第45回関東高等学校演劇研究大会
関東高等学校演劇協議会
ひたちなか会場(ひたちなか市文化会館)(茨城県)
2010/01/16 (土) ~ 2010/01/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
村田女子高等学校「 とぅらとぅらとぅらとぅらとぅらとぅららー♪」
この作品は演劇部のみんなでエチュードを土台に作ったもの。でもって芝居のテーマはバカテンポ!テンションとパワーのある舞台でした。
優秀校入賞、第56回全国高等学校演劇研究大会に推薦される。
以下はネタばれBOXにて。。
ネタバレBOX
今がテーマ。つまり彼女らが部活を通じてどんな話題やどんな関係やどんな交友関係を構築しているか、殆どが部活での様子を描いたものだったがこれがすんごく楽しくてフレッシュ!いっぱい笑って元気を貰った作品。
演劇部では大会に向けてみんなでアイデアを出しているが、中々、良いネタが集まらない。ネタ作りの話をしているのに恐い話になっちゃったり好みの彼の話題になっちゃったりと、ものすごく話がそれてしまう。それてしまう話にみんなも乗っちゃってハイテンポでその話題にノリノリになってしまう。どこの高校生も似たようなものなのだろうけれど、ここでのそれた話題の会話が実にバカバカしくて楽しいのだ。ホント、バカテンポ!笑
そんなだから、笑う、笑う、笑っちゃう!(^0^)
台本が決まってない時間はワーワーと騒いで楽しもう!なんて暗黙の決まりがあるのか、これなら部活が楽しくて仕方がないだろうなー、なんて羨ましく思う。それでも受験とか就職とか目の前には馬が喜ぶ人参ではない大きな壁が立ち塞がってて、これらを乗り越えなければならない。人生には乗り越えなくちゃならない城壁がいくつもあるんだよねー。
そんなこともあってか、それぞれの部員たちは練習をサボって塾に行ったり自宅学習を選択したり、友人らと買い物に行っちゃったりと部室に集まる人数が少なくなっていく。そんな中、部長と後輩が部員たちに呼びかけるも、中々まとまらない。出席人数が減ってしまうと、じゃあ、みんなが来ないんだったら帰るね。なんて部員も出てくる。演劇って一人では出来ないのだ。ここでの演技も自然だ。
それでも彼女らはどうにか人間関係を上手くこなしながらも部活に注ぐ情熱をサラッと淡々と表現していく。そうして最後には7人の部員たちがまあるく時計回りに駆け回ってハイテンションに幕を閉じる。イマドキの高校生でイマドキの部活のありかたなのか、部活に参加するもしないも案外、自由だ。ゆえに今の高校生活をそのまんま上演したように見てとれる。だからか、私たち観客にも審査員の目にも現実的で楽しげで、それでいて将来に不安を抱える心や演劇に対する情熱が、すんなりと伝わってくる。素直で素敵な芝居だったと思う。高校生ならではの高校生しか作れない高校生活のこういった作品を観ることは大人になった私たちにはかけがえのない価値があるのだ。
この後、たまたま村田女子演劇部員と席が隣り合わせになり、話しかけてもらった。そして色々話したが、ここの生徒はどうやら大人が好きらしい。まったく物怖じしないでよく話す。ワタクシは村田女子高自体を存じ上げなかったが、きっと偏差値は高いのだろうなと彼女らをみて、そう感じる。で、自分たちの芝居が終わっても他校の芝居と比較しながらも審査結果が気になるらしい。ワタクシは「大丈夫だよ優秀校に選ばれるから。」と言ってるのに、その後の他校の芝居を見れば見るほど、不安になったらしく、こういった心情も高校野球児のソレと似ている。彼女らの今はこれらを含めて輝いているのだ。
次も頑張ってほしいと切実に思う。
「大脱走」
靖二(せいじ)
新宿ゴールデン街劇場(東京都)
2010/01/15 (金) ~ 2010/01/17 (日)公演終了
満足度★★★
なにかが惜しいんですよね。
いやほんと、最初の諸注意、映画『大脱走』を使っての吹き替えには大爆笑。このままこの笑いが続いたら俺、死んじゃうんじゃないか?ってくらいに笑いの渦の中を漂っていました。
ネタバレBOX
ところが、その後は少々盛り上がりに欠け・・・
表題の大脱走とは関係なく・・・
なんだかちょっと惜しい感じでした。
最近のコントを詰めたものに流行りの、それぞれのコントが関係無いような内容でいて、実はちょっとずつ関連していたってのがあればもう少し面白かったと思います。
