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いばら館のろくでなしのヨウコさん

いばら館のろくでなしのヨウコさん

劇団40CARAT 【第36回公演『ダーリン×ダーリン×ダーリン』9月15日[金]~9月17日[日]阿佐ヶ谷アルシェ】

ザムザ阿佐谷(東京都)

2009/05/22 (金) ~ 2009/05/25 (月)公演終了

満足度★★★★★

心地よい満足感です
初めて劇団40CARATさんの芝居を拝見いたしました。
最初の15分間は内容を把握しきれずに良く判らないまま観ていましたが、
徐々に不思議な世界に飲み込まれて行き、最後にはとても心地よい不思議な満足感を感じました。
私が今まで観た事のないタイプの劇団でした。
独特の世界、雰囲気が私を虜にした事は間違いありません。
主演の鈴木麻記子さん、魔女役の千賀亜希子さんの熱演には、目が釘付けになり、芝居をやり始めた私にとって衝撃さえ感じました。
この劇団に出会えた事を嬉しく思います。
是非、次回作品も観たいと思っております。

「スペースカウボーイ THE 2nd CONTACT」

「スペースカウボーイ THE 2nd CONTACT」

(劇)池田商会.

ぽんプラザホール(福岡県)

2009/06/13 (土) ~ 2009/06/14 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しい♪
鴻上と如月のかけあいがテンポよくて楽しかった。
深野夫人もそうとうおもしろかったし、
いつものキャラと違う主計(なぜこの名前?)ちゃんも可愛い。
さらっと笑えるコントもいいけど、がっつり笑えるこういうコメディもやはり
年1はやってほしい。

ネタバレBOX

もりたかしさんを見てみたかった(想像ではグレイ風?)
パパ、I LOVE YOU!

パパ、I LOVE YOU!

加藤健一事務所

本多劇場(東京都)

2009/06/03 (水) ~ 2009/06/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

極上コメディの、笑いのグルーヴに包まれて、とっても幸せ
加藤健一事務所のコメディは数回だけ観たことがある。いずれも「ハズレなし」であった。
そして、tetorapackさんの「観てきた!」のタイトルだけを見て、いてもたってもいられず、本多劇場へ。

まさに「最高」「極上」のコメディがそこにあった。
星の数が5つでは足りないという気持ちもよくわかった。

たぶん同じ脚本で別の劇団がやっても、これだけの満足度の高い舞台と笑いは生まれないのだろうと、強く思わせるだけの凄さが溢れていた。

台詞がどうとか、間がどうとかという部分的な要素だけでは推し量ることのできない、脚本、演出、役者のすべてが見事に相乗効果となって、とてつもない一瞬を生み出してしまったのだ。
そして、その場所に居合わせた幸せを感じたのだ。

ネタバレBOX

物語がリアルタイムで進む感じがとてもいい。時間がジリジリと迫ってくる様子が舞台上の時計の動きでわかり、主人公とともにイライラジリジリするというのがなんとも言えずいいのだ。

非常に些細なことではあるが、途中に休憩が挟まれるのだが、リアルタイムさが命の舞台なので、そのまま突っ走ってもよかったような気がする(年齢の高い観客もいるので、しょうがないのかもしれないど)。

切れ目の部分は、『レンド・ミー・ア・テナー』のときは公演の前後だったと思ったので、今回もてっきり講演の前後になるのかと思ってた。
ゼブラ

ゼブラ

東宝

シアタークリエ(東京都)

2009/06/09 (火) ~ 2009/06/29 (月)公演終了

満足度★★★★★

金麦の檀れいさん降板。しかしさすが星野真里さん。実質、主役じゃないですか!
ONEOR8の田村孝裕さん、金麦の檀れいさん、斉藤由貴さんを目当てに購入
…しましたら、突然の檀れいさん降板。
しかし代役の星野真里さんも、あの天然の素のキャラクターと
演じている役のギャップが好きだったので、結果的にはラッキー。

上から斉藤由貴(42),星野真里(27),山崎静代(30),大沢あかね(23)
の四姉妹と母親の物語。
檀れいさんは(37)だったので歳も配役通りの順序だったのですが、
星野さんはそれより10歳年下、しかもしずちゃんはあの背丈
だから大丈夫だろうかと思ってましたが、さすが星野さん。
しっかり、勝ち気な性格の次女になっていました。
しかも実質主役です。

