止まらずの国 公演情報 ガレキの太鼓「止まらずの国」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    たいへんよい作品
    感想書くのもいまさらですが。。。

    非常に秀逸な脚本だったと思います。
    反面、演者自身のテーマ性への理解?というか
    押し出し方のバラつきが気になるものでした。

    ネタバレBOX

    おそらく、多くの観客は物語の途中でラストのオチに気づくのでしょう。
    私もその一人ではありますが、
    オチに気づいてからが、実はヤバく、
    脚本家が「しめた」とばかりに、
    私たちに堂々と、私たちの愚かさに
    背後からさくり、と鋭くメスを入れるように感じました。
    なぜなら、劇中の登場人物の、
    戦争や死の恐怖に怯える滑稽さを目の当たりする私たちは、
    自分たち自身のそれに重ね合わせるのですから。

    だからこそ、その滑稽さを、
    そのまま滑稽に演じてしまった役者が数名いたのは、
    大変残念すぎました。
    そんなことは観客には関係ないのですから。

    いずれにしても、
    この拍子抜けさせるような滑稽さこそが
    私たちの無知や常識(=非常識)、視野の狭さを晒し、
    (私たちを怒らせない程度に)辱しめ、
    「旅行」にせよ、「人生という名の旅」にせよ、
    「旅」というのは得てしてそういうものなのです、
    ということに気づかせてくれたことは間違いありません。

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    2010/04/04 01:15

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