最新の観てきた!クチコミ一覧

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曲がれ!スプーン

曲がれ!スプーン

ヨーロッパ企画

紀伊國屋ホール(東京都)

2009/12/10 (木) ~ 2009/12/22 (火)公演終了

満足度★★★★

笑い過ぎて疲れました(笑)。
前回とは装置の配置も変わっていて豪華に。休む暇なく笑わせてもらいました♪映画版はいつまでやってるのかなー。

ネタバレBOX

最後の音楽がとっても良かった。心が安らぎました。
jam 【活動休止公演】

jam 【活動休止公演】

グリング

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2009/12/09 (水) ~ 2009/12/23 (水)公演終了

満足度★★★

いつかまた
初演の会場はザ・スズナリで、座席はごく普通の形だったが、今回はベニサンピットとかでよくやっていた「客席・舞台・客席」のサンドイッチ形式。その最前列に座ったものだから、身近すぎる役者の緊張ぶりが、芝居内容を上回る感じで伝わってきた。できればもっと後ろの席で見たかった。

ネタバレBOX

初演は6年前。案の定、内容はかなりの部分を忘れていた。覚えていたのは、舞台がペンションだということ、歳の離れたカップルの存在、あとはとりあえず良い芝居だったという全体的な印象。
夫婦で経営していたペンション。妻の妹も手伝っていたらしい。妻は何年か前に事故で亡くなっている。その後、夫と妹で経営を続けてきた。夫が婿養子だということを姉が問題視する。もし彼が再婚すればペンションの経営が妻の血縁者の手からまったく離れてしまうというのだが、それってそれほど重要なことだろうか。そもそもペンションの所有は誰の名義になっているのだろう。
夫と妹が結婚すればうまく収まりそうな気もするが、人の気持ちはそう簡単には片付かない。好きな人には思いを伝えられず、好きな相手は別の誰かに気があって。
混線気味の恋愛模様を描いた群像劇ってところか。地元の音楽グループにベートーヴェンの第九を指導する音楽家がいて、彼の送別会が開かれようとしている。永滝元太郎が演じるその音楽家先生の胡散臭さは、テレビ版「のだめカンタービレ」で竹中直人が演じた音楽家と対決させてみたくなる。彼が絡む場面は恋愛劇の中でもラブコメのパートといっていい。
合唱の伴奏係を務めるピアノ弾きの女性は、育ちのよさと、異性関係にルーズな雰囲気が同居していて、配役的に松本紀保は合っている気がする。
夫と妹を演じるのはグリングのメンバーである中野英樹と萩原利映。妹が思いを寄せる近所の男を演じる小松和重は初演からの続投。あくまでも脇の人物で、大麻や眠剤を持ち歩くちょっとやばそうな青年役は遠藤隆太。本来はグリングのメンバーである杉山文雄が演じるはずだったが、病気による降板で急遽の代役。風貌はたしかに誰かが指摘していたようにナイロン100℃の大倉孝ニに似ている。一方、台詞をしゃべるその口調は杉山にかなり似ていた。今回でグリングは活動休止ということなので、せっかくだからほかの配役も書いておく。姉役の佐藤直子も初演からの続投。歳の離れたカップルは澁谷佳世と廣川三憲。初演では山脇唯と鈴木歩己が演じていたが、それに比べると今回のほうがありえなさ加減がアップしている。

これまでに見たグリング作品9本の中では、「海賊」がベストだと思う。
最低の夢

最低の夢

悪い芝居

インディペンデントシアターOji(東京都)

2009/12/11 (金) ~ 2009/12/14 (月)公演終了

満足度★★★

聞こえるか地球の声
初見ですが楽しめました。映像のカラミも良かったかと。何故か変態っぽいのが好きで、ハマルかもしれないなあ。

2P【満員御礼で無事終了☆】

2P【満員御礼で無事終了☆】

岩☆ロック座

シアターPOO(東京都)

2009/12/12 (土) ~ 2009/12/13 (日)公演終了

満足度★★★★

大人って楽しい。
時間堂の菅野貴夫さんが出ているというだけで行ってみました。その菅野さんが白ブリーフで踊る前説にドン引きしたものの、いい意味でバカバカしくそして切ないオムニバスを、お酒を片手に鑑賞しながら「大人って楽しいなぁ」としみじみ。総じて面白かったです。