向田邦子さんの小説「阿修羅のごとく」とはストーリーは違って、
モチーフにしただけとのこと。
向田さんを前面に出し過ぎているのは、宣伝の都合でしょうか。
「阿修羅…」はテレビしか知りませんが、情念のこもっていた
テレビ版と比べてもシリアスさが全然違って、
本作は、ほとんどコメディのようです。

それでも「ゼブラ」のエピソードは泣けます。
ですから本作は、四姉妹と優しい母親の想い出の話として
良かったです。

「スペースカウボーイ THE 2nd CONTACT」

「スペースカウボーイ THE 2nd CONTACT」

(劇)池田商会.

ぽんプラザホール(福岡県)

2009/06/13 (土) ~ 2009/06/14 (日)公演終了

たがいの「らしさ」
HAっHAー!!のもりたかしの本と池田商会の安倍の演出。
せりふの内容や言い回しは確かにHAっHAー!!だけど
見せ方、ギャグは池田商会。
うまいことコラボしてるなあと思った。

ネタバレBOX

永井さんの頭が大変なことになっていた。
瀧本さんが時々たかしに見えた。
中だるみっぽいところがあったのは惜しいなあ。
後半が急展開なだけに。
もりたかしがニコニコしながら観ていたのがほほえましかった。
裁かれません

裁かれません

カリフォルニアバカンス

アイピット目白(東京都)

2009/06/10 (水) ~ 2009/06/14 (日)公演終了

満足度★★★

大風呂敷広げすぎた感あり
地獄や魔界を含め、おーきく広敷ひろげた割に、
なんか所帯じみた感じの芝居でした。
いつの間にか万はくだらないであろう魂が、
登場人物達だけになっているとかちょっとあり得ない。
こんなあり得ない展開も、パワーで押し切ってしまえば
気にならないかもしれないのに、
まったりシーンの連続であわや世紀末?って緊張感が
まったく出ていません。

悪魔の親玉みたいなのは家来が1人のみ。
さぞや忙しいだろうと思いきや、暇そうだし。

鬼や悪魔の関係がよくわからないので、
強さとか比べられても正直わからんし、
悪魔から鬼への転職って降格に近い感じなんだろうか。
とか、妙な部分が気になった。

と、なんか妙な部分が引っかかったけど
それでも十分面白い芝居でした。
でも、前回がとってもよかったのでちょっと残念。

LOVE 2009 Obirin ver.

LOVE 2009 Obirin ver.

東京デスロック

PRUNUS HALL(桜美林大学内)(神奈川県)

2009/06/13 (土) ~ 2009/06/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

ガッツりデスロック
「LOVE」初見でした。

「愛のハネムーンツアー」は青森や神戸まで行くし、既に韓国でも上演しているけど、東京公演はやはりないので半ば諦めてました。
そうしたらポッカリと予定に穴が出来て、見に行く事ができました!

「リア王」が個人的には不完全燃焼だったので、何だか久々にガッツりとデスロック作品に浸れた気がしました。

初演を見ていると色々と比較もできて面白かったのかもしれませんが、桜美林のPURNUS HALLという広めの空間とスタイリッシュな照明センスでどっぷり浸れたので、これが初見で逆に良かったのかもしれません。

プロジェクターでシンプルに浮かび上がる文字。
初日はオープニングでアンプが破壊されたという爆音。
緑、赤、青で構成されたシンプルながら美しい照明。
特にシンプルな素舞台なのですが、照明によって素舞台とは思えない様々な表情を見せてくれるあたりは唸らされました。

全く目が離せなくて集中しまくった80分。

ネタバレBOX

少し前のデスロック作品だけど、今やりたいことを封じ込めたという作品。
見る人によって意見は真っ二つに分かれると言うことだけど、僕は大好きなスタイルです。

セリフ劇が見たい人は、他にいくらでも良質のセリフ劇があるので他を見れば良いと思う。
演劇の演劇的な部分を追求した、尖った作品が見たいなら東京デスロックは外せません。

