最新の観てきた!クチコミ一覧

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君の心臓の鼓動が聞こえる場所

君の心臓の鼓動が聞こえる場所

演劇集団キャラメルボックス

サンシャイン劇場(東京都)

2008/11/29 (土) ~ 2008/12/25 (木)公演終了

満足度★★

期待が大きかった分、肩透かし気味
事前に「終盤は大泣きだった」的な情報を目にしていたものの、キャラメルとしてはごくフツーの出来で、泣くとか涙を流すなどとはほど遠く、ホロリの手前が1回あった程度。その意味では期待が大きかった分、肩透かしに終わった感じ?
序盤でいぶきが母に電話するのが素振りだというのは見え見えで、それゆえ実は母が亡くなったのを隠しているのかと思いきや、おじいちゃんの姿が見えるということでもう1つの展開が浮かび、結局そうではなかったものの当たらずとも遠からずと、容易に読めたのもネックか?

AchiTION!WS

AchiTION!WS

シネマ系スパイスコメディAchiTION!

しもきた空間リバティ(東京都)

2008/12/19 (金) ~ 2008/12/21 (日)公演終了

満足度★★★

スタイルが斬新
07年2月上演作品に続くオムニバスで、どっかんどっかん笑わせるタイプではないが、「クスクス」「ニヤニヤ」「プッ」などと笑わせられてしまうユルめのコメディ。プロローグとエピローグに挟まれた短編たち全体で1つの大きな流れを作るというスタイルが斬新。
中では「世にも奇妙な物語」を想起させる不条理系シニカルコメディの「青池光芳大会」が特に気に入る。
しかし土曜のマチネとソワレが同一パターン(よって金曜と日曜がもう一方のパターン)というのはいかがなものか?

Speak of the Devil DJANGOⅢ

Speak of the Devil DJANGOⅢ

劇団S.W.A.T!

「劇」小劇場(東京都)

2008/12/17 (水) ~ 2008/12/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

完結編にふさわしく満足
基本的にはコメディタッチ(どころか時として大笑い系?)ながら終盤では悪魔であるジャンゴが契約者を救うことになるという基本路線を踏襲しつつ新キャラも登場させ、さらに天使と悪魔の関係やジャンゴ配下の小悪魔たちの過去も語るのはいかにも完結編。
より強力な敵の出現によりライバル…いやむしろカタキ役と力を合わせるという展開はシリーズ3作目(あるいは完結編)としてオーソドックスではあれ、王道でもあるワケでこれも完結編にふさわしくて満足。
また、そこに至る前、いわばシリーズのゲスト主役的ポジションである次女が「ワタシはどうなってもいいから姉と妹を助けて!」と願った時にジャンゴが嬉しそうに「契約変更、受け入れた」(ともに大意にて言い回しは違うかも)と言うところはお約束とはいえ、イイんだなぁ。(ホロリ…)

チョコと可笑しな宇宙人

チョコと可笑しな宇宙人

YANKEE STADIUM 20XX

アイピット目白(東京都)

2008/12/16 (火) ~ 2008/12/23 (火)公演終了

満足度★★★★★

至福の時間
一人寂しく暮らし、笑顔を失うどころか家からも出ずにいた少女チョコが宇宙人とのふれあいによって笑顔を取り戻し、外出もできるようになる…というベタな(失礼!言い方を変えればコドモからオトナまで楽しめる)ストーリーながら、ある「縛り」を課しての上演で、そのアイデアが素晴らしい。
ホムペの公演概要に「宇宙人は日本語の台詞は一切無し」とあり、多くても2~3人かと思いきやこれが7人もいて前半で日本語を使うのはチョコとストーリーテラーとなる縫いぐるみだけ、後半で何人か日本語を使う人物は増えるがその出演場面は短いという…。
が、前半はチョコと宇宙人が次第に打ち解けてゆく様子をダンスやパフォーマンスを中心に見せ、後半ではチョコの外出とか1人である理由を描き、さらに「訪問者」も登場してドラマ性を高めるという二段構えの構成の巧みさもあって体感時間は2時間程度なのがまたスゴいところ。
笑いすぎての涙と感動の涙という2種類の涙も流させてもらい、至福の時間を過ごす。

