止まらずの国 公演情報 止まらずの国」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
1-20件 / 30件中
  • 満足度★★★★

    危険な国での疑似体験!
    海外旅行の経験はあるが、クーデターが起こるような危険な国には行ったことがない。
    この作品ではその疑似体験ができ、とても良い時間を過ごせた。
    緊迫感、臨場感がハンパなく凄かった。
    おちは笑ったけど。
    世界中を自由に旅する若者の生き方も、リアルに描かれており観ていて気分良かった。

  • 満足度★★★★★

    すばらしい作品
    自分も旅行者になった気になって観てしまいました。舞台芸術もすばらしかった

  • 満足度★★★★★

    たいへんよい作品
    感想書くのもいまさらですが。。。

    非常に秀逸な脚本だったと思います。
    反面、演者自身のテーマ性への理解?というか
    押し出し方のバラつきが気になるものでした。

    ネタバレBOX

    おそらく、多くの観客は物語の途中でラストのオチに気づくのでしょう。
    私もその一人ではありますが、
    オチに気づいてからが、実はヤバく、
    脚本家が「しめた」とばかりに、
    私たちに堂々と、私たちの愚かさに
    背後からさくり、と鋭くメスを入れるように感じました。
    なぜなら、劇中の登場人物の、
    戦争や死の恐怖に怯える滑稽さを目の当たりする私たちは、
    自分たち自身のそれに重ね合わせるのですから。

    だからこそ、その滑稽さを、
    そのまま滑稽に演じてしまった役者が数名いたのは、
    大変残念すぎました。
    そんなことは観客には関係ないのですから。

    いずれにしても、
    この拍子抜けさせるような滑稽さこそが
    私たちの無知や常識(=非常識)、視野の狭さを晒し、
    (私たちを怒らせない程度に)辱しめ、
    「旅行」にせよ、「人生という名の旅」にせよ、
    「旅」というのは得てしてそういうものなのです、
    ということに気づかせてくれたことは間違いありません。
  • 満足度★★★★

    ポコチン国王
    一発の銃声から緊張感を持って観ていました。ドアをけたたましくノックするシーンはドキドキしました。ラスト、パーティのような喧騒の反対側には夥しい血が流れているようで恐怖を感じる。

  • 満足度★★★★★

    圧倒的!
    その場の空気の描写力と
    キャラクターの描き方双方がとても秀逸で・・・。

    後半にいたる時間の密度も圧倒的。

    息を呑んで見つめつづけてしまいました。

    ネタバレBOX

    冒頭に鮮やかに作られた空気の中で
    旅人という大きなくくりが
    登場人物それぞれの個性へとほどけていく。
    旅の経験から身につけたことや、
    他人との距離感、
    そして情報を交換したり助け合う姿に織り込まれた
    いろんな知恵の実存感、
    あるいは「イン・シャーラ」的な感覚。
    その中にひとりずつの個性が浮かびあがってきます。
    生まれ育った環境(国)やちょっとした物事への感想が、
    旅人達それぞれに繊細な濃淡をつけていく。
    物語の流れの中に、
    旅を極めたもの、
    旅を粛々と続けるもの、
    旅への期待を持ちつづけるものから、
    少し旅に疲れたもの、
    さらに意思とは異なってその場に置かれたものまで、
    さまざまな様相が
    ぞくっとするような解像度で織り込まれていきます。

    その解像度があるから、
    戦争とみまがうような後半のシーンが生きる。

    誰をも凌駕する事態が波のように押し寄せて、
    キャラクターのそれぞれを問う。
    やがてやってくる事態にバラけていく判断とパニックと悟り。
    緊迫感に観る側までが圧倒的に押し込まれる中、
    好むと好まざるとにかかわらず、
    それぞれが自らの経験に事態を重ねてさらなる経験を受け入れていく。

    結末におとずれるキャラクターたちの放心は
    ちょっとあっけない感じもするのですが、
    その軽さがあるからこそ、
    知りたいという意思を超えて知ることの昂ぶりや悦び、
    さらにはそれを受け入れることの重さまでが、
    同じようにしっかりした解像度を持って
    観る側に降りてくるのです。

    前回のマンション公演の時にも思ったのですが、
    舘の作る空気のしなやかさと
    その中に織り込まれるキャラクターの想いの浸透力には、
    類まれなものがあって・・・・。

    彼女の絵筆だからこそ、見え感じられる世界があることを
    改めて悟ったことでした。

    ☆☆

  • 満足度★★★★★

    「観てきた!」
    ワクワク感あり緊張感ありで心底楽しめました。
    ラストも個人的には後味が良い感じで最高でした。

  • 満足度★★★★

    この感覚、なんだろう?
    結構な数のお芝居を観ているのに、この作品はなんだかよくわからない感覚に捕われちゃいました。演劇を観ているというより。。。なんだろう?異空間に誘われて、思考する暇ないまま最後までずずっと。ドキュメンタリーでもあるようで完全にどこにもない世界。集中してその世界に浸ってるのに一歩引いて冷静でもあるっていうのが両立しちゃう作品でした。