オープニングは光と音楽だけで見せて、役者は出てきません。
爆音が鳴り止んでから、ようやく役者さんがひとり出てきます。
でも、黙ったまま。突っ立ったまま。
しばらくして下手にしゃがみます。

次に人が来て。
で、しゃがむ、しゃがまないでやり取りがあって、はにかんだり。
と言うのを時間をかけて舞台上に役者が皆出揃うまで続きます。
単純なんだけど全く飽きる事がなくて、食い入るようにみてしまいました。

次に踊りだす。
一心不乱に踊りだす。
延々踊り続ける中にもドラマがあって。

で、殴りだす。
段々喧嘩になってゆく。

音楽が鳴っても誰も立たなくなって、相手を憎むという関係性が新たに生まれる。

後半になってようやく役者が声を発するけど、セリフと言ったものではなくて、ただの挨拶をわざと誰でもないどこかに発する。

その後は「○○は好きですか?」「あー、いいですね。」が延々と繰り返されるけど、ここでも一切コミュニケーションは取られない。

最後はひとりずつ舞台から去ってゆく。

ただそれだけの舞台なんだけど、何なんだろうこの胸の高鳴りは!
最近のデスロックが戯曲を重視して戯曲から発せられるものを体現していたのとは全く別のアプローチで、単にこちらの方が好きというだけかもしれない。
でも、この世界を作り出せるのは多田淳之介さんだけなので、やはり嬉しいです。

秋には「ロミオとジュリエット」を日本完全版と韓国版で上演すると言う事。
昨年の「大恋愛」はこの「LOVE」的なうねりと戯曲が並存していた美しい作品だったので、「ロミオとジュリエット」が楽しみです。
-かけたい-

-かけたい-

COoMOoNO

イワト劇場(東京都)

2009/06/12 (金) ~ 2009/06/14 (日)公演終了

舞台の使い方
中央を舞台にして、周りを観客が囲む、というのは小さな劇場では有効な手段だな、と思いました。内容は・・・難解というより、観客に理解してもらおうという意図がないのだろうと解釈しました。せりふの言い回しも、「あえて」なのでしょうけれど、舞台として「見せる」のならば、次は観客の方を向いた脚本を期待します。

メタルバター

メタルバター

転球劇場

駅前劇場(東京都)

2009/06/09 (火) ~ 2009/06/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

転球劇場はいいですね!
笑いすぎで、お腹痛くなっちゃいました。
転球劇場のお3人も、プリさんも最高でしたぁ!(≧▽≦)!
もっといっぱい観ていたかったなぁ〜。

ネタバレBOX

今回はあんまりグロ系じゃなくてよかったです。
エロ系が強いんだけど、転球さんはキュートでかっこよく見えちゃうから不思議だなぁ(#^.^#)
花のゆりかご、星の雨

花のゆりかご、星の雨

時間堂

ギャラリーLE DECO(東京都)

2009/06/02 (火) ~ 2009/06/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

気分転換
になった久々のお芝居でした。昔カフスボタンを集めていた時期がありまして、月に一度骨董屋に行くのがささやかな喜びになっていた私。今回の時間堂はそんな風景と重なる興味深いものでした。別の場所であれば木目調の家具でも置きたいところ。ですが会場は無機質なルデコであるからそれに合わせたんだと思います。
 扇子で小道具を表現するのは面白かった。これは何だ、次は何だ、と聞こえる音と共に楽しくわくわくしました。扇子に柄が入っていたようですが、無地の方が良かったように思います。時間堂なら黒では寂しく茶、濃紺、サーモンピンクなど合いそう。

 「月並み〜」の時も私は涙したのですが今回も同じく物語に入り込むと涙が出た。アンティーク品って夢にまで出てくるほど欲しい!って思えるものが年に一度か二度、あったりします。手に入れることは誰かの時間も所有する覚悟が必要で、手放すとなるとそれは相当な覚悟が要る。時間を手放す勇気。モノへの気持ちも身に染みました。母子物語に意識を持ったほうが作家は喜ぶのかしらと感じつつ、こっちに反応してしまいました。
 雨森さん。彼女が喋る前から彼女のオーラに鳥肌が立ち、ほわほわしてしまって何度かペンを落としそうになった。とにかく一人一人がいい役者なので演技でかなり接近してくるが不安にならない。手が触れてもこの人たちなら平気と思う。

