
その夜明け、嘘。
TBS
青山円形劇場(東京都)
2009/02/07 (土) ~ 2009/02/22 (日)公演終了
満足度★★★★
当日券で観劇。
さすが、円形劇場。舞台を囲むように360°客席が配置され
どの席もステージから近い。
それに通路もよく使うので役者さんがすぐ近くを通る
自分の席は登場口(っていうのかな?)の近くだったので
それこそ、手を伸ばせば触れるくらい近くに来ることもあった。
なので、他の会場だとどういう風になるのか、ある意味心配。
演技は、3人とも目まぐるしく代わる多くの役をうまく演じ分けていた。
宮崎さんも他の二人に負けないくらい堂々とした演技で
自分のイメージではもう少し小さい感じだと思っていたが
意外に大きく見えた。
スピーディーな展開だが、混乱することなく観れ
2時間の舞台だったが、もう少し長く感じた。
急遽仕事が入りチケットを知り合いに譲り、
別の日に当日券でやっと観れた舞台なので
観れただけで単純にうれしいかった。
こんな開演前ギリギリまでドキドキしたのも初めて。

ロミオとジュリエット(公演終了)
三条会
ザ・スズナリ(東京都)
2009/02/18 (水) ~ 2009/02/22 (日)公演終了

那須ノ物語
演劇ユニット 金の蜥蜴
ブディストホール(東京都)
2009/02/12 (木) ~ 2009/02/15 (日)公演終了
満足度★★★★
キレイに一本取られましたわ
出だしはコミカルでありながら次第に人の心の弱さ・醜さのようなテーマにシフトして行き、「九尾の狐は人のココロに巣食う邪悪なモノの象徴のように扱い、それが引き起こすシェークスピア悲劇的な結末を迎えるも元凶はダメダメな藩主なのが極めて日本的」などというコメントを浮かべて観ていたら、終盤で韓国ドラマか「もう誰も愛さない」(91年、フジテレビ)か、な驚愕の展開(笑)があってド肝を抜かれる。(コメントまで考えていたモンだからなおさら…(爆))こりゃあキレイに一本取られましたわ。
また、タイトルに「異聞」とある通り、玉藻が九尾の狐ではないというヒネリにもぎゃふん。(笑)
なお、寸劇系の前説での吹き矢や手裏剣の使い方も楽しい。

eat,egg,east
タムチック
シアターブラッツ(東京都)
2009/02/11 (水) ~ 2009/02/15 (日)公演終了
満足度★★★★
群像劇系
小説家を目指していたが今はアイドルの連載コラムのゴーストライターにとどまっているフリーライターと仕事への力みが空回り気味のその担当編集者、「何かをする」と言い続けながら何もしない(=自分の方向性を決めることができない?)交際相手(だけでなくそれは即ち自分自身でもある)にイラだっているフリーターなどを中心とした群像劇系、かすかにリンクしたエピソードをスケッチ集のように重ね、そこからあぶりだしのように全体像が徐々に浮き上がって来る構造で、人物の心象を「影」(役名)のダンスで表現したり、エピソードのつなぎ目がダンスだったりするのが特徴的。
元々協力関係にあった演劇系とパフォーマンス系の2つユニットがタッグを組み昨年立ち上げ、それぞれ交互に作・演出を担当するシステムで、今回はパフォーマンス系側の作品なのでそういうスタイルになった模様。
ゆえにそのダンスも小劇場系の芝居としては難易度が高そうだし。
でもって「滞留」を抱えている各人物がある出来事をキッカケにそれぞれ方向性を見出すラストは語り過ぎず突き放さずのバランスが程良くて好み。
そのキッカケを与えるところの、大学の部室に何故かいて言葉を話さない(劇中での表現もダンスとマイムのみ)「フシギちゃん」はもしかすると今様座敷童子ではないかとか、本当は存在していなくて、各自の心の奥底に秘められた「変わりたい願望」の象徴ではないかとかそんな風に解釈の余地があるのも面白い。
また、紙ヒコーキを詰めたロケット(?)という部分に「銀河漂流バイファム」の最終話も連想。