空間ゼリーの『夏の夜の夢』

空間ゼリーの『夏の夜の夢』

劇団たいしゅう小説家

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2008/12/13 (土) ~ 2008/12/21 (日)公演終了

満足度★★★★

紛れもなき夏夢の世界
舞台を日本の廓にした和風翻案バージョン。出だしは若干面食らったものの、次第に紛れもなき夏夢の世界に移行。約100分というコンパクトサイズにうまくまとめてこれもまた楽しい。
原典と異なり一組は悲恋に終わるのか?な終盤も遊郭を舞台にしているだけに十分あり得るってことで騙される(笑)んだな。お見事!
ただ、イージアスに当たる人物(パンフを買わなかったので役名不明)が廓を焼かれてしまうのはちょっと気の毒か?もっと悪者(強欲とか無理強いするとか)であったならともかく、そうは見えなかったのでなおさら。

プリンで乾杯

プリンで乾杯

劇団競泳水着

インディペンデントシアターOji(東京都)

2008/12/10 (水) ~ 2008/12/16 (火)公演終了

満足度★★★★

コメディリリーフ的なシーンの配分が絶妙
ルームシェアをしている男女4人を中心とした恋愛模様、他人の恋愛事情を盗み見しているような、あるいは自分が相談を受けているような感覚で引き込まれるルーム内の主な流れと、コメディリリーフ的なバーのシーンとの配分が絶妙。
このバーのシーンで、年齢を重ねたマスターが口にすれば説得力のありそうな含蓄ある言葉を「あの」マスターがしたり顔で語るところが何とも可笑しい。
また、家族愛が弱点である身にとって終盤で兄が妹への愛情をサラリと口にし、元カレ(でいいのか?)に感謝するシーンがツボ。
あと、中央から上手方向にかけてのルーム、下手のバー、手前側の屋外と3つの場を同居させている装置を使っての映画並みに細かい場割りが心地よく、上演時間が短く感じられる。
それにしても各シーンが「寸止め」というか、普通ならもう少し語るところを敢えて切って想像の余地の残すのは巧いなぁ。ま、考えようによっては「生殺し」のようでもあるんだが…(笑)

龍宮物語~東京.ver

龍宮物語~東京.ver

劇団BOOGIE★WOOGIE

d-倉庫(東京都)

2008/12/12 (金) ~ 2008/12/14 (日)公演終了

満足度★★★★

初演とはまた別の味わい
07年4月の初演を観ていたので、入場するなりしわくちゃにした古紙に埋まった舞台が目に入って感歎。作品テーマを端的に示すと同時に、その古紙がいろんなものに見えるので複数の場所を表現できるワケ。
また、初演といえば結末がその時のダイナミックでいささかハードなものから静かに訴えかけるようなスタイルに変更されており、ちょうど X-QUEST の『エロドラマ』再演時(03年)のハードバージョン、ソフトバージョンのような感覚。
初演での照明による龍の表現や嵐の中の飛行シーンが見られなかったのは残念ではあれ、若干の切なさも伴う穏やかな幕切れはまた別の味わいがあり、これはこれでテーマを強く打ち出しているような気がする。

幽幻夢想

幽幻夢想

カプセル兵団

笹塚ファクトリー(東京都)

2008/12/13 (土) ~ 2008/12/17 (水)公演終了

満足度★★★★

ナイスアイデアの続編
前日に観た『臥龍頂上伝』の数年後の物語。当日パンフで主宰が語っているように劇団初の続編もので、しかし前作を観ていなくても楽しめるよう独立した作品となっているのがミソ。前作の主人公がワキと言うかトリプル主役の一角にとどまっているのもナイスアイデア。
お得意の手法とヒーローものやアニメ、ゲームのネタをたっぷり盛り込んでの歴史劇、好きなテーマの1つでもある「憎しみの連鎖を断ち切る(キリのない報復をやめる)」系なので大いに楽しむ。

蒲団生活者

蒲団生活者

劇団あおきりみかん

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2009/01/16 (金) ~ 2009/01/18 (日)公演終了

