最新の観てきた!クチコミ一覧

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薔薇とサムライ

薔薇とサムライ

劇団☆新感線

赤坂ACTシアター(東京都)

2010/03/16 (火) ~ 2010/04/18 (日)公演終了

満足度★★★★

全編エンターティメント!
さすが、新感線!
生バンド演奏、巨大スクリーンを使った、超ど派手演出!
まさに痛快活劇!
天海さんはやはりセンターに立った時の存在感が違う。
古田さん、橋本さん、高田さんらの劇団メンバーはさすがのうまさ。

今回、天海さんが出演の関係なのか、ミュージカル色(宝塚?)が強かった。
過去の新感線作品でも特にミュージカル要素多かったみたい。
正直、ここまで歌と踊りが多いとイマイチ物語に入っていけない事も。
まあ、このへんは個人の好みにもよるとおもうけど。

小林賢太郎 LIVE POTSUNEN 2010 「SPOT」

小林賢太郎 LIVE POTSUNEN 2010 「SPOT」

TBS

東京グローブ座(東京都)

2010/03/25 (木) ~ 2010/03/31 (水)公演終了

満足度★★★★★

ぽつねんとたたずむ。
今回の公演はLIVE POTSUNEN 総集編といった趣。
毎度おなじみとなったアナグラムは流石にダレ気味に見えたが、他は素直でとっつきやすい良作揃い。今までのポツネンの中で一番教育番組向きかもしれない。近年の同ライブの技巧と観せ方のバランスは好みでなかったのだが、今作はなかなか好み。
何年越しの恋路だっただろうか、「hand mime」の続編を生で観れたのはめちゃくちゃ嬉しかった。
意外だったのは、一回目のポツネンから続いていた息苦しいまでに張りつめた空間を作ることを意識的に回避していた節があり、終始和やかで素直に楽しい雰囲気を作っていたこと。なんだか観客への視点の変化を感じた。ぽつねんとしてる感も健在でそれはそれでグッとくる。

気になったのは観客の態度。やっていることに対して観客のリアクションがあまりに不釣り合いに大きかったように見えたのだが。
長いこと偏愛してきた自分でさえ結構引いてしまったのだから、ただの一作品として観たい観客にとってはさぞかしだと思う。期待と厚意ゆえの観客の笑い待ちの体勢は、今回の公演に関しては不幸なことだったかもしれない。

夕焼けとベル

夕焼けとベル

カムヰヤッセン

インディペンデントシアターOji(東京都)

2010/04/03 (土) ~ 2010/04/11 (日)公演終了

満足度★★★

奥の深い血のドラマを、刑事ドラマ風に見せてくれた。
 古い因習の残る島、そこから逃げだそうとする人とそこに残る人の物語。北川大輔の物語を構築する能力は相変わらず巧みだ。今回もちょっと変わった題材をていねいに描いて見事なドラマに仕上げている。

 初日ゆえのドタバタが何カ所かあったが、それはこれからどんどん良くなるだろう。随所に想像力を刺激するきらめきがあった。

 女刑事役の永島美穂がかっこよかった。島の警官役の松下仁も好演だった。

ネタバレBOX

 個人的には前回、素敵な女医をかっこよく演じた甘粕阿紗子の活躍の場が少なかったことが残念。

 今回、役者が年齢の離れた役を演じるということが多かったが、長津田家の父親役は若い世代では演じきれない役だろう。そのため、物語的には感動したものの、演劇的には感情移入しづらかった。逆に幼い役を演じた静香役の重実百合と拓役の金沢啓太には面白い魅力を感じた。
春の遭難者

春の遭難者

B.LET’S

「劇」小劇場(東京都)

2010/04/01 (木) ~ 2010/04/04 (日)公演終了

満足度★★★★

過去は変えられる
性犯罪の被害者、という重い題材にしっかりと向き合って、真摯に取り組んだ意欲作。
演じる側の気持ちがしっかり入った演技に引き込まれ、ほぼ満席の客席も含め、凛と張りつめた空間でした。
期間の短い公演、しかもメッセージ性のある舞台ではありますが、見応え充分だと思います。

ネタバレBOX

といってもただ重いだけではなく、観終わった後は考えさせられつつも希望も感じられます。
「過去は変えられない」や「未来は変えられる」でもない、「過去は変えられる」というメッセージは胸に響きました。
乱反射ドロップ (出演劇団) こゆび侍・本田ライダーズ・てがみ座・シンクロ少女

