最新の観てきた!クチコミ一覧

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海ノ底カラ星ヲ見上ゲヨ

海ノ底カラ星ヲ見上ゲヨ

おぼんろ

サンモールスタジオ(東京都)

2009/12/17 (木) ~ 2009/12/27 (日)公演終了

満足度★★

時間の砂
乙姫誕生秘話的なオープニングは良く、それに阿久澤さんに魅入りましたね。ストーリーは、やや戸惑うところも有って、もう一回観たいですね。乙姫と太郎の切ない恋に対して、医者と看護士との恋の対比が面白かった。

ネタバレBOX

おぼんろ初観劇。今回は阿久澤さんとコミカルな正宗さんが印象に残りました。前園さん、ダンスのきれはさすが。

フライヤーの背中は、う~~ん、たぶん「ポニョ!」

モンキー・チョップ・ブルックナー!!

モンキー・チョップ・ブルックナー!!

アマヤドリ

シアタートラム(東京都)

2009/12/15 (火) ~ 2009/12/23 (水)公演終了

満足度★★★★

みた。
素敵でした!わかりやすく、いいお芝居を見れた。

見えざるモノの生き残り

見えざるモノの生き残り

イキウメ

西鉄ホール(福岡県)

2009/12/22 (火) ~ 2009/12/23 (水)公演終了

満足度★★★

最後ぐちゃっとする芝居
なんか、最後ぐちゃっとする芝居系の予感がしていたら、やっぱ最後ぐちゃっとする芝居だった。
役者さんがいい。

ネタバレBOX

多分、脚本ねらいどおりになってないと思うのだけど、どうなんだろう。
最後ぐちゃっとするにしても、ぐちゃっとする前の完成度が高くなかったように思う。
しかし、最後チョップか・・・
それは、どうなんだ・・・

総合的に見ると、力のあるカンパニーだと思うので、今回はイマイチだったけど、今回だけでは評価は保留。
モンキー・チョップ・ブルックナー!!

モンキー・チョップ・ブルックナー!!

アマヤドリ

シアタートラム(東京都)

2009/12/15 (火) ~ 2009/12/23 (水)公演終了

満足度★★★★

タダ見でゴー!
で観劇。ありがたい。不謹慎かもしれないが、正直な所トラブルの前の状態がどんな作品だったのか、みてみたかったという意味を込めて☆4。

ネタバレBOX

メイン曲となってたあの曲は、アルバムリーフの中でも一番よく聴いていたので、あのように切なげながらも生命感溢れる美しい身体表現として視覚化してくれたのはとても幸せ。
人って「狂気」と「正気」や「加害者」や「被害者」という言葉の、つたない母音と子音の組み合わせのあいだに整然と敷かれる合理の溝がどうしても腹に据えかねるから演劇や芸術を切望するんだなと思った。
立川亮とタンゴアカシアーノ×渡辺塾国民学校×部活動の『鱈。』

立川亮とタンゴアカシアーノ×渡辺塾国民学校×部活動の『鱈。』

Hula-Hooper

7th FLOOR(東京都)

2009/12/20 (日) ~ 2009/12/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

音楽×演芸×演劇
三分野の相乗効果の面白さ。発起人の菊川朝子さんはエンタメのなんたるかを心得ている、すごい。

真面目な話をすると、その昔、音楽も演劇も演芸もひとつのものであったのが、西洋文化の流入と近代化の涙のなかで細分化された。「鱈」は、それらを再び一つにする試みというべきか。

とにかく楽しかった。

おぼろ

おぼろ

ゲキバカ

吉祥寺シアター(東京都)