満足度★★★

初見でした
初めて観ました。着想が面白いと思います。「私も何かに依存してるんじゃないか?」と考えずにはいられなかったです。但し、依存症から逃れられない人間は描いていますが、依存症に苦しむ姿を描いていないような気がするので・・・したがって物語に深みがなったように思います。魅力的な役者さんがいるのと思ったより若い役者さんが多いぶん今後が楽しみです。

ROPPONGI NIGHTS 2009

ROPPONGI NIGHTS 2009

LIVES(ライヴズ)

吉祥寺シアター(東京都)

2009/01/22 (木) ~ 2009/01/25 (日)公演終了

満足度★★★

ストレートなコメディ
フライヤーのイメージとは違い、ストレートなコメディで心温まる作品です。年配の方も(私もですが)安心して楽しめると思います。そういえば観客の年齢層は比較的高かったようです。途中ちょっと間延びした感じがしたのと、ラストがあっさりまとまりすぎるような気がしたのが残念。この舞台ははプロデュース公演ということでしたが、本公演もあるんでしょうか?観てみたくなりました。

ネタバレBOX

口の回らないリーダーには笑わせてもらいました。
Adopted Land

Adopted Land

演劇集団ふれる〜じゅ

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2009/01/21 (水) ~ 2009/01/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

わかりやすくて
ストレートな脚本。見ごたえも十分にあった。2時間10分の上演時間がまったく長く感じないアップテンポな演出。いっそのこと3時間枠にして、そのぞれの役者の心の機微をもっと突き詰めることも可能ではないのかな?と、感じたほど。

キャスティングもうまいし、衣装もよかった。医学の専門用語がバンバン使われて、(自分は知らないので本当かどうかわからないがきっと本物の用語だろう)、そういう意味で説得力もあって、リアリティもアップしていた。なかなかの力作だ。

そういえば初見の劇団だけど、2年ほど前に客演している田崎恭子さんを見たことがあるが、もうふれる~じゅを退団されたのでしょうか? ご存知の方がいたら教えてください。

ネタバレBOX

トウマの行動力と正義感。それに同調する仲間と、反対意見を述べる仲間。それぞれの心の葛藤もあって・・・・意見が割れる。

だが、正しかるべき正義は、その矛先を鈍らせることなく悪を貫く。

医師、ニッタ役がいかにも憎らたしい演技(ウマイ!!)をしており、トウマたちの安っぽいヒューマニズムをあざ笑っている。が、研修看護士サトコと、医局員イクノの、医療に携わる自らの立場を客観視した行動によって、それはひっくり返る。

まるで昔流行った青春ドラマっぽいストーリー展開だ。が、観ていて感情移入できたということは、大人になって正義感や道徳心などを忘れていたといえるかも。

オアシスと砂漠~Love on the planet~

オアシスと砂漠~Love on the planet~

ネルケプランニング

青山劇場(東京都)

2009/01/21 (水) ~ 2009/01/25 (日)公演終了

満足度★★★

わかりやすい作品を選びましたが・・・
観劇させて頂きました。個人的に今年は少し恋愛作品に対する苦手意識を払拭しようと、もっとも分かりやすそうな本作品を観に行かせて頂きました。本作品は若者青春ミュージカル作品でしたが、確かに分かりやすかったです。若干急造かとも思える印象もミュージカル部分に多少感じられる所もありましたが、それなりに観ていて楽しめましたし、物語はもはや定番とも思える非常に分かりやすい物語でした。あまりにもよく分かる物語でいささか拍子抜けしてしまいましたが、自分は存じ上げていませんでしたが人気の俳優さんたちが出演されているそうで、客席のどこを見ても若い女性ばかりでした。後ろのほうの席の方には、中にはオペラグラスを手に持たれていた方もいらっしゃったことから考えると、かなり人気のある俳優さんたちなのでしょう。しかし、そう考えると本作品の分かりやすい程よく分かる物語の方がむしろ良いようにも思えます。お目当ての俳優さんに見とれて少しの間ボォーとなっていても、またすぐに作品の物語に戻れる方が、俳優さんに夢中になりながら作品も楽しんで帰れて、このような分かりやすい定番な物語もまた必要なのでしょう。しかし、お目当ての出演者がいない自分としては、そこそこ楽しめたとしか言いようが無く、今回の星の評価にはさすがにおまけは加えられません。ただ、やはりこれだけの人数の女性を満足させて家路につかせることが出来るならば、これはこれでいいのでしょう。この日の公演会場内どこを見てもほとんど女性しかいませんでしたから会場内は香水の匂いが充満し、少しクラクラしてしまいましたが、ヘビースモーカーの自分としては「なぜ男の煙草臭いのは駄目なのだろうか?」と単純に思いましたが、このことは言ってはいけないタブーなのかもしれません。現在恋愛ものの理解度は五合目あたりですが、なんとか今年中に七合目あたりまでに辿りつきたいものですが、授業料としては少々高くも感じました。次回はもう少し手頃な作品で試みてみようと思いますが、どなたか、さえない中年男が次々と絶世の美女たちをメロメロにしていくというロマン溢れる作品を御存知ないでしょうか?

