最新の観てきた!クチコミ一覧

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風が強く吹いている

風が強く吹いている

アトリエ・ダンカン

ル テアトル銀座 by PARCO(東京都)

2009/01/08 (木) ~ 2009/01/18 (日)公演終了

満足度★★★

走りを見せる
費用が格安(ただし老朽化で倒壊寸前)の学生寮に入居するために休部状態の陸上競技部に籍だけ置いている幽霊部員たちが箱根駅伝出場を目指す物語、ダメダメな面々が一念発起して何事かを成し遂げるという好きなパターンであることに加えて、4月から1月(?)までのターニングポイント的な部分を連作短編風に見せ、クライマックスの駅伝シーンで他のスポーツ系劇団と違ったカタチでの走りを見せる構成も○。(だもんで15分の休憩を挟んで3時間もあるとは思えなかった)
中でも主人公の高校時代の友人でもある他校の主将が寮を訪れるエピソードが良かったが、これは原作(未読:早く文庫化してくれい!)の功績か? いや、頭を丸めた(ので誰かと思った)伊藤高史の演技もあるか。
また、主人公を演じた黄川田将也も良く、しかし彼も初舞台だったとはちょっと意外。
なお、目当てのコンちゃんはもともと小柄な上に席が16列だったのでより小さくしか見えず(笑)、やっぱりもっと小さな劇場での公演に出ていただきたいモンです。

四色の色鉛筆があれば

四色の色鉛筆があれば

toi

シアタートラム(東京都)

2009/01/27 (火) ~ 2009/01/28 (水)公演終了

満足度★★★★

構成が素晴らしい
本当に面白かったし素晴らしかったんだけど
一瞬も鳥肌が立たなかったんですよね…

技の集大成に見えてしまったのかなぁ
だとしても本当に素晴らしい

四色の色鉛筆があれば

四色の色鉛筆があれば

toi

シアタートラム(東京都)

2009/01/27 (火) ~ 2009/01/28 (水)公演終了

観ました
ここ数年の集大成ということで。今までの自分はこうでした、という企画。でもそう宣言するということは次があるからで、その次が早く観たい。

四色の色鉛筆があれば

四色の色鉛筆があれば

toi

シアタートラム(東京都)

2009/01/27 (火) ~ 2009/01/28 (水)公演終了

細密で確かな描写力
豊かな発想力もさることながら、その描写力に瞠目。

それぞれの作品に時間への大きな俯瞰と繊細な内面への描写力を感じました。

時間の曖昧さのなかに確かなリアリティがあって・・・

描かれる世界に潜んだ高い精度と密度に息をのみました

ネタバレBOX

4つの作品それぞれに秀逸な発想があります

(あゆみ)
記憶の断片が次々に浮かんでくるように、子供のころの思い出や今の生活が一本の線上での事象として描かれていきます。家出の記憶、友人の家で遊んだこと、久しぶりに出会ったこと、働く今・・・。照明が当たる部分にあわられれる連続した意識の裏側で、いろんなことが循環していく。
そこに一人の女性の内面が浮かび広がる。概念ではなく、まるでスケッチのように、女性の意識と無意識の領域が描かれていく感じ・・・。



(ハイパーリンくん)
自分の立ち位置から、ミクロとマクロの世界観が広がっていく。そしてその中心にいる自らの浮遊感が観客にやわらかく降りてくる・・・。
リズム感に潜んだ法則性に沸き立つような厳然さを感じ、劇場空間全体をつかったその広がりの表現に浸潤するような浮遊感がやってきます。
形容矛盾ですけれどシンプルで細密な曼荼羅の中に身を置いたような気持ち。

そして、重なるように生徒が先生となり、思索が受け継がれていく時間軸があって、そのなかで空の色の描写がすっと観客の今を満たしたような・・・。

(反復かつ連続)