2009/12/16 (水) ~ 2009/12/23 (水)公演終了

満足度★★★★★

This is it.
いやぁ、『これぞまさに』って感じでした。
エンターテイメントでした。

ダンス良かったです。
お芝居良かったです。

そして・・・

ネタバレBOX

この劇団、
必ずいつも美女達が観劇に来るんです。

まぁ、イケメン達がそろっているからでしょうか。
そしてそのイケメン達の彼女達なんでしょうか。

けれど、この美女達、なぜか開演ちょっとすぎに現れて、そのくせ、そっからトイレに行くのです。

なんなんでしょう・・・美女のトイレ待ちで開演時間が10分程遅れました。
たしか前回もそうだった気がします。
けれど美女だから怒れません。
美人って得です。

代わりに自分はといえば、なぜか開始後5分後くらいから既に尿意を覚え始めてしまい・・・ああ、ぶ男って損です。

けれど、芝居がおもしろいおかげでなんとか二時間丸々それを耐えることができました。

いや、むしろ笑いによって禁を失するかという危機も何度かありましたが・・・まぁ、なにしろ無事見終わることができました。

なんの話だこれ・・・。

とにもかくにも一級品のエンターテイメントでした。
心踊りました。


曲がれ!スプーン

曲がれ!スプーン

ヨーロッパ企画

紀伊國屋ホール(東京都)

2009/12/10 (木) ~ 2009/12/22 (火)公演終了

満足度★★★★

勘違い
初めて見ました。さすがに人気の劇団らしく特に笑わせるところでもないに役者が喋っただけで笑いが起きる。こういう空気苦手です。まるでグローブ座!良い本に良い役者。勘違いしない様に立派な劇団になって欲しいです。ハコもう少し小さくて良いんじゃない?

モンキー・チョップ・ブルックナー!!

モンキー・チョップ・ブルックナー!!

アマヤドリ

シアタートラム(東京都)

2009/12/15 (火) ~ 2009/12/23 (水)公演終了

満足度★★★★

するっと取り込まれるしなやかさ
トラムの広さをうまく利用して
スピードと停滞のリズムをうまく組み合わせ、
主人公を物語に取り込んでいきます。

その質感に、なんというか立体感があって
観る側もするっと惹き込んでいく。
その流れのしなやかさに
どきまきしてしまいました。

ネタバレBOX

対面形式の客席にフラットな舞台・・・。
冒頭のシーンが観る側に丁寧に置かれていきます
街の雰囲気が表現され、
主人公の今がブログの文書の形態で語られて・・・。

切れをもった表現で舞台上の時間が動かされて、
常なる時間に主人公が吸収されていく。
そして、遡り
突然現れたひとりの女性のこと、
さらにひとつの家で暮らしていた3人の男女の世界へと
世界が広がっていきます。

物語に対しての視点やテイストが無段階で変化していく。
彼の部屋にとどまる女性の存在に
ことのなりゆきや想いが、ふっとプリズムのように分かれて行く。

想いが主人公の視野を狭窄させていくなかで
学生時代のサークルの関係や、勤め先や、
暮らす家でのルールまでもが
主人公のプライオリティから剥ぎ落ちていきます。
まるで砂時計を反転させるように
捉えられる側の感性が捉得る側から見える景色へと
差し替わって、想う心がそのまま鎖へと変質していく。

物語自体が突飛というわけではありません。
下世話な話ですが
たとえば、恋をすれば、程度こそあれ、
拘束をしたりされたりの想いってセットでついてくるはず。
ただ、この舞台からやってくる想いには
その感覚にありえないような立体感があるのです。

いくつかの燈台に照らされて、
浮かび上がってくるものがあるというか
複数の視点がしたたかに編みこまれているというか・・・。

それが大仰さもなく、
するっと入り込むようにやってくる。
舞台の質感を作り上げるつくり手や役者達に
常ならぬ才能を感じたことでした。

ラストのシーンにも惹かれた。
聞こえる音や溢れる光に
再び視野が開かれた中での
強いインパクトがあって。
作品全体の印象をしっかりと観る側に残しておりました。

あと、余談ですが
主宰が開演前に説明していた
公演中の出演者アクシデントによる車いすのお芝居も
(前を観ていないから判断はできないけれど)
観ていての違和感はなし。
終盤近くの4人のシーンでのチョウ・ソンハの
鬼気迫る長台詞では、
怪我の功名などというと怒られてしまうかもしれませんが、
聞く側の車椅子でのお芝居が
ある種のニュアンスを付加していて
効果的ですらあったように感じました。


