最新の観てきた!クチコミ一覧

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長ぐつのロミオ

長ぐつのロミオ

昭和芸能舎

SPACE107(東京都)

2009/09/02 (水) ~ 2009/09/09 (水)公演終了

満足度★★★

「ネオ人情もの」
バブル真っ盛りの80年代前半、築地の場内外の人々に六本木のディスコをからめて描いた「ネオ人情もの」、当時の流行を身を以て体験した世代なので出来事やヒット曲など「あぁ、あれはあの頃だったのね」と再認識したりしつつ楽しむ。
また、そんな時代設定でありながらも六本木再開発や築地移転などイマに通ずるネタも入っているところが巧み。
さらに終盤の夏祭りシーンなぞ昭和の映画(『駅前シリーズ』とか)のラストを想起させて、改名効果か? いや、「新宿芸能社」時代も同系統だったので、内容に名称を合わせたんでしょうがね。
あと、ディスコのショータイムで見覚えのある衣装(夏に相鉄本多劇場で見た音域毎のレベルインジケータが蛍光塗料も使って胸にプリントしてあるTシャツと赤いLEDでデコられた大型アイシールドの付いたヘルメット)が出てきてニヤリ。

R・S・F・Nの遺産相続

R・S・F・Nの遺産相続

John×Bean

北池袋 新生館シアター(東京都)

2009/09/19 (土) ~ 2009/09/20 (日)公演終了

満足度★★★

上演時間50分‥
楽しめました。でもちょっと物足りない感じ‥。全体的にもう少しテンポと派手な演出があると良かったかな。基本的にサプライズが好きなので‥。

ネタバレBOX

ラストのフラッシュバックは正直いまいち。
ティーチャー!!

ティーチャー!!

コメディユニット磯川家

ABCホール (大阪府)

2009/09/19 (土) ~ 2009/09/21 (月)公演終了

満足度★★★★★

最高☆☆
今までも好きだったけど、今までで一番面白かったっ♪♪
あっという間の2時間で時間を忘れちゃってましたねっ!!!

おもしろかったぁ☆☆

FEVER~眺め続けた展望の行方

FEVER~眺め続けた展望の行方

傑作を遊ぼう。rorian55?

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2009/09/19 (土) ~ 2009/09/27 (日)公演終了

満足度★★★

若者は元気だねー
テンポよく進行して楽しく鑑賞できました。若者らしくエネルギッシュな公演でした。背景が全く変わらないのがチョイトつまらないかな。

FEVER~眺め続けた展望の行方

FEVER~眺め続けた展望の行方

傑作を遊ぼう。rorian55?

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2009/09/19 (土) ~ 2009/09/27 (日)公演終了

満足度★★

劇評が高かったので期待したのだけれど・・
ワタクシが投稿した以前の劇評はやたらポイントが高い。満点だ!しかし、よくよく見ると関係者じゃね?(・・)
以前から思っていることだけれど、関係者が劇評を投稿したらダメだってばっ!身びいきするに決まってるんだから!ってかダマシだよね。要はさくら。
そんでもって劇評を見て間違ってチケットなんか購入しちゃったら「金、返せ!」なんだってばっ!さってばさっ!(・・)
ワタクシのように大きな期待を裏切られ落胆させられると、投稿ポイントがこうなるのは世の中の流れです。

以下はネタばれBOXにて。。


ネタバレBOX


出演所のメインは男5人。ダンサーとしてちょっとだけ出演する女子2人。しかぁーーしっ、ダンサーっつっても、チアガールだから大したことはないです。
5人の男が幼稚園から現在までの生きてきた足跡を表現した舞台。
幼稚園の思い出、ごっこ遊び、文化祭、修学旅行の思い出など、どこにでもあるような思い出を表現した芝居だった。コメディかと思いきや、そうではなさそうで、しかも冷めた客をアドリブでもって、どっか~ん!と一発笑わせなけりゃいけない場面で彼らは思いっきり外してしまったわけだ!
中々当たろうとしないギャグは、ホームランを狙ってきっと地球の裏側にでも、飛ん出っちゃったんじゃないの?っつーくらい見えないギャグ!