鬼姫
虚飾集団廻天百眼
タイニイアリス(東京都)
2009/02/20 (金) ~ 2009/02/23 (月)公演終了

記憶の図書館
Swanky Rider
ザ・ポケット(東京都)
2009/02/18 (水) ~ 2009/02/22 (日)公演終了
満足度★★★
面白い内容なのですが...
企画は良かったです。とても広がる話だと思うのですが、内容は曖昧でした。
テンポがチグハグだったのが、面白い話が活きなかった要因のように思います。

うぐいすっ
KUSARE芸道R
シアターブラッツ(東京都)
2009/02/20 (金) ~ 2009/02/22 (日)公演終了

熱帯vol.3 ブルー プロパガンダ
熱帯
駅前劇場(東京都)
2009/02/20 (金) ~ 2009/02/24 (火)公演終了

その夜明け、嘘。
TBS
青山円形劇場(東京都)
2009/02/07 (土) ~ 2009/02/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
福原ワールド
小劇場向けには良い演劇でしたね。
福原ワールド全開といったところでしょうか。
3人だけで、あのテンポで複数人(合計20人以上)、複数場面を次々に
スピーディーにミスなくうまく演じられるのは、
役者さんの力によるところが
非常に大きいですよね。

ロミオとジュリエット(公演終了)
三条会
ザ・スズナリ(東京都)
2009/02/18 (水) ~ 2009/02/22 (日)公演終了
満足度★★★★
落語みたい
バカ娘・バカ息子の心中噺で、他の登場人物もバカばっかで大笑い。人情噺(悲劇)にせず、カラっとお笑いにしているところは好きだなあ。

シンフォニー・M
大駱駝艦
世田谷パブリックシアター(東京都)
2009/02/19 (木) ~ 2009/02/22 (日)公演終了
満足度★★★★
無音の中の王は、麿赤兒
音楽が鳴らないシーンが多く、そのヒリヒリとするような無音の中で、観客の強い視線を全身に浴び、ゆっくりと踊る麿赤兒さんは、王だった。
一緒に踊る踊り手たちは、あくまでも王を中心に据え、自らがあたかも舞台装置の一部のように踊っていた。
観客の強い視線を全身に浴び、緊迫感の高まる中で、ゆっくりゆっくり踊るというのは、キツイのだろうか、気持ちいいのだろうか、そんなことを観ながら思った。
以前、少したぶついているなと感じた麿赤兒さんの身体は、シャープに研ぎ澄まされており、力強さだったり、年齢だったり、柔らかさだったりを感じさせてくれた。
舞台装置も一緒に踊る人たちの踊りも、意外とシンプルだが、強い印象が残った。

サーチライト
ユニークポイント
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2009/02/18 (水) ~ 2009/02/23 (月)公演終了
満足度★★★
んー
役者さんはめっちゃうまいと思います。話の展開も自然な感じだし。
もったいない!と思ったのは私だけ?
パンフにあった、誰かさんを引っ叩きたいってあれ、面白かったです。

Time Trouble 齢30
劇団虎のこ
ギャラリーLE DECO(東京都)
2009/02/10 (火) ~ 2009/02/15 (日)公演終了
満足度★★★★
全4チームのうち3チームを観劇
07年の再演から通算して7~9回目となるが、作品自体の面白さに加えてすべてキャストが異なることによる個性の違いで毎回新鮮な感覚?
特に今回は2つのチームで冒頭の主人公の心理状態が真逆だったのが印象に残る

なまもの
bites
青年センター ワンコイン実験シアター(福岡県)
2009/02/20 (金) ~ 2009/02/21 (土)公演終了
満足度★★★
勘違いしていたかも
ダンス表現かと思っていたが、普通の演劇だった。
ちょっとこないだのぎゃ。の二人芝居を思い出した。
「命を弄ぶ男ふたり」がメインだったが、展開が少し遅いような気がした。
でも、演劇はやっぱり楽しい♪ 男ふたりが女性を褒め上げるのを
聞いてむずがゆくなったが