乱反射ドロップ (出演劇団) こゆび侍・本田ライダーズ・てがみ座・シンクロ少女

みきかせworks

ワーサルシアター(東京都)

2010/04/01 (木) ~ 2010/04/04 (日)公演終了

満足度★★★

みきかせとは!?
えーと。
こゆび侍★★★★☆(星4)、本田ライダーズ★☆☆☆☆(星1)

ネタバレBOX

こゆび侍。
先日観た『昆虫大戦争』と似ている部分があると感じましたが、
昆虫の世界を人間と照らして、時折さらっと言う台詞がすごく深かったり、
フンコロガシに続いて、ぐっとくるものがありました。がんばれ蟻!

さとうみゆきさんが大好きで行ったのですが、
瀧川さんの存在感もすごくて。
(ステージを拝見したのは七里ガ浜の公演以来でした)
でも、終演後に外でお姿を見たら、意外にお小さいかただったのでびっくりしてしまいました!


本田ライダーズ。
初めは期待して観ていたのですが、
なぜだか、どの人が誰なのかを理解するのに時間がかかってしまい、
(大して難しい設定ではないと思うのに。…なんでだろ?)
途中で話を追うことに疲れてしまって集中力が途切れました。
あと、時々あったギャグシーン、そんなに可笑しかったですか?
一部のお客様には物凄くウケていて(私の後ろの女性とかすごかった)
それも逆に、なんだか引く要因になりました。
「今のとこ、そんなに笑うとこだった・・・?」みたいな。

後半で、聖書(アダムとイブ)を引き合いに出すところ。
聖書中で、禁断の果実を、アダムとイブを騙して食べさせたのは悪魔(へび)です。
もちろん、それをわかっていたうえであえて「自分が神になる」って言わせていたのかもしれませんが、あれでは、聖書をよく知らない人には、神様が禁断の果実を食べさせて二人を追い出したように思えてしまうと思います。
聖書の曲げた解釈(引用)は、とても不快な気分になるのでやめてほしいです。
(すみません、クリスチャンです)

こゆび侍が終わったところで帰ればよかった、って思ってしまいました。
私には合わなかったです。ごめんなさい。
とりあえず寝る女

とりあえず寝る女

箱庭円舞曲

駅前劇場(東京都)

2010/04/02 (金) ~ 2010/04/06 (火)公演終了

満足度★★★★★

役者が全員魅力的!
 役者ひとりひとりが本当に上手い。そして何よりその役者のいいところをしっかりと引き出す本と演出である。古川貴義の言葉選びのセンスはますます磨かれてきた。もはや職人芸だ。

 誰もこの芝居を喜劇とは呼ばないだろう。癖の悪い血筋の家系の物語を軸に、人間の弱さや愚かさを肯定もせず否定もせず、ていねいに描写してみせるストレートプレイ。しかし、その描写力があまりに見事なので我々は思わず笑ってしまうのだ。

 登場人物ひとりひとりを見事に書き分け、しかもその一人一人が愚かさを抱えながら、それでいて魅力的なのである。この人物描写の上手さは神がかり的になってきた。名作の誕生である。

 役者では看板役者須貝英の上手さは定評があるが、その須貝英に対抗して、小林タクシー、赤澤ムック、村上直子らが、演技勝負を仕掛けてくる。舞台上で役者同士の演技バトルが観られる作品である。

ネタバレBOX

 昨年のCoRich舞台芸術まつりで俳優賞を獲得した小林タクシー、王子の佐藤佐吉演劇賞で最優秀主演男優賞を獲得した須貝英、どちらも受賞はダテではないということを見せつけた。
とりあえず寝る女

とりあえず寝る女

箱庭円舞曲

駅前劇場(東京都)

2010/04/02 (金) ~ 2010/04/06 (火)公演終了

満足度★★★

今まででは一番だけど・・・
前半はすんごく面白かったです!
でも、後半は徐々に退屈になっちゃいました。
後半はなんか、上澄みをすくった感じというか、良い話ぽいっとか、面白げぽいっとかって感じで心にドキュンはしなかったです。
起こった事実・出来事だけで気持ちが決められていってる感じで。
赤澤ムックさんと小林タクシーさを初体験、超好きになっちゃいました。
他の役者さんとちょっと力の差?みたいなものを感じちゃったのは私だけですかね?

