心がけました。他にも審査の基準となる要素があるとはいえ、一次審査が上演を見ての審査ではない以上、応募の文章の具体性は極めて重要です。来年も応募を考えている方は是非、ロロ『いちごオレ飲みながらアイツのうわさ話した』の応募の文章を読んでみてください。各審査員の投票後の議論の際には、残る10作品に多様性が担保されるよう留意しました。さまざまな形で舞台芸術の可能性を見せてくれるであろう10作品が残ったと思います。

それでは10作品の発表です。
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最終10団体

「母さん、たぶん俺ら、人間失格だわ~キャンピングカーで巡る真冬の東北二十都市挨拶周りツアー♨いいか、お前ら事故るなよ、ぜったい事故るなよ!!編~」

「母さん、たぶん俺ら、人間失格だわ~キャンピングカーで巡る真冬の東北二十都市挨拶周りツアー♨いいか、お前ら事故るなよ、ぜったい事故るなよ!!編~」

劇団 短距離男道ミサイル(宮城県)

★審査員より(高野しのぶ)
2011年の東日本大震災を機に、宮城県仙台市で誕生した演劇パフォーマンス集団「劇団短距離男道ミサイル」の名前は、2016年の大阪・東京ツアーで知りました。東北をルーツとした作品創作をはじめ、地域に根差した活動に魅力を感じます。今回は本拠地の宮城を皮切りに、岩手、青森、秋田、山形、福島を巡る東北六県二十都市ツアーです。「とにかく笑ってもらおう」の精神を、前のめりに受け止めに参りたいと思います。タイトルにあるように、事故らず、風邪を引かず、やり遂げてください!

最終10団体

いちごオレ飲みながらアイツのうわさ話した

いちごオレ飲みながらアイツのうわさ話した

ロロ(東京都)

★審査員より(山﨑健太)
2009年より東京を拠点に活動するロロ。『ハンサムな大悟』(2015)の戯曲は第60回岸田國士戯曲賞最終候補に選ばれました。奔放な想像力とそれに応える俳優たちの縦横無尽さがロロの魅力です。今作はロロが2015年からはじめた「いつ高シリーズ」の4作目。高校演劇のフォーマットに則ったこのシリーズは本公演とは一味違い、ザ・スタンダードな演劇の枠組みを利用して、開かれた世界を作り出そうと試みます。うわさ話がモチーフの今作はどのように世界を広げてくれるでしょうか。

最終10団体

遠くから見ていたのに見えない。

遠くから見ていたのに見えない。

モモンガ・コンプレックス(東京都)

★審査員より(鈴木理映子)
ダンスでも演劇でも、実験的なものでも娯楽的なものでも、人はとかく圧倒的で刺激的な表現を求めてしまいがちです。でも、それだけが本当に「強い」ものなのでしょうか。応募書類にはそんな問いかけが滲んでいるようでした。「本気で呑気」を標榜し、ダンサーの身体はもちろん、個々の多様な発想を作品に活かしてきたというモモンガ・コンプレックスが、捉えどころのない「現在」をどのように舞台化するのか。観客やその日常をおおらかに受け入れつつ、共に新たな視野を開拓していく場に立ち会ってみたいと思います。

最終10団体

時をかける稽古場2.0

時をかける稽古場2.0

Aga-risk Entertainment(東京都)

★審査員より(橘康仁)
「90年代三谷幸喜作品を愛好し、より多くの人に観てもらえる作品を作りたい」と公言する冨坂友が率いる劇団。演劇性といった時に、それはやや芸術よりに捉えられることが多い中、あくまでエンターテイメント性を追求しようという姿勢に期待しています。“ど真ん中”でありながら“ど真ん中”以上のものがある、そんな作品が今回も見れるかもしれません。

最終10団体

ハムレット

ハムレット

ゲッコーパレード(埼玉県)

★審査員より(山﨑健太)
2015年に結成された舞台表現のための集団ゲッコーパレード。2016年には本拠地である蕨市旧加藤家住宅で「戯曲の棲む家」シリーズとして、隔月で『アンティゴネー』『戸惑いの午后の惨事』『ハムレット』『飢餓陣営・道成寺』『リンドバークたちの飛行』を上演しました。木造二階建ての一軒家を存分に使った演出は稚気に溢れつつ、戯曲の核を鋭く抉り出します。今作は代表作の再演。バージョンアップした上演を期待しています。

