
YAMANOTE ROMEO and JULIET
劇団山の手事情社
にしすがも創造舎 【閉館】(東京都)
2008/10/10 (金) ~ 2008/10/19 (日)公演終了

貴婦人の帰還
GaiaDaysFunctionBand
あうるすぽっと(東京都)
2008/10/16 (木) ~ 2008/10/22 (水)公演終了
満足度★★★★
長山、流行の圧倒的存在感
初日観劇。
示唆に溢れた演劇。
萩原流行さんの細かい芝居が冴えている。
時代設定がゴチャゴチャな演出は、
古城さんが仕組んだ、現代への警鐘か。

セレブ気どり
THEATRE1010
THEATRE1010(東京都)
2008/09/12 (金) ~ 2008/09/23 (火)公演終了
満足度★★★★★
時間があっという間に過ぎた
「笑い」は「涙」よりも下品な感情なのか?NO!「笑い」も「涙」と同様、人が生きて行く上で、或いは演劇芸術において、カタルシスを感じさせる絶対に欠かせないファクター。
全くその通りだし、しっかりとした意図の下に多くの人を笑いに誘う喜劇・コメディこそ、ある意味悲劇以上に難しいと思う。
是枝作品の観劇は4回目だが、氏の演出した作品はとてつもなく笑えるというより、ほのぼのしたヒューマンドラマに時折「クスッ」と笑いが漏れるというライト感覚のコメディが主軸という感覚であったので、観劇前にこれほど笑わせてもらえるとは思っていなかった。前回の笑劇モリエール!!!「スガナレル」が各キャストの個性や能力を前面に押し出したものであったのに対し、よりシンプルに笑いを追求してきたという印象。セレブ気取り4姉妹はそれぞれにキャラクターが立っていてツボだった。なかでもDAIGOのテイストを取り入れた平林靖子さんの演じた四女オトラは、「あ~こういうヤンキーいそう!」という、レディースのステレオタイプを見事に演じていて最高だった( ^∀^)
毎年秋に脚本を変えながら定期的に開かれる公演なので再演が多分無いだろうことが残念ではある。

夏の夜の夢
オールアクトカンパニー
俳優座劇場(東京都)
2008/09/19 (金) ~ 2008/09/23 (火)公演終了
夏の夜の悪夢?
オールアクトカンパニーは1月にも別の知り合いの方が出演された劇を
観ましたが、ドタバタぶりと騒々しさが目立った上、場面によっては下品さも
感じるような設定もあり、率直に言って「もう少し何とかならんかなぁ」と思う
ような舞台(劇)でしたので、あまり期待はしていませんでした。
今回観劇した感想を言えば…過酷な表現ですが残念ながらとても観客が
お金を払って観るに値する舞台ではないのではというのが第一印象です。
演劇をあまり観ない人が見たら失望する可能性もあります。
知人のダンサーの女性をはじめとして妖精達を演じた皆さんやオーベロン
役の畠垣洋司さんなど、個々の役者さんには光るものがあったと思います
が、その良さを消して余りあるくらいドタバタと出来の悪い吉本新喜劇の
ような脚本・演出や一部の役者さんの大仰な演技など、「なんだかなぁ」と
思わずにはいられませんでした。
ディミートリアス役の樫原弘明さん、1月の舞台でもパンツ姿(この時は
もっと下品なシチュエーションでウン○がついたパンツをはいていたと
いう設定)でしたが、パンツ姿になるのはこの俳優さんのお約束・デフォルト
なんでしょうか?
また衣装・大道具・小道具が粗雑で安づくりなのが丸分かりで、全体として
オーベロンやティターニア(タイテーニア)、妖精達などのシーンを除き、
学芸会の延長レベルと言っても差し支えないくらいの劇であったように
感じられました。
それでも先に述べた通り、オーベロン役の畠垣洋司さんなど、妖精側の
演技は大仰な誇張に走らず、十分に抑えを効かせた演技でしたし、個々
では役柄の上で最善を尽くしている役者さんもいました。
個人的にはそうした役者さんの努力を正しく生かすべく、主宰した劇団には
「喜劇とはいかにあるべきか」を考えてもらいたいと思います。コメディとは
決して出来の悪いドリフのショーを再現するものではないのですから。

JANIS
DULL-COLORED POP
タイニイアリス(東京都)
2008/10/08 (水) ~ 2008/10/13 (月)公演終了
惜(も)し(ろ)い
爆音に思考能力を奪われた感じはしますが、骨太な舞台でした。
歌よりもお芝居の部分が、オマケになってしまって残念です。男優陣の仕事ぶりに、丁寧さと豪快さが不足していたように思います。
お酒を飲むタイミングが、お芝居と連動しすぎると格好が良くないかなと思い、変な気をつかっての観劇でした。

