
玉つき屋の千代さん
コマ・プロダクション
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2008/05/09 (金) ~ 2008/05/25 (日)公演終了
満足度★★★
安心して楽しめる熟練の技
知り合いのオバ様(72歳)を連れて行ってきました。
こういう縁でもなければ見る事のない系列の作品ですが、
楽しかったですよ。
全ての役者さんが、非常に余裕を持って演じてられる。
台詞を忘れようが、芝居を間違えようが、みんな自由自在に切り返して、
ちゃんと本筋に戻し、場の雰囲気に緊張感が沸かないようにしている。
そして泣いて笑って、と娯楽の殿堂のツボをしっかり押さえた作品でした。
東宝の作品と思ったらコマ劇場の制作でした。
大女優、浜木綿子は、香川照之なんて大きな子供がいるとは思えない程、
キュートで微笑ましい。
立っているだけで、すーっと目がいく、オーラが違うんですね。
赤井は芝居が雑、加藤茶は楽しく西川峰子に色気が漂う。
貴城けいは顔が大きい(^^)。
それぞれの出演者が、役作りをしつつ、それぞれのキャラクターも
崩さずに、誰もが楽しめる構成。
こういうのが熟練の技なんですね。
ミュージカル俳優も、たまーに、こういう芝居に参加されているのは、
そういう商業演劇、座長芝居のの本質を
勉強されるためかもしれませんね。
でもチケットは高いなぁ

牡丹灯籠
志の輔事務所「オフィスほたるいか」
本多劇場(東京都)
2008/05/12 (月) ~ 2008/05/14 (水)公演終了
満足度★★★★★
激しく満足
ひとり「ためしてガッテン」+落語会で一粒で二度おいしい。
全編通しでやることに最大の意義がある。すべてが一本の糸でつながる快感は通しで聞いてこそ。
志の輔さん、同じ時代に生きている幸せを感じさせてくれる噺家さんだよなあ。

ゆんぼーさんが来る
play unit-fullfull
サンモールスタジオ(東京都)
2008/05/09 (金) ~ 2008/05/18 (日)公演終了
満足度★★★
初fullfullでした。
コメディだけど、きれいごとばっかりじゃなくて、とても現実的なお話なのかもしれません。途中まではどの登場人物もゆんぼーさんのことを思って とはいうけれど自分達のことばっかりでとても不愉快に思えてしまって、感情移入ができませんでした。けれど、葬儀のばたばたからラストにかけて引き込まれました!
切なくなりました。

夜光ホテル
モダンスイマーズ
OFF OFFシアター(東京都)
2008/05/03 (土) ~ 2008/06/01 (日)公演終了
満足度★★★★
萩原聖人は、すごかった
かつては新橋演舞場で「さぶ」のタイトルロールを演じ、座長公演もして、
最近でも大きな劇場の主役を張っていた、萩原聖人が、
こんな60人収容の小さな劇場で、どんな芝居をするのかと思ったら、
他のメンバーとの調和を乱すことなく、また劇場のスペックにあった、
非常に自然な演技をしていた。彼はスゴい。
正直、彼以外は小さな劇団の地味な劇団員、存在感や経験なんて
雲泥の差だから、イヤでも彼一人が目立つのかなぁと思ったら、
いやいやちゃんと引き立てていて、それで核となる場面では、
物凄いしっかりとしたオーラを出し、スッゲーと感心しました。
お話の内容は、まぁそれほど新鮮味のある内容でもなければ、
他の方も言っているよう、「おやおや!?」と思うような、
シーンもありましたが、それより役者陣のテクニックというか
心理表現の移り変わりに見ごたえがあり、
90分、しっかりと満足の行く出来栄えとなっておりました。
僕の行った日は、モデル系っぽい美男美女や、
テレビで見たことあるような人たちが、半分くらい占めてました。
(半分でも30人だけど)
「派手な客席だなぁ」と思う反面、
ものすごく大きなポニーテールを作っている女性や
帽子を取らない人が多く、僕の席は一番前で被害にあいませんでしたが、
「前にいたら、さぞや見にくいだろうなぁ」と感じる雰囲気でした。