4人姉妹と母親の朝の時間を一人ずつ重ねていく・・・。
そこに生まれた朝の喧騒のなんと瑞々しいことか・・・。
下世話な日常が何か心地よくて、途中の音楽による調和に吹き出しながらも、不思議な家族のきずなを感じて・・・。

5人の登場人物が描かれたあとに音だけの反復があり・・・。
宴がおわったような空間のその先にあるものに心を優しく締め付けられました。最後にお茶を飲む老婆の表現が秀逸。

その姿に彼女が過ごした日常の積み重ねというか人生の道程が垣間見えて・・・。

ある朝の家族の風景へのいとおしさと彼女の過ごした時間への畏敬のようなものを同時に感じて・・・。


(純粋記憶再生装置)
別れから出会いのころにさかのぼっていく記憶の緻密な描写。ク・ナウカのように語り手と演じ手がシンクロして作り出す世界に、心に浮かぶ風景の細密な描写があって・・・・。役者の動きは観客に記憶の移ろいを感じさせるほどにしなやかで動作と声の主の分離に記憶と現実のやわらかな乖離があって・・・。

演じる法則が時間をさかのぼるに従って崩れていくなかで、記憶のあいまいさがふくらむ。無意識に為される自らの記憶への干渉を感じたりもして・・・。

舞台装置となる白い紙がしっかりと機能していました。
実存したはずの楽しい時間に踊る、雪に見立てた白くなにもかかれていない紙に、たまらないほどの愛しさがやってきて・・・。

ひたすらにその世界に引き込まれ、その透明感をもった切なさに言葉を失いました。

4つの作品に共通しているのは、心の窓からながめた時間の流れで作品が編まれていること。
その流れは絶対的な時間の概念で観ると、ダリのふにゃっとした時計を想起させたりもするのですが、でも、心に去来するものの描写としては精緻でしなやかなリアリティを持っていて。

シュールリアリズムというのは言葉の使い方が違うのかもしれませんが、現代絵画に通じるような鮮やかな時間の切り口と、その発想をささえる精緻な演技にひたすら瞠目。

見終わった後心が満たされて、しかもその世界がさらに大きくふくらみつづけるような作品群でした。



陰獣 INSIDE BEAST

陰獣 INSIDE BEAST

metro

神楽坂die pratze(ディ・プラッツ)(東京都)

2009/01/22 (木) ~ 2009/01/27 (火)公演終了

満足度★★★★★

女二人の情熱と情念!
女性二人が二人だけで劇団を立ち上げ、公演まで持っていくというのは並大抵の苦労ではないだろう。

しかし、その情熱が舞台にあふれていた。演技がうまいとか作品の構成が素晴らしいとかそういうことはおいといて、ともかく演じることへの情熱がエネルギーとしてほとばしっている。それがこの舞台の情念につながり、心を打たれた。

女性二人の演劇への想い、情熱、そして行動力に拍手を贈りたい。

四色の色鉛筆があれば

四色の色鉛筆があれば

toi

シアタートラム(東京都)

2009/01/27 (火) ~ 2009/01/28 (水)公演終了

満足度★★★★★

芝居を観にいったはずなのに、
恋に落ちて帰ってきてしまいました(笑)。
いやあ、言葉では、あの愛おしさ、あの切なさ、あの素晴らしさはまるで伝えられない。
やっぱり、体験しないとね、恋愛は♪

天の空一つに見える

天の空一つに見える

髙山植物園

アトリエ春風舎(東京都)

2009/01/23 (金) ~ 2009/02/01 (日)公演終了

満足度★★★

土俵の下には何が潜んでいるのか
設定が女相撲の話である。
前半の進行でほのぼの系の話と思いつつ見た。が、そうではなかった。

ネタバレBOX

日曜日に集まり、相撲仲間と汗を流し、ちゃんこでお腹を一杯にし、ときにはたわいのない会話をしつつ、日常のうさを晴らしていた。それが前半にあたる。
このままのほのぼのとした雰囲気で進むのかと思っていた。

