最新の観てきた!クチコミ一覧

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ジンジャーに乗って

ジンジャーに乗って

快快

インディペンデントシアターOji(東京都)

2008/05/15 (木) ~ 2008/05/25 (日)公演終了

200805191500
200805191500@王子小劇場/PPT有。

ネタバレBOX

*かきかけです。

見よう見まねで手出ししたらやけどするやり方。似たようなことをやろうとして、まったくつまらない公演も多々ある。ではそれら十把一絡げな作品群と快快の違いは何かと問われたら、それは「趣味の善し悪し」という漠然とした答えしか用意できない。

物語の拒絶、変化の否定が「ジンジャーに乗って」の骨子である。最初に俳優たちから「今回のテーマは無駄です」と言われ、ポストパフォーマンストークでも「ゴドーをまちながら」から着想を得たと言うとおり、舞台上の登場人物は無駄な時間を過ごす、それだけの60分がこの作品である。

脱物語、脱構造したいと考える演劇人は多いが、かつ多くの人が面白いと思える作品、つまり独りよがりで理屈っぽくない作品に仕上げるのは難儀なことだ。

「瞬間のキラキラ」。篠田千明が何回か口にしたこの言葉は、たしかに快快の魅力の本質を表している。取捨選択の秀逸のみが、「ジンジャーに乗って」を鑑賞に堪えうるものにしている、と言っても過言ではない。


脱構造の奇跡が趣味の良さに支えられるすっとこどっこいな現象が起きている。そんなの快快以外では観たことがないし、またこれからも観られないと思う。

短期決戦専用の代償として、60分以上の作品を、お客さまを退屈させずに提供できるとは思えない。「瞬間のキラキラ」とはあくまで瞬間であり、ひとを2時間3時間引きつけるためには物語の力を借りねばならない、逆に言えば物語の放棄して2時間3時間を鑑賞に堪えうるものにしたとしたら、それは演劇の歴史を変える事件になるかもしれない。

もてそうセックスしてそう、それって大事。

新しいことに価値があるのではなく、現代を射抜いていることに価値がある

方法論のための表現ではなく表現のための方法の模索
評決 -昭和三年の陪審裁判

評決 -昭和三年の陪審裁判

劇団青年座

青年座劇場(東京都)

2008/05/14 (水) ~ 2008/05/20 (火)公演終了

満足度★★★★

堅実に、でも面白く仕上がってる。
十二人ものとしても当時の日本男子らしさを反映させながら、飽きずに最後まで惹きつけている。判断の切り返し材料も◎。122分。

ネタバレBOX

被告、裁判長、検事、弁護士、時に証人までを登場させたことでワンシチュエーションでなく、場に変化が出来て効果的だった。

陪審員は全員がうまくキャラを書き分けられてたとまではいかないけど、主要な人物は展開の状況を左右するのに十分に色づけされていたと思う。

話の語り部役の大家仁志さんの一人数役もの活躍が違和感もなく好演でした。
わが魂は輝く水なり

わが魂は輝く水なり

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2008/05/04 (日) ~ 2008/05/27 (火)公演終了

満足度★★★

萬斎さんと菊之助さんが
戯れている姿を観られただけで本当に幸せです。蜷川さんありがとう。

観ているときは、歴史のアナザーストーリーのようなものだと思っていたので、人々の感覚といい、あまりに史実とかけ離れていて違和感を感じ、描かれる世界に興味を持てなかったのですが。

家に帰ってきてパンフレットを読んだら、元々、歴史的興味で書かれた脚本ではないんですね。脚本が書かれた当時の日本を、木曽軍の姿を借りて描いているのか。全然わからなかった…OTL
でもそうやって、現代につながる話を描いているのだと思って考えてみると、胸が苦しくなってきます。

あと、私の感覚では言葉を飾りすぎていて、まだるっこしく感じてしまいました。それもまた、蜷川さんのこだわりだったようですが…。

しかし萬斎さんと菊之助さんは、美しく、かっこよく、かわいかった。
これで最初で最後と言わず、またやってくださいよ。

まどろみ

まどろみ

森崎事務所M&Oplays

あうるすぽっと(東京都)