    ネタバレBOX

    最初はやっぱり青年団の「冒険王」と比べちゃったりもしたんですけどね。でももっと生々しく、うそ臭い。全く自分の知らない世界だけど実際に存在している本物の世界ってことなのかしら。

    爆撃後の展開はややシラケたところもあるけど。味わったことのない感覚は心地よかったです。
  • 疑似体験
    バックパッカーな旅を体験できたステージでした
    結末は賛否両論でそうな感じでしたが
    伝えかったコトはその前の部分にあったのでは....と

    個人的には大塚サン役の演技が良かったです

    次回作がますます楽しみです

  • 満足度★★★★

    スバラシイ世界観。
    残念なのは温度が感じられなかった事。

    世界観が凄く好きでした。
    実体験と想像から創造出来る世界。

    あのパニック感が良い。

    ネタバレBOX

    NHK、本当になんて放送するのやら。
    聞いてみたものです。
  • 満足度★★★★

    リアルでした。
    うらやましすぎてレビューがなかなか書けないほど。実際にあの場所にいたかのような錯覚すら覚えました。

  • 満足度★★★★

    これは凄い
    これは凄い。徐々に盛り上がって、臨場感あるストーリーも面白いし、舞台セットも、音響も雰囲気いっぱい。この劇団追っかけます。

  • 異国の空
    初見。前回がマンションでの覗き見公演だったから、今回もさぞかしナチュラルな芝居が見られるんじゃないかと勝手に期待したのだが、残念ながらテンパったときの役者の演技が大袈裟すぎて、いささかゲンナリしてしまった。

    ネタバレBOX

    芝居が始まると、壁にかかっている肖像画にアラブの民族衣装を着た人物が描かれているのが見えたので、舞台が中東のどこかの国だろうということはわかったが、開演前に流れている音楽は、実際には中東の音楽なんだろうけど、なんだかスコットランドのバグパイプの演奏のように思えた。

    芝居は平田オリザの「冒険王」に似た設定で、日本人旅行者が宿泊する旅先の宿が舞台になっている。平田作品では外国が舞台であるにもかかわらず外国人はまったく登場しなかったが、この作品では現地のアラブ人や旅行者の韓国人が登場するし、言葉も現地語や英語の入り混じったものをしゃべっている。珍しいと感じたのは、その外国人の役を日本の役者が演じていること。アラブ人を演じるときにはきちんとメイクで顔を黒く塗っている。

    作者の舘そらみは1年間の世界一周の旅をした、とチラシに書いてある。実際、旅先の宿でのディテールにはその経験が反映されているようだった。旅行者同士が用不要になったいろんな品物をやり取りするというのもその一つだし、10年も前のガイドブックが持ち主を替えながら今だに活用されていたりする。これからその国へ出かける人と、その国からやって来た人との間で紙幣の交換が行われるというのも旅行者らしい知恵だ。パスポートと金銭を肌身離さず所持しておくというのは海外旅行者にとってはむしろ初歩的な教訓かもしれない。

    いずれは日本に帰るという現実をどこまで引き伸ばせるか、そんなモラトリアムな時間を過ごしているのが、一般的な長期海外旅行者だとすれば、もはや故国が帰る場所ではなくなってしまった仙人のような旅人もいる。

    作者の海外体験に基づいた芝居という意味で、前半はそれなりに楽しめたのだが、後半では旅先の政情がにわかに不穏になって、旅行者たちはまるで籠城するように宿泊施設で孤立してしまう。
    外には戦車や兵士があふれ、ときには銃声めいた音が響く。さらには空爆のような轟音と光。宿を経営するアラブ人はいつのまにか姿を消し、上の階の宿泊客もみんないなくなっている。

    アメリカ軍によるイラク戦争でのバグダッド空爆を連想させる場面だった。おそらくここは作者自身の実体験ではないだろう。一夜明けると街はお祭りムードに包まれて、昨夜の緊迫感がまるで夢のように思われる。

    海外旅行者がいつ戦争に巻き込まれるかもしれない危険を抱えていること、それにひきかえ、そうした危険に対する日本人の意識の低いこと。作者が描きたかったのはその辺ではないだろうか。

    ただ、政情不安な国を旅するとき、旅行者はその辺の情報にもっと敏感ではないのかという疑問を感じる。携帯電話を持っているなら、日本からの情報も得られるはずだし、宿のアラブ人経営者や上の階の宿泊客が何も告げずに姿を消すというのはちょっと水臭いのではないだろうか。昼間は平和そのもので、夜にいきなり戦争状態というのは、いくらなんでも唐突すぎると私には思えた。


















