
犬は鎖につなぐべからず
ナイロン100℃
青山円形劇場(東京都)
2007/05/10 (木) ~ 2007/06/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
必要性のある舞台
岸田國士、ケラ、役者、青山円形劇場、盆廻し、ダンス、和装。その必要性あり、血とミルクのように混ざり合う美しきバランス、演劇的配合。

DOGのBLUES
Jungle Bell Theater
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2007/05/23 (水) ~ 2007/05/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
物語+松宮かんな+客出し
最高でした
…と書くといつも「この気持ち伝えきれないな~」と思うのですが
心の奥の場所にすっと届いた舞台でした
●物語:
とてもよかったですとしか言えないのを無理やり説明すると
・前回に引き続き全ての要素に意味のある整理されたストーリー
・各要素が日常の楽しいところ/痛いところポイント抜き出し型縮図になっていてお客を共鳴させる
・前半で楽しく中盤で「これ本当に全部解決されるのか」と思わせるくらいの絡み合った問題を提示そしてお客の涙腺を刺激しながら嫌味のない問題解決&ハッピーエンド
ウェブ上のインタビューで作演・キャストの浅野さんが児童文学のこととか「犬というフィルターをかけることで逆に表現しやすくなる」こととか話していたのを読みましたがまさにそのとおりでした
●松宮かんな:
すばらしい女優さんです
ということは知っていましたが改めて痛感しました
前回とは全く違う役で本当に別人のように見えました
犬のかわいらしさ・愛らしさをそのままに
女性として生きる苦しさ・素晴らしさを非常に丁寧に演じていて
知らず知らずのうちに心のガードを外されてしまいました
次回はどんな役どころか楽しみです
●客出し:
キャストの皆さんのことはこちらが一方的に知っているだけに
ほとんどのキャストさんが客出しで受付で送り出してくれたのが
緊張しましたがとてもうれしかったです
舞台の熱さがまださめやらぬ雰囲気をキャストの皆さんから感じて
勢いでTシャツを購入してしまいました
(まもなく別バージョンも出るとのこと楽しみです)
なんか心が浄化されたような爽快感を
今回も得ることが出来ました
こんなにスバラシイ舞台ですから
もっとたくさんの人に知ってもらいたいですね
次回は萬だそうで楽しみにしています

ツグノフの森
G2プロデュース
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2007/05/18 (金) ~ 2007/06/03 (日)公演終了
満足度★★
個性的な出演陣
最近になって「苦手なのでは?」と自覚した「細かなエピソードを積み上げて全体を構成するスタイル」なので入り込めないまま徒に時間が流れてしまったが、個性的な出演陣の演技によってそれなりに楽しむ。

実験
演劇集団円
ステージ円(東京都)
2007/05/17 (木) ~ 2007/05/31 (木)公演終了
満足度★★
「巨悪」がひきたたない
橋爪功奮闘するも、全般に人物造型が類型的で台詞が陳腐なため、「巨悪」の凄みがひきたたない。
展開のテンポはいいので退屈はしなかったが、主題の大きさのわりには平板な芝居になってしまったように思った。

業に向かって唾を吐く
elePHANTMoon
インディペンデントシアターOji(東京都)
2007/05/25 (金) ~ 2007/05/29 (火)公演終了
満足度★★★
意表をつかれたシーンと展開
当日券も出ないほどの人気作品。キャンセル待ちでやっと入れた。
でも席を埋め尽くすお客さんたちは舞台の内容を知っていて集まってきているのだろうか?
あ、そういう展開なのね。。。業が業をリサイクル・リユース・あとなんだっけ。Rが三つあったよね。
刺激がちと強く思えるかもしれないけど、こんな作品があってもいいよね、と思う。

業に向かって唾を吐く
elePHANTMoon
インディペンデントシアターOji(東京都)
2007/05/25 (金) ~ 2007/05/29 (火)公演終了
満足度★★★★★
現実的な世界の中の狂気
出てくるキャラが皆ベクトルの大きさと向きが違えど狂ってる。その各々が持つ視点の描き方も含め見事なまとまり。92分。