例えば、最後の病院のシーン、あそこで医者が一言『すいません、今ちょっと車に轢かれた急患がはいっちゃいまして・・・』とでも言うだけでも全然違っていたと思います。それで最初の車のシーンとつながりますから。
あとは、少々下ネタと、ハゲネタに頼りすぎましたね。ああいうの、好き嫌いが激しく別れると思います。
後ろの女子はドンが付くほどにヒいていて、粘土で作った顔くらいに無表情になっていました。
他にも色々とここをこうすれば良くなるだろうなぁ・・・という点がありましたが、そこは客観的な視点になって探して、改善していってください。
と、
『お前何様だよ!』という意見ですいませんでした。
EKKKYO-!(公演終了!次回3月[家族の証明∴]は1/30より発売)
冨士山アネット
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2010/01/14 (木) ~ 2010/01/17 (日)公演終了
満足度★★★★
越境
ダンスから、美術から、文学から、音楽から、ジャンル越境は各分野からアプローチされてるけど、演劇属性からのアプローチが一番皮膚感覚に合うなと実感。
一つのライブとしては、ノれないやらイケイケやらノらせないやらスマートやら団体によってみさせ方の触れ幅が大分あったので、観客テンションの持ってき方難しい、という点が残念。
EKKKYO-!(公演終了!次回3月[家族の証明∴]は1/30より発売)
冨士山アネット
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2010/01/14 (木) ~ 2010/01/17 (日)公演終了
ORANGE
劇団PEOPLE PURPLE
前進座劇場(東京都)
2010/01/15 (金) ~ 2010/01/17 (日)公演終了
満足度★★★★
観てきました。
被災者について考えた事はあっても、助ける側の辛さや葛藤を考えた事はなかったと思う。
終劇後の宇田学さんの挨拶が心に染みました。
ソコバケツノソコ
BATIK(黒田育世)
シアタートラム(東京都)
2010/01/15 (金) ~ 2010/01/17 (日)公演終了
BATIK(黒田育世)「ソコバケツノソコ」
大音量の音楽、激しい動き、叫び。そこに「祈り」を感じた。
光る河
てがみ座
「劇」小劇場(東京都)
2010/01/06 (水) ~ 2010/01/11 (月)公演終了
てがみ座「光る河」
当事者にとって、傍観者にとって、リアルとは何か?を問う構成、と解釈できなくもない。
キミ☆コレ~ワン・サイド・ラバーズ・トリビュート~
シベリア少女鉄道
タイニイアリス(東京都)
2010/01/06 (水) ~ 2010/01/17 (日)公演終了
満足度★★★★
新たな発見は無しながら、及第点の面白さ
良かった点…
■舞台の中盤少し前あたりから、このお芝居の展開意図が見えてきて、
次はどうくる…次はどうくる…の、いつもの畳み掛ける面白さで楽しませて
くれた。
■人の目に映った他人の行動って、こんなにも見当違いに解釈される
(というか解釈できる)場合もあるんだ…なんてことに気づかされた(笑)
■ノリ自体は「いつものシベ鉄だぁ…」と懐かしく、うれしく思った
強いて言えばの難点…
■会場の都合でしょうが、あの狭く、ぎゅうぎゅうな…特に前5列位までの
体育座り式の席配置は正直しんどかった。お芝居の時間がおよそ1時間半
という、短めなことが幸いしてしまった残念な部分があった
■毎回、新作のたびに驚かされていた「シベ鉄の新たな挑戦」というか、
「発見」というか、新趣向といった驚きは今回はなかったように思う。
ネタバレBOX
ラストの間髪入れない「バルス」の台詞は良かった。
今、いろんなところで、いろんなヤツ相手に使ってます(笑)
カスタマーセンター
BABY EINSTEIN
笹塚ファクトリー(東京都)
2010/01/15 (金) ~ 2010/01/17 (日)公演終了
なんとなくは理解できた
3つの話を見せてもらったのですが。
そこそこ繋がっていて、話が面白いかというと・・・。
考えさせられる事が多い芝居といえました。
トワイライトゾーンを、ゆるーく作った感じと云えましょうか。
そんな感じを受けました。
ネタバレBOX
OLのランチタイムの噂話?オムニバスでいいのかな?