ネタバレBOX

ネタばれではないですけど、いつも思うことがあって、
前説ってどうですか?
お芝居の邪魔しちゃってませんか?
前説でお客さんがいつも引いちゃってる感じがして、肝心のお芝居でお客さんの心を取り戻すまでにすごく苦労してる感じがするのですが。
あれがなければ、もっと早くお芝居に入っていけるんだけどなぁ。
あんまの笛

あんまの笛

劇団演奏舞台

門仲天井ホール<アート・キッチン>(東京都)

2010/04/03 (土) ~ 2010/04/04 (日)公演終了

満足度★★★

泉鏡花はすごいんですね
あんまの笛。よく出来ていました。
明治時代とエレキギターで、三味線出さなかったところが秀逸かな。
夏には向かないかもしれませんが、今時分なら何とか季節感重なるかな。
でも前座風に前半での芝居は、今ひとつな感が否めなかったです。

ネタバレBOX

前半1時間は、また前後に分けられて。
最初に「朗読」2つ、Wでありました。
で次に後半は、秀吉ちゃんと姫、二人の会話劇でした。
休憩10分はさんで
あんまの笛です
着物、小道具、音楽と。
よく出来ていました、聞き役の劇批評家&編集のコンビとか。
白髭の編集さん、なかなか御髭と眼鏡が似合っていました。
バラバラだったエピソードが、一つにまとまり。
最後の雪のシーンに辿り着く所は綺麗でした。

朗読はセメントの方だけにするか、交互でなくとも良かったのでは?
秀吉さんは、うーん面白くは無かったな。
あんまさんは、まぁ時代が時代で。
放送禁止用語いっぱい出ましたねー。
演出上必要ですけどね。
その分、話の奥行きなどが広がったと思います。
生演奏のBGMも良かったです。
ですが総合で星考えると、数減りますね・・。
止まらずの国

止まらずの国

ガレキの太鼓

サンモールスタジオ(東京都)

2010/03/25 (木) ~ 2010/03/30 (火)公演終了

満足度★★★★★

たいへんよい作品
感想書くのもいまさらですが。。。

非常に秀逸な脚本だったと思います。
反面、演者自身のテーマ性への理解?というか
押し出し方のバラつきが気になるものでした。

ネタバレBOX

おそらく、多くの観客は物語の途中でラストのオチに気づくのでしょう。
私もその一人ではありますが、
オチに気づいてからが、実はヤバく、
脚本家が「しめた」とばかりに、
私たちに堂々と、私たちの愚かさに
背後からさくり、と鋭くメスを入れるように感じました。
なぜなら、劇中の登場人物の、
戦争や死の恐怖に怯える滑稽さを目の当たりする私たちは、
自分たち自身のそれに重ね合わせるのですから。

だからこそ、その滑稽さを、
そのまま滑稽に演じてしまった役者が数名いたのは、
大変残念すぎました。
そんなことは観客には関係ないのですから。

いずれにしても、
この拍子抜けさせるような滑稽さこそが
私たちの無知や常識(=非常識)、視野の狭さを晒し、
(私たちを怒らせない程度に)辱しめ、
「旅行」にせよ、「人生という名の旅」にせよ、
「旅」というのは得てしてそういうものなのです、
ということに気づかせてくれたことは間違いありません。
とりあえず寝る女

とりあえず寝る女

箱庭円舞曲

駅前劇場(東京都)

2010/04/02 (金) ~ 2010/04/06 (火)公演終了

満足度★★★★★

感傷ではなく、事実として認めること
タイトルの言葉のトリックは観るまで気付かなかった。
始まって初っぱなの調子に、わりとノリのよい家族ジレンマものってな所か?と思って観ていたら、進むにつれ見えてきたのは人は信用するに足らぬという諦めが根底に流れる、ドライなドロドロ人生劇だったというカウンターパンチ。
あけっぴろげでハードなことにはあまり首を突っ込まないで生きたい自分にとってはピリピリと肌に染みる濃ゆい塩水のような芝居だった。
観終わって時計をみたら予想以上に時間が経っていてびっくり。
内容のハードさを前面からは感じさせぬ演出と演技で、笑いも上手い具合に織り込まれ、2時間強があっという間だった。
個人的にはあのラスト、今年に入って一番印象に残ったラストシーン。
しばらく引きずりはするだろうが、ああ観てよかったと思えた作品。