 そして星野さんが祖母を演じるシーン。膝と膝を擦りつけてしずしず歩く様にチラシの和服が浮かびます。まさかアラーキーの撮る女のような色香が発せられるとは想像もしていなかったので驚きました。それがあって★五つに相成りました。全体的に教育テレビの科学の時間みたいで、私は好きですね。大人だって遊びたいから。

追伸。少し寂しかったところだけいいですか。地方のことで一般的に「何もない」としてしまいがちですが、せめて時間堂だけでも例えば「たんぽぽでネックレスを作れる女の子が多いです」とか「鮎の塩辛を作る名物ばあちゃんがいます」とか、都心にはない「ある」を言って欲しかったかな。

夏の夜の夢

夏の夜の夢

新国立劇場

新国立劇場 中劇場(東京都)

2009/05/29 (金) ~ 2009/06/14 (日)公演終了

満足度★★★

チョウソンハ!
妖精パック役のチョウソンハが最高にいい!
なんと自由な身体なんでしょ。
本当に魅力が炸裂で、ひょっとこ乱舞も観たくなってしまった。

その分?昼の場面は睡魔に襲われてしまいました。。

…でも森のシーンは妖精万歳!な感じで楽しめた。
ストーリーが最高だから、観終わった後、弾む気持ちになるのよね。

花のゆりかご、星の雨

花のゆりかご、星の雨

時間堂

ギャラリーLE DECO(東京都)

2009/06/02 (火) ~ 2009/06/14 (日)公演終了

満足度★★★

奥ゆかしいベタさ
CoRich舞台芸術まつり最終審査作ということで初めて見ました。

ストーリーとしてはありがちな感じなのですが、それでも作中の「音」のように深くも浅くも響くような作品でした。

演出が良質だからかな、と思うのですが、こだわりが発揮しきれていないという感じも。

ネタバレBOX

音を大切にしているならなぜこの会場でやるんだろうと思ってしまいました。
上階の騒音、場外の電車や車の音がうるさく、また客席の角度(柱?)も悪く、作中の生音が効果的に聞こえませんでした。
扇子も雰囲気重視な感じ。
もう一歩、雰囲気以上に踏み込んでほしいポイントが多かったです。
(あと本編とは関係ないですが、トークのときスタッフがうるさいのがだめでした…)
「孤天」第一回 : 『例えば、皮膚』

「孤天」第一回 : 『例えば、皮膚』

コマツ企画

RAFT(東京都)

2009/06/11 (木) ~ 2009/06/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

身体表現のごとき饒舌さ。
その饒舌さはしなやかな身体表現のよう
表現されるべきものが
単なる言葉の積み重ねから溢れ出し
面になり空間に昇華していく感じ・・・。

言葉の意味として重ねていたものが
意味を超越して世界になり
さらにはそれらがつながって・・・。

後半は目が見開きっぱなしになりました。


ネタバレBOX

パンフレットによると「一人芝居ではなくひとつの表現としてみていただきたい」とのこと・・・。で、私なりにですが、おっしゃっていることが理解できたような気がします。
作り手側の注文どおり、演技の積み重ねから浮かぶ物語ではなく、溢れ出すような言葉から湧き上がるイメージの重なり合いに見事に凌駕されてしまいました。

個々のパーツの完成度がとにかく高い。
牛乳パックを材料にはがきを作る男から滲み出る色も秀逸ならば、その内心として裸電球の下で話し合う4人の男たちの法則で抑制された表現もじわじわと染み入って来る。

同窓会の恩師がもつシュールな無関心さや愛を語る姿が新興宗教への高揚に変わっていくグルーブ感、さらにはしなやかに穿き違えられた芸術の排他性には鳥肌が立ちました。

また、表現のデフォルメなどから生まれる笑いには豊かなバリエーションと切れがありました。ピストルのごとく至近距離から来る言葉遊びのようなものもあれば核弾頭ミサイルのようにイメージのフレーム全体で揺すぶってくれるものまであって、それらが使い捨てのようにして織り込まれ、時には観るものを突き抜け、時には内側をくすぐりつづける。