「プレイ」の菊池美里さんは、いい意味で怪物。舞台に姿を見せるだけで笑いのスイッチが入ります。ショートパンツを脱いでタイツ姿で繰り広げられるベッドシーンには、こんなに色気の無い濡れ場が存在するものなのかとかなり笑わされました。いつか彼女がSEX出来る日が来るようにと思わず祈ってしまいました(^-^;)

「Ceremony」ああ、この繊細さが菅野さんだなって実感。白ブリーフの記憶を一気に消し去ってくれました(笑)男女が別れるまでの細かい心の揺れに、自分の過去の別れの記憶を思い出させられて胸が痛みました。二人のちょっとした心の掛け違いが埋められない溝の形成へと繋がっていく様は、私もあの時ああすればよかった、でもああしか出来なかったのが悲しかった・・・なんて、ちょっとセンチメンタルな気分にさせられたものです。いい意味で痛い作品でした。

ちなみに、ダッチワイフやらローターやらが転がっていた舞台には、最後に白い服を着た愛らしい本物の少女が・・・カオスでした(^-^;)

※星ひとつ少ない理由は、白ブリーフです(笑)

くるみ割り人形

くるみ割り人形

井上バレエ団

文京シビックホール(東京都)

2009/12/12 (土) ~ 2009/12/13 (日)公演終了

too many children
先月に続いて2度目のくるみ割り。全3公演のうち、ダンスの主役である「金平糖の精」を島田衣子が踊る13日の回を見る。振付はこのバレエ団の芸術監督だという関直人。11月に東京バレエ団がやったワイノーネン版とはちがい、少女クララは物語の主人公ではあるが、ダンスのメインではない。
クリスマスパーティーの場面を描いた前半では、子供連れの家族が大勢登場する。東京バレエ団のときは、子供役も大人のダンサーが演じていたので踊りの面でもしっかりとしていたが、今回は子供役をそのまま子供が演じているので、彼らの群舞が展開するところでは、まるで子供バレエ教室の発表会に来ているような気分になった。実際、客席の雰囲気もバレエ絡みの知り合いが多数詰めかけている感じ。一般客にはこういうのはちょっと興ざめ。
目当ての島田は後半に登場。相手役の王子は石井竜一。チケット代7000円のほとんどはこの二人の踊りに支払ったといってもいいくらい。ロイヤルメトロポリタン管弦楽団の演奏もいまいちだった。各国の踊りの最後に来る「花のワルツ」はふつうは群舞だと思うのだが、ここでは男女デュオによるパ・ド・ドゥが加わっていた。あとに来る「金平糖の精」の踊りでちゃんとしたパ・ド・ドゥが見られるのだから、その直前のやつは不必要だと思う。

ヤマト版 仮名手本忠臣蔵

ヤマト版 仮名手本忠臣蔵

笑劇ヤマト魂

ザ・ポケット(東京都)

2009/12/09 (水) ~ 2009/12/13 (日)公演終了

満足度★★★★

スピード感と情熱
時代劇は苦手だったんですが、楽しめました。
特にスピード感が良かったですね。
役者さん達の情熱が伝わる舞台でした。

ただ、常に音楽が流れてる印象なんですが、
その音量で台詞が聞き取り辛い場面があったのが残念。
役者さんの声量に対して、音量が大きすぎたように思いました。
他にも気になるところは、細々とありますが、
全てを見終わった後は、良い印象の方が残りましたので
☆4つの評価とさせて頂きました。
これからも頑張ってください。

サンタクロース会議(再演)

サンタクロース会議(再演)

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2009/12/11 (金) ~ 2009/12/23 (水)公演終了

観ました。
12月16日13:00の回(アダルト編)。

BOOKEND

BOOKEND

INUTOKUSHI

早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ(東京都)

2009/11/26 (木) ~ 2009/12/01 (火)公演終了

美術の明かり
が好きでした。
秋山くんの美術が好きなのです。

後輩たちが頑張っているので
私もがんばろうと思った、懐かしのアトリエでした。

大洗にも星はふるなり

大洗にも星はふるなり

ブラボーカンパニー

恵比寿・エコー劇場(東京都)

