R.A.T.S 公演情報 帰ってきたゑびす「R.A.T.S」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    闇の表現!
    平日のマチネだっつーのに、客席は満員御礼!補助席までだしちゃって、芝居の人気度が感じられます!


    完全に救いのない奈落の底を深く描いた芝居なのに、心が奮い立つような作品。
    薄暗い穴蔵に巣食う恐怖のねずみ~ランドの物語。

    非常に素晴らしいです!独特で不思議な世界観です。好き嫌いは分かれるでしょうね~。。実際、ワタクシの隣のオトコは寝てた!(^0^)

    以下、ネタばれBOXに。

    ネタバレBOX

    小屋の中は新聞紙をクシャクシャにして鼠の通路なる壁を上手く作り上げてあって、もうこのセットからしてゾクゾクしちゃうのだ!ったらなのなのだ!(^0^)

    芝居が始まりイキナリ真っ暗になると、ペタペタ、ピタピタ、ペタペタ、ピタピタ・・・というねずみ~達の足音から始まる。

    コレ、何だろう??
    足の裏に何か仕掛けがあるのだろうか??



    トムという男から鼠退治を依頼されたコゴメとマシダは鼠が巣食う穴蔵に閉じ込められて出られない。

    二人は4匹の鼠を退治するが、ソコに不気味なシッポの生えた人間の姿をした鼠達が現れる。
    この鼠達はやがて、暗い穴に吸い込まれてリンドンというお化け鼠に飲み込まれてしまう。
    この時の演出がねずみ~ランドのお化け屋敷さながら・・・浅草花やしきかいなっ!(^0^)つーくらいの勢いで素晴らしい!

    うきゃ~!おもろい!おもろいィィィィーーーーー!!


    貞子が井戸からにじり寄ってくる感覚に似てるっ!(^0^)

    で、飲み込まれた人間鼠は4人、要するに殺された鼠の数だけ、人間もヤラレル。

    やがて、リンドンは「ハーメルンの笛吹き」の物語のかげで、一匹だけびっこのネズミが生き残っていた鼠だという事がわかる。
    リンドンは自分だけが生き残ってしまった後ろめたさ、罪悪感を持って長い間生きてしまったのだ。
    それは羞恥であり、懊悩であり、すべての喜怒哀楽は苦痛なのだった。
    その感情を抑えることが出来ずに、自分への責め苦が、化け鼠となってしまったのだった。

    すべては人間に自分と同じ思いをさせてやりたいという感情からなのだ。
    平時なら人間の心の底に仕舞っている卑劣な思考を具現化させた物語。

    リンドンは同じ思いをコゴメにさせたことにより、コゴメは最後の一人として生き延びるが、それは、どこまでも長く暗く孤独を意味するのだった。


    非常に素晴らしいです。

    脚本家の進藤の描く、この世を生き抜く苦痛や、恐怖、闇の部分をどこまでも追求した作品!


    2

    2008/05/29 17:54

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  • おーじ>
    はい、ねずみ~ランド、バリバリは好きですねん!(^0^)
    しかしながら、この作品、嗜好が分かれる。
    客席の空気で感じました!

    ワタクシは好みでした。

    ああ、阿部さまさま~の舞台を観たのね?
    セリフに切れがあっておもろいでしょう?
    阿部はカッコイイと思ったことはないです。
    ファンは多いようですが。。

    コミカルな彼の芝居は好きですね。
    レビュー、楽しみ!(^0^)

    2008/05/30 01:23

    相変わらず、動物が出てくる作品には、筆にも力がこもりますね・・。
    素晴らしい作品で良かったですね・・。
    感激が行間に踊っているようです。

    赤坂行ってきました・・。
    いや~、素晴らしかったです。
    アベさん、さすがにカッコよいですねぇ・・。
    同性の自分でも、ホレボレします・・。
    また後ほどアップしますね・・・。

    2008/05/29 22:46

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