十二月大歌舞伎

十二月大歌舞伎

松竹

歌舞伎座(東京都)

2009/12/02 (水) ~ 2009/12/26 (土)公演終了

満足度★★★★

耐久レースのゴールは最高
11:00から21:00まで途中休憩を挟みながらも終日歌舞伎座、という耐久レース。

1発目の操り三番叟は、朝イチに行ってよかった!と思わせる楽しさ。勘太郎さんが操り人形に扮して、踊る踊る!歌舞伎とバレエの通じるところを見てしまった気分。ピルエットかと思いましたもん。

色々割愛して、大江戸りびんぐでっど。最初の10分は楽しいけど…耐久レースにおいて唯一りびんぐでっどの中盤睡魔に襲われました。生きーる屍、りびんぐでっど♪に合わせて踊る姿、歌舞伎座じゃない場所で観た方が面白いかも。

さらにとばしてとばして、野田版 鼠小僧。耐久レースのゴールにふさわしい良い話だった!こんなに満足するとは思わなかった。初演を幕見で観た時以上に、話に入りこめた。笑わされた、と思っていたら、すごい切なくなる。勘三郎さんの力量がすごい。そして三津五郎さんが大ヒット。福助さんは変わらず好き。降らしまくりの雪もとても綺麗。

破戒裁判

破戒裁判

劇団演奏舞台

門仲天井ホール<アート・キッチン>(東京都)

2009/12/18 (金) ~ 2009/12/20 (日)公演終了

満足度★★★

とても面白い推理劇!
良くできた推理劇だと思います。最後の証拠でスッキリしました!!

が、下記ネタバレBOX…。

ここの役者さんたちを良く知っている人は面白いのでしょうが、初見の私には役者同士の楽屋オチみたいなからみはちょっといらいらしました。

ネタバレBOX

良く考えると、警察は靴に付いている指紋は調べるでしょう!!

また、原作者の高木さんがお亡くなりになっているので難しいかもしれませんが、「破戒」部分にこだわる必要があるのでしょうか。
モンキー・チョップ・ブルックナー!!

モンキー・チョップ・ブルックナー!!

アマヤドリ

シアタートラム(東京都)

2009/12/15 (火) ~ 2009/12/23 (水)公演終了

満足度★★★

初ひょっとこ乱舞
面白く観ました。が、話に無駄が多過ぎるのではなかろうか。
…で本筋どうなんの?っていう状況に幾度となく置かれました。

役者さん面白いし、演出も私は好き。だからこそ本が足りない感ありました。
軽やかな役者は観ていて気持ちいい。

全員が整列して投げるセリフの応酬は、小学校の卒業式を思い出してしまい、少し残念。

BIJOU DE BRUIN クリスマス スペシャル

BIJOU DE BRUIN クリスマス スペシャル

歌劇★ビジュー

ブライン・カフェ(兵庫県)

2009/12/20 (日) ~ 2009/12/26 (土)公演終了

満足度★★★

おしゃれな制服の男役・女役(女性)が給仕してくれるカフェ。
いつのまにかショーの世界に入っていく…。

選曲が良く、数日経ってもふと一節が思い出されたりします。ラテンの曲の使い方もかっこよかった。

出演者は少なく、しっかりしたストーリーがあるわけではないので、雰囲気を楽しみに行くという感じ。

曲がれ!スプーン

曲がれ!スプーン

ヨーロッパ企画

紀伊國屋ホール(東京都)