2009/12/09 (水) ~ 2009/12/13 (日)公演終了

満足度★★★★

切なさと可笑しさと・・・夏の日の「玉手箱」
歌舞伎や能楽は例外としても、私、元来は映画でも演劇でも男性
ばかりのキャストの作品は苦手なほうです。
しかし、この秋以降、男性だけのキャストのお芝居を観る機会
が多く、慣れてきました(笑)。
この作品はブラボーカンパニーの好評だった作品の再演だそう
ですが、初演は観ていません。舞台版を観ることを決めてから
好奇心を抑えきれず映画版を先に観ました。
舞台に先立ち、映画が公開されるといえば「曲がれ!スプーン」が
そうでした。両者は配給会社や制作方法も違いますが、
ヨーロッパ企画の公演チケットが残席僅少と聞き、焦って購入する
際、キノチケの係員に聞くと「やはり映画の宣伝効果はあると
思いますねぇ」とのことでした。本作の出演者たちのブログを読むと、
軒並み「チケットまだまだあります!」と必死に呼びかけているよう
だったので、どうしてヨーロッパ企画みたいに相乗効果を狙った宣伝
を積極的にしないのかと疑問でした。
ましてや、福田雄一という劇団主宰・作家は、フジテレビの月9ドラマを
始めTV、舞台で活躍中、「曲がれ!~」のヒロインが長澤まさみなら、
「大洗~」のマドンナ役は戸田恵梨香と、どちらも人気女優を起用して
いるのに、と。
しかし、本公演を観劇してわかったことですが、「大洗~」の場合、
映画版の脚本・監督も福田雄一氏自身が手がけていることもあり、
舞台版とは脚本的にもそんなに大きく違わないのです。
ですから相乗効果は考えず、別々に観たほうが良いと思いました。
映画と舞台を両方観るとWキャスト感覚で楽しめます。
映画はまだ続映中なので、これから初めてこの作品を映画版で
ご覧になるかたはネタバレを読まれないほうがよろしいか
と思います。
また、本公演を観逃したがどんな内容か興味があるというかたは映画版
をご覧になることをお勧めします。
ひとことで表現すると、個々の夏の日の想い出を呼び覚まさせてくれる
「心の玉手箱」のようなお芝居です(夏にはまったく想い出がないと
いう場合は除いて)。
あと、楽しみ方としては、他の劇団で上演した場合、だれがどの役に
合ってるかという「妄想遊び」ができます(けっこう楽しめまし
た。我が家だけかもしれませんが)。
あくまで私の個人的な考えですが、CoRichにおけるブラボー
カンパニーの認知度はまだ低いのかこの公演への関心度も高くなかっ
たようなので、チケプレを実施していればもっと多くの人に関心を
持って観てもらえたかなーと思ってちょっと残念です。
詳しい内容はネタバレで。