こうして大人になった彼ら5人は、眺め続けた展望のゆくえが、今、シアターグリーンの舞台に立ってることだってんだから、夢は叶ったわけだ。

と同時に、「きっと楽しいに違いない!」というワタクシの思い描いた展望は見事に砕け散ったわけだよね。

舞台説明で「5人の男たちがただ舞台の上で遊んでるだけです。」とおっさってたけれど、ホンマ、その通り。自分たちが楽しんでたんじゃないか。っつー舞台でした。

まあ、人生はこんなもんですわ。次の公演に望みをかけよう・・。



極めて美しいお世辞

極めて美しいお世辞

箱庭円舞曲

OFF OFFシアター(東京都)

2009/09/11 (金) ~ 2009/09/22 (火)公演終了

満足度★★★

大枠は楽しめる
が、細部の脚本の詰めが甘い感じを受けた。
役者も魅力的だが、自分の物になっていない台詞が聞こえてきて残念。

創作・人魚姫/オーロラ姫の結婚

創作・人魚姫/オーロラ姫の結婚

関内ホール

横浜関内ホール(神奈川県)

2009/09/20 (日) ~ 2009/09/21 (月)公演終了

満足度★★★★

人魚姫、横浜に現る
横浜開港150周年記念のバレエ公演。お気に入りのダンサー島田衣子が出ているので見てきた。
プロデュース公演なので、あちこちの団体からゲストを迎えている。個別のバレエ団の公演ではなかなか見られない組合せがあるのも魅力。

横浜でダンス公演を見るといえばたいがい県民ホールだったので、今回もそのつもりで出かけたら、ロビーが閑散としていてどうも様子がおかしい。チケットを見てみると、公演場所は関内ホールだった。早めに出かけたので開演に遅れることはなかったものの、こういうのは精神衛生によくない。神奈川県民ホール、横浜関内ホール、神奈川県立音楽堂。もうちょっと個性的で奇抜な、間違えにくい名前をつけてもいいのではないか、と八つ当たり。

ネタバレBOX

演目は2本立て。一つは「オーロラ姫の結婚」。これは「眠れる森の美女」の終幕部分。ドラマがハッピーエンドを迎えたあとの賑やかな祝福場面なので、ストーリーを気にせずにダンサーの踊りだけを見ていればいい。群舞はそれほどでもなかったが、オーロラ姫の下村由理恵、フロリナ王女の大滝よう、リラの精の友利知可子らはいい踊りだった。この日は2日間公演の2日目。この3人の演じた役は前日には別のダンサーが踊っている。デジレ王子の逸見智彦とフロリナ姫のパートナーである青い鳥の今勇也は両日とも出演。二人ともこの作品の監修をしている牧阿佐美のバレエ団に所属。男性ダンサーにはあまり興味がないけれど、この二人、イケメンだし、踊りの雰囲気もよかった気がする。
二つ目は「創作・横浜の人魚姫」。東京バレエグループという団体を主宰する横井茂という人の作。「人魚姫」はすでにバレエ化もされている作品だが、物語の舞台を横浜に置き換えたところがユニーク。前半、人魚姫に救われる青年はボードセイリングをする現代の若者として登場するし、後半では横浜の街並みを映像で流しながら、実在の病院やホテルを舞台にして話が展開する。
主演は島田衣子。前半は赤い鱗模様の入ったユニタードを着用。踊りの振付はけっこうコンテンポラリーな感じだった。舞台奥の壁際に波をかたどった横長のオブジェが吊るしてあり、これを上下させて海岸と海底との場面転換に使っていた。後半は大勢の子供たちが登場。陸に上がった人魚姫が助けた若者と再会するまでの話を軸にしながらも、開港150周年に湧く横浜のお祭り風景かと思うような群舞がたびたび挿入される。若者役は東京シティ・バレエ団の小林洋壱。島田とともになぜか上着を脱いで白い衣裳になり、前半に比べるとかなりクラシックバレエな感じのパ・ド・ドゥを踊った。

2本とも上演時間は1時間ほど。座席は8列目。音楽は録音でオケピなし。いいダンサーの踊りを間近で見るのはやはりいい。
TorinGi(トリンギ)「捨てる。」

TorinGi(トリンギ)「捨てる。」

feblaboプロデュース

エビス駅前バー(東京都)