最終10団体

「漢達(おとこたち)の輓曳競馬(ばんえいけいば)」

「漢達(おとこたち)の輓曳競馬(ばんえいけいば)」

道産子男闘呼倶楽部(東京都)

★審査員より(橘康仁)
道産子、北海道にこだわる芝居作りを目指す「道産子男闘呼倶楽部」。扉座の犬飼淳治、モダンスイマーズの津村知与支、文学座の粟野史浩の三人で結成されたというだけで期待が高まります。今回は犬飼、津村の二人芝居ということで、バックグラウンドにある劇団の方向性のギャップがどのように統合され、一つの作品として楽しめるのか注目しています。

最終10団体

罠々

罠々

悪い芝居(京都府)

★審査員より(川添史子)
2004年旗揚げ、京都を拠点に活動する劇団で、現在は京都で創作した作品をコンスタントに東阪二都市で発表、東京でも認知度があがって来ています。『嘘ツキ、号泣』で第17回OMS戯曲賞佳作受賞、『駄々の塊です』で第56回岸田國士戯曲賞最終選考および佐藤佐吉演劇賞最優秀作品賞受賞、山崎彬(作・演出。役者としての評価も高い)の個性ある、どこか歪んだエネルギッシュなステージが特徴。いまや地元を代表する劇団の一つとして成長しましたが、近年は、生バンド演奏を取り入れた音楽劇にも力を入れており、まだ変化し続けているので、新作にも期待します。

最終10団体

『あゆみ』『TATAMI』

『あゆみ』『TATAMI』

劇団しようよ(東京都)

★審査員より(高野しのぶ)
大原渉平さんが作・演出・出演される劇団しようよは、せんがわ劇場演劇コンクールなどの催事に参加し、拠点の京都以外でも活発に活動されています。私は2012年9月の京都で、大原さんの路上パフォーマンスに遭遇し、自分たちの演劇を劇場内部に限定せず、外へと開いていく姿勢と行動力に好感を持ちました。今回は『わが星』で岸田國士戯曲賞を受賞した柴幸男さんの戯曲の2本立て公演で、審査対象は大原さんの演出で2015年に初演された『あゆみ』の再演です。生まれて死ぬ宿命を負う人間の人生を描いた戯曲が、今年8月末に閉館するアトリエ劇研でどのように再生するのか、楽しみにしています。

最終10団体

レモンキャンディ

レモンキャンディ

匿名劇壇(大阪府)

★審査員より(川添史子)
2011年5月、近畿大学の学生を中心として、大阪を拠点に結成。昨年、すべての作・演出を務める福谷圭祐が『悪い癖』(第6回本公演)で第23回OMS戯曲賞大賞を受賞。数年前から、演劇ライターや演出家など、複数の関西の演劇人から気鋭の劇団として名前を聞いていたので気になっていた団体。観てみたかったので、ワクワクしています。福谷氏はiaku『walk in closet』で拝見しており、役者としても大変魅力的。セクシュアリティーをテーマとした物語の中で、同性愛者という難しい役どころを、抑えたリアリティーある演技で的確に演じた姿が印象に残っています。

最終10団体

ホールドミーおよしお

ホールドミーおよしお

オフィスマウンテン(静岡県)

★審査員より(鈴木理映子)
チェルフィッチュの看板俳優としても縦横無尽に活躍してきた山縣太一さんのソロプロジェクト、音楽家・大谷能生さんの主演というだけで、期待値が高いことは否定できません。とはいえ、今回の応募書類は、軽やかな筆致の中にも強い思想と情熱を感じさせるもので、おおいに心を打たれました。次回公演はもちろん、2020年までの3年、そして2020年以後になっても、大きな流れに絡め取られるのではないプレミアムな時間をつくり続けてほしいと願っています。

以上の10作品です!
次の最終審査では、審査員が実際に公演を見に行きます。

CoRichメンバーもクチコミをして
全国の舞台芸術ファンみんなで盛り上がろう!

最後まで候補に残っていた、大変惜しかった作品です。
“審査員注目の作品”として公表させていただきます。※初日順

夜への長い旅路 CEDAR(東京都)
悪童日記 サファリ・P(京都府)
青春の延長戦 冗談だからね。(東京都)
憂憂憂憂憂憂憂憂憂憂(((((脱/神的)))))→→→→→ファズる←←←←←(((((17歳の、。)))))憂憂憂憂憂憂憂憂憂憂 しあわせ学級崩壊(東京都)

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