ネタバレBOX

この芝居にはこの「小屋」が合っていたと思う。劇場に入ると眼前には「海の家」の凝った舞台美術が。よしず張りが丁寧に舞台脇の壁の方にまで貼られていた。同伴者がその1つ1つを読み上げるように説明してくれたものだから、映画とは違う臨場感が胸に迫ってきた(同伴者はこの芝居観るのは初めてですが 笑)。
舞台は茨城県大洗海岸。物語は夏限定の「海の家」を閉める8月31日から始まり、一挙にクリスマス・イヴへと飛ぶ。
「海の家」最後の日の感慨にふけったところで灯りがパッと消え、音楽とともにスクリーン映像にタイトルクレジットが出るところも映画と同じで「へぇー」と驚いた。
「まだ海の家残ってるみたいですよ。もしよかったら、イヴの日にまたそこで会いたいな」
という「海の家」で一緒に働いたマドンナ的存在、江里子からの手紙をもらった男たちのうち、まず5人が鼻の下を伸ばしてやって来る。
だが、同じ文面の手紙が全員に送られていたことを知り、いったんはへこむが「どんなに江里子を愛しているか」と一斉に自己主張を始める。そこへ、「海の家」の撤去を命じに弁護士・関口が現れる。男たちは話し合いが解決するまで撤去は待ってくれと頼む。弁護士はしかたなく待機していたが、「重要なのはどんなに相手を愛していたかではなく、どんなに愛されていたかなのだ」と言って「愛されていた様子」を各自に証言させてから、1つ1つの主張の矛盾点について探偵や刑事のごとく指摘し始める(一番の山場はここ)。挙句、「僕も江里子さんが好きだ」と恋人レースに名乗りを上げる。5人のうち猫田は江里子と共に働いていたよしみという娘と付き合っていて、このよしみが江里子とは対照的な超ド級のブスだったため、猫田がその事実を隠し、事実を知った他の4人がそれを隠す行き違いで笑わせる。
細かいところで面白かったのは、鮫の研究をしている松山の衣裳のカウチン・セーターの編みこみ模様が大小凝った魚。冬のカウチン・セーターで魚柄って見かけないがオリジナルで編んだのかな?よしみから猫田へのケータイの着信音が「タッチ」の主題歌なのは歌手が「岩崎良美」だからだというのは同伴者の指摘だった。
松山がアメリカへの留学が決まっていると打ち明け、みんなが江里子とのデート権を松山に譲ろうとしたところへ、外で待っていたという林が現れ、脳腫瘍で命が危ないとの告白にみんなの同情は林に集まる。
しかし、この手紙を書いて皆を呼び寄せたのは実は林であった。映画版では林の印象が薄いのだが、舞台版では林を演じる山本泰弘が終盤に登場しながらも、1人妄想芝居の長丁場で大車輪の熱演で爆笑を誘う。
映画版は男たちの妄想場面を再現映像で見せるが、舞台版の魅力は文字通りライヴ感覚の芝居で客を引っ張っていく。ここが大きな違いだ。
林は聞き間違いからトンチンカンな行動をする青年という設定で、医師が「どうしよう」と言ったのを「脳腫瘍」と聞き間違えたという後日談がナレーションで加わるが、映画でも舞台でもこのダジャレのようなオチが私には面白くなくて拍子抜けし、欠点に感じられた。
映画版のサイト・レビューでも「キサラギ」と比較し、ラストのオチに不満を述べる声が目立った。自分も「キサラギ」は映画で観たが、まったく別物に思え、思い出して比較する気は起こらなかった。
サザン・オールスターズの曲が劇中効果的に使われるが、「湘南」ではなく「大洗」という田舎の海岸で男たちが妄想の恋を繰り広げる、だからこそ可笑しいし、切ないというのが、作者・福田の狙いらしい。
特に印象に残った俳優は3人。超おしゃべり男で秘密が守れないマスター役の佐藤正和。映画版の佐藤二朗(TVで好きな俳優です)のイメージと重なる好演。10月のクロカミショウネン18番外公演での二枚目風ラジオディレクター役とは別人に見えた。キザなストーカー、杉本役の鎌倉太郎は公演前日に観たNHK教育で録画放送された無名塾の公演「マクベス」に出演していた俳優で、これもまったく別世界の爆笑演技を見せた。
最後にモダンスイマーズからの客演で弁護士を演じた古山憲太郎。モダンスイマーズではこれだけ台詞の多い役は演じないそうで、かなり苦労したらしい。映画版関口の安田顕は器用さを生かして「チャッカリ・したたかタイプ」で演じて面白かったが、古山は弁護士という職業的な真面目さゆえに見逃せない性格の関口を表現し、真面目に矛盾を力説するほど可笑しさが出た。彼の真っ直ぐな芝居を観ていると、「役者は舞台に内面がにじみ出るからふだんの生活が大切」と語った共に名優の市川猿之助と藤山寛美の言葉を思い出す。
カーテンコールでひときわ深々と頭を下げる姿に古山の舞台に対して謙虚で真摯な姿勢がかいまみえた。 
ヤマト版 仮名手本忠臣蔵

ヤマト版 仮名手本忠臣蔵

笑劇ヤマト魂

ザ・ポケット(東京都)

2009/12/09 (水) ~ 2009/12/13 (日)公演終了

満足度★★★★

目から鱗が落ちました
「忠臣蔵」というある意味日本人のメンタリティーの根幹を成す演目を題材に180度視点を転換した快作と思います。面白かった。
詳細はネタバレを確認願います。

ネタバレBOX

吉良上野助=悪の図式をくつがえした、さわやかな吉良役はなかなか痛快でした。難しいテーマだけに役者さんの演技力(特にメインの役の方)が光っておりました。このオリジナルな視点は結構貴重だと思います。江戸町民の噂好きを現代のマスコミと市民の論調になぞらえて皮肉るところなど(私の解釈が正しければ)お見事でした。
善と悪は必ず必要な概念なのか、今の日本人、物を見る目が一方的になっていないか・・・・ある意味哲学的な一石を投じるストーリーであったと思います。