2009/12/10 (木) ~ 2009/12/22 (火)公演終了

観ました。
12月21日19:00の回。

海ノ底カラ星ヲ見上ゲヨ

海ノ底カラ星ヲ見上ゲヨ

おぼんろ

サンモールスタジオ(東京都)

2009/12/17 (木) ~ 2009/12/27 (日)公演終了

満足度★★

観劇しました。
若さが、いい意味でも、悪い意味でも両方出てた
今後、どうなるのか、期待します。

ネタバレBOX

純粋に人を捉えているところなど、若いっていいなあと思うところもありましたが、ほかの、長くやっているところと比べるとと思ってしまうのが、残念。
乙姫のこなど、これからどうなって行くのかわ、期待したいです。
海ノ底カラ星ヲ見上ゲヨ

海ノ底カラ星ヲ見上ゲヨ

おぼんろ

サンモールスタジオ(東京都)

2009/12/17 (木) ~ 2009/12/27 (日)公演終了

満足度★★★

テンコ盛り過ぎて、
ショコタンっぽい女子高生は可愛く、看護師の服装は面白かったですが、下記のことを考えるとどう評価していいか悩みます。

ネタバレBOX

途中から医者と看護師が目立ってきましたが、そうなると、それまでの浦島伝説をモチーフにしたファンタジーロマンから単なる痴呆老人の妄想へと見方が変化してしまいました。

医者が女子高生へ自殺を思い止まるように説得していましたが、女子高生の悩みは何だったのでしょう?

ロミオの代わりはいくらだっているし、ジュリエットの代わりだって腐るほどいる

ロミオの代わりはいくらだっているし、ジュリエットの代わりだって腐るほどいる

掘出者

ギャラリーLE DECO(東京都)

2009/12/15 (火) ~ 2009/12/20 (日)公演終了

満足度★★★

それぞれの弱さ
誰かに依存しなきゃ生きられない人と人との関係性を描いた作品。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

本田の家に友人だからという理由だけで転がり込んで世話をしてもらっている井上。恵みを受けてる井上自身は本田に感謝しているのか?というとそうでもない。金がないし友達なんだから助けてくれるのは当たり前だと思っている。挙句、一緒にいたら何かしてもらいたくなる、なんつって屁理屈をコネル。居候なのに。笑   
そんな井上は彼女にフラレテ彼女の妄想を見る。自分の世界に入り込んでいる時は気持ちが良いものだ。何しろ思うように物語が作れる。

そんなある日、井上のところに薬中の鈴木が現れる。鈴木の脅すような不気味さについついシャブを受け取ってしまうも本田が部屋に戻ってくると井上は引っ越そう、と言い出す。この場面でも井上は他力本願なのだった。と、本田の妹が部屋に訪ねてくる。妹は兄が井上を部屋に住まわせているのを不審に思い、「お兄ちゃんは騙されてる」と決めつける。が、どうやらこのきめつけの前提には父親が友人の保証人になって友人に騙されたという苦い過去が背景にある。しかし、兄自身も鬱だったことがあり依存型だ。妹も宗教がらみのセミナーに妄信してソレに依存する。

そんな折、職場の同僚の田中が井上に盲目の女のことで相談を持ちかける。その女は「貴方のお母さんよ。お母さんなんだから何でもしていいのよ。お金もあげるし、何でもしてあげる。」といいながら、グレートマザーのような女から息子のふりをして現金を貰ったという。依存症の井上は他人の相談なんかにのれるわけもなくびびって逃げてしまう。田中は田中で井上と同じようなタイプだったことから、グレートマザーに依存してしまう。

やがて、田中に「お前に得させてやろうと思って。」との話に付いて行った井上はこの盲目の女に「貴方は私の息子よ。」と言われて絶大な盲目の愛を受ける。この居心地の良さから離れられなくなった井上も田中も、そしてシャブ中の鈴木、本田までもが淋しさを埋める為にすっかり盲目の女に依存してしまう。

