
アベベのベ
劇団チャリT企画
インディペンデントシアターOji(東京都)
2006/10/13 (金) ~ 2006/10/17 (火)公演終了
ザ・ニュースペーパーよりもヤバい?
80分の直球勝負はヤバいくらいに笑わせ、社会の流れを捉えている。内山、松本など役者の力もあって、朝日新聞よりも永田町政権にとってはヤバい存在かも。ニュースペーパーよりもヤバいかも!?

水
アマヤドリ
ザ・ポケット(東京都)
2006/07/27 (木) ~ 2006/07/30 (日)公演終了
役者の力量がスゴい!!
チョンソンハをはじめ役者さんの発声がスゴい。気持ちいいくらいいい発声。そして、スタイリッシュな美術。耳と目が奪われた舞台でした。

社長放浪記
オルテ企画
本多劇場(東京都)
2007/06/25 (月) ~ 2007/07/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
ありがとうございました!
生でこんな素敵な舞台が見られたことの幸せを実感しています。昭和の時代の素敵な喜劇の伝統が息づいていて。森繁さんが見たら喜ぶだろうなあと思った。伊東四朗さん、中村メイコさんを初め、お客を楽しませることだけに命を注ぐ役者たちの素晴らしい演技!佐藤B作さんが好き放題(失礼)やってるところがホントに笑えた。こんな楽しい舞台を作って僕たち観客を楽しませてくれて本当にありがとうございました。

夏の夜の夢
新国立劇場
新国立劇場 中劇場(東京都)
2007/05/31 (木) ~ 2007/06/17 (日)公演終了
ジョンケアード演出ではあったが
ソンハのパックは負傷ながらも世界的に見ても一級品。身体の動きと台詞廻しが見事な水準。そして、職人たちが面白い。ただ全体としてダンスを多様する意味合いと今回の美術がいいのかは分からない。
ジョンケアード作品としての魅力はやはりテキスト部分と役者が作り上げる関係性に集約させていたと思う。近く再演されるらしいが、どのように演出を修正してくるかが楽しみ。

ワンマン・ショー
森崎事務所M&Oplays
シアタートラム(東京都)
2007/06/07 (木) ~ 2007/06/17 (日)公演終了
噂通りの面白さ
いやあ面白かった。最近の倉持作品にいまいち乗れなかった私ですが、この作品は噂通りの傑作ですね。そして、ペンギンの3人の美味いこと、魅力のあること。若手もすごくよくクラクラしてしまう演劇幻想の中で素敵な時間を楽しめた。

愛のはじまり
青年団国際演劇交流プロジェクト
こまばアゴラ劇場(東京都)
2007/06/07 (木) ~ 2007/06/10 (日)公演終了
フランス人は、も、スケベだなあ
男女の気持ちの交流と肉体の交流が見事に心に入り込む。ああエロチック。彼らの台詞が僕を夏のパリや南仏に、夏のニューヨークに、プラハに飛ばしてくれる。フランス人ってスケベだなと思わせる。挿入歌も秀。セット照明もいい。上演時間約60分。ちょうどいい。

ジューゴ
TEAM 発砲・B・ZIN
本多劇場(東京都)
2007/04/13 (金) ~ 2007/04/29 (日)公演終了
駆け足して解散していった潔さ
とても楽しい、潔い、15年間の大団円。駅前劇場あたりでやっていたころが懐かしい。小林愛を始め役者が魅力的ですごいや。面白いうちにグラグラする前に、お客さんが飽きる前に解散する潔さ。お疲れさまでした。出演者の方、芝居辞めずに他の舞台でまた素晴らしい演技を見せて下さい。

回転する夜
モダンスイマーズ
新宿シアタートップス(東京都)
2007/04/18 (水) ~ 2007/04/30 (月)公演終了
満足度★★★★★
べらぼうに面白かった
久々に観たんです。モダンスイマーズを。僕は何となく飛ぶ鳥を落とす勢いの劇団ってね。悔しくてあまり観ない。なぜか、モダンの人から見て下さいってメール貰って、観に行った。そしたら、べらぼうに面白かった。演劇の面白さの根本をキチンと押さえそれをどう表現すればいいのかの手練手管も蓬莱竜太さんは手にしたんだね。そして、高田聖子さんを迎えるだけの素晴らしい劇団になっていた。
この作品はブロードウェイで上演しても決して恥ずかしくないレベルの台本だと思います。

ロープ
NODA・MAP
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2006/12/05 (火) ~ 2007/01/31 (水)公演終了
僕には分からない何か
僕は頭が良いわけでもないのでこの作品のことについてコメントできないです。ただ、ものすごく強い何かを感じました。それは、現代に生きる僕らに本質的な揺るがしようのない何かだと思いました。

ともだちのともだち
RONNIE ROCKET
不思議地底窟 青の奇蹟(東京都)
2007/01/05 (金) ~ 2007/01/14 (日)公演終了
これだから!こんな小さなところでこんなに素晴らしい作品
笑いとホラーとサスペンス。人間関係のゆがみもオカルトも笑い飛ばす見事な台本に、中西広和や宇宙レコードの中村たかしらが抑えた演技、的確にツボを逃さない名演。そこに渋谷正洋のような超自然体の演技が加わり、このアンサンブルはスゴい。必見!

