満足度★★★★★
お見事!
これは良い!みなさん書かれているとおり,舞台セットはいいし,ストーリーのテンポ,緊迫感,臨場感もいい。追い詰められた状況の中での各人の言い分には考えさせられるものもある。とにかく内容的に充実した舞台であった。これが第3回公演とは驚きである。思わず第2回公演のDVDを買ってしまった。ちょっとこの劇団追っかけてみますか。
満足度★★★★★
観光ガイド
なんの偏見も情報も持たずに観劇。小劇場で久々に見入った! これだけたくさんの舞台を観てると、なかなかそういう感覚に陥らなくなっていただけに、無条件に5つ星。作品を丁寧に作り上げている感じが嬉しい(再演のために脚本があったから余裕があったのか、毎回これだけのクオリティなのかは不明)。客層は20代~30代が多め。出演者の年齢層に近い感じ。
個人的に気になることは「ネタバレ」で。
満足度★★★★★
何度も何度も思い返す作品
いやあ、素晴らしかった!
何ていうか、とにかくあっという間で、心臓掴まれて、終わったあとはよくわからなかった。
帰宅して今、また思い返している。
全てを理解したとは思わないけど、でもこの衝撃にまだ浸っていたい。元々舘さんの作品は好きで才能もある方だとも思っていましたが、ここまでか
!て感じ。これはすごい。
満足度★★★★★
圧倒的!
その場の空気の描写力と
キャラクターの描き方双方がとても秀逸で・・・。
後半にいたる時間の密度も圧倒的。
息を呑んで見つめつづけてしまいました。
満足度★★★★★
たいへんよい作品
感想書くのもいまさらですが。。。
非常に秀逸な脚本だったと思います。
反面、演者自身のテーマ性への理解?というか
押し出し方のバラつきが気になるものでした。
満足度★★★★★
極上の臨場感!
中東のとある国の(元)首都にあるユースホステルに集う日本人バックパッカーたちの一夜。
前半、後半とまるで趣の異なる展開となるが、時間の経過とともに、自分が縁者の一人になったかのような錯覚を起こしそうなほど、臨場感あふれる舞台であった。
たいへん出来の良い舞台である。
またひとつ、目が離せない劇団を見つけた!
満足度★★★★★
気分はもうバックパッカー
根性ひねくれた人間が物事をいくら斜に構えてみていても「経験」という力の前ではおとなしく正座して耳を傾けるべきなのだと思う。それが最も優勢であるとは言いがたいが、特別な強さがあることは確か。
この公演は明らかに、1年間実際に地球一周したという経験の強さが物語の根幹をがっちりと支えて魅力を生み出している。
若者なら一度は憧れるのではなかろうか、異国を渡り歩くバックパッカー。彼らが集うゲストハウスという舞台設定でほぼリアルタイムで時間が進行する、まさにバックパッカー疑似体験。前半彼らの旅生活と異文化交流に慣れた会話、何気なく薫る現地の空気に心躍る。
しかし後半にかけての混乱の中では一転、アイデンティティや社会といった「旅行」の陰に隠れていた空白部分がじんわり浮き彫りとなり、ストレートなメッセージがずるっと引きずり出されドキリとする。
特別な構造も奇をてらった演出もない、ストレートすぎるほどストレートな芝居。それでこれまたストレートなメッセージを構えずにがっちりと受け取ることができたのは、やはり道程に経験を背にした確固たるリアリティがあったからこそ。
旅行初心者から熟練者まで、役者もしっかり過ごした時間分の旅行者の顔をしていていい演技をしていた。個人的に演出でお見事と思ったのはラスト近くの「明るい音楽」の聞かせ方。
この作品は色んな人に観てもらいたいが、ライフスタイル情報誌のような、ステキ外国滞在記邦画が好きとかいう人に特に観てもらいたいなーと思う自分はやはり根性がひねくれているのか。
満足度★★★★★
会話もいいし物語も面白い、素晴らしい舞台
まず舞台にライトが点き、セットを目にして、とてもわくわくした。
サンモールスタジオで、これだけの本格的なセットは見たことなかったような気がする。
そして、そのセットで、わくわく感をまったく裏切らない物語と役者さんたちの演技と演出で、とても素晴らしい舞台が繰り広げられたのだ。
わずか100分なのに、この満足感。
満足度★★★★
ディズニーのシンデレラ城的体感!