人間の関係性を損得で推し量る弱さと、依存型精神力の弱さの過程を見たような気がした。本田の彼女だけが真っ当で本田を軌道修正させるあたりは観ていて救いだった。何故か盲目という設定だったはずの女が途中から盲目でない演技に変わっちゃってたのが痛い。(苦笑!)
曲がれ!スプーン

曲がれ!スプーン

ヨーロッパ企画

紀伊國屋ホール(東京都)

2009/12/10 (木) ~ 2009/12/22 (火)公演終了

満足度★★★

劇場空間とのミスマッチ感が
この作品が何年にもわたり繰り返し上演されてきたということは、
それだけ観客に支持されてきたということであり、脚本・演出家、
出演者らの間でじゅうぶん練られ、熟成されたということになる。
その熟成の要素の中には当然、観客と俳優との「間合い」、
芝居の世界で言うところの「息」も含まれていると思う。
小劇場の芝居におけるこの「間合い」「息」は独特のもの
であり、それが芝居の密度の濃さにも通じ、大劇場にはない
小劇場演劇ならではの魅力を生むのだと思う。
その密度の濃さという点で、私には今回の紀伊國屋ホールと
いう劇場とこの芝居との微妙な温度差というか、ミスマッチ
感を拭えなかった。個人的にはサンモールスタジオあたりで
観たらもっと楽しめたかなという気がした。
しかし、この戯曲が傑作であることに変わりはない。

ネタバレBOX

映画版はヒロインがAD役の長澤まさみだが、舞台版はより
エスパーたちが中心で楽しめるものと期待したが、自分の場合、
そう単純な結果にはならなかった。
この芝居を知り尽くしている常連ファンが多く来ているせいか、
台詞の頭を言っただけでけたたましく笑い出す人がいて、
申し訳ないがその声が耳障りでかえって興がそがれてしまった。
TVのお笑いバラエティーで録音済みの笑い声を入れるのと同じ効果
(逆効果と言うべきだが)で、みなまで言わないうちに先に笑いが
くる。お笑いライブに来ている親衛隊ファンや狂言の茂山家の若い
ファンにも共通するが、本当に可笑しくて笑っているというより、
「ここで笑わなくちゃ」という雰囲気で笑っているふうに感じてし
まう。
エスパーたちの会話も内容は面白いのだが、台詞が劇場の壁に
吸収されてパワーダウンしてしまうように感じた。
会話のテンポも演劇というよりコントに近く、良くも悪くも
小劇場的な芝居に見えて、最後まで劇場空間との違和感が残った。
風間杜夫も初めて紀伊國屋ホールに出演したときの感想として、
「台詞が劇場の壁に吸い込まれるようで小劇場とは勝手が違い、
冷や汗が出た」と語っていたことを思い出す。
上田誠によれば、紀伊國屋ホールの内部はこの作品の舞台となる古風な
喫茶店の雰囲気が合っているとのことで、それは同感だ。
映画版のマスター役・志賀廣太郎は古風な喫茶店のマスターがよく似合う
俳優だが、映画版のセットはカフェ風だと上田氏は言い、舞台のマスター
(角田貴志)は若くてむしろカフェ風なのも面白い。
映画のマスターは一歩引きながらもエスパーたちの能力を当然のように
認めているが、舞台のほうは積極的にエスパーたちの中に入ってまぜっかえす。
透視の際、筧(中川晴樹)が女性ADの名刺の「米」という字を毒蜘蛛の形と
誤って認識してしまい、映像では一目瞭然で大笑いした場面。
これも舞台が遠いため、混乱の中で「ヨネ」という名が発せられてもわかりにくかった。映画を観ていなかったら、聞いただけで名前のヨネ→米とすぐにピンと来なかったと思う。
長澤まさみが参考にしたと言うだけあって、桜井米役の山脇唯は雰囲気も何となく似ていた。
透視という超能力のため、筧がエスパーたちからエロの偏見を持たれて分が悪くなっていき、僻むあたりが可笑しい。
テレポーテーションの小山(本多力)が時間を数秒ストップさせ、映画版よりも悠然と歩いていく。
細男(永野宗典)がトイレの窓から脱出をはかろうとして見つかる場面も意外に客席の笑いは少なかった。これも舞台の大きさが関係しているように思う。
トイレのドアがこじあけられたとき、目前で細男のからだが窓枠にはめ込まれたようなせせこましさが直接伝わらないからだろう。
ラストのサンタクロースにされて細男が飛ばされる場面もチープな仕掛けで
笑わせるが、小劇場ならより面白く感じたのではないだろうか。
この細男という役はエスパーではなく、TV出演候補者としてADとの打ち合わせのためにこの喫茶店を指定してやってきたのだが、舞台版の細男は、態度が大きく、エスパーたちに自己紹介されてもさほど当惑する様子はなく、むしろ余裕でふんぞり返って見ている。
実際に狭くないところの「通り抜け」も当然と言うべきか簡単に通り抜けてしまう(笑)。
映画版の岩井秀人は、エスパーたちに囲まれ、「どうも様子が変だぞ」と
いう警戒心と困惑が見え、「通り抜け技」も勿体をつけて難しそうに演じた。
終演後のトーク・ショーで以前、細男を演じた土佐和成が良かったと言う
中川のリクエストにより、土佐がそのときの「通り抜け」の演技を再現して
客席を沸かせた。
好みの問題だが、確かにこのほうが映画の岩井に近い感じで私には面白く感じた。
今後も上演を繰り返して、進化を続けそうな魅力的な作品だとは思う。
Dramatic Dancing