そこんとこの説明が、よく理解できなかった。
前説でのシュールな警告劇のほうが、わかりやすかったです。
はじめの方言+地方の話は、主人公の喋り方聞き取りにくい。
大きな声にして、語尾やアクセント・イントネーションで表現するべきでは
なかったろうか?だんだんに東京が侵食してくる話は面白かったが、
もっと判り易い演出や台詞が、あったはずかと思われました。
2つ目の万引きバーさんの話は、取調べなんだから状況を観客に
名前・年齢・住所・職業など、きちんとキャラの立ち位置を説明して、
観客引き込むべきではなかったろうか?バーさんの個人情報の不足で、
子作り話にもってく不条理さが軽くなった気がしました。
椅子に男の人縛り付ける時も、「誰か入ってきたのか?」みたいな
科白入れて、不安感や不思議・不気味さを出した方が、よかったのでは?
最後の主婦話は、まぁ判り易かったけど。
結局女房さんは、宗教に入ったのですかね?
そこんところは説明したくなかった?
ストーリーテラーのOLの話が、うまく説明できていなかったので。
不条理話の集合体みたく感じられましたね。
ツルハシ男もキーパーソンにして、最後に出すなら。
乱入時にツルハシもたせて、各話のつなぎにも話出すべきだったと思う。
全体に切り口がハンパで役者の頑張りが、空回りしている印象受けました。
EKKKYO-!(公演終了!次回3月[家族の証明∴]は1/30より発売)
冨士山アネット
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2010/01/14 (木) ~ 2010/01/17 (日)公演終了
満足度★★★★
ちょっぴりマニアック
表現の豊かさをたっぷり感じることができました。
参加劇団それぞれの得意技を
盛りつけたよう。
ショーケース的な存在としては
ちょっとマニアックな感じもしたけれど、
それはそれで、ありかなとも思いました。
ネタバレBOX
それぞれの団体に
きちんと眼福な部分があるのがよい。
ライン京急からじわっと伝わる
コアを絞ったような描写力、
ままごとが醸し出す
女性の今の質感。
Castaya Projectが問う
演劇という行為。
ももんがコンプレックスの
ウィットの豊かさと、ここ一番の切れを持った表現。
岡崎藝術座のどこか武骨であからさまでキャッチーな感じ。
冨士山アネットから突きつけられる
表現の切っ先。
休憩なしの2時間弱、
翻弄され挑発されもてなされ続けたことでした。
個人的には
モモンガコンプレックスの
「一日2ステやると辛い」というダンスシーンに
一番強く魅了されましたが(というかぞくっとした)、
他の団体にもそれぞれに見所は多く
観る側としてもいろんな脳内筋肉をつかったような
気がします。
そうそう、
開演前@ロビーでの「あゆみ」の演出パフォーマンスも
とても興味深かった。
演出というか振付(冨士山アネット 長谷川氏)の
ぞくっとするほどの切れが
演じる側の形になっていくのを観ているだけでわくわくしました。
また、他劇団の主宰が場内の観客を
そのイベントに導いてくる感じも
すごくよくて。
作り手側の見せたいという思いが
観る側を作品に向かわせる。
ロビー本番で演出のピースがつながった時には
観る側にも気持ちよさというか高揚感がやってきて・・・。
それと、即興に近い演出の面白さには、
一方で、舞台上の練り上げた本番の完成度を
一層感じさせる効果もあったように思います。
EKKKYO-!(公演終了!次回3月[家族の証明∴]は1/30より発売)
冨士山アネット
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2010/01/14 (木) ~ 2010/01/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