一方音楽とダンスが・・・質自体はいいのですが、この貴重なストーリーに没頭する余裕を与えてくれなくて、少々煩雑な印象です。(元気さがこの劇団の特徴なのだとは思いますが・・・・)

今回、勧善懲悪的な忠臣蔵を期待して見に来た方にはケチョンケチョンの評価をもらったかもしれませんね。これに懲りず、次回も面白いものを。期待しております。
冬

劇団トゥルーパ

東演パラータ(東京都)

2009/12/02 (水) ~ 2009/12/06 (日)公演終了

面白かったです
ロシアの寒い気候がとても伝わってきました。とても丁寧に作られた作品だと思いました☆

田園に死す

田園に死す

流山児★事務所

ザ・スズナリ(東京都)

2009/12/10 (木) ~ 2009/12/23 (水)公演終了

天野>寺山 作品
http://palove.blog.shinobi.jp/

太陽と下着の見える町(庭劇団ペニノ)

太陽と下着の見える町(庭劇団ペニノ)

フェスティバル/トーキョー実行委員会

にしすがも創造舎 【閉館】(東京都)

2009/12/05 (土) ~ 2009/12/13 (日)公演終了

満足度★★

うーん
もっと違うものを期待していたので、何だか残念。こういう劇団だったのか。

jam 【活動休止公演】

jam 【活動休止公演】

グリング

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2009/12/09 (水) ~ 2009/12/23 (水)公演終了

満足度★★★

しっかりと
楽しみました。全編通して大人の雰囲気。

神韻芸術団2009世界ツアー日本公演

神韻芸術団2009世界ツアー日本公演

神韻ニューヨーク芸術団

昭和女子大学 人見記念講堂(東京都)

2009/02/11 (水) ~ 2009/02/11 (水)公演終了

満足度★★★★★

とても優美です!
Youtubeの上でも有名人の評価があります。

http://www.youtube.com/watch?v=Lth9PHUnebE

リストランテ

リストランテ

三ツ星キッチン

シアターサンモール(東京都)

2009/12/09 (水) ~ 2009/12/13 (日)公演終了

満足度★★★★

感動♪
元気と勇気と幸せな気持ち。
現実は、もちろんこなんに甘くはないんです。
だけど、それはそれとして胸が熱くなりました。
それもやっぱり舞台を観る幸せの一つですよね。
次回作にも行ってみたいと思いました!

プログラムF「あくる朝の蝉」

プログラムF「あくる朝の蝉」

杜の都の演劇祭プロジェクト

旅カフェ・サマルカンド(宮城県)

2009/12/10 (木) ~ 2009/12/20 (日)公演終了

満足度★★★★

心に沁みました
物語にすーっと吸い込まれていく感覚で、言葉が染み入ってくる。じわぁっと胸の奥が暖かくなり、切なくなり、目頭が熱くなりました。「旅カフェ サマルカンド」の店主の言葉にも感動。お店の雰囲気もものすごくよかったです。今度仙台に行く時はまた寄りたいなぁ。

最高傑作 -Magnum Opus-

最高傑作 -Magnum Opus-

劇団銀石

ギャラリーLE DECO(東京都)

2009/12/08 (火) ~ 2009/12/13 (日)公演終了

満足度★★★★

観客を置き去りにしない手腕は見事
「最高傑作」という題名を誤解してしまいましたが、
それも狙いのうちだったのでしょうか(笑)。
パンフレットに親切に「鑑賞のポイント」を書いて
ある。5話のオムニバスだが、ひとつの物語であること。
(柱に分断された空間を逆にうまく生かした芝居で、)
どの位置からも意図的に死角を作り、観客の想像力
にゆだねていること。
一種のSF、神話だが、傍観することなく、壁を作らずに
窓から積極的に覗き込んでほしいということ。
これを読まなかったとしても、自然にそのポイントを理解して
観るようになっている点が巧みだ。
確かに深く理解しようとすると難解だけど、佐野木雄太は
観客を置き去りにしないところが評価できる。
毎回、PPTを開き、積極的に自作を語る。
この姿勢は貴重だ。