2008/05/15 (木) ~ 2008/05/25 (日)公演終了

満足度★★★★

堪能できました
ちょっとホラーテイストながら、現実感もしっかりあって、とても面白かった。倉持裕さんの作品だなあっと言う感じ。堪能できました。

ジンジャーに乗って

ジンジャーに乗って

快快

インディペンデントシアターOji(東京都)

2008/05/15 (木) ~ 2008/05/25 (日)公演終了

満足度★★★★

「わかんない」と「ひさしぶり」
 面白かった。何より肩肘張らず気楽に観ることができたし、僕にとっては非常に興味深い作品だった。前作の『霊感少女ヒドミ』もだけれど、それ以前の作品でも同様に描かれ続けている「東京」という都市の肖像が、雑然として生々しく目の前に開けていく。それが本作では「これでもか」というほど一層にあざやかだった。(彼(女)らの「東京」を舞台にパッケージングするセンスはとても鋭い)
 劇中に繰り返される「わかんない」と「ひさしぶり」に、僕は雑踏での邂逅を見た気がする。これは日常生活にある他者とのちょっとした擦れ違いのなかにも生じる触れ合いの質感とでも言えるだろうか、例えば肩を寄せてひしめき合う存在の喧噪への耐えられなさや、ふと他人同士の手と手がぶつかり合ってぱちんと乾いた音を鳴らすときに感じるスリル——都市が内包する刹那の緊張感——が、ダンス中の不安定な身体性に集約されていく。瞬間瞬間が、ふつふつと忘我の彼方へと消え去ってはまた新たに次々と現れてくる。浮遊ではなく"滑走"という感じ。キェルケゴールが「ほんとうの反復は前方に向って追憶される」と言ったように、延々と続くかのような「日常」の経験は、決死の跳躍、そして束の間の浮遊感の後に現れてくる欲動の滑空であり、重力との均衡を保ち続けるような滑走の疾走感なのだ。
 終演後の舞台に残存する気分は確かに切ない。が、これはノスタルジーなどではなく圧倒的なリアリティなんだと思う。

ネタバレBOX

 あ、随分とたいそうな書き方をしてしまった。けれども"贅語的だ"なんて笑わないで下さいよね。:-)

 「セグウェイに乗って、何もしない」——約めて言えばそういう印象の作品だろうか。この「何もしない」ということが、演劇における物語ることの過剰さ(「無駄」)を通じて描かれていく。それは、一幕においてはベケットを通じて、二幕ではその再現と展開を通じて、そして最後には、まるで折り紙を開け広げ解体したかのような幾筋もの折り目だけが残される。が、この折り目に物語の痕跡を認めてノスタルジーを感じても仕方がないのは上に述べた通り。
 本作では、日常にぽっかりと空いたエアポケットのような瞬間に感じられる爽快感が「晴れた日の散歩」として登場する。この感覚がもし、本作の演出シノダがアフター・トークで語っていたような「瞬間が死んでいく」こと(ハイデガーなら「先駆的了解」とでも言いそうなもの。本作では、演者が立ち上がって台詞を口にしては倒れる、という動作に還元されている)へも通じていくのだとすれば、それは「再極限の未了」(死の直前)でのスリリングな戯れともみえてくる。こうやってハイデガーを引き合いに出して語ると嫌が応なく壮語的な匂いがしてしまうものだけれど、この種の想像力が案外バカにならない作品だなと思った。
 近頃では他人の死が当然のごとく記述されていく時代になったが、それが戦時下のような肉体的な死の感覚とは違うとしても、やはりそれとは別種の仕方でありありと平明に認識されるようになっている。そして現に、インターネットを通じて今までは考えられなかったようなより多くの死亡者数を目の当たりにしている。だから焼け野原の六本木と普段の会話で口にするようないわゆる今の六本木とが結び合わされることには、もはや何の不思議もない。「死」を口にすると相変わらずドラマチックな感じのする世の中ではあるけれど、それでも自らの死は相変わらず自分自身のリアリティの核としてあり続ける(本作では「期限」とか「終わり」とか言われている)し、他者にとってもなお歴然とした事実としてはあり続けている。例えば死に関する記憶と事実とに向かい合った場合、そのような記憶は単に追憶されるものだとしても、事実はやはり事実として反復される(キェルケゴール的な「反復」は、初めて現れる出来事が既に在ったもののように繰り返される予言的な振る舞いをする)。だから2度目のデモのシーンのダンスから受ける爽快感は、こういう"強度の反復"——言うなれば「日常」の絶対的な肯定——によって現れるマイナー・トーンの清々しさなんだろうと思う。僕はこれを「生かされていることの自由さ」とでも言いたい。
hg