2009/09/19 (土) ~ 2009/09/22 (火)公演終了

9月21日(月)21時
濃密な空気。心から楽しみました。

正しい晩餐

正しい晩餐

劇26.25団

駅前劇場(東京都)

2009/09/16 (水) ~ 2009/09/21 (月)公演終了

9月18日(金)S
山の幸バージョン。ポッドキャスト笑った。

BUG 【美保純が降板⇒代役は西山水木】

BUG 【美保純が降板⇒代役は西山水木】

燐光群

ザ・スズナリ(東京都)

2009/09/18 (金) ~ 2009/09/30 (水)公演終了

満足度★★★★

息苦しくなるような圧迫感
思わず笑ってしまう、しかし笑いつつも顔がひきつってしまいそうな、エキセントリックにエスカレートしていく西山水木と大西孝洋の演技がいい。狂気に勢い、迫力があった。後半部の展開は圧巻だ。
燐光群らしい重量感のある暑苦しい芝居だ。見終わったあとはちょっとぐったり。

FEVER~眺め続けた展望の行方

FEVER~眺め続けた展望の行方

傑作を遊ぼう。rorian55?

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2009/09/19 (土) ~ 2009/09/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

『FEVER』見たよ
自分たちには過去があってそれで今現在があり未来に続いていく。
そんな当たり前のことを再認識しました。
たまたま私が30代だったためか懐かしいネタがいっぱい。
自分もがんばろうと素直に思える楽しい公演でした。
どうもありがとう。

ネタバレBOX

アレってアドリブですよね(笑)
すっごく笑えて楽しかったです。
TorinGi(トリンギ)「捨てる。」

TorinGi(トリンギ)「捨てる。」

feblaboプロデュース

エビス駅前バー(東京都)

2009/09/19 (土) ~ 2009/09/22 (火)公演終了

満足度★★★★★

幾重にも重なって
バーの雰囲気や
お酒の存在に
したたかに血縁の距離感を重ねて・・・・。

血のつながりが触媒のようになって
キャラクターが抱える思いが
幾重にもほどけていくのが圧巻。

またエピソードを包括する仕掛けのうまさにも
瞠目しました。

ネタバレBOX

こじゃれたバーを訪れた
3組の客の会話劇。

血縁をもった者通しの会話ということで
そこには他人とは異なった愛憎が含まれて・・・。

しかもバーという場所柄、
他の客もいて、でもお酒も入るということで
キャラクター達の想いが遠回りに滲みだし、
やがて常ならぬほどに溢れだすのが
すごくナチュラルに感じられるのです。

脚本がすごくよくて・・・。

からくり仕掛けのように
それぞれの想いが
さらに相手の想いを引き出しながら
積み重なっていきます。
時にはバーという場所が作る箍が
外れかけるほどに・・・。

でも、どれほど互いの思いが交錯しても
血が、何かをつなぎとめている。
捨てきれない、あるいは
切っても切りきれない糸の
質感の表現がほんとうにしなやかで・・・。

役者たちのお芝居にも
がっつりと観客を血縁感覚の内側に引きずり込む力があって。
一方で、冒頭から居つづけのバーテンや客が作りだす視線で
観客にも物語を俯瞰させるような視野を持たせた演出も
とても効果的でした。
彼らの存在には血縁の内側の視点では観客に見えないものを
すっと浮かび上がらせる力があって。
しかも彼らの存在があるから
舞台からやってくる想いの高まりが、
観客を凌駕してしまうのではなく、
バーの雰囲気に染められて
観客に入り込んでいくのです。
見る側にゆっくりとやってきてくれるからこそ
理解できる感覚がまちがいなくあって。

バーの雰囲気を断ち切ることなく
エピソードを重ねていくそのやり方も
実にしたたか・・・。

ちょいと事情があってジンジャエールをたしなみながらの観劇でしたが
心地よく、深く、ちょっとウェットな感覚でバーの雰囲気に浸りこんで、
たっぷりと物語を味わうことができました。

こういう作りこみの舞台、個人的には大好きです。







TorinGi(トリンギ)「捨てる。」

TorinGi(トリンギ)「捨てる。」

feblaboプロデュース

エビス駅前バー(東京都)