ところが、親方の妻の死をきっかけに、誰にも言えなかった想いを1人が話すことで、死と生(生命)をめぐる、それぞれが心に秘めていた悩みや感情が一気にマグマのように噴出する。
土俵の上では楽しげにしていても、その下には、それぞれが抱える悩みが渦巻いていたのだ。

各人が自分が今まで思っていたが口にしなかったことを、同時多発的に叫び、訴える大混乱ともいえる終盤の様子は、爆発のようだった。言えなかったことをいったん口にしてしまうと、止まらない。

叫びのそれぞれの細かい内容はすべて聞き取れるわけではないが、観ている人にとって、その人の中にある気持ちに共鳴する言葉だけは、(たぶん)聞き取れたり、耳に残ったのではないだろうか。
その耳に残った台詞(音)が人によっては、嫌悪感を生んでしまうのかもしれない。
それは、言葉そのものを覚えていなくても、聞きたくない言葉が逆に残ってしまう。生々しくて、他人の口からわざわざ聞きたくないような言葉だったりするのかもしれない。

「女」と「血」の関係が、「生(生命)」と「死」に絡んでくるのだろうが、生(命の誕生)は、女と結びつくが、死は、女のものだけではない。そこを頼りに男女の枠を超えて進むように見えて、かなり女に軸足が残っているため、そこまで進めなかったような気がする。

「女」に軸足を置いている話の部分は、男が共感を持ったり、理解したりしづらい。もちろん、男女以前に他人のことは、理解などできないのだが。
ただ、演劇である以上、子宮のない者には理解できない、という態度ではなく(そう感じさせてしまうのではなく)、他人(男)にも理解の糸口を見せてほしいと思う。
今回、その糸口は「身近な人の死」であった。「女」についての考察はまったくわからないに等しいが、「身近な人の死」については観ながらいろいろ想いを馳せた。

そして大混乱。その気持ちは少し理解できるような気がした。
男の中には、こういう叫びはあるのだろうか、とも思った。

身近な人の死に対して、「忘れてほしくない」「忘れたほうがよい」という2つの意見が衝突し、その結論めいたものがないように、ラストの混乱は観客に投げっぱなしのようだったが、下手に結論めいたものを示されるよりも、これでよかったように思えた。
そんな一気に加速したようなラストは好きだ。

細かいことだが、方言への作者の想いは理解できるのだが、なんとなくそれが板についてない役者もいるので、逆に違和感を感じてしまったのが残念。
四色の色鉛筆があれば

四色の色鉛筆があれば

toi

シアタートラム(東京都)

2009/01/27 (火) ~ 2009/01/28 (水)公演終了

満足度★★★★★

1/28(水)14:00/18:30で千秋楽
観た芝居が面白すぎて、頭も心も打ちのめされて、生きる気力を失くすってことがあるんです。へんな言い方ですが。「ハイパーリンくん」がそうでした。当日券は立ち見が出るかどうか・・・ぐらいの状況だそうですが、出るそうです。

四色の色鉛筆があれば

四色の色鉛筆があれば

toi

シアタートラム(東京都)

2009/01/27 (火) ~ 2009/01/28 (水)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしい・・・
シアタートラムでどのような舞台を見せてくれるのだろう。
4つの短編でどのような構成で見せてくれるのだろう。
素舞台の開演前の舞台を見ていても、ワクワクさせられてしまいます。

会場に集まった人たちの期待値の高さがうかがえる開演前。
ロビーは演劇関係者が多かったです。
平日なのに立ち見がわんさか出る盛況な舞台でした。

圧倒的に密度が濃くて、気を抜く事なく集中した90分。

ネタバレBOX

とにかく気が抜けないし、気を抜く事さえ忘れてしまう。
我を忘れて舞台に見入る。
そんな4つの物語。

どれもギミックに富んで演劇的な企みに満ちた作品ですが、話の内容自体はありふれたふつうの出来事で、それがとても丁寧に描かれています。
その描き方に注目が集まるわけで。
旧作2本だけど「あゆみ」の短編バージョンは見たことなくて、「反復かつ連続」は初見。

