ジンジャーに乗って 公演情報 快快「ジンジャーに乗って」の観てきた!クチコミとコメント

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    200805191500@王子小劇場/PPT有。

    ネタバレBOX

    *かきかけです。

    見よう見まねで手出ししたらやけどするやり方。似たようなことをやろうとして、まったくつまらない公演も多々ある。ではそれら十把一絡げな作品群と快快の違いは何かと問われたら、それは「趣味の善し悪し」という漠然とした答えしか用意できない。

    物語の拒絶、変化の否定が「ジンジャーに乗って」の骨子である。最初に俳優たちから「今回のテーマは無駄です」と言われ、ポストパフォーマンストークでも「ゴドーをまちながら」から着想を得たと言うとおり、舞台上の登場人物は無駄な時間を過ごす、それだけの60分がこの作品である。

    脱物語、脱構造したいと考える演劇人は多いが、かつ多くの人が面白いと思える作品、つまり独りよがりで理屈っぽくない作品に仕上げるのは難儀なことだ。

    「瞬間のキラキラ」。篠田千明が何回か口にしたこの言葉は、たしかに快快の魅力の本質を表している。取捨選択の秀逸のみが、「ジンジャーに乗って」を鑑賞に堪えうるものにしている、と言っても過言ではない。


    脱構造の奇跡が趣味の良さに支えられるすっとこどっこいな現象が起きている。そんなの快快以外では観たことがないし、またこれからも観られないと思う。

    短期決戦専用の代償として、60分以上の作品を、お客さまを退屈させずに提供できるとは思えない。「瞬間のキラキラ」とはあくまで瞬間であり、ひとを2時間3時間引きつけるためには物語の力を借りねばならない、逆に言えば物語の放棄して2時間3時間を鑑賞に堪えうるものにしたとしたら、それは演劇の歴史を変える事件になるかもしれない。

    もてそうセックスしてそう、それって大事。

    新しいことに価値があるのではなく、現代を射抜いていることに価値がある

    方法論のための表現ではなく表現のための方法の模索

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    2008/05/20 00:44

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