止まらずの国 公演情報 ガレキの太鼓「止まらずの国」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    細部までていねいに。
     ガレキの太鼓の作品は手作りのていねいさを端々まで感じる。今回の作品は特にそうだ。芝居という作り事の世界だからこそ、ディテールにこだわって、リアリティを持たせようという演出意図がよくわかる。

     登場人物ひとりひとりの設定がていねいで、類型的でない。何人か外人が登場するが、日本人が外人を演じているといういやらしさがない。

     そして、仮想の国で起こった仮想の出来事でありながら、今まさに日本人旅行者が世界のどこか巻き起こして(巻き込まれて)いそうな物語だと感じられる。そういう意味で作り込まれた作品だ。

     登場人物の一人一人は、決してヒーローでもないし、特別な存在でもない。それにも関わらず、それぞれの登場人物がとても素敵に感じられる。ここら辺も舘そらみの凄いところだろう。

    ネタバレBOX

     中盤の戦争かテロかを予感させる薄暗いシーンがとても良かったので、最後の実は○○でしたというオチには少し違和感を感じた。途中何度か登場人物が外へ出て行ったので、そのときに雰囲気でわかるだろと思ったのだ。

     そういったことはあるにも関わらず、ラストシーン、全員が顔や体を汚しながら、喜びを表現するところは、大変素敵だった。極限状態の人間を表現しながら、最終的には愛にあふれたラストを用意してくれる。そこら辺もガレキの太鼓の素敵なところだ。

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    2010/03/28 00:25

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