YAMANOTE ROMEO and JULIET
劇団山の手事情社
にしすがも創造舎 【閉館】(東京都)
2008/10/10 (金) ~ 2008/10/19 (日)公演終了
演劇研究
身体能力や表現方法に感心しながらも、退屈なお芝居でした。
観てる最中より、観劇後、電車の中で思い出す“印象”の方が面白い、希有な作品ではないでしょうか。
観劇玄人向きだと思うのですが、若いレビュアーの方はこういう作品は見ないのかしら。

KNOCKIN’ ON HEAVEN’S DOOR!?
PADETRE
Studio twl(東京都)
2008/09/20 (土) ~ 2008/09/20 (土)公演終了
満足度★★★
2ヶ月の充電期間を置いて再開したコント系短篇集
2編目のガンダムネタ作品は『逆襲のシャア』からの引用で、TVシリーズが元ネタだった従来作に比べて客席のウケはイマイチ(若い方は知らないんじゃね?>逆シャア)ながら個人的にはツボを突かれる。
ラスト2編(4・5編目)はともに芝居寄りの作品で1方はちょっと『ラブ・レターズ』を思わせるスタイルで新機軸?
が、この2編が続くとバランスが終盤のみ重くなるようで、どうせなら合間にタップのパフォーマンスを挟んだ方が良かったのでは?とも思う。

言葉の消えゆく街で
Last Brand
アイピット目白(東京都)
2008/09/18 (木) ~ 2008/09/21 (日)公演終了
満足度★★★★
究極の言葉遊び
筒井康隆の「残像に口紅を」(未読)にある「文字消し」という縛りを芝居に応用したそうで、進行するにつれて使える文字が減って行くという言葉遊び系作品、04年12月の『尻盗り物語』における「すべての台詞が尻取り」というムチャに輪をかけたムチャ。
が、その着想のみに溺れることなく、小松左京の「こちらニッポン…」のようなシュール系SFと通ずる雰囲気のあるストーリーもなかなかしっかりしていて感心。
また、舞台の上手側に五十音表があり、その文字が次第に消されてゆくことで、どの字が使えなくなったか観客にわかる工夫も○。
使えなくなる前にその字が頻出したりするので、次はどの字が消えるのか推測する楽しみもアリ。
それにしても半数近くの文字が消えても会話がちゃんと成立するのは意外で、さらに最後はすべての文字が消えるのもスゴい。

約束
劇団ヨロタミ
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2008/09/19 (金) ~ 2008/09/21 (日)公演終了
満足度★★★★
映画で言えば松竹映画
下請け零細建築会社の20世紀末と70年代後半を交互に描き、エピローグが現代という人情喜劇(「コメディ」ではなく「喜劇」の方がふさわしい)。
オーソドックスと言うか基本に忠実と言うか正攻法の芝居、映画で言えば松竹映画(それも昭和の)的でベタと言えばベタなのだが、かつて観た映画やドラマと共通する懐かしさがあり、弱点と公言している親子ネタもあるし、出演者それぞれ役にピタリとハマっているし、ウェルメイドな感じ。
また、3つの時代にまたがるので暗転の間に電話機や町内会掲示板のポスターなど装置・小道具を部分的に変えることでそれぞれの時代を表現しており、明示はされなくても大体いつ頃のことかわかるというのもナイス。

『誰ソ彼』(たそがれ)
ジェットラグ
シアターサンモール(東京都)
2008/05/29 (木) ~ 2008/06/01 (日)公演終了
満足度★
テレビドラマ的
芝居の面白さがあまり感じられなかった。
テレビドラマを劇場で見たような感覚。
破壊的なエネルギーはあるが、制御出来ていない感じなのが非常に残念。

宅配屋と依頼人
ナナハチ
ウエストエンドスタジオ(東京都)
2008/09/18 (木) ~ 2008/09/21 (日)公演終了
満足度★★★
独特の味わい
自殺せざるを得なくなった人物たちの恨みをはらすべく、その遺体を宅配する「闇の仕事人」たちへの「存在を公にする」という脅しをめぐる物語。依頼人の自殺を容認する基本設定に抵抗を感じるが、文字通り「死ぬほど辛い」のであればその自殺を止めないのも思いやりではないか? という倫理的な問いかけか。
というあたりが引っ掛かりつつ、個性的なキャラたち(劇中キャラ、役者本人とも)が織りなすライト・サスペンス系ドラマ、独特の味わいアリ。

LOST GARDEN
FABRICA(企画・製作ROBOT)
赤坂RED/THEATER(東京都)
2008/09/13 (土) ~ 2008/09/23 (火)公演終了
満足度★★★★
FABRiCA流「ショウ・マスト・ゴー・オン」
ある劇団の公演初日のゲネから終演まで(とエピローグ)を描いた、大好きなバックステージ系。
バックステージものはコメディ調が多い中、本作は各人の内に秘めた不満や嫉妬などが時々滲み出て、特に女優たち(と女性作家)がナマナマしい(笑)あたりに and Me の『ナクモ、ワラウモ。』(05年9月)を連想。
が、終盤のある出来事をキッカケにコメディ調に転じ、しかし各自の様々な感情も描き出しているところが独特?
また、1作目(実は未見)、2作目とも抽象的だった装置が今回は具象で、しかも盆を使って劇中劇の舞台と舞台裏を交互に見せるのが珍しい。