hg

風琴工房

ザ・スズナリ(東京都)

2008/05/09 (金) ~ 2008/05/18 (日)公演終了

満足度★★★★

ドキュメンタリーでなくて演劇だからこそできること。
生身の質感。完全な傍観者ではいられない参加性。空間を共有するということ。

ネタバレBOX

二部は再現率が高い(一部は創作率が高い)というか、そのままを伝えたかったというのも分かるが、やはりもう少し演劇的加工が必要だったのではという気がする。伝える為のデフォルメというか。
変な作為は加えられないので、難しいところだとは思いますが。

公害でいうならば、例えば今中国ではまさしく同様の被害の拡大中であると最近テレビで見たので、先に体験した国の私たちが何かできることはないのか、と思ったりもする。

企業倫理ということでいえば、最近の偽装問題だってそうで、それを訴えることで自分や何十人もの社員が路頭に迷うことにもなり、それを一概に正義を貫く、とはいかない感情があると思う。

私たちの立場に一番近い、詩森さん役の人の、施設での無力感、浮いている感じが、何ともリアルで、辛かった。

自分が変わることで世界が変わると熱く語る小学校の先生。実際にはなかなかそうは行かないのだけど。でも、行動していかないといけないのですよね。
ごらん・・・、ゴリラごらん

ごらん・・・、ゴリラごらん

POTALIVE

東武伊勢崎線鐘ヶ淵駅・西口改札前待合せ(東京都)

2008/05/17 (土) ~ 2008/05/25 (日)公演終了

満足度★★★★

大きな嘘が乗っかった街を歩く。
あり得ない嘘をあたかも事実のように語りながら、成り立ちの違う3つの町並みを歩き渡る。視界の変化が面白い。7200歩。90分。

ネタバレBOX

25年も前に作られた白髭団地の墨田区、20年前は空き地だったところから開発された新興の団地・マンション群の荒川区南千住、町工場が時代の変化と共にマンションに変わっていった足立区千住、どの地域も隅田川沿いであるものの、橋がなかったために交流もなかった街々。今回のポタライブでは近年作られた橋を渡ることでこの地域の違いをはっきりと見せてくれる。その場所の選び方がすばらしい。

今回は視界が開けている場所が多く、パフォーマーの運動量はとても多くて大変そう。観ている方は広い視野で大きく街と芝居を見られて、開放感をも伴って楽しめた。

最後に見せるある事件の起きた場所は、今は普通に誰も足を止めることなく。でもそこは昔のまんまの雰囲気で。時間の変化の強弱も感じさせてくれて◎。

…でも物語として今でも野生のゴリラが生息っていうのはどうなんだろ(^_^;)
まどろみ

まどろみ

森崎事務所M&Oplays

あうるすぽっと(東京都)

2008/05/15 (木) ~ 2008/05/25 (日)公演終了

満足度★★★

不眠症ゆえ
ん~小田急線沿線に住んでいたら楽しいです!?何も難しく考えずにサラリと観れれば良いのかも。

ネタバレBOX

本当に不眠症なのか?なんなのか?それぞれの利権とか。。。何人いるのか?あのソファーの奥には何があるのか?とても思い返せば不思議がいっぱい。中野。新宿。。。。小田急線沿線
失われた時間を求めて