Dramatic Dancing

こちらスーパーうさぎ帝国

d-倉庫(東京都)

2009/12/17 (木) ~ 2009/12/21 (月)公演終了

   
(相対評価を避けるため、どの公演にも★は付けていません)

おぼろ

おぼろ

ゲキバカ

吉祥寺シアター(東京都)

2009/12/16 (水) ~ 2009/12/23 (水)公演終了

満足度★★

むむむ…
多分はっきりと意見が分かれる作品だと思います。
『0号』のようなストーリー重視の人には物足りないかも…
(↑僕もそっち派です)
緊張と緩和って見方で言うと緩和が強すぎて、緊張感のあるシーンも今一つのめり込めなかったです。

例えて言うなら『レザボア・ドッグス』『パルプフィクション』が好きでタランティーノの映画を楽しみに観に行ったら『デスプルーフ』(もしくはキル・ビル)だったって感じです。

ケンはよかったなぁ。最近の毅君はなんかいいぞぉ。一番の注目株です。

ネタバレBOX

今人(イマジン)のロボットシーンは彼の得意分野なんだし、もっとロボットロボットしてていいかも。
(しかし…あんなに愛に飢えたキャラを、「改造してロボット兵器にした」って、かなり恐ろしいセリフがあっさりと語られたのには度肝抜かれました。笑)

ラストの雪のシーンの『雪』は凄いんだけど活かしきれてなかった気がします。雪の中で、ただめちゃくちゃに暴れているようにしか見えなかった…
逆に美しいダンスでも踊って欲しかったなぁ…
幸福な王子

幸福な王子

yOsuka

遊空間がざびぃ(東京都)

2009/12/19 (土) ~ 2009/12/23 (水)公演終了

満足度★★★★

観に行きました
作・演が長堀さんだけあってやはり独特な感じがしましたが、あの演出された空間が個人的には好きなんので今回も浸るように観ていました。

迷い込んでみると案外面白い、幸福な王子。
これって結構複雑な心境になる話だったんですね。

語りの部分の動きがほとんどなくて若干退屈しましたけど、想像してました。
劇場自体の使い方も悪い感じしませんでしたが、ほとんど素舞台って考えると若干チケ代が高かったかなと思いました。

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