止まらずの国 公演情報 ガレキの太鼓「止まらずの国」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    極上の臨場感!
    中東のとある国の(元)首都にあるユースホステルに集う日本人バックパッカーたちの一夜。
    前半、後半とまるで趣の異なる展開となるが、時間の経過とともに、自分が縁者の一人になったかのような錯覚を起こしそうなほど、臨場感あふれる舞台であった。
    たいへん出来の良い舞台である。
    またひとつ、目が離せない劇団を見つけた!

    ネタバレBOX

    地球の歩き方に紹介されているがゆえに、日本人のバックパッカーが多く集まるユースホステル。

    前半はどこの国での見かけるユースホステルののんびりとした雰囲気が舞台全体をつつむ。
    そこで繰り広げられるのは、日本を離れ遠い国で羽を伸ばすことに生きがいを感じる同志たちの他愛のない会話。

    ところが、徐々に舞台はきな臭さを帯びてくる。
    どうやら、戦争が始まったらしい。
    兵士に戦車、発砲音、さらには砲撃音。
    砲撃音は次第に大きくなり、バックパッカーたちはついに自分の死を予感するほど追いつめられていく。

    誰もが死を覚悟したものの、やがて夜明けとともに訪れる静寂。
    どうやら一時、戦火がおさまったようである。

    とここで種明かし。
    実は昨夜のそれは戦争ではなく、国王の祝賀イベントであった。
    砲撃音は花火にすぎなかったという結末である。

    しかし、本当にその砲撃音は花火であったのか、祝賀イベントこそが夢なのではないか、とそんなことを感じさせるほど、臨場感あふれる舞台作りとなっていた。




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    2010/03/27 00:15

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