しかも繰り返され有機的に連携するシーンが、
緻密な構成のなかで
回って回ってのバターのようにならず、
多彩な色の広がりとして
演者が表現する人物の包括したイメージを支えて・・・。

こういうのって、観ていて、理屈抜きに引き込まれてしまいます。
そして、常習性をもったわくわく感として観るものに残るのです。

-かけたい-

-かけたい-

COoMOoNO

イワト劇場(東京都)

2009/06/12 (金) ~ 2009/06/14 (日)公演終了

満足度★★

開演前から・・・・
独特な空気感・・・何が始まるんだろう??って、ドキドキでした。舞台が真ん中にあるって、初めてだったので、芝居の見せ方って、色々あるんだなぁ~って、驚きました。世界観の理解に苦しんで、どっぷりとは中に入れずでしたが、『世界』を、出演者が表現するところなどは、よかったなぁ~♪と感じました。

ネタバレBOX

かき氷の、赤いのを食べてた人は、どんな存在だったのでしょう・・?誰か教えてください。
花のゆりかご、星の雨

花のゆりかご、星の雨

時間堂

ギャラリーLE DECO(東京都)

2009/06/02 (火) ~ 2009/06/14 (日)公演終了

満足度★★★

ゆるやかな時間
性善説・性悪説という考えが演劇にもあてはめ得るのならば、時間堂は、間違いなく「性善説」に基づいた舞台だろう。
小道具、生音、ファンタジー度の高いシナリオ、など、結果として、観客を選ぶ作品だと思う。
それが悪いと言う事ではなく、自らが信ずるところの思いを、時を経てまたカタチにしてくれた黒澤氏に、あらためて敬意を評したい。

ネタバレBOX

ラストの美しい6重奏が、一番心に残った。
Sarah Kane’s ブラスティッド

Sarah Kane’s ブラスティッド

SPAC・静岡県舞台芸術センター

舞台芸術公園 稽古場棟「BOXシアター」(静岡県)

2009/06/13 (土) ~ 2009/06/21 (日)公演終了

満足度★★★★

自分のケツのことばかり考えてるな。
2004年キタムラアラタ演出版が日本初演。今から考えてもなかなか冒険していた。美術と、インターバルにキーボード演奏。早乙女宏美さんのキャスティングなど。
こちらは最新(といっても2005年)のフランス公演版。白人の男の演技設計と最終場面の造型が工夫してある。

ネタバレBOX

舞台劇風の声を張らせていない。ク・ナウカの俳優さんたちがささやくように話すという珍しい展開。
お前はいつまでたっても自分のケツのことばかり考えてるな。
この台詞と女が材木で作る十字架が決定的な場面。
さすがに若書きだからか、中年男がずいぶん幼稚に感じられるし、三文冒険小説風の設定らしい上、シーンとシーンの繋りがうまく取れない感じが強く呆気に取られる作品。
過剰というかオーバーな残酷描写が続くが、終わり近くなると写実に象徴性が焼付けられているのが分かる。古典的なテーマで理解しやすいと思う。
「孤天」第一回 : 『例えば、皮膚』

「孤天」第一回 : 『例えば、皮膚』

コマツ企画

RAFT(東京都)

2009/06/11 (木) ~ 2009/06/14 (日)公演終了

満足度★★★★

川島さんの凄さが伝わる
正直、コマツ企画さんの中では、あの多彩な強いキャラクターの中に
混在していて、それほど川島さんに目がいく事がなかったのですが、
こんなに「出来る」方だったのかと、かなり感動してしまいました。
「寒い独り芝居だったらどうしよう」なんて、まったく無用な心配。

後半の演出も素晴らしい。
まさに360度で川島さんの才能を見せつけられた気がしました。

ネタバレBOX

照明がまぶしかったです。
真っ暗な中で一点から強い照明が目にはいると
くしゃみがでそうになるお‥
メタルバター

メタルバター

転球劇場

駅前劇場(東京都)