「あゆみ」
去年アゴラで見たロングバージョンとは違う、3人で演じる短編バージョン。
一生を描ききるというよりは人生の選択と大人への成長を描いているという印象。
最初、役者さんが床にマットを敷くけどそこは黒子の通り道で、芝居が始まったら四角の照明が照らされて、そこがアゴラの時の白いスクリーンの意味合いになります。
その舞台を上手から下手へ移動しつつ、役柄を固定せずに、ひとりが照明から抜けるとその役を別の人が演じつつ照明の中に入ってくる。
このループで構成されているのは変わりません。

人だけでなくて、話も何度も何度も反復されて、それが時間軸に必ずしも従ったものではないけど、確実に登場人物の成長を描き出していました。


「ハイパーリンくん」
今回の新作。
授業で生徒が「緑色の空を見た」と発言した事を受けての、生徒と先生の間で交わされる数学的、科学的な広がりをみせる話。
10人以上が舞台に並ぶけど、実際の登場人物の数は不明で、それは特に問題ではなくて。
言葉がラップになってゆくという舞台だけど、単に言葉を交わすだけじゃなくて、円周率を延々リズム良くつないで言ったり、西暦の年号をあげて歴史を語ったり。
最後は役者さんが作る円が客席まで包んで、照明が落ちて暗闇の中続くセリフが宇宙的な空間の広がりを見事に演出していました。


「反復かつ連続」
一度見てみたかった作品。
一人の役者さんが朝のありふれた風景をひとり芝居する事から始まって、出かけて終わり。
次のループではさっきのシーンで役者さんが発していた言葉がスピーカーから流れて、それに被せて別の役を演じる。
それを多重的に重ね合わせる事でひとりで一家の朝の風景を描く作品。
最後、それまで重ねられた会話だけがスピーカーから流れて人が舞台上から姿を消すけど、しばらくしてそれまで登場していないと思っていた「おばあちゃん」が姿を現します。
このおばあちゃんのパートが凄く効果的で、これによってこの短編はギュっとひきしめます。
最後のおばあちゃんの「行ってきます・・・」のつぶやきが切ないです。


「純粋記憶再生装置」
今回用の新作2。
床に紙が敷き詰められて、その上で4人の役者さんがひと組の恋人たちの思い出を描きます。
4人で2人の役なのだけど、会話を交わしている役のひとは口パクで、役ではない人がセリフを言います。それを次々場所と人を入れ替えていくのが全体の構成。
時間軸が前後してゆくのが効果的で、交わされる言葉は他愛もないけど凄く繊細で、心の移り変わりを的確に描き出していました。


これだけ素晴らしい舞台を見せられると、演劇を見ていて良かったと思います。
演劇でなければ出来ない表現かと言われるとそうではない部分もあるのだけど、演劇だからこそ感動が大きいのは確かです。
目の前で役者さんがこれを表現しているからこそ価値があると思わせてくれます。

演劇の魅力を最大限に感じさせてくれて、作品世界に浸らせてくれる大切な90分でした。
星10個でも20個でも付けたい。。。
四色の色鉛筆があれば

四色の色鉛筆があれば

toi

シアタートラム(東京都)

2009/01/27 (火) ~ 2009/01/28 (水)公演終了

満足度★★★★

秀逸
もう何年も続いている劇団のよう
アゴラで観たのが初めてでしたが、その劇場に合わせて伸縮自在のようである
本日もトラムを所狭しとかけまわって、跳んでいた

また観たいのだが、一年に一回とのこと
ちょっと疲れたなぁと思ったときに観られるようにしているのだ きっと

Play#2 「ソヴァージュばあさん / 月並みなはなし」

Play#2 「ソヴァージュばあさん / 月並みなはなし」

4x1h project

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2009/01/23 (金) ~ 2009/01/30 (金)公演終了