猿股のゆくえ
三田村組
サンモールスタジオ(東京都)
2007/03/26 (月) ~ 2007/04/06 (金)公演終了
満足度★★★★★
関わった人全ての人にとって代表作となる傑作。
今年最高の傑作。戯曲,演技、演出。それらが現代日本演劇の最高峰に達している。真の向田邦子の後継者の誕生を決定づけた揺るがし難い作品だ。岡本麗がホントに可愛い。

恥ずかしながらグッドバイ~日本三色図鑑
クラクラ・プロデュース
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2007/04/20 (金) ~ 2007/04/28 (土)公演終了
芝居をみる幸せがここにある。
今年屈指の必見作。すまけいさん、あそこまで飛んじゃって爆笑爆弾。佐藤B作さn&角野さんの最強コンビに、阿智波さん、さらにまいど豊などがキチンと挑んでいて、いやあ笑って笑って、そんでちょっとだけ考えさせられ、ちょっと泣ける。すまさん、阿智波さん、ウクレレ弾きながらの角野さん、3人のアカペラも必聴!
こんなに面白いのに結構座席ガラガラだったんだよなあ。勿体ない。

絢爛とか爛漫とか
赤坂RED/THEATER
赤坂RED/THEATER(東京都)
2007/05/08 (火) ~ 2007/05/23 (水)公演終了
海外の人にも見てもらいたい秀作。
男版鑑賞。もう10年近く前に紀伊国屋ホールで見たものがあまりにも素晴らしくこの再々演はあまり期待はしていなかったのだが、いやあ素晴らしかった。加藤啓の天真爛漫さは、佐々木(蔵)とは別の良さ、土屋裕一はこんなに美味い俳優だったっけ。日野には品格があるし。いやあ良かったです。そして、この台本はホントに傑作ですね。文化庁はこういう作品こそ英訳して海外で出版すべし。ヘンテコな団体に補助金出してる場合じゃないよ!!!もう出版してるのかな?

ドブの輝き
大人計画
本多劇場(東京都)
2007/05/10 (木) ~ 2007/06/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
3本立てで何か得しちゃいました!
3本とも面白!特にクドカン版は完成度の高さに唸ったです。何か三島の卒塔婆小町みたいなんです。違うか!? 松尾スズキさんの作品は自らのおかれた精神状態をそのまま舞台にあげたって感じで、もう感覚が常人では分からないです。面白いのですが…。最近の大人計画の公演の中でも特筆すべきお得感のある公演でした。

別役実のいる宇宙 =新旧書き下ろし連続上演=
文学座
文学座アトリエ(東京都)
2007/06/15 (金) ~ 2007/07/05 (木)公演終了
満足度★★★★★
文学座さん、もっと別役やってください。
犬が…を鑑賞。これだけ上手い人がやると不条理でも何でもなくリアルな世界の当たり前の話のように見えるのが不思議だ。別役さんていつ老いるのだろう。女優陣二人が可愛いのだ。おばあちゃんなのに。幸せな空間でした。

ヘアスプレー
テレビ朝日
Bunkamuraオーチャードホール(東京都)
2007/07/18 (水) ~ 2007/08/05 (日)公演終了
満足度★★★★★
とても楽しいブロードウェイミュージカルの秀作
ブロードウェイミュージカルの来日ものは、シカゴに代表されるようにわりと美術などがシンプルなものが多いが、ブロードウェイミュージカルのミュージカルは場面転換が山ほどあるのが通例。そういうものをテレビ朝日はもってきてくれた。サンキュ!こんなにサービス満点、ゴージャスな舞台、踊りも音楽も良く、一流の生演奏もあり、ストーリーも分かりやすく、役者も◎ なんでブロードウェイとチケット代が一緒なんだろう。超お買い得一流舞台。必見!ただし、本日の字幕と台詞のずれが酷かった。

プカプカ漂流記(再演)
劇団ハートランド
ザ・スズナリ(東京都)
2007/07/26 (木) ~ 2007/08/01 (水)公演終了
満足度★★★★★
役者陣のものすごい力量で良質な台本にドライブがかかる!
元ネタを知っていなくても面白く観られるはず。脚本がいいのは当たり前として、役者陣が真面目に演じれば演じるほど良質なコメディになることを証明した。箱木、宇都、高橋、保谷。そして、なんと言っても福島まり子。この人が出てくるだけで舞台が華やぐ。途切れのない見事な感情表現。藤山直美と共通する魅力を持つ貴重なコメディアンヌだ。

不確かな怪物
ブルドッキングヘッドロック
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2007/08/04 (土) ~ 2007/08/12 (日)公演終了
満足度★★★★★
必見の面白さ!とはこれのことサ!
べらぼうな面白さ。2時間20分の長尺なれど、作品のすべてにおいて細心の配慮がなされている。田舎のどす黒いイライラ感に人間の心が対比されシニカルなギャグも冴えまくり。支配する空気が微妙なバランスの変化で静から動へ、純からグロへと変わる面白さ。中西、山口、W藤原、深澤、永井と役者陣もすごすぎる。必見の面白さ。会場から映像作品で楽しませてくれるのでぎりぎりにいって失敗した!とにかく必見!

シラノ・ド・ベルジュラック
メジャーリーグ
青山円形劇場(東京都)
2007/08/29 (水) ~ 2007/09/09 (日)公演終了
この小空間で観られる幸せ。
実力ある俳優が揃ってこそ完成する作品の素晴らしさ。今まで見た右近さんの作品の中でも指折り。安寿、加納、たかおなど、青山円形劇場という小空間で拝見できる幸せ。定式幕なんかが掛かっていて、こういう古典こそ型と技術を持っている人が強いなあと思った次第。
テキストがきちんと伝わってくる。ヘンテコな解釈を削がれてきちんと伝わってくるのです。

テイクフライト
パルコ・プロデュース
東京国際フォーラム ホールC(東京都)
2007/11/24 (土) ~ 2007/12/09 (日)公演終了
素晴らしい楽曲を楽しみました。
演出の才は感じられないが、音楽、美術、役者、オーケストラがものすごい。特に池田成志と城田が圧巻。素晴らしいメロディ。夜明け前は後年に残る名ナンバー。ああ、幸せな 劇場体験。