
風(ふう)
劇団ZAPPA
吉祥寺シアター(東京都)
2007/04/13 (金) ~ 2007/04/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
度肝を抜かれた。
まずは、沖田総司のこの設定。
歴史の有名人である彼は、様々に舞台・映像で描かれているが、これには本当にびっくりした。こんなの観たことないって感じだ。
史実とは違う解釈があったとしても、これはエンターテイメントだ!!と置いておけるほど、フィクションとノンフィクションの調和も秀逸。
本当はこうだったのかもしれない…と思わせるリアリティが脚本にある。
2時間という長丁場であったが、話の面白さ、テンポの良さ、芝居力の高さにより、全く時間を感じさせられなかった。
また、こちらは音楽、美術とも一聴一見の価値あり。
再演が待ち遠しい。

SAMURAI 7
ネルケプランニング
新宿コマ劇場(東京都)
2008/11/14 (金) ~ 2008/11/24 (月)公演終了
満足度★★★★★
文句なし!!
殺陣が好きだ。SAMURAI7のアニメを見ていた。というだけで観劇。
なのにこの舞台が文句なしに私的ランク2008年NO,1に躍り出た。
殺陣が物凄く良かったのもあるが、美術、衣装、照明、音響、SE…。
全てとても素晴らしかった。できればこま劇で再演を観たかった所。
チケットは6000円。得した感が強かった。
レイザーラモンHGの芝居が、想像以上に良くて泣かされた。知られざる一面を知ることができ、それ以後配役に彼の名前を見つけると何故か安心感がある。

バベルノトウ
国道五十八号戦線
サンモールスタジオ(東京都)
2010/01/20 (水) ~ 2010/01/25 (月)公演終了

走れダザイ
おおのの
小劇場 楽園(東京都)
2010/01/20 (水) ~ 2010/01/24 (日)公演終了

忘れ人 -公演終了しましたありがとうございました-
play unit-fullfull
「劇」小劇場(東京都)
2010/01/21 (木) ~ 2010/01/24 (日)公演終了

戦国 SHINOBI -忍・偲- 満員御礼
劇団ヘラクレス
明石スタジオ(東京都)
2010/01/22 (金) ~ 2010/01/24 (日)公演終了

ケプラーの憂鬱
シアターノーチラス
参宮橋TRANCE MISSION(東京都)
2010/01/22 (金) ~ 2010/01/24 (日)公演終了

ウーマン・イン・ホワイト
ホリプロ
青山劇場(東京都)
2010/01/12 (火) ~ 2010/01/24 (日)公演終了
満足度★★★
ミステリー題材のミュージカル
ロイド・ウエバー作曲のミュージカルということだけで、前知識なしで行ったので、まず、ミステリーということにびっくり。
個人的には、ミステリーはあまりミュージカルの題材に向いてないのではないかと思う。
原作は文庫本にして3冊の長編。それを芝居にするには、かなり枝葉をそぎ落としたはず。しかし、この手のミステリーは、その枝葉が大切なのではないだろうか。原作はもっととても面白いのではないかと感じた。
出演者達のレベルは高い。
終わって、トークショーがあり、素の彼らを見れたのはうれしかった。
大和田嬢は、かなりの天然ボケキャラです。
2階席からだと、役者の表情はほとんどわからない。
あと、売店のサンドイッチとワインがあまり美味しくなかった。

音楽劇「雨を乞わぬ人」
黒色綺譚カナリア派
ザ・ポケット(東京都)
2010/01/20 (水) ~ 2010/01/24 (日)公演終了
満足度★★★★
今まで見た5作品のうちで一番好きかも
07年8月の『輪廻は斬りつける(再)』からデス電所を観ている身として今回のコラボは「盆と正月」か「カレギュウ」か、的な?(笑)
その歌に関してはハンドマイクを持っての「S感線(あるいはデス電所?)スタイル」あり、演技の途中で不意に(笑)歌い出す「ミュージカルスタイル」ありで、楽曲については元子と慈雨のデュエットナンバーの中間部や甘雨と瑞雨の登場時の歌(これもデュエットだが)なぞデス電所丸出しでありつつ、他は差別化していて…なんてあたりが二重三重の意味で面白い。
内容については土着的で民俗信仰・シャーマニズム的なストーリーが「平成の泉鏡花?」な感覚だし、村の因習に縛られる人々という設定にはたとえば横溝正史作品などと通ずるレトロ感があるし、で好みなタイプ。
また、元子と慈雨が力のないマクマーフィと覚醒しないチーフ・ブロムデン(@『カッコーの巣…』)に見えたりする部分(「逃げなさい!」のトコとか)もあったりして、勝手に関連付けて観るのもまた楽しからずや。(そう言えば、謎を解かない金田一耕助もいたな(笑))
出演者では「ハイテンションな無邪気さ」(笑)を身を以て表現していた牛水里美と憎まれ役としてのイヤらしさ満載の佐藤みゆきが(ともに面識があるということもあってか)特に印象に残る。あ、あと「それって地毛?」な桑原勝行もそうか?(笑)
そんなこんなで、今まで見た5作品のうちで一番好きかも。