s.e (エス・イー)

s.e (エス・イー)

座”K2T3

ぽんプラザホール(福岡県)

2009/01/23 (金) ~ 2009/01/24 (土)公演終了

泣いたり笑ったり
前説からおまけまで、きっちり作りこまれたものがたりは、しょーもないネタに笑わされたり、暖かいことばにほろりとさせられたり。女たちの日常は、時に“イタイ”ものになってしまいがちだけれど、ぎりぎりのところでうまく抑えて、あったかい気分で劇場を出ることができました。

風が強く吹いている

風が強く吹いている

アトリエ・ダンカン

ル テアトル銀座 by PARCO(東京都)

2009/01/08 (木) ~ 2009/01/18 (日)公演終了

満足度★★★

楽しめました。
原作は読んだことがないのですが面白かったです。キャラクターたちもひとりひとり個性付けがきちんとなされていて、みんな愛すべき人たちでした。駅伝で走る場面はどうするんだろうとドキドキしてましたが、なるほど!!周りの人もよく見えるし、走っている間は独りなのだという感じが出ていてよかったです。一人二役の方々も二役なりの台詞が多くて密かに面白かったです。仲間っていいなぁと思えた爽やかな舞台でした。役者さんがイケメン揃いなので観てて癒されました(笑)。和田さんは駅伝で実際に走ったことがあるそうで…陸上は全く詳しくないですが、筋肉がすごかったです。

幻のセールスマン

幻のセールスマン

舞台芸術集団 地下空港

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2008/12/03 (水) ~ 2008/12/07 (日)公演終了

満足度★★★★

不思議な世界観。
地下空港ならではの独自な不思議な世界観でいっぱいでした。最初は米の予想図ってなんだ??予想図を買うってどういうこと??ハテナがいっぱいで、細かい部分はちょっと難しくて意味が分からない部分もありましたが、全体の雰囲気は今まで見てきた地下空港の中では一番好きです。衣装も相変わらずお洒落だし。小道具も木枠などうまく使っててかっこよかったです。タヌマ、ジン、ポシアさん好演。不思議とあとあとまで記憶に残る世界観だと思います。再演の機会があったら観にいきたいです。

s.e (エス・イー)

s.e (エス・イー)

座”K2T3

ぽんプラザホール(福岡県)

2009/01/23 (金) ~ 2009/01/24 (土)公演終了

満足度★★★★

ゆったりだけどひきこまれる
適度に笑いがあって、でも大事なことを教えてくれたような。
そんな大人のお芝居だった。
秦さん、すごい。 オムニバスだったけど、3話が合流してうまく4話で
まとまった、よかった。とても

バカンスは冬休み

バカンスは冬休み

桃色バカンス

遊空間がざびぃ(東京都)

2009/01/22 (木) ~ 2009/01/25 (日)公演終了

満足度★★★

少女マンガみたい
おはなしもキャラクタ造型も、絵にかいたよーな少女マンガの世界。

緊張と緩和、笑いとシリアス、おちゃらけと謎、などの塩梅はかなりよかったと思う。

なぜ長い冬休みになったのか、あまり詳しく語られないのは意図的だとは思うけれど、自分的にはちゃんと説明してほしかったなと思います。(そのあたりの話をおまけのマンガにするのも手だったのでは)