ハル大学『カガクするココロ』

ハル大学『カガクするココロ』

青年団国際演劇交流プロジェクト

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/04/01 (木) ~ 2010/04/04 (日)公演終了

青年団版と観比べて
出演者は大学生です。登場人物の年齢に近いので、そのフレッシュさに現実味がありました。終演後のトークでは出演者も大いに発言してくれて、とても良かった。通訳さんががんばってらっしゃって好感。

エ キ ス ポ 【満員御礼!!】 

エ キ ス ポ 【満員御礼!!】 

トランジスタone

ザ・ポケット(東京都)

2010/03/31 (水) ~ 2010/04/04 (日)公演終了

満足度★★★★

観てきた
演技も含めて舞台の雰囲気がよかっただけに、昭和45年のお茶の間の、カレンダーやら電話の周りの貼り物やらわけのわからない置物の様なゴチャゴチャ感がも少し欲しかった。

春の赤ペン祭り

春の赤ペン祭り

エロメールスライダーズ

新宿LOFT/PLUS ONE(東京都)

2010/04/02 (金) ~ 2010/04/03 (土)公演終了

満足度★★★★

のった笑いを堪能
ネタのセンスがよくて、
よしんば下ネタであっても、気持ちよく笑えました。

なにか単純なネタだけではない部分もあって・・・。

2時間、大満足でした

ネタバレBOX

Exciteを使った英文川柳のデフォルメと、
自らが若い時に書いた作文への突っ込みが笑えます。

腹筋がよじれるほど面白かった。
『クロノス・ジョウンターの伝説』~『ミス・ダンデライオン』『南十字星(サザンクロス)駅で』~

『クロノス・ジョウンターの伝説』~『ミス・ダンデライオン』『南十字星(サザンクロス)駅で』~

演劇集団キャラメルボックス

サンシャイン劇場(東京都)

2010/03/12 (金) ~ 2010/04/04 (日)公演終了

満足度★★★

やっぱり定番
『ミス・ダンデライオン』は初演に比べ、更に主演ふたりが安定。
『南十字星駅で』はストーリーに意外性はないが、
ミスターキャラメル西川さんの魅力が圧倒的。
音楽の振動が心地よく、ダンスが始まるとワクワクする。
観終わってスッキリと劇場を後に出来るのが嬉しい。

レビュー 春のおどり

レビュー 春のおどり

OSK日本歌劇団

大阪松竹座(大阪府)

2010/04/03 (土) ~ 2010/04/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

初日見てきました
1部はスピード感あふれてて良かった。
あと、音楽の使い方も良い。

2部は踊りまくってます。
決まり切った配役でないところも新鮮です。

パラレル

パラレル

劇団箱オケ

北池袋 新生館シアター(東京都)

2010/03/27 (土) ~ 2010/03/28 (日)公演終了

満足度★★★

演劇のカラクリを弄ぶ。
ここはどこ。わたしはだれ。というアイデンティティの喪失に対し、演じる役と演じる場所を与え、緻密な会話によって実験が施される意欲作。
キーワードはサイコキラーとドッペルゲンガー。

ネタバレBOX

暗闇の中、ヴーンヴーンと鈍いモーター音が鳴り響き、ドンドンタンタン、と何かを地面に激しく打ちつける音がした後に舞台がパッと明るくなった。
そこは白い壁に囲まれた精神病棟の一室でパジャマを着た男と刑事の女がひとり。
刑事はオダハルキの婚約者とオダハルキの家族もろとも惨殺した男の逮捕状を取るためここに来た。現場には残された証拠と、犯行現場の目撃証言があり、あとは男が自供するだけでよかったのだがなかなか口を割らないため、頭をかかえていた。そこに彼を担当する医師、ドクターゴトー(ドクターコトーをモジッたフザケタ名前)がやってきて彼、オダハルキは自分の名前すら記憶できない重度の記憶障害を患っているため、何を言っても無駄なこと、逮捕しても精神鑑定にひっかかり無罪になるため無駄足であることを聞かされる。そしてゴトーは「アナタモ、マイゴデスネ・・・」と意味深なセリフを残し去っていく。

それでも何度も病室に足を運び、犯行を自供するよう粘り強く取り調べを行う刑事に対してゴトーはオダハルキを追い詰めぬよう要請し、またもや「アナタ、マタ、マイゴ二ナッテマスネ・・・?」と、不気味な笑みを零しながらぽつり呟く…。

