創作・人魚姫/オーロラ姫の結婚 公演情報 関内ホール「創作・人魚姫/オーロラ姫の結婚」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    人魚姫、横浜に現る
    横浜開港150周年記念のバレエ公演。お気に入りのダンサー島田衣子が出ているので見てきた。
    プロデュース公演なので、あちこちの団体からゲストを迎えている。個別のバレエ団の公演ではなかなか見られない組合せがあるのも魅力。

    横浜でダンス公演を見るといえばたいがい県民ホールだったので、今回もそのつもりで出かけたら、ロビーが閑散としていてどうも様子がおかしい。チケットを見てみると、公演場所は関内ホールだった。早めに出かけたので開演に遅れることはなかったものの、こういうのは精神衛生によくない。神奈川県民ホール、横浜関内ホール、神奈川県立音楽堂。もうちょっと個性的で奇抜な、間違えにくい名前をつけてもいいのではないか、と八つ当たり。

    ネタバレBOX

    演目は2本立て。一つは「オーロラ姫の結婚」。これは「眠れる森の美女」の終幕部分。ドラマがハッピーエンドを迎えたあとの賑やかな祝福場面なので、ストーリーを気にせずにダンサーの踊りだけを見ていればいい。群舞はそれほどでもなかったが、オーロラ姫の下村由理恵、フロリナ王女の大滝よう、リラの精の友利知可子らはいい踊りだった。この日は2日間公演の2日目。この3人の演じた役は前日には別のダンサーが踊っている。デジレ王子の逸見智彦とフロリナ姫のパートナーである青い鳥の今勇也は両日とも出演。二人ともこの作品の監修をしている牧阿佐美のバレエ団に所属。男性ダンサーにはあまり興味がないけれど、この二人、イケメンだし、踊りの雰囲気もよかった気がする。
    二つ目は「創作・横浜の人魚姫」。東京バレエグループという団体を主宰する横井茂という人の作。「人魚姫」はすでにバレエ化もされている作品だが、物語の舞台を横浜に置き換えたところがユニーク。前半、人魚姫に救われる青年はボードセイリングをする現代の若者として登場するし、後半では横浜の街並みを映像で流しながら、実在の病院やホテルを舞台にして話が展開する。
    主演は島田衣子。前半は赤い鱗模様の入ったユニタードを着用。踊りの振付はけっこうコンテンポラリーな感じだった。舞台奥の壁際に波をかたどった横長のオブジェが吊るしてあり、これを上下させて海岸と海底との場面転換に使っていた。後半は大勢の子供たちが登場。陸に上がった人魚姫が助けた若者と再会するまでの話を軸にしながらも、開港150周年に湧く横浜のお祭り風景かと思うような群舞がたびたび挿入される。若者役は東京シティ・バレエ団の小林洋壱。島田とともになぜか上着を脱いで白い衣裳になり、前半に比べるとかなりクラシックバレエな感じのパ・ド・ドゥを踊った。

    2本とも上演時間は1時間ほど。座席は8列目。音楽は録音でオケピなし。いいダンサーの踊りを間近で見るのはやはりいい。

    0

    2009/09/22 15:35

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大