EKKKYOしている団体の濃すぎるライブにお腹一杯
まるで、地下のライブハウスで、いろいろなバンドの演奏を次々観ているような感覚。
演劇の公演というより、音楽のライブを観ている感じに一番近いと感じた。
ライブハウスで、対バンが何バンドもあるライブでは、似たような匂いを持ったバンドを集める。そうしないとお目当てのバンド以外が楽しめないからだ。例えば、1バンドを観に来て、残りの対バンの3バンドが趣味にまったく合わなかったら、また次のライブに足を運ぼうとは思わない。
また、そういう場では、新しいバンドとの出会いもあったりもする。
持つ匂いが同じバンドというのは、何も同じジャンルのバンドとは限らない。極端な話、フォークとノイズなんていう組み合わせだってあり得る。
いわゆる音楽ジャンルでは違っていても、持つ匂いが同じということもあるのだ。
まさに今回は、微妙にジャンルは異なっていても、持つ匂いが似通っている団体の集いだった。
そういう意味では、確かに「EKKKYO-!」なんだなと。
ただ、それだけではなく、今回集ったのは、もともとジャンルだとか、イメージだとか、(暗黙の)ルールのようなものだとかを軽々とEKKKYOしてきている団体ばかりなので、そういう意味においても、「EKKKYO-!」だったのだ。
そして、その集いは、私にはとても楽しめた。
ネタバレBOX
今回のこの企画は、興味のある団体ばかりが出るということで、ずいぶん前から気になっていた。
ただし、各団体の持ち時間が短そうだから、いわゆるダイジェストを行う、ショーケース的なものになるのではないか、ということを危惧していた。
とは言え、そのときはそれでもいいや的な感じもあった。
ところが、実際感じたのは、単なるダイジェストでもなく、単なるショーケースということもでもなかったようだ。
つまり、それぞれがきちんとパフォーマンスを見せてくれたように感じられたのだ。
そういう感じも、ライブハウスでの音楽ライブに近い。例えば、5バンドが出る夜ライブだったりすると、1バンドの持ち時間はセットチェンジを含めて40分程度、ということは、演奏は正味25分程度だったりする。しかし、そこで演奏するのは、ダイジェストでもなく、ショーケースだけでもない。その限られた時間内に、バンドそのものを見せてくれるのだ。
つまり、今回も限られた時間内で、その団体そのものを見せてくれたような気がする。
今回パフォーマンスを見せてくれたのは、個性の固まりのような団体ばかりで、共通点と言えば、「アゴラ劇場」で上演したことがあるぐらいかなと・・・ライン京急は違うか。
この団体たちの匂いに合わない人にとっては、約2時間の上演時間は拷問にも等しいものだったのではないかと思ってしまう。それぐらいキツい匂いだったようにも思える。
私はと言えば、とにかくどれも面白く、ニヤニヤを顔に浮かべたりしながら観たりして、約2時間の上演時間はまったく長くは感じなかった。
今回、出てきた団体は、動きもそうなのだが、より「音〈サウンド〉」にこだわりがあり、それがパフォーマンスの柱になっていたように感じた。
「音」とは、音楽だけでなく、台詞の重なり合いや声質、足を踏みならす音も含めてのことである。
〈ライン京急〉
音楽だけではなく、台詞もサンプリングとして、スクラッチさせたりしながらコラージュしていく。
台詞自体も話の逸れ方が、まるでスクラッチのようで、意味のない靴下の取り扱いや動き、スタイル、ダンス的な動き、影までもが、インスタレーションを観ているようで心地よかった。
台詞を言う、男性のふらふら感が良く、自然体の演じ方がよいなあと。
そして、全体は、ひとつところにとどまらず、実にうまく構成されているなあとも感じた。