  • 満足度★★★★

    物語とかではなく
    舞台上に流れ出した空気にやられた。途中、なぜだか息苦しくなってる自分に気づきビックリ。息をうまく吸えなくなる舞台なんて、これはなかなか出来ない経験…。たしかにストーリー展開で気になる部分、もったいない部分はなくはない。でも、それよりも他に感じるべき部分が沢山ある舞台だと思った。お見事。
    7月、この脚本家さんとやれるのが楽しみです。

  • 満足度★★★★

    良作品です
    外国の安宿に泊まる若者たちを描いた良作でした。

    舞台のコンパクトさが、この芝居の世界にぴったりマッチしていたように思えます。


    ネタバレBOX

    前半のお気楽でのんびりした雰囲気が後半一変、
    緊迫感漂う展開になり、どんどん引き込まれました。

    追い込まれていく旅人の心境の変化を
    役者陣がうまく演じていたように思います。

    ラストの展開は、個人的にはちょっと残念。
    苦い感じを残したまま朝を迎えて終わる方が、
    余韻があって良かったような気がします。
  • 満足度★★★★★

    観光ガイド
    なんの偏見も情報も持たずに観劇。小劇場で久々に見入った! これだけたくさんの舞台を観てると、なかなかそういう感覚に陥らなくなっていただけに、無条件に5つ星。作品を丁寧に作り上げている感じが嬉しい(再演のために脚本があったから余裕があったのか、毎回これだけのクオリティなのかは不明)。客層は20代~30代が多め。出演者の年齢層に近い感じ。
    個人的に気になることは「ネタバレ」で。

    ネタバレBOX

    リアリティは人によって異なる。
    私は海外経験も有るし、アジアはよく行くから理解できることが多々あった。また自分とは異なる巡り方をこう表現されると、新しいガイドブックのようで楽しかった。
    しかし、一緒に行った海外経験のない友人には、この世界が完全なるSF。一線引いてしまったらしい。

    この原因として、作者の見てきた世界を伝えるに、作品上で不十分なリアリティが随所にあったからではないかと、個人的に思う。
    ・一つは外国人を日本人が演じていた。メイクや衣裳は申し分ないが、私の知る外国人はああではない(笑)
    ・日常会話に嘘は見られなかったが、展開に関して嘘が入っているように見えた。もちろん芝居だし、そういうことは必要だと思うが、リアリティある世界観を表現しているのに、その中で嘘が見えたら現実に引き戻される。

    その他、もったいないと思った点。
    ・冒頭
    ・ラスト・・・あのままだと、この作品で“なにを見せたいか”を勘違いされてしまい、オチがいまいちと評価されても仕方ない。

    ただこの金額でこれだけのクオリティを観られるところは団体は少ない。これからも期待大。
  • 201003281800
    観劇

  • 満足度★★★

    意外だね
    外国を旅する若者たちの危険性を描いている。意外なストーリー展開が驚いたね!外人役の台詞もアラビア語で見事だった!舞台美術もとてもとかった!

  • 満足度★★★★

    なんとなくわかってはいたが
    意外で、いあや失礼、引き込まれた。それぞれの事情がみえてくるあたり、いいですな。

  • 満足度★★★

    知り合いのバックパッカーと似ていて・・
    ほんと、自然な感じでしたね。バックパッカー達はあんな感じで世界中を平気で移動するんです。危険と背中合わせだということも、国境を越えることの意味さえも考えることなく・・・
    充足感を求めて日本を出て、そして思いがけない事柄にであった時、自分が何を求め何を必要としていたのかを知るんでしょうね、体験しなければ遭遇時点での行動は予測不可能、さあ、どうするか、自分なら。
    軽そうで結構いいテーマだった。

  • 満足度★★★★

    細部までていねいに。
     ガレキの太鼓の作品は手作りのていねいさを端々まで感じる。今回の作品は特にそうだ。芝居という作り事の世界だからこそ、ディテールにこだわって、リアリティを持たせようという演出意図がよくわかる。

     登場人物ひとりひとりの設定がていねいで、類型的でない。何人か外人が登場するが、日本人が外人を演じているといういやらしさがない。

     そして、仮想の国で起こった仮想の出来事でありながら、今まさに日本人旅行者が世界のどこか巻き起こして(巻き込まれて)いそうな物語だと感じられる。そういう意味で作り込まれた作品だ。

     登場人物の一人一人は、決してヒーローでもないし、特別な存在でもない。それにも関わらず、それぞれの登場人物がとても素敵に感じられる。ここら辺も舘そらみの凄いところだろう。

    ネタバレBOX

     中盤の戦争かテロかを予感させる薄暗いシーンがとても良かったので、最後の実は○○でしたというオチには少し違和感を感じた。途中何度か登場人物が外へ出て行ったので、そのときに雰囲気でわかるだろと思ったのだ。

     そういったことはあるにも関わらず、ラストシーン、全員が顔や体を汚しながら、喜びを表現するところは、大変素敵だった。極限状態の人間を表現しながら、最終的には愛にあふれたラストを用意してくれる。そこら辺もガレキの太鼓の素敵なところだ。

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