2009/09/19 (土) ~ 2009/09/22 (火)公演終了

地の利のBAR
ここを拠点に凄まじい速度で公演をしている池田プロデューサーは、キャスティングがよく組み合わせがとてもいい。特に女優陣で初見だった中村貴子さんと福原冠の方言同士のバトルは面白い。

MUでお世話になった初奈ちゃんも細井ちゃんや山内さんも出演とのことで上手でカメラ回しながら観劇してました。撮影もします、俺。

それにしても、もうBARが地の利だもんなあ。

ネタバレBOX

撮影しながら感じてたのは、上手側の人にもちらっと顔が見えるようにサービスがあると嬉しいなと。最後の親子のシーンがそう感じたので、いま電話しておきます(すごい距離感)。

なので、今夜の千秋楽には治ってると思うので、興味ある方は行った方がいいっす。
阿呆船

阿呆船

劇団5本指ソックス

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2009/09/19 (土) ~ 2009/09/22 (火)公演終了

満足度★★★

本を読んでいないけど
台詞は本そのものの言葉が多いのかな、衣装の配色が細かく吟味されていてグロさはなくポップな色調、詩を聴く感じで観ました。ダンスが多いのですがあまり繋がりは感じないというか寺山なので、ね。いつもとはがらっと違うということで、普段はどんな感じなのかしらと気になります。それでも澄んだ空気が底辺にある人達の気が。役者の年齢に幅をつけると良さそう。ほぼ素舞台ですが衣装がカラフルなので視覚的に楽しめる作品でした。
はなまるうどん、肉屋さんを過ぎたら狭い路地を左です。小さい看板出てます。何度も往復してしまった自分。

青木さん家の奥さん

青木さん家の奥さん

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2009/09/11 (金) ~ 2009/09/27 (日)公演終了

満足度★★★★

笑いつつも、なんだかちょっと怖くなる
後半へ物語がヒートアップしながら、かなり面白くなってくるのだけれど、ちょっとずつ怖くなってくる。

怖いというか、不気味というか・・・。

ネタバレBOX

ヒマな酒屋のバックヤードで、新人のバイトがからかわれる、と思いきや、なんとなく不気味な様相。

ヒマそうに酒屋の倉庫で佇む配達のバイトたち。
そこへ格好のからかい相手として、新人のバイトが入ってくる。
それに対して、かなりのハイテンションのバイト仲間たち。

まずこれがちょっと不気味さの前兆だった。いくつかのバイトをやったことがあるけれど、活気のある職場でのハイテンションというのは体験したことがあるのだが、そうでないバイトでこんなとんでもなくハイテンションになるというのは見たことがない。
すでに何かおかしな人たちだ、という印象。人の話を全然聞いていないし。かなりの乱暴者。

とにかく、何もわからない新人バイトを、さらに煙に巻くように、いろんなことを吹き込むバイトたち、そして、お嬢さん。
追い打ちをかけるように現れるニセ美人双子姉妹に、ニセ青木さん家の奥さん。
このたたみ掛けるような連続攻撃に笑いは止まらない。

ところが、ラスト近くに、青木さんの奥さん家に配達をするためのシミュレーションに熱が入ってきてからは、笑えないと言うか、なんというか。もちろん舞台の面白さに顔はちゃんと笑っているのだが、何か単純に笑えない感じ、不気味さの振動がじわーっとやってくる。なんだろこれって?

その変なシミュレーションをするのに、あまりにも一生懸命すぎるのが不気味なのだ。
よくよく考えるとニセモノの3人の女性たちだっておかしい。三河屋のバイトたちの会話にリンクした都合のいいようなニセモノを演じて、勝手に入り込み、ビールを飲んで、歌って、振り付きで踊る。笑っちゃうけど、変だ。不気味だ。まるで、単に新人くんをからかうためだけにやって来ているようだ。

ニセ青木さん家の奥さんが、本当の青木さん家の奥さんの、いつもの注文内容を把握しているのも変だし。青木さん家の奥さんの伝言なるものを伝えるのも変だ。
・・・ヒマなバイトたちの手配による、凝りに凝った新人歓迎なの??

日常みたいなものから少しズレているようだ。

もともとはバイトが5人必要なほど忙しいけど、この日はたまたまヒマで、体力のいる仕事だから、ヒマだとその体力をもてあましてしまい、そこへ格好のエサともいえる新人くんを標的にして、思いっ切り体力を使って遊びました、ついでに、ニセの人々も手配してみました、ともとれなくはないのだが・・・うーん、どうだろうか。

・・・・不条理?