失われた時間を求めて

阿佐ヶ谷スパイダース

ベニサン・ピット(東京都)

2008/05/08 (木) ~ 2008/05/27 (火)公演終了

満足度★★★

いまいちグッとこず
考えさせられる舞台でした。
でも、僕は大人数でわいわいしているものが好きなので・・・。
噂をきいて今回は見たのですが、伝わりきらない感があり。頭使いましたよ。
(笑)もう一度みてみたいとは思います。

『夏の夜の夢』『じゃじゃ馬ならし』

『夏の夜の夢』『じゃじゃ馬ならし』

シェイクスピアシアター

俳優座劇場(東京都)

2008/04/29 (火) ~ 2008/05/05 (月)公演終了

満足度★★★★

テーマは「虚構」
この芝居は「虚構」である。
スライに始まってスライに終わるのがいいね。
つまり、原作では劇中劇の終わり=芝居の終わりだが、本公演ではスライ(≒ペトルーキオ)が闖入者として女将(≒カタリーナ)に追い出されるところまで描いていて、「つくりごと」ということを観客に思い出させて幕切れとなる。

本で読んでいるときよりも登場人物たちの「とりかえっこ」(≒「虚構」?)が目立つ。
目の前で服を取り替える演出とか。

結婚式のシーンでカタリーナが普通の(新婦らしい)表情をしていたのには「あれっ」と思ったが、あれは生まれて初めて求婚されて(つまり、妹でなく自分が求められて)嬉しかったのかな。

カタリーナが馴らされた後はどうなのか?
馴らされたのはペトルーキオに愛されている、ペトルーキオも本気で愛している、というのが希望的観測。

リーフレットにあるようにカタリーナの包容力の大きさを強調するならば、月と太陽のシーン以降は「全部分かっててやってる」ってことか?
「まったくしょうがないんだからうちの人は(笑)」みたいな感じだろうか。

DVぽい話で、ともすると暴力沙汰の暗い雰囲気になるところだが、積極的に笑わせようという演出なので終始楽しい雰囲気だった。
後半はちょっと暗かったけど。

ラテン語とシェイクスピア時代の観客との心理的距離は、ラテン語と現代日本人とのそれより遥かに近いことをなんとなく感じた。
ペトルーキオが友人に会う場面で、いきなり「ナイスツーミーチュー」とめっちゃカタカナ英語で挨拶したのでなんだこりゃと思ったが、召使が「ご主人様達はラテン語で挨拶しているけどおいらにゃさっぱり」と言うから、おそらく原文はラテン語なのだろう。
当時の民衆は貴族でなくてもグラマースクールでラテン語を学んだわけだし、そもそもシェイクスピアの学力がその程度だったって説もあるので、みんな聞いて分かるんだろうね。
だから、ラテン語と観客の距離は、日本人だと英語との距離に置き換えると近いのかも。

福田訳を読んだときには気付かなかったが、本公演は小田島の翻訳だから駄洒落満載。
こんな軽妙な会話だったのか、と改めて笑った。

彼女とあたしと小指の思い出

彼女とあたしと小指の思い出

世田谷シルク

SPACE & CAFE LA MANDA(東京都)

2008/05/18 (日) ~ 2008/05/18 (日)公演終了

満足度★★★★

炎の見本市。
独り芝居というコンセプトワークとして明確でブレがない。
人物模写・現代劇・古典劇、紙芝居、朗読。
確かにオリジナルと言えるものは、その女優の存在だけだ。
そこに強度を感じられたのは、堀川炎、彼女自身の力に他ならない。

ピアノとマリンバとのコラボレーションもいい具合。
彼女の作り出す世界を見事に補強している。

「炎の」と題したが、それは、仄暗い中に線のように燃える火だ。
しかし、そう簡単に消えそうにはない。

蝉しぐれ

蝉しぐれ

明治座

明治座(東京都)