満足度★★★★★

そうかなぁ、「D」さんよ
いいんじゃないのかな、もともとの背景をシランでみても、って思います。
今回の「月並み…」は恥ずかしながら07年時間堂版をみてない、恥ずかしい私なので、中屋敷版を見てて、強烈に残念な思いをしたけど、いい本があって、それをいろんな演出で見るという楽しみもあるが、たとえそのうちの一つしかみてなくても、見る方にうけとめられるものがあれば、きっと何かがつたわるとおもうんだな。いかがか?

で、私の感想なんだが、
中屋敷はジェットラグに続いて、人のホンでも、下品なしでも、「妄想」を極限にまでふくらまして、スピード!スピード!!でねじ伏せていく。
やはり一つの天災的な天才だと、深く感じいることができた。
ほんとにいいアイディアだしてくるなぁ。と賛嘆。

黒澤「ソバージュ」はまっとう。ほんとにストレートプレイ。
ホンの質のよさももとより(谷脚本なのでややセリフは堅いが)、ああいう正統演出を見せられると、そのまっとうさに、深く感動する。

どちらもよかったと思う。
☆は4つだが、長かったこのすばらしい企画にプラス1個

まほろば

まほろば

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2008/07/14 (月) ~ 2008/07/21 (月)公演終了

満足度★★★★★

岸田戯曲賞受賞ってことで
改めて傑作だったと。女優陣も素晴らしかった。再演求む。この作品に関しては気になることが沢山ある。そのへんはネタバレにて。

ネタバレBOX

「水」は生命の象徴?。主人公が麦茶より水を飲みたがったり、部屋の隅に積まれた水も印象的だったし。妹(キョウコ)が何度か水をガブ飲みしてる場面を見て妊娠してるのではと勘繰ってしまったのだが。真相を蓬莱氏に問うてみたい。
Play#2 「ソヴァージュばあさん / 月並みなはなし」

Play#2 「ソヴァージュばあさん / 月並みなはなし」

4x1h project

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2009/01/23 (金) ~ 2009/01/30 (金)公演終了

初めての人にはおススメしません。
「いつもはもっと面白いんだよ?だから、今回は…」って心境です。「あの作品をどういじる?」「いつもと異なる黒澤演出」という挑戦的な実験を押し出した公演ですので、こうなるとマニアックになってそもそもを知ってる人じゃないと楽しめない。こういう演劇もあるんだ、という意味では貴重なサンプル。しかし「演劇ってよく分かんないよね」とも言われかねない。せっかく関係者がいつもはやらないような場所でやったのだから、道行く人がふらっと観に来て「へぇ、演劇ってなんかいいじゃん」とか思わせる公演になって欲しかった。
誰も手を抜いていない気概を感じただけに非常に惜しい。むしろ通り越して、悔しい。なんでこれだけの人々があんな大都会の誰も知らない様なスペースでひっそりとやってるのか。もっと観てもらいたい。けど、この文章の冒頭に戻ると観てもらいたくない。モヤモヤしています。

ネタバレBOX

「月並みなはなし」。4人どころか16人出てくる。キャッチコピーにあった通り、黒澤作品が中屋敷演出で蹂躙されてました。でも、最終的に合意されたレイプみたいな感じ。これ伝わるかなー?「言ってることと思ってる事が必ずしも一致しない。もしくは一致するからこそより思いが強くなる」、そういうものを内包したあの脚本をこう演出するのは実はある意味で正攻法で。中屋敷さんの職業演出家としての手腕は充分に観られたんですが、個人的に面白さはこれまでの中屋敷演出で過去最低。詰め込み過ぎな印象。 彼の作品はもっと、もっと面白い。過剰に期待させて欲しい。
「ソヴァージュばあさん」。リーディングの時のほうが良かった。役者が劇中の人間以外(例えば銃とか)にもなるという演劇ならではの手法だったものの、黒澤演出の骨頂は「人間をきちんと人間として舞台上に乗せる事が出来る」にあると思っています。他、映像を使ったりしたものの効果薄い。目の前でやられている事に違和感が沸いて移入出来ず、視覚に邪魔されてちゃんと観られなかった。 菊地さんの存在感はとても好き。独白も途中まではこっちが飲まれそうになった。のに、うーん。
ロックミュージカル『スーザンを探して』