新人バイトの脇田くんは、どうやら恐ろしいところに入ってしまったようだ(笑)。今までのバイトが辞めて行ったのもわかる気がする。

床下にビールケースを置いて、さらにその上に板を敷くことで、ドタバタ音を演出したのは見事。
向かって右のほうには、ビール瓶が立ててあって、糸のようなものが張ってあったように見えたのだが(私の席からは遠くてよく見えなかった)、あれは一体何だったのだろう。気になった。

そして、なぜか女性キャラだけアルコールを摂取する。女性だけ無法地帯。男性は、犬の首輪は極端としても、女性に振り回されるだけ。これは演出家の実感なのかもしれなかったりして(笑)。
ネジと紙幣

ネジと紙幣

ホリプロ

天王洲 銀河劇場(東京都)

2009/09/17 (木) ~ 2009/09/27 (日)公演終了

満足度★★★★

最も注目の出演者は、実は、江口のりこさん!結末に至る「過程」を味わう倉持裕さんの翻案。
元が「女殺油地獄」なので結末が暗くなることは織り込み済み。
そこに至るまでの「過程」が見どころです。
良い悪いでは割り切れない人々のそれぞれの心情が描かれます。
今回、特にすごいと思ったのが、ともさか演じる妻と夫の会話です。
気を遣いすぎたりする夫婦間の気持ちと、言葉のすれ違いがリアルでドキッとしました。
どちらが悪くもなく、むしろ気にかけているのにすれ違ってしまう…非常に哀しい。

最も注目の出演者は、実は、江口のりこさんです。
今回は、ちょっと外した?キャバ嬢役。
外した感じと、すれた感じが良かったです。
もっと長い出番でじっくり見たい面白い役者さんです。

意外やストレートプレイ初出演・森山未來さんのダメ男ぶりが哀しい。
ともさかりえさんは幼馴染みとの距離感や、家庭内で気を遣う主婦の微妙な心の変化を演じる難しい役に挑戦。
田口浩正さんはシリアスな演技が絶対光ってる!それも日常の場面でのコミカルで弱気なキャラクターづくりがあってこそ、怒りの部分が強調されるよう。
満島ひかりさんは、私にとっては今でもウルトラマンマックスのエリーですが、主人公に通じる暗く重い部分を抱えてました。
根岸季衣さんは、ストーブに手を着くネタで手が届かなくてタイミングをはずしてましたが…演技はさすがです。

ザ・ダイバー 日本バージョン【9/20千秋楽】

ザ・ダイバー 日本バージョン【9/20千秋楽】

東京芸術劇場

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2009/08/20 (木) ~ 2009/09/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

まったく違う4人の絶妙なカラーと、かけ合い。濃密で充実した最高に贅沢な時間!
この実力派4人の出演者で、小ホール公演という間近で特別な空間。
「野田秀樹芸術監督就任記念プログラム」だから実現できたのか?
能、源氏物語を題材に、多重人格者?容疑者の深層心理と犯罪の記憶の海に漂う物語。
難解な物語の展開に、観客は「考えること」を要求される。
非常に密度の濃い、最高に贅沢な時間でした。

まったく違う4人の絶妙なカラーと、かけ合いが見どころ。
大竹しのぶさんの変幻自在な演技。
いっけいさんはテレビショー司会でノリ全開!
刑事役ではカタブツで古いタイプ。
北村さんは、ひたすら渋く地味にしっかりと押さえた演技。
野田さんも徹底して飾りのないストレートな精神分析医。
すべてが、大竹しのぶさんを最大限に立てる、最大限に演技
を引き出せるように展開されているように感じました。
それにしても、近年立て続けに舞台に出演し続けている
大竹しのぶさんのパワーに脱帽です。

パンフレットの座談会も最高に面白いです。
しかもパンフレット安い!

ティーチャー!!

ティーチャー!!