バベルノトウ
国道五十八号戦線
サンモールスタジオ(東京都)
2010/01/20 (水) ~ 2010/01/25 (月)公演終了
満足度★★★★
「してヤられたァ!」な快感(笑)アリ
その成分を吸引した者に都合の良い幻覚を見せるが副作用などは全くないという植物「バベルノトウ」をコッソリ栽培していることを先生に見とがめられた中学生(高校生?)たちのストーリーと、彼ら(+α)が薬品会社の研究員となっているストーリーが交互に演じられるというスタイル。
この「研究員」のパートを2度目の「学校」パートで彼らが見ている共通の「トウの中(=幻想・夢)」と観客に錯覚させておき終盤で実は20年後の現実であると明かす手口が巧妙で、それが明かされた時には「してヤられたァ!」な快感(笑)アリ。
また、推理ものの探偵よろしく盲点を指摘し、ネタを明かすのが実は存在しないシキミだというのもスゴい。
カーテンコールにシキミが出てこないばかりでなく、客電が上がると彼の席にスポット(サスペンション?)が当たっているという凝りようはその場で気付いたけれど、探偵役の件については観終わってしばらく後に思い返している時に(やっと)気付いて愕然。(え、フツーはすぐ気付くものなの?(爆))
また、誰でも責任を転嫁するための人物を欲している、なんてメッセージには身に覚えありまくりでドキリ。(笑)

夢見る乙女じゃいられない
たすいち
インディペンデントシアターOji(東京都)
2010/01/07 (木) ~ 2010/01/11 (月)公演終了

血の婚礼
ウンプテンプ・カンパニー
シアターX(東京都)
2010/01/22 (金) ~ 2010/01/25 (月)公演終了
満足度★★★
もし、満月が銀色の太陽だったら。
心の夜を照らす、その冷ややかな輝きの中に絶えず燃える火がたぎってい、近づけばその炎で必ず人は焼かれよう。

スーパースター
劇団鹿殺し
青山円形劇場(東京都)
2010/01/21 (木) ~ 2010/01/28 (木)公演終了
満足度★★★★★
ピカイチの中のスーパースター
鹿殺しの物語って毎回、回想劇的な香りのする芝居だ。しかしその香りは長屋の湿った匂いだったり、錆びた鉄の匂いだったり、雨上がりの土の匂いだったりする。登場する子供たちも下町の工場跡の廃墟で遊ぶのが似合う子らだから、なんとなく郷愁めいた懐かしいこころもちになるのかも知れない。だから、このような描写にこんなにも共感して時代とともに見えてくる将来像も嫌いにはなれないのだ。
以下はネタばれBOXにて。。

走れダザイ
おおのの
小劇場 楽園(東京都)
2010/01/20 (水) ~ 2010/01/24 (日)公演終了

『カガクするココロ』『北限の猿』
青年団
こまばアゴラ劇場(東京都)
2009/12/26 (土) ~ 2010/01/26 (火)公演終了

急襲キルフィールド
芝居流通センターデス電所
ABCホール (大阪府)
2010/01/08 (金) ~ 2010/01/10 (日)公演終了
満足度★★★
ひさしぶりのデス電
大好きなのですが予定があわずに3年ぶりくらいになってしまいました。
開演ギリギリについたため、客席誘導が少しバタバタしていて落ち着かない気持ちで見始めましたが、さすが作品に引き込んでいく魅力は十分でした。
ただ、最後があんまり好きじゃなかったのと、妙に小奇麗にまとまっているのが、なんとなくデス電っぽくないなぁと思いました。
悪い芝居の役者さんはすごく良かったです。

ダメダメサーカス
ミジンコターボ
HEP HALL(大阪府)
2010/01/21 (木) ~ 2010/01/24 (日)公演終了
満足度★★
次回作にも期待したいです
役者さんが魅力的でパワーを感じました。
ただ、再々演と考えると、もう少し脚本や演出がブラッシュアップされていて欲しいな…と思いました。
HEPで3000円の作品と考えると、もう1レベル上を期待してしまいます。
でも、再演で劇場のサイズが違うと難しい面も多いので、次回以降の作品も見てみたいと思いました。

ガールフレンド
国分寺大人倶楽部
インディペンデントシアターOji(東京都)
2010/01/14 (木) ~ 2010/01/18 (月)公演終了

忘れ人 -公演終了しましたありがとうございました-
play unit-fullfull
「劇」小劇場(東京都)
2010/01/21 (木) ~ 2010/01/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
不思議な錯覚…
事前にこちらで読んだあらすじ(説明)がかなり書き込まれていたので、実際の舞台として、役者さんの肉体を通して立体感を持った作品に仕上がっているのか、それとも、作者の意図を体現しきれずに終わってしまうのか…と、少々の危惧を持って客席に座りましたが、私には、前者でした。
よくあるような設定といえばそうだし、ものすごく盛り上がりがあるかといえばそうではないんだけど…なんでしょう、客席にいながらふと、自分も周囲の観客も、登場人物たちの一員として物語世界に参加しているような…溶けこんでいるような、不思議な、そして心地よい錯覚を味わいました。
それぞれのキャラクターが、自然に無理なく生きていて。
人と人が繋がっていくって、大変で、時には痛くて、でも大切なんだなぁなんて、素直な気持ちになれました。
次回作にも注目しています!

忘れ人 -公演終了しましたありがとうございました-
play unit-fullfull
「劇」小劇場(東京都)
2010/01/21 (木) ~ 2010/01/24 (日)公演終了