2008/05/05 (月) ~ 2008/05/29 (木)公演終了

満足度★★★

爽やか~。
メインキャストがみんな若いので、爽やか。
青春の輝き、若い力、みたいなものがよく表現されていたので、多少粗削りでもこの年齢のキャストで成功だったのではないかと思いました。

ふく(北川弘美)は、成人してからが、もっと気品が欲しいと思いましたが。
文四郎(福士誠治)は、少年時代から中年まで、自然に演じ分けていました。

親友役の子(崎本大海)は、演技はあまり上手くないんだけど、おおらかな感じの主役に対し、しっかりしてる感じが上手くはまってる。

ネタバレBOX

一幕目は涙を流したりしながら観てたのですが、三幕目終盤辺りはくどい!と思ってしまいました(汗)
私が薄情なのか、誰にどう感情移入したらいいのかわからない(汗)。成人してからのふくについての描写がほとんどないしなあ。

若い人の演技にあれっとなる箇所が無いわけではないのですが、ベテランがしっかり締めていますし、トータルでは、なかなかきっちり作られた作品だと思いました。
発火/ハラダマークⅡ

発火/ハラダマークⅡ

劇団くせポジ

劇場MOMO(東京都)

2008/05/14 (水) ~ 2008/05/18 (日)公演終了

満足度★★★★

なんと言っても・・
スモモさんがカッコいい!

白いコート、相当こだわりがあったようですけど、「真実の執行人」に不可欠なアイテムというのが、よ~っくわかりました。

ズボラして(でも自分としてはそれでも早い目の)10分前に劇場に入ったら、受付は長い列で満員御礼とのこと・・。
何とか滑り込みで入れてもらったのですが、とっても楽しいひと時でした。

時間軸が行ったり来たりし、また役どころもコロコロ変わって行くので、ストーリーは少しわかりにくい部分もありましたけど、最後まで色んな仕掛けがあってとても楽しめた作品。

下野さん、相変わらず素晴らしい・・。
間の取り方が絶妙で、あの声が何とも言えずいい感じ。

無頼の酒井さんも何ともコミカル・・。
とってもいい味を出していたと思います。

最後のシーンでコートを脱いだスモモさん、執行人が漂わせる厳しさは嘘のように消えて、何とも可愛い女性に・・。
この辺り、さすが女優さんだな、と感心しました・・。

この公演を最後に関西へ本拠を移すということですが、とっても残念。
東京公演とかあれば、是非駆けつけたいと思います・・。

ショウジさんの息子

ショウジさんの息子

渡辺源四郎商店

アトリエ・グリーンパーク(青森県)

2008/05/11 (日) ~ 2008/05/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

豪快に倦怠
ではなく、
コミカルながらも可憐ナ工藤由佳子さんが印象的。
思い遣り合いながらも異なる絶望を見つめる父子の隣にある華でしたナ。

ラストは、
泣きじゃくる小さな男の子と、
その頭を優しく撫でる父親。
そんなイメージと重なりましたな。

屋上のオフィス

屋上のオフィス

あひるなんちゃら

インディペンデントシアターOji(東京都)

2007/05/04 (金) ~ 2007/05/06 (日)公演終了

満足度★★★★

紳士服の
なんでしょう、こう・・・・・・・・ふって一人で静かに笑う、そんな雰囲気は他にないですから、ハイカラな感じにならないでこのままいってほしいです。

根津さん、コナカの人みたいで愉快でした。

偽物の花は枯れない

偽物の花は枯れない

劇団なないろ風船

pit北/区域(東京都)

2008/05/16 (金) ~ 2008/05/18 (日)公演終了

満足度★★★

ミステリアスな雰囲気は・・・
良かったと思います。

何故見知らぬ不審な通知に全員揃って振り回されたかなど、細かくみていけば辻褄の合わないところもありそうだけど、それを差し引いても、最後まで緊迫したシーンの連続で、うまく世界に引き込まれたと思います。