2009/06/09 (火) ~ 2009/06/14 (日)公演終了

満足度★★★★

転球さん鉄板です
先に云ってしまうと、ぼくは福田転球さんのファンなわけで。

ぐだぐだな感じを見せつつも骨組みしっかり。
全身全霊でお客さんを楽しませようとするその熱意が
多少の荒なんかは吹き飛ばしてしまいます。

会場は立ち見が出るほどぎっしり。
なぜかC列が2列になっているという詰め込みぐあい。
そんな人いきれも気にならないくらいに沸いてたなあ。

次も観に行かなきゃ

桜の三人おじさん【次回は9月featシェイクスピア】

桜の三人おじさん【次回は9月featシェイクスピア】

アイサツ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2009/06/02 (火) ~ 2009/06/07 (日)公演終了

満足度★★★

めざせふじみの人?
 なんだか、形式とか、自分の方向を模索している様子が伺えて、楽しかった。

ネタバレBOX

 演出家は、自分の目指すものがはっきりと見えているわけではなくて、なんだか誰か、あこがれている人を目標にして、とりあえずそういう人を目指しているようす。冒頭の、ふじみの人みたいな「この三人姉妹は(中略)で、あーだこーだあるっていう話です」みたいな説明とか、だから、なんだか既視感がある感じ。

 チラシでは、なんだか根本からリメイクする、みたいな大風呂敷を広げていたけれど、フタを開けてみれば、かなりそのままの「三人姉妹」(ロシア固有の文化とか、ラテン語やフランス語が出てくるところとか、めんどくさいところがバッサリ、かなり雑に切り取られていたけど)。せりふの言葉だけ、「現代口語」風(そのへんも、よくあるかんじで)。このチラシとの差に、なんだか迷いがみえて、うれしくなっちゃう。

 一応、劇団のテーマは、「リアルなコミュニケーション」らしい。でも、あんまりリアルじゃない、と思った。そもそも、学生さんみたいな若い人たちが、中年男性とか、お爺さんとかやるわけで、だから、必然、絵に描いたみたいな「中年男性」とか「お爺ちゃん」とか、ステレオタイプ化がはかられていて、ロシア貴族の話が、なんだかあるあるライク。役者のうごきもどこかぎこちなく、おんなじ手振りなんかをくり返すかんじで、ちょっと抽象的な「リアル」。でも、そこが面白くて、客席と近い、狭い舞台で、若い役者さんたちが一生懸命な、どうしようもない実在する感じと、ぼやけた抽象的な感じが重なって、妙な現実感があるような。ラスト、突然リアルを捨てて、動物の耳をつけた役者さんたちが、「おとぎーばーなーしのよーうーな……」の歌に合わせてカラダを揺らす、ヘンテコなお祭り騒ぎの楽しさと相まって、どこかもやもやする、ヘンな舞台が楽しかった。

 えらそうに書いてしまったけど、僕は『三人姉妹』を読んだことがなかった。チラシを見て、読まなくてもよさそうだと油断したんだけど、観終わって、とってもモヤモヤしてしまって、ついつい読んでしまった。モヤモヤは、やっぱり、アイサツの側から生まれたモヤモヤだった。それは、なんだか、作り手の感じているモヤモヤなのかな、と勝手に思った。

 たくさん登場人物がでてくるので、どうしても、いろんな役者さんたちの寄せ集めみたいになって、アンドレイの人とかは、ひどかった。半分くらいの人は、ラスト、カラダを揺らすときに動きが悪く、ぶれぶれだらだらで、イライラした。練習もっと、してください。でも、ナターシャさんとか、オーリガとか、マーシャとか、男爵とか、印象に残る人もいて、惜しい。

 次はシェイクスピア、とのことだけど、どうだろう。今回みたいにちょっと小器用にまとめる方向だったら、つまんなそうだな。でも、このまま迷って、ひょっとしたら。また、観に行くかもしれません。
LOVE 30 VOL.3

LOVE 30 VOL.3

パルコ・プロデュース

PARCO劇場(東京都)

2009/06/04 (木) ~ 2009/06/21 (日)公演終了

満足度★★★★

こういうのも良いね
30分×3本で、非常にコンパクトだが
1本毎に充実した内容で、
楽しく見ることができました。

たまには、こんなショートものを
観るのも良いですね。

けど、チケットが7350円で、少々高いかなぁ。。

ま、次回も観たいですけどね。

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