サロ・ギュラ
zupa
小劇場 楽園(東京都)
2007/05/25 (金) ~ 2007/05/29 (火)公演終了
満足度★★★★★
私なんぞが寸評できる範疇を越えている
観ていて、とてもゾクゾクくる作品。脳の中枢にブルブルくる感覚。
無知で恐縮ですが、なにかの戯曲だか文学作品がベースになっているのでしょうか。
帰り掛けにチケットをお願いしました。
また観たい。明日も観たい。なのでリピートします。

業に向かって唾を吐く
elePHANTMoon
インディペンデントシアターOji(東京都)
2007/05/25 (金) ~ 2007/05/29 (火)公演終了
満足度★★★★
楽しめました
気分が悪い人もいるだろうなと思いつつ、僕は楽しめました。
使い古された感のある題材ではあるのだけど、謎の残し具合が好み。
使い切られてないネタとかがあり、脚本はもっ完成度を高めて面白くできるんじゃないかなとも思ってしまったけれど。
座席は、段差がついてるのは良いのだけど、列間がせますぎて、足元に荷物も置けず窮屈でしんどかった。

幻戯(げんぎ)
机上風景
タイニイアリス(東京都)
2007/05/23 (水) ~ 2007/05/28 (月)公演終了
満足度★★★
小説のような
岸田國士のような世界。
間の多い散文的な演出も作者の世界を壊していない。
淡々としていて、私は寝てしまったけれど。
ご招待ありがとうございました。

幻戯(げんぎ)
机上風景
タイニイアリス(東京都)
2007/05/23 (水) ~ 2007/05/28 (月)公演終了

「おねがい放課後 (志賀ちゃんセブンティーン)」(タイトルと設定年齢が変わりました)
ハイバイ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2007/05/24 (木) ~ 2007/06/03 (日)公演終了
満足度★★★
ナチュラルの中の異色な存在・・・
ナチュラルなストーリーに異色の志賀さんを組み込んだコトによって成立出来た作品だと思う。
ただ、あちきがキライな演出があったのは、ちと残念だったな・・・

「おねがい放課後 (志賀ちゃんセブンティーン)」(タイトルと設定年齢が変わりました)
ハイバイ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2007/05/24 (木) ~ 2007/06/03 (日)公演終了
満足度★★
志賀さんじゃなくても・・・
1年で3歳分年をとる病気で、20年しか生きてないのに見た目は60歳。志賀さんの風貌でハタチの学生というシチュエーションで何が起きるのか?
根本的に間違ってると思ったのは、志賀さんは役者なのでハタチをやれ、と言われればハタチになってしまうということだ。若々しい人になれてしまう。だって役者だから。登場したときに「60歳の風貌」を背負っている人に見えなかった。普通に若者になっちゃってた。当たり前だ。役者だもの。
舞台では、髪の毛の薄い(それしか設定が残っていない)ハタチの学生が普通に経験する青春。本来、人の三倍の速度でふけてきた人間の葛藤・経験っつう特別の深さがあるんだろうが、ほとんど描かれていない。三倍のスピードで生きている人間って、普通じゃなくなっちゃうと思うんだけどなあああああああああ。
あと、一番いいシーンが暗転で処理されてたのが残念。あのシーンの志賀さんの表情こそがメインのような気がするが、見せるのは無理でしたか・・・見たかったなあああ。なんか、方法があると思えてならないんですけど。あのなさけないシーンこそが志賀さんならではだと思うんです。あれがアレだと、志賀さんである必要が・・・。