ネタバレBOX

ベージュトーンの薄いプリント布を張り巡らし、ガラスブロックや電球、
試験管を使った舞台美術。開幕前から男女の俳優が2人1組になって毛糸玉を巻きとりながら、小声で会話をしている。前列なので囁き声でも聞こえたが、コイバナをしている人や天候の話をしている人など。台詞ではないが、私語でもない。WSのような面白い場面だ。
俳優はコサージュやフリルに彩られた衣裳をまとっている。
「銀石」の魅力を支える要素として浅利ねこの衣裳は欠かせない。
男女の別なく、マガジンハウスの雑誌「Olive」に出てくるようなファンタスティックでちょっとアンティークっぽい、80年代の人気デザイナー金子功(ピンクハウス)のような最近の「森ガール」のような服のコーディネートである。加えて今回の芝居のキーワードともいえる「ガラス」にちなんだのか、スワロフスキーの飾りが多用されている。衣裳に関してはちょっとしたファッションショーのようでもある。ロボットの話が出てくるが、これで衣裳が近未来的なメタリックなものだったり、シンプルなモノトーンの無機質な洋服だったら、視覚的には退屈してしまうかもしれない。
ここに出てくるロボットの話は機械部品開発というよりはクローン研究に近い。佐野木氏は「人類の進化」について考えたという。はるか昔の人類(原人?)は現在の人類とは違っていたし、ならば未来の人類はもっと進化しているかもしれないと。
「観客を巻き込む」という作者の意図に巻き込まれた私は、芝居に登場する博士のような技師を観ていて、観劇2日前に観た60年代の映画「不信のとき」の人工授精の話を思い浮かべた。
有吉佐和子原作のこの映画の本筋は単なるよろめきドラマではない。
「子供さえ産めば完璧なのに」という誤解した夫のつぶやきが妻に「人工授精計画」を決意させる。
「人間扱いされてない」という妻の怒りが描かれるが、それから何十年も経ても、閣僚が「女は産む機械」なんて発言をする国もあり、代理出産など「生殖」にまつわる問題の根は深い。
まるでこの芝居のロボットのようではないか。
この芝居のロボット技師は、より人間に進化していくロボットに戸惑いを覚える。ロボットというより人間に近いのだ。そして、研究室に忍び込んんだのをみつけられたロボットの男女が互いをかばいあい、自分を処分しても相手を逃してほしいと涙ながらに語る場面は、まるで「近松の世界」だ。ここは結構感動的で、この場面は「現代の近松劇」として成立する。
ロボットが「情」を備えているのだ。一方で、ロボットは人間が理解できない言語を操るようになり、人間を攻撃していくのだった。
吟遊詩人であり死の商人でもある男はトランクに人類が滅亡し、廃墟となった町のガラス玉をたくさん詰めて世界を歩いている。このガラス玉を見て、観客は初めのほうに配られた飴玉を思い出すようになっている(私もにっこり笑った浅利ねこちゃんからいただきました)。
ロボットの夢の話をする現代のサラリーマンとその恋人が商人からもらった「未来を見通せる」というガラスの飴玉を口にする。
このカップルは「ロボット近松」の男女と同じ、斉藤マッチュとすずき麻衣子が演じる。カップルが携帯電話で互いに仕事優先の事実を隠そうと会話する場面。最近携帯電話が芝居に登場する場面が増えたが、会話がうそ臭くつまらない劇が多い中、この2人の会話は俳優の間がうまく、真に迫っていてよかった。
実際、戦地となった町の道端に落ちているガラスを収集して歩く人の話を新聞で読んだことがあったので、この劇にとても真実味を感じた。
佐野木氏の芝居は実験劇のようで、観ていて飽きない。
見えざるモノの生き残り

見えざるモノの生き残り

イキウメ

紀伊國屋ホール(東京都)

2009/12/02 (水) ~ 2009/12/07 (月)公演終了

満足度★★★

こういうのも有り
と思うけれど、物足りなさの方が強かった。

僕が戦うから君はコーヒーを買って来て

僕が戦うから君はコーヒーを買って来て

コーヒーカップオーケストラ

明石スタジオ(東京都)

2009/12/04 (金) ~ 2009/12/07 (月)公演終了

満足度★★★

いざさらば、ありきたりな日々よ・・・いつか心に太陽を。
さえないティーンのビターコーヒーのようにちょっぴりほろ苦い恋心。
せまりくる、どうしようもないロールプレイングゲームさながらの宇宙戦争。
なかば強引に繰り広げられるベタベタでチープなハードボイルド。
などが相まって摩訶不思議なプリズムが放たれた快作。

ネタバレBOX

冒頭は闇。宇宙空間で作業をしている3人の宇宙飛行士の背後からヒューマロイドタイプの宇宙人が姿をあらわし、そのうちのひとりに噛みつく。すると宇宙人の中から人間の生き血を吸って蘇った人間が!