でも、あまり多くを説明しないところがいかにも少女マンガでもあるなあ。

コウコのセリフ、けっこう名言といえるものが多かった。

伝記

伝記

サンプル

こまばアゴラ劇場(東京都)

2009/01/15 (木) ~ 2009/01/25 (日)公演終了

満足度★★★★

つかめそうでつかめない
パフォーマンス的で演劇的、そのバランスが絶妙。
ぷっと吹き出したり、不意に泣きそうになったりする。
わかりそうでわからない、つかめそうでつかめないのに、観終わった後はあーおもしろかった。と口走っている。不思議な感覚。

西成の★虎!!

西成の★虎!!

ネコ脱出

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2009/01/22 (木) ~ 2009/01/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

熱気は・・
関西の劇団に勝るとも劣らぬパワー・・。

公演中ですので以下ネタバレBOXに・・。

ネタバレBOX

ちょっと勘違いしてました・・。

タイトル見て、てっきり関西劇団の東京遠征公演かと思ったのですが、題材はコテコテ大阪ですけど、劇団自体はれっきとした東京の劇団なのですね・・。(話し言葉ですぐわかりました・・)

ただ、熱気は、関西の劇団に勝るとも劣らぬ凄いパワー・・。

いや~、素晴らしかったです・・。

いきなりテンポ良い出だしから、のっけからエネルギー全開。
あの厳しい方の刑事さん役の方、本当にカッコいい。
不況に弄ばれる日雇い労働者、炊き出しに群がる浮浪者の群れなど、釜が崎の風景をベースに、人情に厚い下町の人々の必死に生きていく姿を描き出す。

ストーリーのあちこちに挿まれる「川柳」も絶妙な隠し味。
犯人逮捕の乱闘シーンでは、大阪らしい「とことんやる」スタイルがけれんみなくて豪快。

最後はちょっと悲壮過ぎる結末かと思ったけど、あのエピローグの伏線なんですね。
この辺り、何とも粋な演出・・。

劇中何度も胸が熱くなり、目頭も熱くなった。
こういう心地よさを味わう為に、自分達観客は劇場に足を運ぶのだと思う。


ちょっと残念だったのは、当日パンフを入手できなかったこと。
う~ん・・、当日パンフって、自分の場合、観劇後余韻を味わうのに結構大切なアイテムだったりするので、それだけがちょっと残念・・。
船戸さんは他の公演で何度も見てるけど、劇団自体は初見だったし、せめてキャストだけでもわかれば、もう少し丁寧なレビューも書けたのですけど・・。

でも、作品自体は熱気に溢れ、とっても素晴らしい作品だと思う・・。
次回8月とのことだが、また観に行きたいと思う。
タイトル未定 ~NO TITLE, NO LIFE

タイトル未定 ~NO TITLE, NO LIFE

東京P.R.O

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2009/01/15 (木) ~ 2009/01/20 (火)公演終了

満足度★★★

見せたいものがハッキリしすぎの、荒唐無稽のぶっちゃけ話
内容は陽の目を見ない作家の物語に対する自己満足をぶつけたような作品なんですが、実際の作家の内心がこれでもかというほどに赤裸々に、そして堂々と展開されていきます。

ストーリー的には、多少無理な展開が見受けられるが、そこはあまり気にせずにキャラで巻き込んでいくパワープレイ。なので、普通はとっつきにくいはずの脚本ですが荒唐無稽な世界観が妙にマッチしていて最後まで飽きずに見続けられる力があります。

さらに、主人公の設定が、作家といっても舞台の脚本などを手がける劇作家なので小説などとは違う独特の心理描写を展開させていて非常に興味深い。
この作品の脚本家の本音のようなネタもばんばん出てくるのは内輪ネタ気味だが、"作家"という設定にしてしまえば、リアル描写として全然あり。


なによりキャストの演技に説得力があったので、随所に挿入される多少ふざけたギャグシーンもすんなり世界観を壊さずに見ることができた (絶対に必要かどうか、面白いかどうかは別問題)。


いい意味でバランスがとれているのか、芝居の完成度は高い。嫌味なく見せきることが出来るキャラクター作りはとてもうまいと思う。

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