
R.A.T.S
帰ってきたゑびす
「劇」小劇場(東京都)
2008/05/28 (水) ~ 2008/06/03 (火)公演終了
うーん、疲れた。
最後列に座ったのですが、視界に入る飽きた客の身動ぎとかで集中出来ず。というか自分も身動いでいました。あと、寝た。
演出家の方の中ではかなり明確に『こういう絵を見せよう』というのがあったのは分かりました。身体表現の部分では面白かったし、演目的にもそこに力を入れている。つまりそれが印象的な場面で使われているのですが、物語をそこまで進める為の手順がちょっと雑。台詞の遣り取りで持っていこうとしているものの、どうも言葉選びが微妙でした。格好良過ぎたり奇麗過ぎたり。ああいう雰囲気を作っているのだから言葉にはあまり意味を持たせなくても良かったのではないかと。もっと「見せて」欲しかったなー。
友人である猫道さんを初めてとして「もっと動けるし喋れるし魅力的な役者のはず」と思える人が多数いたので余計に残念に思うのです。

めんどくさい人
CENTER LINE
荻窪メガバックスシアター(東京都)
2008/05/22 (木) ~ 2008/05/25 (日)公演終了
満足度★★★
めんどくさくは・・・ないけれど
まず、チラシなどにあるような、お金パワーで他人の「めんどくさい」を解決する話ではない。
従って、ぱっと見受ける、ポジティブな明るい話を想像していたら
期待はずれという印象を受けるだろう。
これはどういう話か。私が端折りまくってかっこよく言い切ってしまえば、
すれた生活を送る女性が、救いの光を見つけるまでの奇妙な物語である。

役に立たないオマエ
ブルドッキングヘッドロック
サンモールスタジオ(東京都)
2008/05/22 (木) ~ 2008/06/01 (日)公演終了
満足度★★★★
お気軽にどうぞー!
なんの気構えもなく見れる。そんなお芝居でした。
セットがなかなかリアルで、それだけでちょっと感心!
劇が始まってからは窓外や壁向こうの様子など、
いろいろ凝った作りになっています。
話の内容は、な~~~~んてことない学校の日常風景です。
なんて事ないのに、間とか空気とか、心を捕らえて離さない。

東京ラヴストーリー2008
開幕ペナントレース
インディペンデントシアターOji(東京都)
2008/05/28 (水) ~ 2008/06/03 (火)公演終了
ある程度予測はしていたけど
想像を上回る(下回る?)クダラナサでした。
ぜんぜん意味が分からない(笑)
楽しかったです。このまま突き抜けて欲しいものです。

夫婦善哉
龍昇企画
こまばアゴラ劇場(東京都)
2008/05/24 (土) ~ 2008/06/01 (日)公演終了

「卒塔婆小町」「葵上」
三条会
三条会アトリエ(千葉県)
2008/05/24 (土) ~ 2008/05/30 (金)公演終了
満足度★★★★★
「卒塔婆小町」Bプロ「葵上」Aプロ
単なるキャスト違いかと思いきや...。
勘弁して下さい 関さん!面白すぎます。

「卒塔婆小町」「葵上」
三条会
三条会アトリエ(千葉県)
2008/05/24 (土) ~ 2008/05/30 (金)公演終了
満足度★★★★★
「卒塔婆小町」Aプロ「葵上」Bプロ
腰が砕けるほど笑える絶品&異形な三島由紀夫作品!
既存の戯曲を取り上げるなら、
コレぐらいの覚悟で戯曲に挑んで演出すべきだと、
ホント思う。
コピーはコピーでしかないのだから。

R.A.T.S
帰ってきたゑびす
「劇」小劇場(東京都)
2008/05/28 (水) ~ 2008/06/03 (火)公演終了
満足度★★★★
闇の表現!
平日のマチネだっつーのに、客席は満員御礼!補助席までだしちゃって、芝居の人気度が感じられます!
完全に救いのない奈落の底を深く描いた芝居なのに、心が奮い立つような作品。
薄暗い穴蔵に巣食う恐怖のねずみ~ランドの物語。
非常に素晴らしいです!独特で不思議な世界観です。好き嫌いは分かれるでしょうね~。。実際、ワタクシの隣のオトコは寝てた!(^0^)
以下、ネタばれBOXに。

