満足度★★★★
萩原聖人は、すごかった
かつては新橋演舞場で「さぶ」のタイトルロールを演じ、座長公演もして、
最近でも大きな劇場の主役を張っていた、萩原聖人が、
こんな60人収容の小さな劇場で、どんな芝居をするのかと思ったら、
他のメンバーとの調和を乱すことなく、また劇場のスペックにあった、
非常に自然な演技をしていた。彼はスゴい。
正直、彼以外は小さな劇団の地味な劇団員、存在感や経験なんて
雲泥の差だから、イヤでも彼一人が目立つのかなぁと思ったら、
いやいやちゃんと引き立てていて、それで核となる場面では、
物凄いしっかりとしたオーラを出し、スッゲーと感心しました。
お話の内容は、まぁそれほど新鮮味のある内容でもなければ、
他の方も言っているよう、「おやおや!?」と思うような、
シーンもありましたが、それより役者陣のテクニックというか
心理表現の移り変わりに見ごたえがあり、
90分、しっかりと満足の行く出来栄えとなっておりました。
僕の行った日は、モデル系っぽい美男美女や、
テレビで見たことあるような人たちが、半分くらい占めてました。
(半分でも30人だけど)
「派手な客席だなぁ」と思う反面、
ものすごく大きなポニーテールを作っている女性や
帽子を取らない人が多く、僕の席は一番前で被害にあいませんでしたが、
「前にいたら、さぞや見にくいだろうなぁ」と感じる雰囲気でした。