所変わって、舞台は茶の間。怪力高校生、桜々丘 男太郎は朝、
「ちぃ すうか? ちちすうか? すってくか? すってけ。」
という母に反抗し、いやいやながら母親の胸に顔をうづめる。
それが、男太郎の母に対するささやかな愛なのだ。

男太郎の通う高校には、ジャージーのズボンをやたら上にあげて履き、茶色い健康サンダルに瓶底めがねをかけている、 現在妻と離婚調停中で気持ち舌ったらずな喋り方をする霧ケ峰先生、病気がちな妹のためにも女子プロ野球選手になりたい宇治川素子、 お腹を押すとチャイムが鳴るという芸を持っているふとっちょで愛嬌のある信夫など、愉快な仲間達がいるワンダフルな学園生活。 もちろん、好きな子だっている。村上春子だ。

ある日、見知らぬ客が家に来る。地球防衛軍・・・。
息子の将来を心配した母が内緒で願書を出していたのだ。
彼らは言う。
「男太郎くんは合格です・・・」
涙ぐむ母に嫌がる息子。

グッドニュースはそう長く続かないのが世の常とばかりに、歯車は少しづつ狂っていく。

男太郎の母親が”危険人物”として地球防衛軍に連行されたのだ。 宇宙防衛軍によって連れ去られた人々は日本地図に載っていなければ、どこにあるのかもわからない ウバ島という場所に葬り去られ、二度と帰ってくることは出来ないという。

男太郎は、大好きな春子にコーヒーを買ってくるように言い、自分は戦うことを決意する。

が、そんな男太郎の決意をあざ笑うかのように追っ手がせまってくる。
するとクラスメイトの宇治川素子が魔球を投げて 窮地に一生を得るもののやがて宇治川素子は動かなくなり男太郎は地球防衛軍に確保され、ついにウバ島送りにされてしまう。

そして母との再会・・・。
そこには、宇宙からやってきたアイドルらもいた。
息子の将来を気にしている母は言う。
「宇宙に大学はあるでしょうか?」頷く宇宙人。
男太郎は母の期待に答えるため、宇宙へ飛び立つことを決意する。

旅立ちの日。男太郎はラジオ局を乗っ取り、大好きな春子に別れを告げる。男太郎の短い春が、 センチメンタル・ジャーニーが終わった瞬間であった・・・。


物語はこの他、 宇宙からやってきたグラビアアイドルとマネージャ(あだ名はジャーマネ)、事務所社長、自衛隊、総理大臣、医師、ラジオDJなどあらゆるキャラクターを 役者が数役づつ掛け持ちする形で描かれた。
たとえ1シーンしか登場しない役柄であってもおざなりにせず、 割り振られた役柄をとても丁寧に育んでいた。 稽古場ブログによると、今回の稽古は2ヶ月間行われたそうで、 稽古期間をいつもより長く設定し、本筋に関係のないことをすることからはじめたという。 コミュニケーションを図り、信頼関係を築いた上で作品づくりをしていきたい、 という劇団側の狙いがあってのことだろう。 劇中で巻き起こることがいちいち非現実的でありながら、 突飛な世界観に飲みこまれない疾走感や、勢いをもたらしたのは 素晴らしいチームワークの賜物ではなかろうか。

ただ奇抜なキャラクターや舞台設定でありながら、全体的にあっさりした印象だったことは否めない。
感情の造形やそれぞれのエピソードがよくも悪くもフラットだったからだ。
たとえば、春子にコーヒーを買ってくるように頼むシーンはタイトルを象徴する重要な場面であるはずなのだが、 男太郎の春子への熱い想いが性欲に特化されていたために、あっさり流れてしまっていた。 これは非常にもったいない。それこそ宇治川素子や前田キミ彦の心情を吐露するあのコミカルなモノローグを用いたり、 少女漫画に出てくるような、ベタベタでステレオタイプな恋愛ドラマを男太郎の妄想シチュエーションという形で挿入してもよかったのではないかと思う。