『手紙』
dlb-EnterPrise 舞台演戯事業部 Do-リンク場
テアトルはこざき(福岡県)
2007/05/26 (土) ~ 2007/05/27 (日)公演終了
満足度★★★★
初Do-リンク場!!
川崎さんは玉屋の客演で見たことがあったのだけど、
こりゃ、すごいですよ!!なんかこれからむちゃくちゃ期待できる劇団!
だと思った。
4話オムニバス、作家も別々ということで楽しみの多い舞台だった。
作品的には私はゆうさん以外はまだまだだと思ったのだけど、
連れは違う評価だった。ほんとにこれから楽しみ!!!(^_^)

ウォーターメロン/葬式/他
ワワフラミンゴ
下北ファインホール(東京都)
2007/05/26 (土) ~ 2007/05/27 (日)公演終了

アメリカをやっつける話
劇団チャリT企画
インディペンデントシアターOji(東京都)
2007/05/17 (木) ~ 2007/05/21 (月)公演終了

「おねがい放課後 (志賀ちゃんセブンティーン)」(タイトルと設定年齢が変わりました)
ハイバイ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2007/05/24 (木) ~ 2007/06/03 (日)公演終了

業に向かって唾を吐く
elePHANTMoon
インディペンデントシアターOji(東京都)
2007/05/25 (金) ~ 2007/05/29 (火)公演終了

永遠かもしれない
シベリア少女鉄道
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2007/05/26 (土) ~ 2007/06/03 (日)公演終了
満足度★
期待とはかなり違ったかなぁ
初期の頃とはメンバーも一変し、作風も変わったか。今回は構造ではなく役者の頑張りを楽しむ芝居に。130分。

絢爛とか爛漫とか
赤坂RED/THEATER
赤坂RED/THEATER(東京都)
2007/05/08 (火) ~ 2007/05/23 (水)公演終了
満足度★★★★★
とても好きでした(^-^)
モボ版、モガ版のダブルス公演。両方観てきました。
春夏秋冬で起承転結をしていく様がいい感じでした。モボ版、モガ版で微妙にセットや季節転換の時の見せ方が違っているのがとてもいい感じで風情がありました。特に季節変換の時の様子をわざと薄暗く見せる演出が素敵でした。
動きを決めない芝居・・・という演出だったそうですが、そういう斬新さが何度観ても飽きさせなく、またその場での感情によって自然に出る動きに見えてよかったと思います。
私は大好きな公演でした(^-^)

のようなこと
ワンアワーパーキング
「劇」小劇場(東京都)
2007/05/24 (木) ~ 2007/05/27 (日)公演終了
満足度★★★★
なんでこんなに面白い作品が登録されてないの?
なにこれっ!というほど面白い作品を作ってる。
ワンアワーパーキングという集団(?)の公演。
こりっちに団体自体が登録されていなかったので自分で登録した。
ぼんやり目を醒ますスーツ姿のサラリーマン。
ここはどこだろう?公園らしい。自分はどうしたのだ?
カップルがやってきてベンチに座る。声を掛ける。
「ここはどこでしょう?」
無反応。
「おぃ!無視するなよ~」
無反応・・・。
やがて、哲っちゃんという男に出会う。
生前は漫才をやっていたが癌で亡くなったという。
そう、幽霊だったのだ。サラリーマンも幽霊だったのだ。
サラリーマンは自分の過去の記憶が思い出せない。
自分は誰だったのだ?なにをしていたのだ?なんで死んだのだ?
そのうちに修治という男と出会う。
修治は生きている人間で、写真家をしている。
なぜか修治にはサラリーマンの姿が見える。
サラリーマンはお願いする。
「自分探しを手伝ってもらえないだろうか?」
この舞台の序章はこんなストーリから始まる。
笑いの要素もあり、人情ものの要素もあり、とにかく話の筋を追うのが楽しみでならない。
終演後には涙で「バスタオルが必要だった」と感想をもらす人もいたほど。
小井土一章の作・演出の作品。
この集団としては2作品目らしいが、本も演出もとてもクオリティが高い。
もっともっと多くの人に観てもらいと思える面白い作品だ。