サイト
ミュージカル座
博品館劇場(東京都)
2009/02/18 (水) ~ 2009/02/22 (日)公演終了
もっと上を求めたい!
社会派なテーマで、
全編台詞ナシ、歌詞のみ、という、
ミュージカル座にしか出来ないであろう希有な作品。
ミュージカル自体のクオリティは高いものの
物語は、エピローグで展開するまで、
劇的なものナシ。
私の両側の観客は、途中で飽きたのか、
休憩で離席したまま、戻らなかった。

ゴーストニートペアレント(当日券あります)
The end of company ジエン社
明石スタジオ(東京都)
2009/02/19 (木) ~ 2009/02/22 (日)公演終了

鬼姫
虚飾集団廻天百眼
タイニイアリス(東京都)
2009/02/20 (金) ~ 2009/02/23 (月)公演終了

熱帯vol.3 ブルー プロパガンダ
熱帯
駅前劇場(東京都)
2009/02/20 (金) ~ 2009/02/24 (火)公演終了
満足度★★★★
エキセントリックな役はいない?
名前がかわってから初めて。ふつうに落ち着いた印象になっていた。佐藤さんがかっこいいのだ。

サイト
ミュージカル座
博品館劇場(東京都)
2009/02/18 (水) ~ 2009/02/22 (日)公演終了
満足度★★★
方程式に基づいた構成
非常によくある話の内容で、
もう今更・・・と思うような話ではあるけども、
以外とミュージカルは、こうあるべきだ!と自己主張を
演出家がしているかのごとく、
しっかりとした方程式に基づいた構成であった。
ツボをついた、こまめに繰り広げられる華やかなシーンは、
ストーリーにメリハリを利かせ楽しめる。
正統派ミュージカルらしいダイナミックな楽曲のいくつかも、
耳に残り一度聞いただけでも口づさみたくなる。
マルグリットとは違う。
しかしながら、いかんせん座名と同じよう、
とっても地味で垢抜けないキャストでは、
どんなに蜜に練った作品でも、お金を払う価値は・・・???
学生さんの卒業公演か、文化祭の出し物程度でしょうか。
歌も悪くない、踊りも上手、
でもそういうのってストリートアーティストでも、その程度の人らは
十分に存在する。
博品館劇場って、一流の中劇場で上演するには、
6500円のチケット代金の価値には、
やはり劇団の自己満足ではなく、
もっと広い目を見て、ちゃんとしたキャストで公演を打つべきでしょう。
主役の麗子像のような能面フェイスの娘さんには、
韓流を意識したかのような田舎の青年には、
決してお金は払えませんなぁ。
一応、元四季のエース、沢木順もキャスティングされていたけど、
彼は何で出演したのかな???
作品としての出来栄えは悪くないだけに、
パっと輝くような役者さんで上演してほしいです。
これは、北区つかこうえい劇団、研究生卒業公演の1000円興行程度の
内容ですなぁ。

パイパー
NODA・MAP
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2009/01/04 (日) ~ 2009/02/28 (土)公演終了
満足度★★
懐かしさもあり。
古いファンとしては、竹下さんと円城寺さんがそこにいるかのような錯覚。
野田地図リピーターの連れに言わせれば「野田地図としては異色」というから、夢の遊民社テイストが出ていたか。
コンドルズが純粋に、作品の振り付け・踊りに徹していたのはよいことだが、コンドルズファンには物足りなく感じるのは贅沢か。
アンサンブルが美しい、人数も多い。ただその分、個としての色が全体的にメリハリなく埋没してしまっていた感じも。個々の計算された揺らぎが野田演出の素晴らしさと思っていただけに若干残念。
壮大な叙事詩。計算された舞台転換。しかしなぜかスピード感に物足りなさ。何故だか考え中...。