コメディユニット磯川家

ABCホール (大阪府)

2009/09/19 (土) ~ 2009/09/21 (月)公演終了

満足度★★★★

ドタバタコメディ
教師は実際こんななのかも・・・・と思ってしまう内容でした。

ストーリーがしっかりしていたので話に入り込めました。
全体的に会話のやりとりがいい感じで好きです。
笑いがたくさん盛り込まれていて楽しかったです。

ネタバレBOX

岡町先生をイジる池田先生と大西先生のやりとりは笑えましたが同じ言動の
繰り返しが多すぎるように思えました。
常に賑やかなのは面白いですが場面によっては会話がかぶって聞き取り
にくいシーンもありました。
内容が好きだったので、その辺りをもっとちゃんと聞き取りたかったです。

大西先生のパンツで馬なのに「逆に」の言葉に反応して笑ってる姿に笑え
ました。
基本は半裸キャラなんでしょうか。前も裸だったような・・・。

ランドセル★ガール

ランドセル★ガール

おにぎりスキッパーズ

ザムザ阿佐谷(東京都)

2009/09/19 (土) ~ 2009/09/21 (月)公演終了

満足度★★

長すぎる
2時間を越えた作品なのに内容は薄い。必要ない箇所を間引きして1時間30分にしたら違ったかもしれないが、それでも必要ないキャラが出すぎ。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

2時間を越えた作品なのに内容は薄い。必要ない箇所を間引きして1時間30分にしたら違ったかもしれないが、それでも必要ないキャラが出すぎ。

以下はネタばれBOXにて。。


「高校生になってもランドセルを背負っている美幸。美幸がランドセルを背負っている理由とは?」がキャッチフレーズだったが、どうやら、主軸は妹の咲子の方なんじゃないか?と思わせるような舞台。
つまり、誰が主軸か?のポイントがはっきりしてないもんだから、物語全体が間延びして締りがない。それでも開演30分くらいまでは、コメディ的要素があって楽しめたのだけれど・・後半がキツカッタ。

高校生になってもランドセルを背負っている小石川美幸、「ピーヨ!」しか言わない登校拒否の小学生の小石川咲子、彼女らの自分勝手な行動を温かく笑って見守るコーヒーショップを経営する父親。しかし、小石川家の3人は一様にさわこ(美幸と咲子の母親)が死んでしまってからさわこを慕うあまり心に闇を持っていた。

この父親のコーヒーショップに集まる面々が小石川家に絡むという人情劇を脚本家は見せたかったのだろうけれど・・、とにかく盆じいとコーラ兄の掛け合いがウザイ。盆じいはただただ大声でどなるだけで、でんでん面白くない。コーラ兄もしかり。いや、キャストの問題ではなく、やっぱ脚本なんだけどね。

皆で盆おどりを踊る設定にも無理がありすぎて引きまくり、中途半端な笑いしかとれない場面で引きまくり、更に、高校生になってもランドセルを背負っている美幸というシリアスな設定(これがコメディなら評価も違った!)にも引きまくり、そんでもって咲子のヒヨコにも引きまくる。
やりすぎじゃね?
姉妹の二人ともが異質だったら物語はそこで「変人」になって終わるよね?
普通の人たちの中に、「異質」が一人だからこそ、異質になるわけで、それぞれの心の闇を表現したいシリアス芝居なら、本質が違うように思う。
全編がゆるくて可笑しいコメディなら、全員のキャラが変人でも良かったんだけどね。


静かじゃない大地

静かじゃない大地

G2プロデュース

本多劇場(東京都)

2009/09/12 (土) ~ 2009/09/23 (水)公演終了

満足度★★★★★

楽しめました
わかり易い立ち位置と性格のおかげで、すんなり役名が頭に入りました。
タイムリーな話題の草を取り扱い、軽妙にまとめた感が気に入りました。
一つ一つが重くなるような話を、コメディ味付けで食べ易くしてくれました。
まぁ、なるんじゃないかなーと思った通りの展開にはなりましたが、
矛盾無く受け入れられました。
とりあえず、楽しく笑えたのでOKです。

ネタバレBOX

山本のチョコネタとカリ梅コンとは、一番笑えました。
町なのに村長?とか、むやみに暗転使わぬところもよかったかな。
語尾が弱気の斉藤さん、やたらと元気な山田の話術はうまかった。
しっかし斉藤(男)は女房に逃げられ、借金かかえて・・、夜逃げしかないね。
なにか救いのあるオチはなかったのかしらん?

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