ロックミュージカル『スーザンを探して』

東宝

シアタークリエ(東京都)

2009/01/06 (火) ~ 2009/03/05 (木)公演終了

満足度★★★

楽しい舞台でした
友達に誘われて、内容もあまり知らず見にいったのですが
とても面白い舞台でした。

宝塚時代の杜けあきさんのファンだったのですが
今は、また違った美しさでうっとりしてしまいました。

歌が歌えるって素敵だな~と
こういう舞台を見ると強く思います☆

エリザベート

エリザベート

東宝

帝国劇場(東京都)

2008/11/03 (月) ~ 2008/12/25 (木)公演終了

満足度★★★★★

とてもよかった~♪
朝海ひかるさんの大ファンなので、すごい楽しみにしていた舞台でした。
すごい冷たい雨の降る夜の舞台だったのですが
出演者も客席もすごく熱い舞台でした!!

朝海さんは輝くばかりに美しくって、
それに負けないくらい武田トートは色っぽくロックな歌声もウットリでした。

今は大阪公演中ですね。

もう一度見たかったです・・・

あひ

あひ

多少婦人

OFF・OFFシアター(東京都)

2009/01/21 (水) ~ 2009/01/25 (日)公演終了

満足度★★★★

かんなりハマル!
不思議な空気感。いわば、天国と地獄の中間地帯。
よくわかんないでしょ?ーーそう、この芝居は普通の感覚で観ちゃダメ。


以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

ストーリーは3本立て。

①すごく曖昧にした結果、逆に、なんか。

ズバっ!っと物事の核心に触れないまま、誰かが誰かを好きなんじゃないか?と思い込み、それをまったく核心のないままに、本人に伝えてしまう。伝えた輩も本人に「彼らは貴女に気があるようだけれど、断るにしても相手が傷つくから、ここは曖昧に断るように。」なんて忠告をしたから、話は核心がないまま、どんどん違った方向に流れていく。どこまでも曖昧に。

誰かがこんなふうに言ってた。というネタを実際の話に被さるように二重に見せる手法、とにかく楽しい。噂話を実際に演技してみせてるところに、噂の主が重なる。新しい演出方法に脱帽!


②藹(あい)の在る場所

母親の葬式に集まった姉妹8人。彼女達は母が死んだ悲しみのあまり、普通の神経状態ではないことから、なにかとぶつかり合う。それぞれが勝手に勝手なことをしているようだけれど、お互いを少しずつ許しあい、結果、それが和気藹々的な画となり、うまく収まる。


③eye-xi

夫婦が離婚裁判になった時、女の母の弁護士が女側につく。男には妻の父が男側の弁護士となる。最初から不利な男が裁判も人生もサイコロで決着しようとするが、負け越す。弁護士の母も父も、最終的に自分達がサイコロの目となって娘を勝たせるように仕組む当たり風刺的で面白い。


総括 ③番目がワタクシ的にはツボ。過去の出来事を根掘り葉掘り、穿りだされ、それを演じる役者の動きがコミカル。まるで操り人形のような動き。
セリフも巧妙で笑える。全体的な空気は不思議な世界だが、それがまた心地いい。



約束だけ

約束だけ

110SHOW

金沢21世紀美術館 (石川県)