ここで言うところのマイゴとは、役を演じる事に対して戸惑いを覚え、演じる意識が不鮮明になっていくことを意味しており、取り調べを行う場面がしつこく何度も繰り返されるのは舞台に立つ限り刑事役を演じ続けなければならないという演劇的ルールを意識下に擦り込ませ、「こんな退屈な芝居に出るのはもうウンザリ!」という本音とも嘘ともつかないセリフを刑事に舞台袖で吐かせることを目的とした、気味の悪い複線なのだ。
そして、コレを待っていました!とばかりに「あなたは台本通りに演じる素晴らしい役者です!」と絶賛するゴドーの言葉は、台本通りに演じることと演じていない素の自分を揺さぶる罠のようなもので、この悪質な催眠術のように手の込んだある種のソフトな拷問にも似た作業によって混乱し、すっかり疲れ果てている間に罪の意識がすり変わり、容疑者との立場が逆転すると刑事の口からは一切セリフが出て来ず、オダハルキにセリフを教えてもらうしかなくなるのである。
それでいよいよ追いつめられた刑事は無断で舞台を降りるという、台本と異なる行動をしようとすると今度は、”照明さん”が怒ってしまい、ちゃんと照らすことを拒否した”照明さん”が舞台の天井でぐにゃぐにゃに揺れる…。
それもこれも台本の一部であることをゴトーはあっさり種明かししてしまうと
『パラレル』の戯曲の台本を貼り付けた本日付の新聞紙をぐしゃぐしゃに丸めて捨ててしまう。
台本がゴミになったのを見届けた刑事は自分は女優で、女優は舞台の上でしか本当に生きられないことを確信し、これからもそのような人生を演じていくことを決意したものの時はすでに遅し。この日は楽日で自分はもう舞台の上にはいられないことを知ったのだった。

一方オダハルキは終盤、すべての記憶を取り戻し自分が真犯人であることをうわずりながら嬉しそうに告白し、冒頭の取り調べ室の席に戻った彼の背後にはメラメラと燃える炎と、ナンバーガールのNUM-AMI-DABUTZが爆音で鳴り響く…。

全体的に静かに調子の狂った作品で、冒頭の鋭いモーター音はミヒャエル・ハネケのファニーゲームを彷彿とさせる見せない怖さがあった。
同じ場面が繰り返される退屈な事情聴取が、中盤からラストにかけての台本の定義や俳優の存在意義を揺るがし、演劇のカラクリを弄ぶ場面にまでに発展するとは思いもしなかったのでかなり驚いたが、派手な音響を一切使わずに、俳優の演技力のみで構成される心理的な駆け引きは物語のなかで最も優れている箇所だった。
また、照明さんが怒るシーンは印象深く、役名のゴトーという名前についてはゴドー(神)を模していることも明確であった。
ただひとつ残念だったのは舞台美術。きっと全体的に白い空間にしたかったのだろうけど物理的に困難だったのだろうなぁ、という印象が残ってしまった。
謝罪の罪

謝罪の罪

ペンギンプルペイルパイルズ

ザ・スズナリ(東京都)

2010/03/19 (金) ~ 2010/04/04 (日)公演終了

満足度★★★★

みた。
かっこいい。うまい。おもしろかったです。

GOLDEN★HANDSHAKE

GOLDEN★HANDSHAKE

さるしげろっく

d-倉庫(東京都)

2010/03/31 (水) ~ 2010/04/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

面白かった
野田、第三舞台世代には懐かしく
でもしっかりドラマがあり楽しみました
懐かしい小劇場テイスト
この手の芝居は作り手だけの自己陶酔に近くなりがちだけど、ちゃんと冷静な部分があって素敵でした

とりあえず寝る女

とりあえず寝る女

箱庭円舞曲

駅前劇場(東京都)

2010/04/02 (金) ~ 2010/04/06 (火)公演終了

満足度★★★★★

なぜ
こんなに素敵な劇団を今まで見逃していたんだろうと、ちょっと悔しくなりました
家に対する思いも共感する部分ありで
これからも観ていきたい劇団のひとつになりました

GOLDEN★HANDSHAKE

GOLDEN★HANDSHAKE

さるしげろっく

d-倉庫(東京都)

2010/03/31 (水) ~ 2010/04/04 (日)公演終了

笑ったり泣いたり
喜劇と悲劇が合わさるとこうなるんだね、ってお芝居でした。
観ていて、熱くなったよ、泣けたし笑った。本当に観て良った。

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