〈ままごと〉
2人の女性のかかわりを時間軸を前後させながら、3人の女優が、そのポジションをめまぐるしく変えながら演じる。
まさに、人的スクラッチ&コラージュの極地。
まったく外見も雰囲気も異なる3人が、年齢が異なったりもする2人の人物を、それぞれ瞬時に演じ分ける凄さには舌を巻いた。
小学生の頃からの付き合いで、いつも自分の前を歩いていた友人の人生が、ふと断ち切られてしまったという物語は、かなり切ない。
今OLになっている彼女は、地球上にすでにいない友人の引力に今も強く引かれているのだ。
〈CASTAYA Project〉
何を見せてくれるのか期待が高まったが、「これから演劇を始めます。」という字幕でわかってしまった。「ああ、誰も舞台に現れないのだな」と。
たぶん、その字幕だけで持ち時間が過ぎていくのだろうと思ったが、結構字幕で楽しませてくれた。そういう意味では想像していたより普通だったかもしれない。
ただ、最初の何も起こらない時間にイライラしていた人もいたようだったので、それはそれでOKだったのだろう。
ECOの字幕にはニヤリとしてしまったし、なんか読んだことがあるような長い字幕だなと思っていたら、アノ歌の歌詞だったりと、そのメッセージのようなものがどこまで本気なのかと考えると、さらにニヤついてしまった。
CASTAYAは、最初のアレは確かに衝撃的だったけど、後はその余韻のようで、こねくり回している感じしかしないし、予想がつくのが哀しいし、悪のりだし、おふざけがすぎるけど、許す。まだちょっとは面白いから許す・・・って何様発言(笑)
どこまでこのスタイルでいくのか興味津々。ネタ切れして、徐々にフェードアウトしていくのも、もののあはれとぞ思ふ。
〈モモンガ・コンプレックス〉
カーテンコールの宴会芸のようなものが前半。とは言え、それには結構笑ってしまった。
後半のエネルギッシュなダンスは見事だった。地に足がついたというか、「存在」を強く感じるダンスだったと思う。
オープニングとエンディングの、変なゆるさも好きな雰囲気だった。
〈岡崎藝術座〉
リーディング・ロック・ミュージカルとでも言うのだろうか、3人の登場人物がスティーブン・タイラーさながらに(笑)、宇宙から帰還する宇宙飛行士たちを歌い上げる。歌は下手だけど(笑)。
3人がそれぞれマイクの前に立つ様子や、曲間のMC的な雰囲気は、やはり音楽のライブを彷彿とさせる。
イマドキやるか? なスターウォーズっぽいオープニング字幕といい、宇宙飛行士たちのワケのわからない性生活の葛藤など、どーでも良さが爆発していた。
まるで感動的風なラストも、まったくしょーもなくて、素敵すぎる。
雑な感じがとてもいい。
エアで宇宙服のヘルメットを小脇に抱えている姿と敬礼がちょっとツポだった。
〈冨士山アネット〉
家族がテーマのパフォーマンス。
動画カメラの使い方が面白かったが、なんと言っても、そのダンスのキレや運動量に目を奪われた。凄いなあと単純に思った。格闘的な様は、ちょっとジャッキー・チェンを思い浮かべてしまったが。
次男が鼻歌のように歌う「ラヴ」がバックにあり、その次の歌詞が記憶から出てこないのがテーマでもあるように思えた。家族への不満を挙げていた次男にだけは、それがわからないのだ。
終わってみれば、どの団体も楽しめた。
そして、どの団体もまた観たくなった。
中には、正直キツイなあ、という団体もあるのだが。
て言うか、これぐらいが適当かも。各団体の持ち時間が90分とか120分とかで、朝から1日中やっていたのならば、行くのをためらったような気がする。酷い胸焼けになりそうだから。
ORANGE
劇団PEOPLE PURPLE
前進座劇場(東京都)
2010/01/15 (金) ~ 2010/01/17 (日)公演終了
満足度★★★★★
観てきた!