2009/01/24 (土) ~ 2009/01/25 (日)公演終了

満足度★★★

近未来。
近未来。経済破綻した日本を捨てて英国で不法滞在して金を得る女たちと、ヤクザの監視係らしい優しげな青年。

ネタバレBOX

ある日組織が崩壊。どこに売り飛ばされるか全くわからない状態に陥る。戦時中の慰安婦や東南アジアからやってきた難民たちと同じ境遇ということ。

...この戯曲の各箇所こそ「錦鯉タッタ」風のコラージュ的な手法が使えるんじゃないの。かつての「前衛的」手法も演劇の方法に変わりないと思うのだが。

しかしながら、役者、演出とも高いレベルで安定していると思います。青年団的な芝居は全く無理なく出来ている。
ツキの王女

ツキの王女

劇団オグオブ

萬劇場(東京都)

2009/01/24 (土) ~ 2009/01/25 (日)公演終了

満足度★★★

とっても夢のある・・・
ストーリーだったと思います。

以下ネタバレBOXにて・・。

ネタバレBOX

国際色ある設定、羿と嫦娥の説話もまじえ、とっても夢のあるストーリーだったと思います。

役者さんではアナベル役の女優さん、女王様キャラがピッタリで、出てくるだけで舞台が華やぐような雰囲気がとても素敵でした。
あとチェン姉役の女優さん、こちらも切れがあってすばしっこくて、いかにも女ギャングって感じ。

身分のかけ離れた二人が容貌が似通っていることで入れ替わって冒険をする、ほのかな恋心もまじえた大筋のストーリーは良い感じだったのですが、少々安易な展開、シーンによっては大仰過ぎる表現もあったりして、個人的には少し入りきれなかったところも・・。

でも、とても懸命に、真摯に取り組んでいる雰囲気は随所に感じられ、好感の持てる劇団だと思いました。
冬物語 -新諸国綺談-

冬物語 -新諸国綺談-

project ON THE ROCKS

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2009/01/08 (木) ~ 2009/01/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

いたるところに沙翁っぽさ
3週間ほど前の『空ゼの「夏夢」』に引き続き沙翁作品の翻案。
第一幕は「リア王」などと通ずる自業自得型悲劇、その16年後を描いた第二幕は「十二夜」的奇蹟の巡り会い系ハッピーエンドという原典の構成の巧みさに、シチリアを出羽国羽黒藩、ボヘミアを肥前久島藩に置き換えたことによる方言使用を含めた翻案の面白さやミュージカル風場面(それもラップまで使う)を取り入れた演出の楽しさが加わって「鬼に金棒」状態で2時間40分(10分の休憩込み)の上演時間も全く長さを感じず。
なお、原典は未見だったものの、いたるところに沙翁っぽさが感じられたし、日本の時代劇への翻案ならではの部分(御神託を授かるとか切腹とか)がまた妙に融合していて、脚色の巧みさにも感心。

島へおいでよ

島へおいでよ

劇団†勇壮淑女

ウッディシアター中目黒(東京都)

2009/01/07 (水) ~ 2009/01/12 (月)公演終了

満足度★★★★★

2009年も好調なスタート
島へなかなか来そうにない嫁を獲得すべく計画した集団見合いの物語という事前情報から島興し人情系ラブコメかと思っていたら実は訪れた女性陣は結婚詐欺師グループで、という予想外の展開。
以降、オトコをオトすテクニックや「A型几帳面説の根拠」「モンローのヒール」などのトリビアをちりばめながらの犯罪コメディ、場合によっては後味が悪くなるんじゃないか?などとかすめた不安は杞憂に終わり、終盤での『スティング』ばりの逆転劇を経てしかるべきところにキチンと着地させる脚本が見事。
また、文通ネタや早々に何かに気付いたらしい弥生さんなど伏線(らしきもの)をわかりやすく見せておいてそれを有効に使うとか、終盤で「あれ?選択肢ってもう1つないか?」と思わせておき、その「もう1つの選択肢」で締めくくるとか、観客に優越感(?)を持たせる手口(笑)も上手い。

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