役に立たないオマエ
ブルドッキングヘッドロック
サンモールスタジオ(東京都)
2008/05/22 (木) ~ 2008/06/01 (日)公演終了
満足度★★
イメクラ寸劇
実年齢は定かでないが、目じりの小じわや肌の艶から、
30歳、三十路は過ぎていそうな出演者達が、高校生の格好をして、
高校生のように、大して中身のない内容の話を演じている。
その年齢くらいの女性の学生服姿ですから、お色気モノの話かと思えば、
もちろんそんな訳でもなく、
コントかなぁと思えば、
笑いのない話を2時間以上もダラダラ上演されているわけですから、
もちろんコスプレコントでもありません。
いやぁ正直キツいねぇ、大劇場ならともかく、
小さな小さな劇場で、大人の学生服姿、これは単にイメクラ寸劇です。
他の方は違和感がないとの感想でしたが、
僕には最後の最後まで、その違和感が強く、真面目に話を見る
気分になりませんでした。
10代の少年・少女が使う独特の若者言葉って、
大人が使うと、とても嫌味といいますか、
物凄く感じの悪い耳障りの悪い響きです。
いい年した大人の男が「ちょーうぜー」とか
いい年した大人の女が「やばくない」とか。
少年少女が使う分には、流行言葉でいいですが、
オッサン、オバサンが使うと、とても相手を馬鹿にしている、下品な
印象にしかなれません。
陰湿なイジメにも見えてきます。
それもこれも、高校生には見えないキャスティング、
高校生に見えない役つくりのせいでしょう、土台がダメですから、
全てが悪夢とも言えましょう。
高校生が使う言葉って、意味がありそうでないじゃないですか。
「死ねばいいのに」って言葉一つとっても、
若い人が言う分には、誰かの言葉の流用とか、
ファッション感覚とか、語彙不足とか、軽く流せますけど、
30過ぎたオッサンが言うと、とてもナマナマしい。
悪意を感じる。
そして学生服なんか着ているから、
気のふれた人かと思っちゃいました。
美術は、なかなか良く出来てました。
あんな感じで空間を利用、場面転換すれば、いくらでも
可能性が広がりますね、小劇場のお手本のような
舞台の作り方でした。
出演者がいっぱい出てきます。
これって連作なのかなぁ?
学生役の人達は、見事に揃いも揃ってわざとらしく、空々しく、寒々しい。
ばっかみたい、って思いながら見てました。そんな中、
先生役だけは、見ごたえがありました。
やる気ない感じ、でも最低限の責任感はしっかりとある、
社会人の落ち着きと、現代っ子の名残と甘えが
ちゃんと描かれておりました。
きっと、他の人も等身大の役を演じれば、
そんな悪くもないのかもしれませんね。
リアルな設定で、
中学生日記とかに出ている児童演劇の人を使って、
この戯曲を上演したら、また印象が違うだろうな。
それなら再度見てみたい。

少年の腕 ~Boys Be Umbrella~
TheatreGroup“OCT/PASS”
せんだい演劇工房10-BOX(宮城県)
2008/05/28 (水) ~ 2008/06/07 (土)公演終了
満足度★★★
本領発揮。
『ザウェル』は、ペット屠殺が題材。大げさだなと思った。『バビロン・バタフライ・バーレスク』は、求心力不足か。そして今回。これが本来の持ち味か。

役に立たないオマエ
ブルドッキングヘッドロック
サンモールスタジオ(東京都)
2008/05/22 (木) ~ 2008/06/01 (日)公演終了
満足度★★★★★
引き込まれます!
誰しもが味わう学生時代の懐かしい日常を、ブルドッキングヘッドロックの皆さまが面白おかしく演じてくれました。共感する部分が多く、且つ内容もわかりやすいので、平成から昭和の方まで誰もが楽しめる舞台ではないでしょうか。あと、キャストの皆様が想像以上に高校生なのも見所かと(笑)

