満足度★★
志賀さんじゃなくても・・・
1年で3歳分年をとる病気で、20年しか生きてないのに見た目は60歳。志賀さんの風貌でハタチの学生というシチュエーションで何が起きるのか?
根本的に間違ってると思ったのは、志賀さんは役者なのでハタチをやれ、と言われればハタチになってしまうということだ。若々しい人になれてしまう。だって役者だから。登場したときに「60歳の風貌」を背負っている人に見えなかった。普通に若者になっちゃってた。当たり前だ。役者だもの。
舞台では、髪の毛の薄い(それしか設定が残っていない)ハタチの学生が普通に経験する青春。本来、人の三倍の速度でふけてきた人間の葛藤・経験っつう特別の深さがあるんだろうが、ほとんど描かれていない。三倍のスピードで生きている人間って、普通じゃなくなっちゃうと思うんだけどなあああああああああ。
あと、一番いいシーンが暗転で処理されてたのが残念。あのシーンの志賀さんの表情こそがメインのような気がするが、見せるのは無理でしたか・・・見たかったなあああ。なんか、方法があると思えてならないんですけど。あのなさけないシーンこそが志賀さんならではだと思うんです。あれがアレだと、志賀さんである必要が・・・。