とにかくセットが本格的!セットの技巧が秀逸な劇団って半端な気持ちで取り組んでない分、観劇前から期待に打ち震えちゃうわけよね。笑
中近東のどこかに旅してる輩らが一軒の格安宿屋での風景を描いた作品。
以下はネタばれBOXにて。。
満足度★★★★
細部までていねいに。
ガレキの太鼓の作品は手作りのていねいさを端々まで感じる。今回の作品は特にそうだ。芝居という作り事の世界だからこそ、ディテールにこだわって、リアリティを持たせようという演出意図がよくわかる。
登場人物ひとりひとりの設定がていねいで、類型的でない。何人か外人が登場するが、日本人が外人を演じているといういやらしさがない。
そして、仮想の国で起こった仮想の出来事でありながら、今まさに日本人旅行者が世界のどこか巻き起こして(巻き込まれて)いそうな物語だと感じられる。そういう意味で作り込まれた作品だ。
登場人物の一人一人は、決してヒーローでもないし、特別な存在でもない。それにも関わらず、それぞれの登場人物がとても素敵に感じられる。ここら辺も舘そらみの凄いところだろう。
満足度★★★★
この感覚、なんだろう?
結構な数のお芝居を観ているのに、この作品はなんだかよくわからない感覚に捕われちゃいました。演劇を観ているというより。。。なんだろう?異空間に誘われて、思考する暇ないまま最後までずずっと。ドキュメンタリーでもあるようで完全にどこにもない世界。集中してその世界に浸ってるのに一歩引いて冷静でもあるっていうのが両立しちゃう作品でした。
満足度★★★★
物語とかではなく
舞台上に流れ出した空気にやられた。途中、なぜだか息苦しくなってる自分に気づきビックリ。息をうまく吸えなくなる舞台なんて、これはなかなか出来ない経験…。たしかにストーリー展開で気になる部分、もったいない部分はなくはない。でも、それよりも他に感じるべき部分が沢山ある舞台だと思った。お見事。
7月、この脚本家さんとやれるのが楽しみです。
満足度★★★★
ポコチン国王
一発の銃声から緊張感を持って観ていました。ドアをけたたましくノックするシーンはドキドキしました。ラスト、パーティのような喧騒の反対側には夥しい血が流れているようで恐怖を感じる。
満足度★★★★
不思議体感体験の舞台でした
稽古場風景が想像し難い作品というべきでしょうか?
たとえば、昨日観た「相対的浮世絵」は、稽古場風景どころか、原稿用紙だか、PCだかの前に座る作者の執筆風景までが、目に浮かぶような芝居でしたが、この公演は、それとは、真逆で、目の前にいる人物達が、いきなり、その場で初めて口にする会話を小耳に挟んだかのようなリアルな感覚がありました。
でも、だからと言って、物語の人物に自分もなったような錯覚はせず、たとえるとしたら、たまたま観るともなく観ていたドキュメンタリー番組を結構興味深く最後まで観てしまったような、不思議な劇後感でした。
具体例を挙げるなら、「アイノリ」のカップルの成り行きを見守るような…。
舘そらみさんは、女優さんとして拝見したことはありますが、作演作は初めて拝見しました。脚本もさることながら、演出力が優れている方だなと感じました。とにかく、役者さん達の台詞が、全然フィクションぽくないんですもの。
セットも、音響も、大手プロダクション演劇も脅かす勢いで、こんな小劇場団体が存在するんだという事実に、とにかく驚愕しました。