極限状態に追い詰められた者達が剥き出しの感情をぶつけ合う、着眼点は良いと思うのですが、作品全体を通して、どろ沼にズブズブ沈み込んでいくような重苦しさがあり、ベースにもう少し希望を抱かせる感覚がある方が自分としては好みかな・・。

pitの空間を効果的に使って、そういうところは上手いなぁ、と思いました。

ジンジャーに乗って

ジンジャーに乗って

快快

インディペンデントシアターOji(東京都)

2008/05/15 (木) ~ 2008/05/25 (日)公演終了

満足度

タイトルにつられて
小指値って面白いらしいよー、と言われて
しかもタイトルが「ジンジャーに乗って」なので、
これは見逃せない、と思い観劇。
ただ、寝坊したため、
目当てのセグウェイ試乗には間に合わず。

王子を知っているカンパニーらしく
鉄パイプで天にも舞台空間を作り
宙にはしごを組んでいて、なかなか期待させる舞台。
ただ、ジンジャーを使用するには平面が狭いことが気になる。

初見なので“小指値”がどんなカンパニーなのかは
分からないけど、
どうやってジンジャーを借りたかと、
自分達が普段何を考え・思っているかを
演劇として表現していた。

仲が良くて
自分達の集団が面白いと信じてて
まだ若くて
テンションが高い団体としては
かなりいいクォリティなんじゃないでしょうか。

演劇という表現には乗っていたと思う。

ジンジャーに乗って

ジンジャーに乗って

快快

インディペンデントシアターOji(東京都)

2008/05/15 (木) ~ 2008/05/25 (日)公演終了

満足度★★★★

hiphop?違います。new raveです。
誰がなんと言おうが、この集団だけが、海外のユースロックとメンタル的に同じ立場にいることは間違いない。田中宗一郎は勿論、鹿野淳も渋谷陽一御大も鑑賞奨励。ていうかクラブ系も高校生もスイーツ脳もここに集まりやがれ!チェルよりもポップ、コンテンポラリーよりイージーかつセンチメンタル。オールナイトでも飽きないね。俺は。60分はみじけーよ!

さよなら また逢う日まで

さよなら また逢う日まで

ブラジル

こまばアゴラ劇場(東京都)

2008/05/09 (金) ~ 2008/05/20 (火)公演終了

満足度★★★★★

演劇でしかできないこと
面白かったー。
私的な演劇の評価ポイント
鳥肌が立つ 瞬間はなかったんだけど、
やっぱりさすが ブラジル という完成度の高さと丁寧さ
そして、私の好きなタイプのストーリーと役者。
大満足。

この作品を見て、演劇は、他のメディアと違って
唯一、登場人物全てに対してフラットな描写ができる
表現なんじゃないだろうかと思った。

テレビドラマのように一方的なズームもできないし、
ここ一番と、創り手が思っていても、
例えば雑音など、他の要素を除外することはできないから、
観客がその部分に集中してくれるかどうかの保証はない。

その本質を活かした、演劇でやるから一番面白い、
素敵な作品だったと思う。

苛々する大人の絵本

苛々する大人の絵本

庭劇団ペニノ

はこぶね(劇団アトリエ)(東京都)

2008/04/11 (金) ~ 2008/04/26 (土)公演終了

満足度★★★★★

毎回の楽しみ
期待を裏切らない舞台装置とその世界観。
今回も存分に発揮されていて素晴らしかった。

それにしてもタイトル通りでした。
こどもには見せられない、確かに。

ストーリーは毎日違ったのでしょうか。
もう一度観たかったと思ったが完売で無理でした;

ネタバレBOX

席の関係上、おかあさん(鹿の剥製)のド真ん前・・・
剥製やミイラなんて大嫌いな自分には息するのも辛い程。

まさに悪夢・・・

キツかった(苦笑)

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