「卒塔婆小町」「葵上」
三条会
三条会アトリエ(千葉県)
2008/05/24 (土) ~ 2008/05/30 (金)公演終了

役に立たないオマエ
ブルドッキングヘッドロック
サンモールスタジオ(東京都)
2008/05/22 (木) ~ 2008/06/01 (日)公演終了
満足度★★★★★
突破された空気を包む空気
外国人にはこの芝居は決して理解されないだろう。現代の日本に生きる者だけがリアルに感じているこの「空気」自体が主題だから。繰り返し破壊されながらもゴムまりのように包み込んでくる「空気」そのものが。
文章の場合は「行間を読む」という言葉があるが、芝居でもそれは重要。この芝居はまさにその「行間」がテーマだ。表面上のストーリーの底を流れる「空気」自体が、時に過剰で時に呑み込まれたセリフの間から妙にリアルにあぶり出されてくる。見事だ。
高校時代を思い出して、傷付き、且つ癒されるだろう。息苦しく、且つ切ないに違いない。これまさに芝居の醍醐味。「新しさ」についていける芝居ファンにはたまらない見応え。細かいアラには目をつぶって久しぶりの五つ星!

夫婦善哉
龍昇企画
こまばアゴラ劇場(東京都)
2008/05/24 (土) ~ 2008/06/01 (日)公演終了

役に立たないオマエ
ブルドッキングヘッドロック
サンモールスタジオ(東京都)
2008/05/22 (木) ~ 2008/06/01 (日)公演終了
満足度★★
長さがネック。
全体としてみればたいした話はしていない。キャラ勝負で持っていくのだからいくら伏線があろうともう少しコンパクトでないと最後に残るのがだらっと感になってしまいます。

SOMEDAY
studio salt
相鉄本多劇場(神奈川県)
2008/05/28 (水) ~ 2008/06/01 (日)公演終了
お勧めです。
いやあっ!面白かった!!
あったかくて、切実で。笑えて、笑えなくって。
減点法で見たらそれは、惜しいところもいっぱいあるけど、楽しかったです。とっても。
「7」に比べると作家の悪意は水面下にあって(決してなくなってはいない、)でも確かなドラマがある。
実に懐の深い作品です。素晴らしい。

オットーと呼ばれる日本人
新国立劇場
新国立劇場 中劇場(東京都)
2008/05/27 (火) ~ 2008/06/08 (日)公演終了
満足度★★★★
この戯曲
60年代に作られたとは思えないのと同時に、60年代だからこそ作れたんだなぁと。でも同じ新国立劇場でやるなら小劇場でやって欲しい。今井朋彦主演とかで。僕の2列前に座ってたからってわけじゃないけど。笑
やっぱり中劇場との相性はよくないらしい。が、木下順二全集とか読みたくなった。偉大なる先人への敬意を込めて、★×4つ。

あんなに優しかったゴーレム
ヨーロッパ企画
愛知県芸術劇場 小ホール(愛知県)
2008/05/23 (金) ~ 2008/05/25 (日)公演終了
満足度★★★
技術は高いが全体としてみるとどうなんだ?となるコメディ
ゴーレムという存在が僕の中でイマイチ心に残らなかった。途中の展開の笑いはとても面白いし、それぞれのキャラクターもとてもたっているのだが、だから?といった印象は拭えない。ある意味社会的メッセージとかそういうものはこの話には邪魔なのかもしれないがそういうところを匂わせながら結局出さないのもどうかなと思ったし、最後のオチも確かに終わってはいるが、落とし方としてそんなに上手くない。

ここにいたのにいなくなる
あさかめ
HIGURE 17/15 cas(東京都)
2008/05/23 (金) ~ 2008/06/01 (日)公演終了
満足度★★★★
なんだか切な〜い
思いどおりにいかなくて、でもそこにしか居場所はなくて…ってとても切な〜くなりました。
早めに行ってドリンク飲みながら舞台セット見てるのがよいと思う。飽きないです。
日暮里駅から歩いた方がはやいっぽい。夜道も日暮里からの方が明るくて安全っぽい(笑)。

ART
劇団 アントンクルー
西鉄ホール(福岡県)
2008/05/25 (日) ~ 2008/05/25 (日)公演終了
満足度★★★★
上質なコメディ
台詞がしつこかったり長かったりする作品なので、どうなるんだろうと思っていたけど、予想をはるかに超えて面白かった!
「間」とか「動き」とかが良かったんだろうなあ。
役者の貫録もあったし。
落ち着いた、大人の笑いでした。
人間の「関係性」も考えさせられた。