失われた時間を求めて
阿佐ヶ谷スパイダース
ベニサン・ピット(東京都)
2008/05/08 (木) ~ 2008/05/27 (火)公演終了

夜光ホテル
モダンスイマーズ
OFF OFFシアター(東京都)
2008/05/03 (土) ~ 2008/06/01 (日)公演終了

さよなら また逢う日まで
ブラジル
こまばアゴラ劇場(東京都)
2008/05/09 (金) ~ 2008/05/20 (火)公演終了

次の曲をかけるのは誰だ
熱帯
新宿シアタートップス(東京都)
2008/04/30 (水) ~ 2008/05/07 (水)公演終了

けんか哀歌
猫のホテル
本多劇場(東京都)
2008/05/01 (木) ~ 2008/05/11 (日)公演終了

毛皮のマリー
ティーファクトリー
シアタートラム(東京都)
2008/05/01 (木) ~ 2008/05/04 (日)公演終了

プール
タカハ劇団
インディペンデントシアターOji(東京都)
2008/05/02 (金) ~ 2008/05/06 (火)公演終了

茶毒蛾無呼吸引金
Oi-SCALE
こまばアゴラ劇場(東京都)
2008/04/25 (金) ~ 2008/05/06 (火)公演終了

瞼の母
シス・カンパニー
世田谷パブリックシアター(東京都)
2008/05/10 (土) ~ 2008/06/08 (日)公演終了
つまらん!
往年の新国劇の十八番。それを現代風にアレンジして見せたもので、スピード感はあるが、いわゆる時代劇の骨法を外しているから、所作も台詞もなっていない。だいいちヤクザが月代をきれいに剃り上げていて、それらしく見えないし、考証も随所におかしいところがあり、草彅もこなれていないし、大竹しのぶも冴えない。結局、草彅人気に寄りかかっているだけで、舞台は一言で言えば、つまらん!

最後の1フィート
劇団6番シード
小劇場 楽園(東京都)
2008/05/10 (土) ~ 2008/05/18 (日)公演終了
満足度★★★★
色違い。
色の違う3つの物語で、どれもなかなかしっかりしたつくりだったと思います。好みは結構わかれそうですが、わたしは2つめが好きでした。ほとんどしゃべりっぱなしで、あのセリフ量はすごいです。前のめりになって観てしまいました。

夜光ホテル
モダンスイマーズ
OFF OFFシアター(東京都)
2008/05/03 (土) ~ 2008/06/01 (日)公演終了
満足度★★★★
いいです
男5人しか出てこない、しかもホテルの一室でほぼ暗転なしで、むさくるしい(笑)はずの芝居なんですが、気にならないくらい、芝居の世界に引き込まれました。
ラストが好きです。
音響が微妙でしたが。SEなのか、リアルに外の雑音なのかわからない程度のボリュームだったので、もう少し大きくてもよかったんじゃないかと。

Rozen Und Roses
織姫演劇団
東演パラータ(東京都)
2008/03/14 (金) ~ 2008/03/16 (日)公演終了
満足度★★
脚本担当の意識を疑う出来
この公演を一言で表すとすれば。
”脚本担当の自己満足”
私が見たのは千秋楽・最終公演でしたが、
役者が全員言葉ととちりました。セリフを忘れて立ち往生することも
度々。
練習が少なかったのかな、と大目に見ようと思っていたのですが、
関係者のmixi日記などを閲覧して唖然。
公演数日前まで脚本の手直しを行っていたそうなのです。
しかも、セリフが増える方向で。
同じ、二次創作の同人誌でたとえるならば、
印刷所に製作を御願いした本を、製本の仕上がる2日前に
原稿差し替えを行うようなものです。これで本当に
クオリティの高いものができると脚本担当の方は思っているのでしょうか。
また、3日の公演のうち、初日は大幅に開演が遅れたとの記載もあります。
(最終公演ですら30分以上遅れて公演がはじまりました)
ともかく、総じてクオリティの低い演劇といわざるをえません。
舞台演出も陳腐。舞台をまったく知らない素人の方が演出しても
まだマシなんではないでしょうか。
少なくとも、この演出家、脚本家の手掛けた舞台には
二度といくつもりはありません。まったくオススメもできません。
評価は星1つにしたいのですが、
役者の方々には同情するので星2つに。

THE-URASHIMA
THE♥フォービーズ
笹塚ファクトリー(東京都)
2008/05/09 (金) ~ 2008/05/11 (日)公演終了

瞼の母
シス・カンパニー
世田谷パブリックシアター(東京都)
2008/05/10 (土) ~ 2008/06/08 (日)公演終了
満足度★★
大竹と草ナギのギャップ
「瞼の母」を現代風に脚色したという触れ込みで期待していたが、期待ハズレだった。草ナギは固すぎる。もっと柔らかくならないとこの芝居には馴染まない。大竹しのぶの存在感と演技はさすがだが、周囲と調和していず特に草ナギとのアンバランスがおかしいほどだった。泣かせるはずの場面でもシラッとしてしまった。観客は草ナギファンが大半のよう。隣の女性は泣いてたからファンならそれでも楽しめるのだろう。唯一楽しめたのは舞台美術。大道具や背景の大胆な転換。周囲を固める役者陣の健闘はともかく、肝心の草ナギの演技は論評に値しないレベル。興ざめだった。

さよなら また逢う日まで
ブラジル
こまばアゴラ劇場(東京都)
2008/05/09 (金) ~ 2008/05/20 (火)公演終了
満足度★★★★★
王道
素晴らしき演劇の中の演劇。
コントでもなくシュールでもなく、芸術的な難解な
演劇ではなく、ワンシュツエーションの王道な演劇でした。
前半の微笑みからの爆笑、そしてミステリーに向けて緊張していき
どんどん前のめりになって行きました。
役者さん達もうまいし2800円という安さも魅力的です。
皆さん素敵でした。

さよなら また逢う日まで
ブラジル
こまばアゴラ劇場(東京都)
2008/05/09 (金) ~ 2008/05/20 (火)公演終了