ラーバルメモリ
DMF
SPACE107(東京都)
2008/09/11 (木) ~ 2008/09/15 (月)公演終了
満足度★★★★
残り2編が今から楽しみ
善と悪がハッキリ分かれているワケではなく、各グループとも(バランスは異なれど)善悪混在なところにリアルさがある一方、ストーリーが複雑化した感あり。とはいえ、切ない幕切れは好きなタイプで、三部作の残り2編が今から楽しみ。

コスモス
劇団Peek-a-Boo
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2008/09/12 (金) ~ 2008/09/16 (火)公演終了
満足度★★★★
夢を諦めないこと
Aキャスト:9/12 I列16番
Bキャスト:9/15 I列7番
初期作品(と言っていいのか?)につき「らしさ」満載。夢を諦めないことや人と人とのつながりが前面に押し出されていて○。
また、終盤のゲートボールシーンが意外にもエキサイティング。第三反抗期時代の初演(98年11月、@SPACE 107)よりもその感が強かったのは、ルールについて知識を得たからか?
今までも一部ダブルキャストということはあったが、今回はシングルが1名のみというほぼ完全ダブルキャストなので、それだけ印象が異なり、ヒナとUFO少年なんてA版とは年齢まで異なって見えたりもして、そんなところも面白い。
また、「大きくなったら宇宙人になりたい」と言う息子に「頑張れ」「夢は諦めなければきっと叶う」などと言うUFO少年の父(会話中にしか登場しない)のキャラクターが心に残る。
アンケートにも書いたように、少し成長したUFO少年と父親の物語をスピンアウト作品として創ってくれないかしら?
さらに、これは両バージョン共通だが、得意の(?)スローモーションやストップモーション、それに「その場歩き」に加えて今回はメインとなる老人チームの老けぶりも見事。

ドラえもん「のび太とアニマル惑星」
サードステージ
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2008/09/04 (木) ~ 2008/09/14 (日)公演終了
満足度★★★★
様々な舞台表現を駆使
人が入る関係上大きすぎるドラえもんはともかくレギュラーキャストはほぼ的確。また、映像はもちろん(ただし控え目で必要最小限)、影絵も使うほか、様々な舞台表現を駆使していて(フライングを空以外の場面に使ったアイデアは秀逸)演劇的にも面白い。

空飛ぶ隣人
ミノタケプラン
「劇」小劇場(東京都)
2008/09/09 (火) ~ 2008/09/15 (月)公演終了
満足度★★★
それなりに楽しい
集合住宅の1居住者が宇宙飛行士の選考をパスしたのでサプライズパーティーを企画した幹事グループの打ち合わせを描いたコメディで、再演を重ねる『中沢の沢は難しい方の澤』や前回公演『こけしダンサーズ』などと比べるとややまとまりに欠けるのは惜しいが、それなりに楽しい。

劇団銀石 企画ユニット レオゴンズ 「The Reogons Show 2 〜Minor Game〜」
劇団銀石
桜美林大学・町田キャンパス 徳望館小劇場(東京都)
2008/10/13 (月) ~ 2008/10/16 (木)公演終了
満足度★★★★★
知性とバカの凄技マッシュアップ!
チラシに書かれた
「どうやらコントって言葉の原義には「短編の芝居」って意味があるそうで、
別に笑いとかそうゆう要素はないらしいんです。 そのことを知ったとき、
とても現代人の性質に合っているような気がしました。
The Reogons Showは、
そんなコントを集めてひとつのShowにしたものです。
いまの時代なら、こんな“演劇”があってもいいんじゃないかな、と。」
てのに物凄く引力を感じて桜美林大学へ!
18のショートピースを1時間40分で上演。
勿論ハズレな感じのモノもあるのだけど、
いやいや彼らは相当に凄いかも。

ONEOR8プロデュース「思い出トランプ」
こどもの城 青山円形劇場/ネルケプランニング
青山円形劇場(東京都)
2008/10/10 (金) ~ 2008/10/19 (日)公演終了

ベントラー・ベントラー・ベントラー
Piper
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2008/10/08 (水) ~ 2008/10/19 (日)公演終了
満足度★★★
きばって観に行ったけど。
既視感ありあり。大王ほどの人にこんなザマを許していいんだろうか?おもしろさは十分あるけど、使い回しでしょ。ずるいよ。

ニューデリーの恋人たち
sunday
HEP HALL(大阪府)
2008/09/25 (木) ~ 2008/09/28 (日)公演終了