とにかく。
たくさんの人に観てもらいたい。
そして。
これからも観続けたい。
熱い舞台をありがとうございました。
さよなら また逢う日まで
ナルペクト
劇場MOMO(東京都)
2010/01/13 (水) ~ 2010/01/17 (日)公演終了
僕らの声の届かない場所
ろばの葉文庫
The Art Complex Center of Tokyo(東京都)
2010/01/12 (火) ~ 2010/01/17 (日)公演終了
「大脱走」
靖二(せいじ)
新宿ゴールデン街劇場(東京都)
2010/01/15 (金) ~ 2010/01/17 (日)公演終了
観劇
著作権うんぬんを無視したホットペッパー的な「開演前の諸注意」と「なんでも鑑定団」のパロディはテレビ的なセンスで面白かった。
一つ一つのコントのオチがもっと粘ったら何かが生まれそうという手前で終わらされてる感があり、オチが笑いに直結していなかったのが残念。
お笑いライブやコントにありがちな、アドリブや顔芸がなかったのが良かったです。
きちんと方向性の見えたユニットだと感じました。
次回作も期待しています。
EKKKYO-!(公演終了!次回3月[家族の証明∴]は1/30より発売)
冨士山アネット
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2010/01/14 (木) ~ 2010/01/17 (日)公演終了
初めて観ました。
たっぷり2時間、観たことないものもあるので、観られたけれど。
ライン京急、いわゆるチェル口調すらすでに過去の物になりつつあるのだと思う。17夜だけの松村翔子が久しぶりで楽しい。
ままごと、いままでみられなかった「あゆみ」を初めて。ガーリッシュな視点がとても心地よい。
カステーヤ、観客に甘えるにも程があるなと思います。これはアウトリーチとは全く正反対で、ならば実験室の中だけで閉じておくべきものじゃないかしら。力のある作家がやってるだけに期待感はあるのに。音楽の力で乗り切ろうとするわけじゃないと思うけれど、著作権、なんてことばが頭をよぎる。
モモンガ。拍手のさまざま面白くて楽しい。コンテンポラリダンス風だけれど、ダンスだけでなくて言葉があるのは、アタシには助かります。
岡崎、面白い、けれどさて。
冨士山。初めて観たのでそれなりには楽しい。わかるようでわからない感じ。
開演前のダンスパフォーマンスは、理由があって「EKKYO-! デスロック」(東京封印中なので)。ロミジュリ目隠し。でもさ、その目隠しされてからくるくる回されたわけでもなく、音楽の方向もわかってるのに、観客席に突進してくるのは、作り物すぎないか、と思う。
世界の秘密と田中
ラッパ屋
紀伊國屋ホール(東京都)
2010/01/09 (土) ~ 2010/01/17 (日)公演終了
満足度★★★★
観てきた
座席が後ろの方だったので残念。
黒いインクの輝き
ブルドッキングヘッドロック
サンモールスタジオ(東京都)
2010/01/07 (木) ~ 2010/01/18 (月)公演終了
満足度★★★★★
細部に宿る
随所のディテールにこだわりというか、面白みを感じました。
デフォルメされてはいるのでしょうが、生々しく思いました。
ガールフレンド
国分寺大人倶楽部
インディペンデントシアターOji(東京都)
2010/01/14 (木) ~ 2010/01/18 (月)公演終了
満足度★★★
惜しい惜しい
はっとさせられる前段。状況がわかると、これからどんな
ストーリーが待ちかまえているのか楽しみで仕方ない‥
と前半すごく前のめりにさせられたのに、やや消化不良。
ネタバレBOX
アパートに同居する男三人「どんな女がタイプ?」と他愛のない話。
それぞれに好みのタイプを語ると、後に妄想通りの彼女ができる。
しかし、彼女の存在が見えているのは彼氏だけ。妄想の彼女。
なんて面白そうなんだ!何が起きるんだ!と期待していたのに、
別になにも起きませんでした。
居る居ない、見えなくて困ったというばたばたはすぐ飽きちゃう。
見えないけど居るもののように、友達の彼女を誘惑するとか、
妄想彼女から一歩離れたストーリー展開が欲しかったです。
シューティングスター
SQUASH(劇団スカッシュ)
吉祥寺シアター(東京都)
2010/01/13 (水) ~ 2010/01/17 (日)公演終了
満足度★★★★
おもしろかった
演劇というよりはエンターテインメント寄りなのですが、
ただ賑やかなだけでなくちゃんと起承転結のついた
ストーリーが裏打ちされていることに好感が持てました。
YouTubeでの、活発な映像発信をみてもわかるとおり
かなり「視覚」を意識した演出になっている気がします。
あ、決して映像美という意味ではなく、視覚。
故にビジュアルにこだわる劇団にありがちな「どや顔」を
感じさせない。作品を作った自己満足ではなく「伝えたい」
という気持ちが溢れていて、爽快な気持ちにさせてくれます。
念願の劇団スカッシュ。観てよかった!