もう少し突っ込んで書くと、男太郎の”怪力”の処理がちょっと曖昧。
男太郎は自分の持ってるその不思議な力を受け入れている、というよりもさして気に留めていない様子なのがどうも気になってしまった。
彼はその非凡な力について悩んだり悪用しようと企んだりすることはないのだろうか。

正常な血液を注射して血液を逆流させることで宇宙人化することは避けられる代わりに右手が怪力になるという説明がもっと早い段階でなされていれば、あるいは、その注射をするために男太郎が通院している医師に相談する場面があれば 、母の血を吸うのはもうやめたいけれど、自分の血を吸ってもらうことで満たされ、 息子とつながっていられると実感できる母のことをおもうと断りきれない 男太郎の愛情というか、やさしさのようなものを描けたように思う。
春子の犯し方も例えば、右手が勝手に・・・などと言い訳をしたり、 春子にキスをするフリをして血を吸いたいが我慢したりするアクションを加えれば、 男太郎の屈折した愛憎や変態性を打ち出すきっかけになったのではないかと思う。 このほか、怪力であることで何か生活に支障をきたす事が取り上げられていれば、もっとよかったかもしれない。

あと、冒頭に出てきた宇宙人が総理大臣として鎮座していたけど、目的は一体何だったのだろう。これは宇宙人の王道、地球を侵略しに来た、ということでいいのだろうか。それにしては、栗田総理はあまりにもナチュラルすぎるように思えたのだが・・・。地球に来て間もないために言語が追いつかないのだろうか。非常にもやもやする。ナンセンスという一言で片付けていいものか、悩ましくもある。
また、冒頭で行方不明になった宇宙飛行士がその後劇中で触れられることが全くなかったが、地球防衛軍(or自衛隊)が宇宙飛行士をモデルケースにどんな宇宙人が人間に何の損害をもたらすのか。ついてリサーチしたりプレゼンしてくれたら、半分ヴァンパイア化している地球人を地球防衛軍が狙い撃ちすることへの意味や、凄みが増幅したように思う。
(宇宙人にも人間と同じように階層があってピラミッド社会なのではないかしらん。と栗田総理やグラビアアイドルを見て何となくおもったので。何の参考になるか全くわからないが、とりあえず書きとめておく。)

とここまでげんなりするようなことばかり書いてしまったが、ヴァンパイアと宇宙人の組み合わせや、地球に仕事を探しに来た宇宙人という設定は非常に斬新であったし、頼りない新人から必殺仕事人になるまでの成長を描いた前田キミ彦や、どんなに傷を負っても職務をまっとうしようとするアケミ先輩の何くそ精神、仲間を思いやる気持ちの描き方は秀逸で、男太郎の通う高校のクラスメイトの描写はエキセントリックで独特であったし、ウバ島送りにされたひとたちの方がなんだか幸せそうだったり、ウバ島を管理しているばあさんと芸能事務所社長のやりとりにほっこりさせられたり・・・。すばらしいところもたくさんあった。
また、コントやギャグは面白い、面白くない。に二極化されるシビアな分野だが、90年代のポップソングやつい最近流行った映画のタイトルを使ったそれらは非常にくだらないけれど、ぼんやりとした気持ちや世相を何となく反映していたし、コーヒーや清涼飲料を飲むシーンではCM通りの小道具がきちんと用意されていたり、ジャーマネが最後、銃で撃たれて倒れるまでをスローモーションで表現する時、地声にエコーをかけたりする細かな配慮などはいじらしくもあった。時折、ギャグの中に主張めいたものが紛れ込むのもよかった。

ひとり何役も演じるのは観る方としては非常に楽しかったが、気苦労も多かったことだろう。衣装替えの時間が取れないなど、物理的に制限されてしまう描写もあったのではないだろうか。 そう思うと、34人の登場人物を14名の役者で描ききったことは賞賛に値すると言える。それに小劇場では稀に見るワイヤーアクションはなかなか見ごたえがあった。観客に楽しんでもらうこととはいえ、大変な作業だったに違いない。

最後に一言。誰にも真似できない特殊なカラーはあらかじめ持っているので、今度はもう少し心の奥から叫んでみてください。もっとすごいことになると思います。 がんばってください。

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